フリットももちろん引いたので前回のリンクFW食わせようと思ったら、追加スキル全部元から持ってて草生えた。今回のフリット強すぎないか???
クロスゲーの練習してます今。
まさかこんなに遅くなるとは自分でも思っていなかった。
クィディッチシーン、食指が動かな過ぎてやばい。
まず書くのムズイし。書いててもおもんない。なぜJKローリングはフットボールにしなかったのか?(錯乱)
その日は、城じゅうが針の先みたいにぴりついていた。
グリフィンドールのクィディッチ初戦、相手はよりにもよって宿敵スリザリン。まだ優勝争いが本格化する前だというのに、廊下ですれ違うたび火花が散り、教室ではちいさな挑発が静電気みたいに溜まっていく。シーカーに抜擢されたハリーは、上級生の護衛に囲まれて教室から教室へと運ばれていた。
「今年はまだかわいい方だぜ。去年は地獄だった」
「ウッドがさ、鼻から延々メダカを出す呪いを食らって、くしゃみのたびに机が水槽みたいになってたって。兄貴情報な」
フレッドとジョージは朝食を軽く腹に入れ、気休めだと言ってめずらしく紅茶をすすっている。
「性質が悪ぃな。スポーツは正々堂々やるもんだろ。路地裏の喧嘩じゃないんだ」
デイヴは顔をしかめ、きつね色の厚切りベーコンを二度目のお代わり。皿の湯気の向こう、双子の片割れが首を傾げた。
「お前の好きなフットボールじゃ、そういうのはないのか?」
問いかけたのがフレッドだと、デイヴはもう声で判別できるようになっていた。
「フットボールにゃねぇな。客同士は火花散らすが、選手に手を出すのはご法度だ」
フォークに刺したベーコンを一気に呑み込み、続ける。
「それに選手を潰したら、向こうの格好の言い訳になるだろ。〝戦術もメンタルも穴だらけで負けました〟ってな」
「なるほど」
パン屑をいじっていた――たぶんジョージのほう――が相槌を打つ。
「じゃあスリザリンは悪手を打ってるわけだ」
「さぁな。ここはプレミアじゃねぇ。周りなんざ気にせず勝ちさえすりゃいいって理屈も通る。試合拒否も罰金も降格も、ここにはない」
デイヴはマッシュポテトにグレイビーを惜しみなくかけ流し、皿の端を指でぬぐった。
「ところで、スナップス。もう席は押さえてあるのか?」
「あん? 席?」
「急がないと、いい場所は上級生にかっさらわれるぞ」
双子は、デイヴが見に来るものとして当然のように話を進める。デイヴは意地悪く口角を歪め、左耳のピアスを無意識に指先で弾いた。
「俺ぁ行かねぇよ。フットボール一筋だ。ほかのスポーツに浮気したら……キーン*1にドタマかち割られちまう」
フレッドとジョージは、ショックを受けたように立ち上がり、デイヴに詰め寄った。
「お前何考えてんだよ!?クィディッチを見ないなんて、人生の半分損してるようなもんだぞ!」
「フレッドの言うとおりだ!ホグワーツ中、いや、魔法界中が熱狂するスポーツなんだぞ!?」
デイヴは「そりゃ結構なことで」と肩をすくめた。
「生憎空中より地に足つけてるほうが好きでね。それに――」
デイヴがまたしょうもない皮肉を双子に投げつけようとしたときに、遠くからオリバー・ウッドがフレッドとジョージを呼び寄せた。どうやら試合前の最後の作戦会議らしい。
「おい待ってくれウッド、俺たちはこいつにクィディッチのなんたるかを叩きこまないといけないんだ」
「お前からも言ってやってくれ!こいつ俺らが今日の試合見に行くんだろ?って聞いたらさ――」
ウッドは面倒くさそうに顔をしかめると、いいから来い!と二人の腕を掴んだ。
「今日は大事な初戦だぞ!一年生は初めて見るクィディッチの試合なんだ。めんどくさいなんて――」
「だからぁ!その一年が見に行かないって言ってんの!」
「『俺ぁフットボール一筋だから』とかなんとか言ってさ」
ウッドは「なんだと?」と言うと、双子が指さした方へぐりんと顔を向け彼らを半ば引きずりながらデイヴのほうへ来た。
ウッドは肩越しに双子を抱えたまま、まっすぐデイヴを見る。キャプテンの目は、寝不足の赤味を帯びながらも澄んでいた。
「君が――『フットボール一筋』の子かい」
デイヴは肩をすくめ、左耳のフープを親指で弾いた。
「そういう看板出してる覚えはねぇけどな。まぁ、近い」
ウッドは小さく息をつき、口角だけで笑う。
「マグル生まれの子で、子どもの頃から好きなスポーツがある子は、だいたい君みたいに言うんだ。『空を飛ぶ遊びなんかより、地面のほうが面白い』ってね」
フレッドが「遊びじゃない!」と食ってかかり、ジョージが「命懸けの極上エンタメ!」と被せる。ウッドは手で黙らせ、言葉を選ぶように続けた。
「でも、百聞は一見に如かず――って言うだろう? 風の音、ほうきの軋み、スニッチが陽に閃く瞬間、観客席が一気に息をのむ気配。あれは、説明して伝わる類いのものじゃない。今日の初戦は一年生にとって最初の“音”になる。できれば、君にもその音を聞いてほしい」
デイヴは紅茶の湯気の向こうで、ウッドの目が冗談抜きで本気だと見て取った。
「営業、上手ぇな。キャプテン」
「営業じゃないさ。お願いだ」
ウッドはぶっきらぼうに言い切ると、双子の襟首を引き寄せた。「席は僕が取ってあげるよ。ハリーと同級生ならなおさらね。中央塔よりの上段は見晴らしがよくて人気なんだ。そうだな、後双眼鏡は……」
ウッドは双子のほうを向きながら言った。
「任せろ!」
「任せろ!」
双子が同時に胸を叩く。ウッドは苦笑して、もう一度デイヴにだけ視線を戻す。
「来るか来ないかは君の自由だ。けど、選ぶ前に一度だけ“見る”。それがフェアだと、僕は思う」
食堂の高窓を、灰色の雲が流れる。遠くで箒のブラシを揃える音がして、幾本もの柄が石畳をこするかすかな響きが寄せては返した。デイヴはフォークを皿に置き、少しだけ考えるふりをした。
「……中央塔の上段、ね。風が当たらねぇなら文句はねぇ」
「毛布も持ってく!」とフレッド。
「ホットチョコも!」とジョージ。
「いらねぇよ。手は塞ぎたくねぇ」
ウッドの眉間の皺がほどける。
「じゃあ、決まりだな。是非我らがグリフィンドールの勝利を見届けてほしいね」
デイヴは口の端をわずかに上げる。
「まだ“決まり”までは言ってねぇ。……けど、まぁ――百聞より“一見”ってのは嫌いじゃない」
「上出来だ!」
双子がハイタッチを響かせ、ウッドは満足げに頷く。
「じゃあ、作戦会議に戻る。今日はハリーの初戦だからね。あの子に負担をかけないように僕らが頑張らないと」
三人が踵を返す。フレッドとジョージは「絶対来いよ!」とハモリながら、デイヴにそう呼びかけ、扉の向こうへ消えていった。
十一時。競技場は息苦しいほどの熱気で満ち、石の客席は押し合いへし合いの赤金と緑で埋まった。風は冷たいのに、歓声がそれを上書きしていく。上段のいちばん高いところで、デイヴは双子から押しつけられた双眼鏡を片手でくるくる回し、もう片方の手で手すりを叩いていた。となりではシェーマスとディーン、ロンが大きな布の端を持って、要領の悪い海図でも広げるみたいにもたついている。
「おい、なんだよそれ」
身を乗り出して声をかけると、シェーマスが胸を反らせた。
「横断幕さ! ハリーを驚かせてやろうって話でね」
すかさずロンが受ける。
「スキャバーズがボロボロにした僕のシーツを使って、ディーンが絵をかいてくれたんだ。ほら!」
やっとのことで広がった布には、堂々たる字でポッターを大統領に。その下に、ディーンの描いたライオンが牙をのぞかせている。文字は家の色に合わせて脈打つように明滅し、輪郭から火花みたいな光がほつれていた。
「このビカビカ光ってんのもお前らがやったの?」
デイヴは色の移ろいに感心しつつ、幕の端を指先でつつく。
「それは私がやったのよ」
風に煽られていつもより髪がふくらんだハーマイオニーが、少し得意げに言う。頬は冷気で赤く、目はまっすぐ。デイヴは(ライオンみたいだな)と思った。
「へぇ、優等生ちゃんがね」
わざと軽く流しながら、描かれたライオンのたてがみをくすぐるように幕を撫でる。光り文字が指の動きに合わせて一瞬だけ明るく跳ね、シェーマスが「おお」と声をあげた。
十一時。反対側の出入口でどよめきが膨らみ、赤金の列が更衣室から姿を現す。先頭はオリバー・ウッド、肩に陽を弾く箒を担いだ七つの影が芝に整列した。空を滑るリー・ジョーダンの声が、観客席の壁に弾んで返る。
「さあ、両チームの入場です! 昨年の最終戦は一四〇対一五〇でグリフィンドールが勝利するも、優勝杯はスリザリンへ——今季を占う大一番、開幕だ!」
マダム・フーチが歩み出て、両軍キャプテンに握手を促す。木箱の留め金が外れると、クァッフルとブラッジャーが低く唸り、金のスニッチが一閃だけ羽根を震わせて、次の瞬間には視界から消えた。合図で選手たちは箒にまたがり、靴底で地を蹴ってふわりと浮く。
「正々堂々と戦うように!」
甲高い笛とともに、クァッフルが真上へと跳ね上がった。
「試合開始! 最初にクァッフルを取ったのは——グリフィンドールのジョンソ——失礼、アンジェリーナ選手です!」
“ジョンソン”にデイヴの肩がわずかに動く。ディーンはその反応を見て、小さく笑った。
「素晴らしい選手です! しかもかなり魅力的でもあり——」
「ジョーダン!」
マクゴナガルの一喝に、実況は咳払いで軌道を戻す。
最上段の風の通り道。デイヴは双子に握らされた双眼鏡を片手でもてあそび、もう片方の手で手すりを軽く叩いていた。隣でシェーマスとディーンが横断幕の棒を束ね直し、ロープを結び直す。
「まあ、フットボールより面白いわけねぇからな」
性懲りもなく吐き捨てると、ディーンが苦笑いでロープをほどいた。
「そんなこと言ってたらどんなスポーツも楽しめないぞ」
——そこから、デイヴの体の角度が、少しずつ前へ倒れていく。
アンジェリーナが縦に抜け、アリシアへ素早く渡す。スリザリンのチェイサーが並走で肩をぶつけ、進路を断つ。ジョーダンの声が跳ねる。
「アリシアから再びアンジェリーナ、ゴールへ——おっと、フリントが箒でブロック! これは——反則だ、マダム・フーチの笛!」
笛が二度、鋭く切り裂く。ペナルティの位置にアンジェリーナが滑っていく。
デイヴの指が手すりを強く叩いた。
「今のは肘入ってんだろうが! 進路妨害だ、見りゃわかる!」
思わず立ち上がったデイヴに、シェーマスが目を丸くし、ディーンは肩をすくめる。
「落ち着けよ。最上段が揺れてる」
ウッドが短く合図、アンジェリーナが構える。デイヴは無意識に前のめりになり、双眼鏡を下ろして裸眼で距離を測った。
「外すなよぉ……!外したらバカだ……」
シュッ、と風を切る音。網が揺れ、赤金の波が爆ぜた。
「入ったああ! グリフィンドール、先制!」
デイヴは踵で石段を刻み、拳を振り上げる。
「それだ! いいぞアンジェリーナ! おいフリント、歯食いしばっとけ!」
次の瞬間、ブラッジャーが唸ってハリーの近くを掠める。フレッドが横合いから叩き返し、ジョージがもう一発、連打で流れを切った。
「ナイスだウィーズリー! そのまま潰せ!頭ぺしゃんこにしちまえ!」
言い直しながら、声はさらに太くなる。フレッドだかジョージだかは、デイヴの声が聞こえたのか獰猛に笑い、再びブラッジャーをスリザリンのチェイサーに叩き込んだ。
アリシアがサイドを上がり、ケイティが中央に走り込み、ワンタッチで受ける。スリザリンのキーパーが飛び出すのを見て、デイヴの口が勝手に指示を投げた。
「引きつけて——逆っ、逆サイだ! ケイティ、逆!」
ケイティがフェイントで一拍遅らせ、逆ポストへ押し込む。クアッフルがゴールをぶち抜き、スタンドがふくらむ。デイヴは両手で手すりをガンガン叩き、声を張り裂けさせた。
「それだあぁ! 見たかスリザリン! お前らの守備、穴だらけだぞ! ライン下がりすぎ! 考えて動け、考えて!」
シェーマスが笑いを噛み殺し、ディーンが横断幕を引き上げながら呆れたように言う。
「なあデイヴ、僕らより横断してるの、お前の声だよ」
「黙って掲げとけ、見せ場だ!」
フリントが苛立って体当たりを強める。笛が短く鳴り、またもや反則。デイヴはたまらず身を乗り出し、両手を口に添えた。
「逃げるなフリント! 正面から来いよ! 肘使うな! 男なら当ててから語れ、当ててから!」
ロンが笑いながら袖を引く。
「僕ら、横断幕落とすから、ちょっと静かに——」
「あとで拍手してやる! 今は声だ、声!」
気づけば周囲の一年や二年が、デイヴのテンポに合わされるように手拍子を重ねていた。
「グリフィンドール! グリフィンドール!」
「もっと速く! そう、今だ、縦! ——いいぞ!」
ディーンは横断幕の結び目を固くしながら、横目でデイヴを見て、また苦笑いをこぼす。
「……ねえ、フットボールより面白くないんだろ?」
デイヴは答えず、双眼鏡も忘れて、目の前の空を追っていた。拳はまだ、手すりを刻むリズムをやめない。
そうしてしばらくデイヴはシーカーなどを忘れて、試合に夢中になっていた。
しかし、決壊みたいな歓声の波が、突然、鋭い笛の一音で切り替わった。
スタンドが一気に爆ぜ、赤金の旗が渦を巻く。ジョーダンの声が空を裂く。
「試合終了――ハリー・ポッター、スニッチ捕獲! グリフィンドールの勝利です!」
デイヴは、なおも手すりを叩いた拳を宙に止めた。
「は? 終わり? 今、展開これからだろ」
横でシェーマスが息を詰めて笑い、ディーンが顎でピッチを示す。
「スコア、見ろよ。もう決まった」
「ていうか、最後の一連、まるっと見逃してたろ」
魔法の掲示板に数字が跳ね上がり、スタンドが再度の歓声で揺れる。デイヴは双眼鏡をようやく目に当て、すぐに外した。
「……はやっ。ルール、そうだったな。あれ一個で終いだっけ」
階段を降り始めると、周囲は肩をぶつけ合いながら談話室へ向かう流れになっている。シェーマスが肩で笑い、肘でつつく。
「“逆サイ!”って百回ぐらい叫んでたのに、ルールは忘れてるのかよ」
ディーンも吹き出した。
「声、最上段からでも抜けてたぞ。ハリーの箒が暴れてたの、全然気づかなかったろ」
デイヴは舌打ちして、喉の奥が焼けるみたいに掠れているのに気づく。
「細けぇとこはお前らの係だ。俺は全体の設計を見てただけだっての」
「設計って、ずっと“当ててから語れ!”って叫んでた設計?」
「そう、それ」
石段を曲がるたび、勝ち名乗りの歌があちこちから湧く。廊下の角でスリザリンの数人とすれ違い、デイヴはわざとらしく肩を回した。
「負けっちまったなぁ、ええ?あの肘はよかったぞ。格闘技でもやってんのか、お前らンとこのキャプテンはさ」
睨み返しが刺さるが、シェーマスが背中を押して流れに戻す。
「今日は勝ったんだ、喧嘩は談話室でやれ」
「で、結局さ」ディーンが得意げに続ける。「ハリー、スニッチを――口でくわえてた」
「口で?」デイヴの眉が跳ねる。
「そう。咳き込んで出して見せた。伝説行きだな」
一拍の沈黙のあと、デイヴは鼻で笑った。
「……悪くねぇ。派手でいいじゃねぇか、主人公」
談話室の肖像画まで来るころには、彼の声は完全に嗄れていた。背後からまた茶化しが飛ぶ。
「ねぇ、“フットボールより面白くない”んじゃなかった?」
デイヴは肩越しに手をひらひらさせる。
「比べねぇよ。別競技だ。――でも、今日のは点出し渋らねぇ良い試合だったな」
肖像画が開き、温かい赤と黄金の喧騒が溢れ出す。シェーマスとディーンは顔を見合わせて笑い、揃ってデイヴの背中をどん、と叩いた。
「はいはい、“一番声のデカい新人”、ご入場」
「のど飴、いる?」
デイヴは咳払いで誤魔化し、片手を突き上げて談話室の渦に飛び込んだ。
おしまい。
クィディッチやってない側からだと書くの難しい。
まさかもう前回から一か月と一週間くらいたってんの笑うよね。
内定出るまではずっとこんくらいの投稿ペースかな。
まあ嘘つきなんですぐ出すかもしんねーけど。
じゃ、また今度会いましょう。後感想ちょうだい