書いてて楽しかったです(小並感)
100億%趣味とキチゲ解放の作品ですが、読者が少しでも笑顔になってくれたら嬉しい
書きたい場面だけ書いてるので作中時間飛び飛びなのはご容赦ください。
笑顔を……この小説で……皆の未来に……笑顔を……
学園都市『キヴォトス』は数百万の大小様々な学校が存在する場所でありそのキヴォトス全体の行政を担う統治組織である連邦生徒会の手も及ばない闇市場『ブラックマーケット』
休学、退学した学生らが形成した区域であり、生徒会無認可の違法なサークルや闇業者が活動し、様々な犯罪の温床となっている危険な区域である。
独自の治安維持組織が管理するこの場所はあらゆる学園自治区域の対象外であり、その故にあらゆる物資の取引が行われており、此処でしか手に入らない希少な物品も存在する。
そのような巨大な闇市場の裏通り、その更に奥にひっそりと居を構える奇妙な店があった。
────店内が一望できるガラス張りの壁に自動扉が一つ、壁面の上部には『B.P雑貨店』書かれた看板があり、傍から見るとごく普通のコンビニエンスストアと変わらない様相だ、
時刻は早朝、朝焼けに照らされた扉が控えめなモーター音を立てて開かれ、店から奇妙なモノが扉に貼られたプレートをCLOSEからOPENへと裏返した。
少しばかり形容しがたいフォルムと見た目のこの着ぐるみはキヴォトスで流行している? と噂のモモフレンズというマスコットキャラクター群の主役『ペロロ』*1であった。
ただし、この着ぐるみは通常の白いペロロと違い、全身の色が黒く、また着ぐるみにしては羽毛がリアルに作りこまれており、羽の一枚一枚が鈍い光沢を放っており、異様な威圧感を感じさせる。
この店の名は『
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《ブラックペロロの日常》
「ブラックマーケット最大の汚点にして謎」
「クソキモ黒バードの巣」
「雑貨から銃器に重機、燃料や弾薬まで何でも揃ってて便利だが店主がキモイ」
「無駄に良い声で接客してきて頭バグる」
「頼むからその着ぐるみ脱げ」
等々お客様から多大なる応援を頂き、本日もおはようからお休み、生まれてから墓穴まで、必要なものは何でも揃う『B.P雑貨店』でございますペロ
早朝の品出しも終わり、先日依頼された銃器のメンテナンスの仕上げを行いながら飲む早朝のブラックコーヒーは格別ペロねぇ。
「────うーん、今日もいい天気だペロ、空気は澄んでいて店先に植えた花も良く咲いてるペロ……こんな日はきっと良い事が起きるペ────」
────チュドーン
と爽やかな朝の静寂に響く爆発音、見上げれば数百メートル先の廃ビルから黙々と黒煙が上がっているのが見えたペロ
「…………うんうん、今日もブラックマーケットは平常運転、目覚ましに良い爆破だペロ」
爆破された廃ビル方面から銃撃音が聞こえるペロねぇ、今日もスケバンやヘルメット団の子達は元気に抗争三昧ペロ
徐々に店に近づく銃声をBGMにカチャカチャとメンテ済みのAKを組み立てていると。
「おい店主! 昨日頼んだメンテ終わってるか!!?」
赤や黒色のフルフェイスのヘルメットを被った女生徒たちが開口一番聞いてきたペロ、確か彼女たちは──
「ダダンダンヘルメット団だったペロか? 今ちょうど全部終わった所ペロ」
「バンバンヘルメット団だ! 一切掠ってねぇぞてめぇ!!」
怒られたペロ、抗争で気が立ってるペロね、余計なことは言わず箱詰めした銃器を手渡すペロ
「特に大きな部品の損傷はなかったから、追加料金は発生しないペロ、1週間以内で通常使用で不具合があれば無料で再メンテするペロ
ついでに弾薬も買ってくペロか? 本日は弾薬サービスデイで1000発購入ごとに100発おまけがつくペロよ?」
「マジかよ、じゃあついでに2000発買うわ」
「まいどありペロ、お支払い方法は?」
「カードで」
ピッと端末にかざされたクレカからの送金を確認したので、管理用タブレットを操作しながら店の棚にある弾薬コーナーに案内するペロ。
「2200発分の取り出し設定したペロ、欲しい種類の弾薬を端末で検索すればロックが外れるペロから必要分持っていくペロ」
タブレットを手渡した俺っちはそのままカウンターに戻って情報誌を読むペロ──ふむふむ? 【サンクトゥムタワー再起動! 連邦捜査部S.C.H.A.L.Eの先生とは!?】何やら大きな事件があったみたいペロねぇ……
「オラァ!! 戦闘中にお買い物とはいいご身分だなぁ!? バンバンヘルメット団!」
「ペロッ!!?」
スケバンの格好をした女生徒たちが店の自動ドアを蹴り破って来たペロ! 元気ペロ!
「ヤベェ!? 弾買ってる場合じゃなかった! お前らぁ表出るぞぉ、店の中で銃撃戦はやべぇ!!」
「ああん? なんだてめぇらビビってんのか!? こんな店員も全然いねぇ店が何だってんギャァアアアアアア!!? なんだこのキモイ鳥!!?」
「ペペペペペペペペペペペペペペロ!!!!??」
撃たれたペロ!! 店内を見渡したスケバンが撃ってきたペロ!!
「ああ! バカお前撃つなバカ!! この店で暴れんのマジでヤベェって知らねぇのかよ!!?」
「知るかボケ! このキモイ着ぐるみが何だってんだよ!! てめぇら気にする事はねぇ!! 店ごとやっちまえ!!」
「「「「おおおおおおおおおおおお!!」」」」
「ああクソったれ!! やられるぐらいなら返り討ちにしてやる! お前らやるぞぉおお!!」
「「「「おらあああああああああああ!!!!」」」」
「や、やめるペローやめてペロー! 店の物壊さないでくれペロー!?」
ああー裏ルートで入荷した限定フィギュアが!? ちょっと! 観賞用で取り寄せた貴重なライフルを勝手に使っちゃダメペロぉ!!?
うう──うううう……オエェええええええええええええええ ゴトン
「────ゴトン? え? あのキモイ着ぐるみ今何を吐きだしたんだ?」
必死に止めようと喚いていた俺っちを無視していた店内のチンピラたちが注目してきたペロ、でももう許さんペロ、激おこムカ着火ファイヤーしたペロ。
「は? ちょまてまてまて!? 総員てったーい!?」
六つの銃身が円形に配置され、回転しながら唸りを上げる
「痛たたたたたたた!!? 痛いってマジで! 悪かったって店主!? 私らはスケバンが撃ってきたから応戦しただけだって!?」
「てめぇら私らを売る気か!? 卑怯者が! それでも不良か!?」
「黙るペロー許さんペローしっかり反省させて弁償させるペロー覚悟するペロー」
逃げる不良娘たちを追いながら左羽でミニガンを撃ち続けつつ、嘴から手榴弾を取り出して右羽で投げつける黒い着ぐるみに散々追い回された彼女らは、数日間夢で魘される事になった。
────無法が蔓延るブラックマーケットにも暗黙の了解があった【ブラックペロロの逆鱗に触れることなかれ】
この謎の着ぐるみは何をやらかすか分かったものでは無いのだ……
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《便利屋の場合》
「ぺーろぺーろぺろペロロの子~」
奇妙な歌を無駄なイケボで歌いながら店先を箒掛けするブラックペロロ
「ブッチ切りで逝かれた異常鳥」
「歩く火薬庫の着ぐるみ野郎」
「ヘイローも無いのに何で銃弾はじくんだよあの着ぐるみ」
「C4爆弾やRPG*2直撃したのに何で無傷なんだよ」
「自動車で逃げてんのにミニガン抱えて追いついてきたぞキメェよ」
「無駄に柔軟剤の香りが良いのが腹立つ」
等々評判の『B.P雑貨店』唯一のスタッフにしてオーナーは本日もご機嫌のご様子だ。
「ペロペロペロ、最近はブラックマーケットも少し(当社比)静かになったペロねぇ各自治区の治安も落ち着いてきてるとSNSで話が出てるペロ、キヴォトスに平和が訪れたペロぉ」
このキモ鳥着ぐるみ、先日不良の抗争にブチ切れて治安維持部隊の『マーケットガード』を巻き込む大立ち回りを仕出かしたことを棚に上げて平和を嘯いている。
頭の中まで鳥頭になっているのだろうか?
「ご機嫌用オーナー、大暴れしたって聞いたわよ」
「クフフ~黒鳥ちゃんの話で持ち切りだっだよ~」
「ペロ? ペロロ! 陸八魔社長に浅黄室長じゃないペロか! お久しぶりペロ~」
本日の顧客は便利屋68のお二人ペロ!!
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「やあঌ⎛ಲළ൭⎞໒꒱ ようこそB.P雑貨店へ
このコーヒーとカフェオレはサービスだから落ち着いて欲しいペロ
うん、「また」なんだペロ、済まないペロ。
仏の顔もって言うペロ謝って許してもらおうとも思っていないペロ……」
「突然何なのよ!?」
「あははっ、相変わらず面白いねーカフェオレありがとー」
先日SNSで見かけた文章を真似てみたペロがウケが良くないペロ、次は抱腹絶倒なネタを探すペロか。
「冗談だペロ、ようこそだペロ『便利屋
「『便利屋
「失礼しましたペロ、陸八魔社長は打てば響く返しをしてくれるペロからついやっちてしまうペロ」
「黒鳥ちゃんわかってる~」
浅黄室長はよく笑ってくれるペロ、いつも楽しそうで何よりペロ!
「……コホン、実を言うと今日はお店に用があって来た訳じゃないの、依頼で近くに来たから、ついでに顔を見に来ただけなの」
「ぺろぺろー冷やかしでも大歓迎ペロ、この店、立地が悪いペロからお客さんもなかなか来ないペロ」
「クフフ~冷やかしと言っても今日はお金が無い訳じゃないから、面白い爆弾とか入荷してないかな~?」
面白い爆弾ペロか……あっ! そう言えば最近やったゲームに影響されて作った爆弾があったペロ
「ちょっと裏から取ってくるペロー、外に持っていくから飲み終わったら自動ドア前で待っててペロー」
喜んでくれると嬉しいペロー。
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「お待たせペロー、『B.P雑貨店』完全オリジナル商品『大樽爆弾P』だペロー」
いやー俺っちと同じくらい大きさ*4の特注樽に花火玉や手榴弾等々色んな爆弾を詰め込んだ特別商品ペロ! ぶっちゃけ爆弾を樽に収納してるだけの爆発物お得パックでしかないペロ。
陸八魔社長は呆れたような顔で見てるペロ浅黄室長は──樽の周りをくるくる回ってみたり持ち上げようとしてるペロ、
あ、重かったのか諦めたペロ。
「いや、色々アウトじゃないのそれ!? よく完全オリジナルって言いきれるわね!?」
「大きすぎだし重すぎでしょ~、横に転がして敵陣で爆発したら面白そうだけど使えそうにないかな~」
「まあそりゃそうペロね、ネタで作っただけペロ、披露できてよかったペロ店先じゃ邪魔だから片付けてくるペロ」
「ひょいと持ち上げたわね……一応爆発物なんでしょ? 大丈夫なの?」
「大丈夫ペローちゃんと安全に配慮してるペロ、相当強い衝撃か火器で刺激しないと爆発しないようにしてるペロ!
こんな風に軽く落としても、振っても爆発しないペロ!」
「ちょっと! 危ないでしょ!? 見てて危なっかしいから早く片付けてきなさいよ」
まったく陸八魔社長は心配性ペロ、仕方ないから樽を持ち上げて裏手に戻しに行くペロ────カチ
「────ん? 何か踏んだペロ?」
「あっ……アルちゃーん私先に帰るねー」
「え? ムツキ? どうしたのよ急に」
「…………陸八魔社長」
「? どうしたのオーナー?」
「さっき樽を振ったときに中の地雷が一つ落ちてたペロ、その地雷を今踏んだペロ、早く離れた方がいいペロ」
何を言われたのか一瞬分からなかったアルは徐々に理解し表情がひきつる。
「な、ななななななななな──なんですってええええええ!!?」
「さあ早く逃げるペロ! この地雷は踏んだ後に足を離すと爆発する映画みたいに都合の良い地雷ペロ!! こんな重い樽を抱えてると正直バランスが悪くて限界が近いペロ」
ぴゅーんと慌てて離れる陸八魔社長を横目に俺っちは大きく宣言するペロ!
「自爆するしかねぇペロ!!!!」
大連鎖する爆発音がブラックマーケットの裏路地に響き渡るのだった。
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《アビドスと先生と普通の少女》
「嬉々として自爆した爆弾魔」
「周囲一帯の廃墟崩壊してんのに何で無傷なんだテメー」
「
「お前が鳥名乗るの烏滸がましいわ妖怪の一種だろ」
「美食研究会と温泉開発部が爆破をドン引くレベル」
等とブラックマーケットの皆々様から慕われているモモフレンズのアイドル亜種、ブラックペロロだペロ。
数週間前に不幸な事件で店が爆発四散してしまったペロが、今日無事に復旧が完了してご機嫌ペロ!
周りの廃墟も片付いて見晴らしが良くなったのも不幸中の幸いペロ、やっぱり日ごろの行いがこういう所に出るペロね! ペーロペロペロペロペロペロ*5
「んっん~、歌でも一曲歌いたいいい気分だペロ! ブラックペロロバラード歌うペロ!
ぺ~ろぺろぺぺぺ~ろ♪ ぺぺろぺ~ろぺ~ろろ~♪」
「きゃああああああああ!!!! あれが噂聞くブラックペロロ様!! こんなところでゲリラライブが聴けるなんて感激です!!」
「ん、ヒフミステイ、落ち着いて」
「あらら~黒いペロロさんなんてモモフレンズに登場しましたっけ?」
“えーと、ひとまず話をきいてみよう?”
「ペロ? 新装開店早々ご新規様が6名*6も! 大歓迎だペロ~」
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「────ブラックマーケットでの違法戦車の売買ペロ?」
『はい、一般には流通していない戦車なんですが出所が分からないかと……』
「うーん……うちは重機に関しては注文を受けてから発注するペロから在庫とかはないペロねぇ……アヤネ様には申し訳ないペロが、俺っちの記憶の限りでは、この店で違法戦車を取り扱った覚えはないペロ」
「うへ~それって信用できるの~? 出来たらその辺の資料とか見せて欲しいな~」
「ホシノ様、残念ペロが少し前に店が爆破で書類ごと吹き飛んでしまったペロ、今日がちょうど新装開店なんだペロ」
「ええ! お店が爆破って、ブラックペロロ様はご無事だったんですか!?」
「ペロペロペロ、このブラックペロロボディは並じゃないペロ、ちょっとやそっとの爆発なんて問題ないペロ!」
「流石ですブラックペロロ様!」
「うーん……何か心当たりはないですか? 色んな所で聞き込みをしてようやくたどり着いたんですが」
「ノノミ様そう言われましてもだペロ、逆にそこまで調べて分からないのは奇妙ペロね、ブラックマーケットは合法違法何でもござれの取引上等ペロから、わざわざ隠すならアビドスの皆様にバレたくないと言う思惑があるかもペロ」
「ん、どういう事?」
「バレたくないってことは、案外身近な相手や何らかの関係が深い相手が背後にいるかもってことだペロ」
「なによそれ! 私たちの知り合いが私たちを苦しめてるって言いたいの!!?」
“落ち着いてセリカ、この人はそういう意図で言ったんじゃないと思うよ”
「そうですペロ誤解を招いて申し訳ないペロ……ヒフミ様それはそうとペロ」
「はい! なんでしょうブラックペロロ様!!」
「そろそろ離れて欲しいペロ、動きづらいのとブラックペロロボディは危険な部分もあるペロ」
この会話中、モモフレンズファンのヒフミはずっとブラックペロロに抱き着き続けていた。誰か突っ込め。
「すいませんブラックペロロ様! でもなんだか不思議な感触でした、普段触れ合えるペロロ様の着ぐるみとは全然違います」
「と言うか、今更だけどなんで着ぐるみで過ごしてるのよ? めちゃくちゃ怪しいわよアンタ」
『セリカちゃん……その言い方は……』
「ペロペロペロ気にしないペロ、着ぐるみの理由については
鱗のように一枚一枚重なった羽毛はケブラー繊維製で耐熱防弾防刃完備、弾力性も備えて衝撃にも強いペロ、さらに着ぐるみ内部には特殊なゼリーが仕込まれて柔軟性は確保しつつ、この素材はダイラタンシーの特徴を持って外部から衝撃を受けた際には液体から個体に変化するペロ、その硬度は鋼と同等でまさに鉄壁の守りペロ。
キヴォトスで商売するならこのくらいの備えは必須ペロ!
「うへ~それはすごいねぇ、先生も作ってもらったら~? 安全第一だよ~」
“いやー遠慮しようかな”
「……『連邦捜査部S.C.H.A.L.E』の先生、想像してたよりずっと普通ペロね」
“へ? どんな想像をしてたの?”
「もっとこう、規律の鬼ーみたいな感じペロか、超超超熱血教師ーって感じで漫画みたいな感じかと思ってたペロ」
それを聞いたアビドス一同はそのイメージと全く合わない現実の先生を見てクスクスと笑みを浮かべるのだった。
「さてさて、せっかく頼ってくれたお客様に何もできないのも癪だペロ、新装開店大サービスでお一人様一点限りで8割引きにしますペロ! 欲しいものがあったら何でも言ってみるペロ、用意できるものなら郵送してでも用意するペロ!」
「ええ!? そんなの悪いですよブラックペロロ様!」
「もう決めたことだペロ、ヒフミ様にはお勧めとして当店限定ブラックペロロ人形でどうペロ? 普段ならお値段こんなもんペロが今なら8割引きペロ」
「そ、そんな貴重なものを……あうぅ定価では中々手が出せないお値段です……わかりました! ありがたく買わせていただきます!!」
「さ、アビドス高校の皆様に先生も、何か欲しいものはないペロか? 日用品から銀行強盗やバスジャックにもお役たちの商品も取り揃えてるペロ」
その後、各自に希望の物を特価価格で売りつけたブラックペロロは「行き詰ったなら甘いものでも食べて気持ちを落ち着かせるといいペロ!」とおすすめのたい焼き屋の場所を伝えて一同を見送った。
「いやー、冗談のつもりだったペロが、本当に銀行強盗御用達の便利アイテムを買っていくとは思わなかったペロ……まぁ立派な“大人”である先生がいるし間違いは起きないペロね!」
普段より静かに感じる店内で、ブラックペロロは一人呟くのだった。
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《ブラックペロロVSカイザーPMCVSダークライ》
「神がもし存在するとしたら、こいつを生み出した事が最大の失敗」
「奇声と奇行を嬉々として繰り返すタイプの異常者」
「連邦生徒会長失踪の原因はコイツの存在が目障りだった説」
「頼むから黙って商品を差し出すだけの置物になってくれ」
「偶に店先で邪神と交信したような動きしてるけどそれ踊ってるつもりなのか? 」
「争ってる国を両方滅ぼして平和になったとか言うタイプのテロリスト」
等々ブラックマーケットで知る人ぞ知る慕われ者ブラックペロロだペロ!
いや流石にライン超え過ぎでは無いか? ……だペロ、まぁ直接言って来たり陰口叩いてるのを見かけたら容赦なくしばくタイプのマスコットが俺っちだペロ。キヴォトスの外でも鳥のマスコットが暴れまくって大人気らしいペロやっぱり鳥のマスコットは暴れてなんぼペロ!
なんだったら先日、全く身に覚えの無い銀行強盗の関与を疑われて大暴れしてマーケットガードを半壊させてやったペロ! 犯人グループのリーダーがブラックペロロ人形を持っていたからって何で俺っちが疑われなきゃならんペロ!!
とは言え、まがいなりにも治安維持組織を半壊させたのは反省して、体制が整うまで自主的にブラックマーケットの治安安定の為にパトロールを行ったペロ、偉いペロ!
それなのにブラックペロロ罵倒集が更に充実していくのは納得いかんペロ。これじゃまるで俺っちが悪魔の手先みたいじゃ無いかペロ! 確かに俺っちは見た目真っ黒で悪堕ちしたペロロっぽいペロが、見た目で安直に判断するなペロ!!
こうなったらブラックペロロのイメージ改善の為に光り輝く勇者の剣でも使って『伝説の勇者ブラックペロロ』を爆誕させるかペロ? 光と闇が合わさって最強に見えるペロ?
なんかそれでも「光すら飲み込む圧倒的な闇」とか不名誉な渾名が増えそうペロね……
なんて益体のない事を考えながら商品の弾薬を製造、仕分けしていると基本的に着信なんて殆ど無いモモトークに連絡が来てたペロ!
トーク相手は…………先生?
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えっほえっほ
アビドスのみんなに伝えなきゃ
先生割引で今なら兵装全品100%還元って伝えなきゃ
後ついでに来る途中協力する為に向かっていた便利屋の皆を届けなきゃ
えっほえっほ
いやまぁトラック運送してるペロから走ってる訳じゃないベロが
「……社長、本当に良かったの? カイザーを敵に回すリスクを取ってまでアビドスに協力する義理は無いと思うけど」
「いいえ、カヨコ、アビドスにもカイザーにも大きな『借り』があるのよ、まとめて返却するに越したことはないわ」
「クフフ、良い様に使い捨ててくれたカイザーからキチンと料金を貰わなきゃだしねー」
「あ……アル様のご命令であれば……」
「便利屋の皆、カイザーPMC部隊を目視で確認ペロ! バリケード突破のために荒っぽい運転になるペロからしっかり捕まってるペロ!」
この
さぁブースターオンペロ!
「ん? 何だこの音?」
「おい! 何かが飛んできてるぞ!?」
「何だあれは……いや本当に何だあれ!?」
PMC部隊はゴテゴテにゆるキャラでデコレーションされた大型トラックが空をかっ飛んで自分たちの上空を飛び去る様子を見て背景に宇宙を背負った猫の様な気分を味わうのだった。
「ちょっと! 飛んでる! 飛んでるわよこのトラック!?」
「常識外れすぎるでしょ……」
あっ!第一アビドス生見つけたペロ!みんなー
「危なーいペロ!!!」
ドグシャア
〜数分前〜
アビドス廃校対策委員会一同は連れ拐われた小鳥遊ホシノを救うべく、ゲヘナ風紀委員会と謎の人物ファウスト率いる迫撃砲部隊による援護を受け、ホシノが捕らわれている場所まであと一歩と言う場所で、スーツ姿の大柄なロボット──カイザーPMC理事と相対していた。
「対策委員会……ずっとお前たちが目障りだった、これまで、ありとあらゆる手段を講じてきた……
それでもお前たちは、滅びかけの学校に最後まで残り、しつこく粘って、どうにか借金を返済しようとして!
あれほど懲らしめたのに、徹底的に苦しめたのに、毎日毎日楽しそうに!!!」
怒りのボルテージの上がるカイザーPMC理事、周囲には残存しているPMC部隊が武器を構えており、アビドスの生徒は先生を囲うように警戒している。
「だがお前たちの足掻きもここまでだ! この場には残った全兵力を集結させ、更に最新型のパワードスーツ『ゴリアテ』を用意している!」
カイザーPMC理事は自身の背後に佇む巨大な兵器を見せつけるように両手を上げた。
「さぁ! 絶望するが良い! アビドス廃校対策委員か──」
「危なーいペロ!!!」
ドグシャア
1カメ
ドグシャア
2カメ
ドグシャア
3カメ
哀れ、解説を受けたゴリアテは謎のデコトラックに衝突され、スクラップと化したのだった。
なお、便利屋一同は衝突前に咄嗟に脱出していたのだった。
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うぅ……酷い目にあったペロ……ジェットブースターを取り付けたは良いものの、ブレーキ機能をつけ忘れたのは不味かったペロ。
幸いクッション代わりに大きな機体が落ちてたおかげで助かったペロ……
「ふふっ、勘だけは鈍ってないようね、対策委員会。私たちがここに来た理由なんて、決まってるでしょう?
ここは私たちに任せて、先に行きなさい!!!」
ん?なんか知らない内に話が進んだるペロ! 陸八魔社長が大きな啖呵を切ってアビドスの生徒たちを先に進ませたペロ!
「カッコいいペロ! 陸八魔社長!」
「うわ、生きてた」
「相変わらず丈夫な着ぐるみだねー黒鳥ちゃん」
ん?なんだか立派なスーツを着込んだロボットの大人がメチャクチャ睨みつけてきてるペロ、あれが例のカイザーPMC理事ペロね!
「貴様ら、よくもここまで私をコケにしてくれたな……殺してやる……殺してやるぞ……」
カイザーPMC理事の声が強い怒りに滲んでるペロ、一体どうしてそんなに怒ってるペロ?
「クッ……」
「まずいよアルちゃん!」
「あ、アル様ぁ……」
「(白目の例の顔)」
「大変ペロね、みんな」
「殺してやるぞブラックペロロ」
「∑(゚Д゚)」
「な、何でペロ!? 俺っちはあんたとは初対面ペロよ!? そんな殺意に満ち満ちた事を言われるなんておかしいペロ!」
俺っちがやった事なんて、せいぜい切り札っぽいパワードスーツと正面衝突してスクラップにしてしまった事くらいペロ!*7
「茶番は終わりだ! 全部隊攻撃開始!!」
カイザーPMC理事の号令で周りの兵士が一斉に撃って来るペロ!?
「クッ、こんな謂れのない怨みなんて受けてたまるかペロ! やられる前にやってやるペロ! 出てくるペロ今週のビックリドッキリメカー!」
俺っちは口を大きく開けたペロ、そうすると口内から無数のミニブラックペロロ人形が飛び出して来るペロ!
『ペロペロペロペロ〜』
「えっ? なにそれは(困惑)」
「名付けて
自立飛行するドローンでありつつも、俺っちの思考を読み取ったマニュアル操作も可能な優れものペロ!
ぬいぐるみサイズなんで、それほど火力のある銃火器は仕込まなかったペロが、それを補う機能もあるペロ!
『ペロペロペロペロペロペロ!!』
「うわ! 口から銃身が!?」
「撃ってきたぞ! 対応しろ! 撃ち落とせ!!」
「クソ! 無駄にすばしっこい!?」
カイザーPMC兵士も応戦するペロが、蛇行飛行やバレルロール等を活用して素早く接近するペロ!
ぬっ!盾持ちの兵士!
「落ち着け! 見た目は珍妙だが所詮は小型ドローンだ、それほど脅威では────『自爆するしかねぇペロ!』は?」
タンクとしてB・P・Bの銃撃を防いでいた盾持ちオートマタン兵士へ接近した機体が轟音と爆炎を撒き散らしながら爆発したペロ!
甘いペロね、上等なパンケーキに蜂蜜をぶち撒けるが如く甘いペロ!
自立型兵器による特攻と自爆はロマンペロよ!*8
『自爆するしかねぇペロ!』
『自爆するしかねぇペロ!』 『自爆するしかねぇペロ!』
『自爆するしかねぇペロ!』
『自爆するしかねぇペロ!』
あちらこちらで爆破音が鳴り響くペロ、やっぱり爆発は……最高ペロな!
「戦車部隊! あのふざけた人形を操っている着ぐるみ野郎に突っ込め!!」
ぬ!?本体を狙って来たペロね!しかし甘いペロ!
「B・Pタックル! B・P鉄山靠! B・P昇龍拳!」
「馬鹿な!? クルセイダー巡航戦車が素手で!?」
「ミニブラックペロロを率いる店長が戦車より弱いと思ったペロか?」
「いや意味がわからな────「B・Pメガトンパンチ!!」グワーっ!!?」
戦場は混沌としているが、悪目立ちするブラックペロロの裏で便利屋一行もPMC兵士を次々に撃破しており、みるみる内に戦力が減っている。
「なんなのだこれは……一体どうすれば良いのだ……!?」
余りにも非常識な光景が続き、怒りよりも困惑が優ってきたカイザーPMC理事が思わず声を上げる。
だが、そんな事もお構いなしにブラックペロロは無駄にスタイリッシュな動きでカイザーPMC理事の目の前に降り立った。
「さぁ! 年賀の納め時ペロ、カイザーPMC理事
特に恨み辛みは無いけど成り行きで覚悟するペロ!」
眼前のブラックペロロに理事は体全体を怒りで震わせている
「巫山戯るな! 巫山戯るな巫山戯るな巫山戯るなぁ!!!」
「裏切り者の便利屋68、諦めの悪いアビドスのガキども
────そして何よりも、我々カイザーの邪魔をする害獣! どいつもこいつも、私を苛立たせる!!」
「死んで平伏しろ!! 私こそがカイザーだ!!」
「ぺろーーーー!!!!」
「グワーーーーーー!!!!??」
強力な回転を効かせ、遠心力と重量が乗ったチョップだ!
カイザーPMC理事の顔面が大きく歪む!
「わ……私は……カイザーだ……ぞ……こんなこと……を……許されると……おもっ」
「ぺろーーーー!!!!」
「グワーーーーーー!!!!??」
強力な回転を効かせ、遠心力と重量が乗った逆回転チョップだ!
カイザーPMC理事の逆側の顔面が大きく歪む!
「わたしは……カイザー……な……のに……こんな……」
「ぺろーーーー!!!!」
「グワーーーーーー!!!!??」
強力な回転を効かせ、遠心力と重量が乗った順回転チョップだ!
カイザーPMC理事の顔面が大きく陥没する!
「………………ウ………………グ…………アァ………………」
「ぺろーーーー!!!!」
「グワーーーーーー!!!!??」
強力な回転を効かせ、遠心力と重量が乗った逆回転チョップだ!
カイザーPMC理事の逆側の顔面が大きく陥没する!
「そ、その辺で勘弁してあげたらどうかしら? もう虫の息って状態を超えてるわよ?」
おお、キヴォトスのブッダは寝ておられて居なかった!
いつの間にやら周辺のPMC部隊の殲滅を終えた便利屋68一同が黒ペロロを止めるべく声をかけた。
その言葉に便利屋の方に振り返っていたブラックペロロは一度カイザー理事を観察する、そしてもはや立っているのが奇跡なほどに焦燥した様子の理事を見て、再び便利屋の方に顔を向け大きく頷いたのだった。
「ぺろーーーー!!!!」
「グワーーーーーー!!!!??」
「ナンデ!!??」
強力な回転を効かせ、遠心力と重量が乗った縦回転チョップだ!
唯一無事だったカイザーPMC理事の頭頂部が大きく陥没し、そのまま力なく他に伏し倒れ込んだ。
「なんでトドメを刺したのオーナー!? 今のは完全に止める流れだったじゃない!?」
「油断大敵、微に入り細を穿つ、俺っちの好きな言葉だペロ」
「初めて聞いたわよ!? 短い付き合いだけど貴方の行動はどう見ても行き当たりばったりでしか無いわよ!」
なんて言い草ペロ、起訴も辞さないペロ!
「……とりあえず社長、周りの兵士も片付いて指揮官も沈んだんだし撤退しない? あまり長居をすると風紀委員長がやって来るかも」
「そ、そうね、目的は達成したし長居は無用な! 撤収するわよ!」
「それなら、あそこに良い物が落ちてるペロ!」
そう言って俺っちはたまたま落ちていた軍用ヘリを羽差したペロ。
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《後日談、あるいはエピローグ》
俺っちと便利屋68の皆が暴れ回った後の顛末として、先生とアビドス生徒一同は無事に拐われた小鳥遊女子を奪還できたらしいペロ、細かい事情は存じないペロがなんやかんやで多少の問題は残りつつも最良の結果になったそうだペロ!
そんなこんなで、俺っちと便利屋68一同はアビドスの皆に誘われて柴関ラーメンなるラーメン屋の屋台にお呼ばれしてるペロ。
「遠慮なく食べてってよ! 柴大将のラーメンは絶品なんだから!」
「おぉー、ラーメンペロか、考えてみれば久しぶりに食べるペロ」
猫耳少女のセリカ嬢に言われるがままメニューを見るペロ、アビドス生に便利屋の皆は思い思いに注文していってるペロ
「うーん、とりあえずこの柴関ラーメンを一つ、あっスープ少なめって出来るペロか?」
「はいよ! 柴関ラーメンスープ少なめね! ちょっとだけ待ってな着ぐるみのあんちゃん」
「(今更ですけど、あの人どうやってラーメンを食べるんでしょうか?)」
「(ん、それは私も気になってる)」
「(こっそり観察させてもらいましょ〜♧)」
("あまり失礼にならない程度にね皆“)
「(うへ〜、先生の言う通りあまりジロジロ見ないようにね〜)」
何やらアビドス側からの視線を感じるペロ……
「ヘイ、柴関ラーメンお待ち!」
お、来た来たペロ、うーん良い匂いペロ!ではさっそく────
「…………ヨイショっと」
「「「「「!!!!????」」」」」
唐突に、ブラックペロロの着ぐるみの口部分から這い出るように小柄な少女が上半身を出し、テーブルに置かれたラーメンを手に取ると再び着ぐるみの中に戻っていった。
「ズルルルルルルル……うん! うまいペロ! このレベルのラーメンは初めてペロ!」
想像以上に美味しいラーメンにテンションが上がるペロ!
「ズルルルルルルルズルルルルル……ん? 皆どうしたペロそんなに俺っちを見つめて? 早く食べないと麺が伸びちゃうペロよ?」
そう声を掛けた後もしばらく、アビドス生も便利屋の皆も先生もこっちを見続けていたペロ。もしかしたら皆ブラックペロロの魅力に目覚めたのかもしれないペロ!良い事ペロ!
最後の最後に一同を驚愕させたナマモノ店主は能天気にラーメンを心ゆくまで楽しんだのだった。
〜FIN〜
くぅ〜疲れましたw
いや本当に疲れました。
ギャグ漫画やギャグ小説を毎週書いてる作者さんへのリスペクトが溢れて止まりません。
内容的には原作前〜アビドス2章でしたが、この作品自体はこれで完結です。
次話で裏設定開示しますので興味があったらどうぞ、別に見なくても本編には一ミリも関わりません。