俺は目を覚まし重大な問題に気付いてしまった。
何故気付かなかったのだろうか…
しかし、早いうちに気づけて良かったか…いや、少なからずすぐには気付いただろうな。
俺は山を降り、街の公園に着いた。そこで公園の一角でイリュージョンを使用。一角を幻覚により何もないように見せた。次いで自分にもイリュージョンを使用し、気にならない姿へと変化させた。
簡単に言うと、赤ん坊から小学生くらいの男の子に見えるようにだ。まあ、移動はまだ歩けないから浮くんだけど。
まあ、さっき言った問題というのは…
そう、トイレだ。
幸いにも初日はトイレをすることはなかったが、目が覚めて尿意により思い出した。そして急いで公園の公衆トイレに駆け込み、テレキネシスなどを用いて用を足したわけだ。
能力をいったい何に使ってるんだって思うかもしれないが、緊急事態…というよりも不可抗力のため許して欲しい。
まあ、これからどうするのかと言うと、ひとまず先に資金面の調達からだな。
俺は集まれと念じながら口笛を吹く。
すると、何かに釣られたように1匹、また1匹と猫が集まってきた
『こんにちわ』
「ニャー(な、こいつ直接脳内に…)」
「にゃむぅ(只者ではないな)」
「なー(ってか、何者なんだ?)」
猫の思考ってこんなんだったのか。まあいい
『一つ頼みがあるんだけどいいかな?』
「にゃん?(報酬はあるのか?)」
『全員に2缶の猫缶』
「ニャッ(頼みとやらを言ってみな。難しくないのなら聞いてやる)」
無駄に渋い声だなぁ
『うん。この街からお金集めて欲しいんだよね。最低1000円』
「にゃぁ(金か。それなら大きな箱の下とかにも落ちてはいるな)」
『じゃあ、頼むよ。すぐ持ってきてくれたら、報酬は明日きっちり払うから安心してね』
俺の言葉を皮切りに猫達は散開した。
え?忍者かなにかなの?すぐ身近に忍者はいたのだ
さて、今の間に腹ごしらえっと
まだ少し熱かった。要練習だな
◇
1時間ほど経つと、猫達はお金を咥えて戻ってきた。
『ありがとうね』
「にゃん!(しかし、私達にはどれくらい集まったのかはわからぬ。最低ラインは超えているか?)」
集まった小銭を計算。所々メダルとかも含まれてるけど、500円を見つけてくれた猛者もいてくれて、合計金額は2446円だった
『うん。問題はないな。じゃあ明日来てくれる?缶持ってくるから。で集まってくれた猫達は…32匹ね。じゃあありがとう』
「にゃぁ(相分かった。皆の者、明日はご馳走だ)」
「にゃーーーー!!!」
姿は見えないのに公園に響く猫の声。都市伝説になっちゃいそうで怖いな。
まあいい、取り敢えずイリュージョンで中年男性の姿に化けて銀行へ向かう
そこで両替をし、1000円札2枚ゲット
その足で向かうのは…
PACHINKOだ
自動ドアを開いて真っ先に香ってくるタバコの臭い。結構キツイなと思いつつ、空いている台へ向かう
お?ジャグラー空いてるな。これなら怪しまれにくそうだし、ジャグラーでいいか
千円投入。50枚のメダルが台から出てくる。
テレキネシスで投入しレバーを降ろしてボタンを押す。
イリュージョンがなければ目を疑うだろうな。そしてパチンコ台を操作して10G回してからチャンスを光らせた。
そして揃うスリーセブン。
一度目のビッグを終了させて、また少ししてから光らせる。
それを繰り返して着実にメダルを増やし、2時間ほどでメダルを3000枚と少しに増やすと、交換し店を出た
あまり勝ち過ぎると目をつけられるからね。
今日の投入額は1000円で帰ってきたのは6万円
猫達に感謝をしつつ少し高めの猫缶を64缶購入
更に、ウエットティッシュと歯ブラシを購入。歯磨き粉はまだ必要ないだろう
そして、昨日万引きした店のレジに万引きした分のお金を入れておいた。
バックパックが6000円と安かったのは驚いた。登山用だったら2万円超えるとか普通だしな
そこで9000円のスーツケースを購入しておいた。
で、毛布と子供用の服も購入。
あと食料(ミルク)も
ひと目のつかない所で購入した商品も見えないようにしてるから、傍目に見たら中年男性が歩いているだけ。
公園について公衆トイレの中でイリュージョン。ついでに用も足し、公園の一角へ
そこでスーツケースに毛布を敷き詰める。
これでしばらくの寝所の完成。
他のものをバックパックにしまい、いろいろ動いたために疲れていたのか、夕方だというのに床についた。
早い目に家をどうにかしないといけないな。
そう考えつつ、目を閉じた
・イリュージョン (Illusion)
キャンディス・ウィルマーの能力。様々な幻覚を見せることが出来る能力。カメラなどを通しても幻覚のままで見えるため、容易にはわからない。
所持金
3万1000円