寄生世界 -PARASITE WORLD-   作:NIGHTMARE⭐︎

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20 時後

輸送車がメアノイド対策本部の前へ到着した。ヨナギは輸送車の中のソファで、隣に座っているマキルに寄りかかって寝ていた。すっかり夜が明けて街に朝日が差し込んでいる。メアノイド対策本部は市街地の端にあり、あまり一般市民は近づかないように工夫がされてある。

ヨナギは今回の任務であまりに体力を使ってしまったので、輸送車に乗ってしばらくすると深い眠りに落ちたのだ。

「…どうしましょう…。寄りかかられてるから私動けないですね…でも起こすのも悪いような…。」

マキルが無理に微笑みながら静かに言った。それを見ながらナルカラがぐっと大きく伸びをした。

「輸送車に乗ってすぐの時はたくさん話してたんですけどね…いつのまにか寝ちゃってました…。」

ギャクラとフルガは停車後すぐに本部へ入っていた。

「…仕方ないですね…。」

マキルがヨナギを起こさないように優しく抱きかかえた。ナルカラがふわぁぁな笑顔で見ている。

 

「…んん?」

ヨナギが目を覚ました時、彼女はロビーのソファに寝かされていた。

「…おはよう。大変だったみたいね…。」

寝ぼけているヨナギの耳に聞き馴染みのある声が聞こえた。

「その声は…サキサぁ〜。」

大好きな相棒が横に配置されたもう一つのソファに座っていた。さらにその横にはナルカラが座っていた。

「この子がたくさん今回のあなたを教えてくれたわ。本当にすごかったようね。」

「…サキサぁ…ほんと2度と会えなくなるかと思った…。」

「…抱き付かないでくれる…?」

寝ぼけたヨナギに抱きしめられて戸惑いを隠せていないサキサ。

「…えっと…。私も今日から任務へ復帰する…。」

「…ああ…早いね。」

正気に戻ったヨナギが素早くサキサから手を離して冷静を装った。本心ではかなり照れていた。

「私はあとで自分の部屋でもうちょっと休もうかな…流石にしばらくは任務ないだろうし。」

「そういえば…あの最高警戒対象はディッパーハンマーって名付けられたらしいです…!しばらくは放置らしいです…」

「へぇ…まあ強すぎて手をつけるのも大変そうかも。」

ナルカラが自販機で買ってきた炭酸水を飲みながら納得するヨナギ。

「あとは…マニオーガ死地の探索も始まってる、ってくらいかな…。」

ナルカラがソファに沈み込むように座って言った。

「そっか。まああそこも長期間手をつけられていなかった死地ではあるもんね。動物園だかがあるんだっけ。」

サキサはロビーの壁に投影された死地のマップをじっと眺めていた。

「それじゃ…そろそろ私は。」

ヨナギは自分の部屋へ入って行った。1日しか経っていないのにひどく久しぶりな感じがする。

そしてベッドに身を預け、ゆっくりと眠りにつく…。

 

だがその頃、マニオーガ死地では圧倒的な死闘が繰り広げられていた。

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