ダンまちTACTICS   作:Leni

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41.ジャガ丸くん激流味

『これから出てくるモンスターの情報を簡潔に話すんだ、【疾風】!』

 

 ダンジョンが破壊の苦しみから悲鳴を上げ、一つの防衛機構を産み出そうとしているその瞬間。

 状況を遠隔地から把握し続けていたフィン・ディムナが、リリルカの手の中にある『眼晶(オクルス)』からそんな言葉を放った。

 

 そう、ダンジョンは、一体のモンスターを今まさに産まんとしていた。

 壁に入った亀裂からは、ドロリと黒い汚泥のようなものが垂れ落ち始めている。

 ダンジョンがまるで出血でもしているかのような印象をリリルカとベルに与えたそれ。壁の亀裂から産まれてくることは共通でも、一般的なモンスターの誕生とは全く様相が異なるものであった。

 

 だが、通信越しのフィンが注目した先は、異常なモンスター誕生の瞬間ではない。

【疾風】ことリュー・リオンが、これから産まれてくる何かに対して明確な恐怖を見せている。

 しかも、先ほどの25階層でのジュラ・ハルマーとのやりとりも、フィンはしっかりと聞いていた。

 リューはダンジョンを破壊しようとするジュラに対し、制止の声をあげていたのだ。

 それはまるで、ダンジョンの破壊が、今、まさに発生しようとしている異常事態を引き起こすと、知っていたかのようだ。フィンはそう判断した。

 

『ジュラ・ハルマーや【ルドラ・ファミリア】との因縁は省略していい。対策を練るため、『脅威』の特徴を言うんだ』

 

 リリルカたちとは違い、自分の傘下ではないリューに、簡素な命令口調で言葉を伝えるフィン。

 だが、今は緊急の時。言葉遣いなど取り繕っている場合ではない。

 

 リューもそれを理解しているのか、『眼晶』越しのフィンの要求に応え始めた。……震えようとする身体を必死で制御しながら。

 

「黒い四つ足のモンスター。体高だけで成人男性の倍ほどはあり、素早く、そしてとてつもなく強い」

 

『相手の攻撃方法は?』

 

「頭部の牙による噛みつきと、前脚の爪による切断攻撃、長い尾を振るっての一撃、巨体による体当たり。主にその四つです」

 

『四つだけかい?』

 

「そのはずだ。しかし、恐ろしいほどの『速さ』が、その単純さを凶悪な攻撃に変える」

 

『大型の肉食獣か……』

 

「その捉え方で構わないかと。それと、最大の特徴として魔法を反射します。体表に触れた魔法は、全て放った相手に返ってきますと。代わりに、物理的な攻撃には弱い印象が残っている」

 

『『魔力反射(マジック・リフレクション)』か……。ベル、『剣気』も反射されるかもしれない。そう考えて、最初は手加減して『聖剣技』を撃つんだ』

 

 フィンの声が、油断なく壁を見つめるベルへと向けられる。するとベルは、目を壁から動かさずにフィンに応えた。

 

「分かりました。しかし、素早い敵ですか。リリルカ団長が狙われたら危険ですね」

 

『ああ、そこで、僕から提案だ。まず【疾風】は、リリルカを守ることに専念してくれ。見たところ、今、産まれているモンスターにトラウマがあるんだろう?』

 

 身体の震えが止まらぬリューに、フィンが通信越しにそう告げた。

 

「私は戦えるッ! ……あっ、いえ、そうですね。意地を捨て、アーデさんを守らねば。腰を据えて戦うタイプのクラネルさんでは、ヤツの速さからアーデさんを庇いきることは難しい」

 

 フィンの言葉に一瞬激昂しかけるリューだったが、『眼晶』を掲げる小人族(パルゥム)の少女の不安げな表情を見て、すぐに発言をひるがえした。

 ベルの防御能力は高い。これまでの戦いで、リューも分かっていたことだ。

 だが、彼女は知っている。

 これから出てくる【絶望】の象徴は、前衛に立つ防御役(ウォール)を迂回して、後衛を狙ってくるだけの機動力があるのだ。

 

『ベルが可能な限りこれから出てくるモンスターを引きつけて前で戦い、【疾風】はベルの邪魔にならない距離でリリルカを守る。そしてリリルカは……』

 

 フィンの指示が、今度はリリルカに向く。

 リリルカは、未だ響くダンジョンの悲鳴をシャットアウトし、目の前に掲げる『眼晶』に注目する。自分の頼れるお師匠様の言葉を一言一句聞き逃さないように。

 

『モンスターを観察し、弱点、攻略法、なんでもいい。分かったことをベルに伝えて、彼の勝利に繋げるんだ』

 

「……!? はい、分かりました!」

 

『Lv.4』のリューが恐れるほどのモンスター。そんな危険すぎる存在との戦いで、自分に役割が与えられた。与えられてしまった。

 リリルカは、ここに来たことを心底後悔しながら、絶対に二人を地上まで生き延びさせると誓った。

 

 そして。

 ダンジョンが発する無機質の()き声が響く中、亀裂から黒い汚泥がさらに勢いよく吹き出し……黒い巨獣が産まれた。

 

 それは、異様な姿をしていた。

 たとえるならば、翼のない竜の骨。それが、紫紺の燐光を放つ甲殻を身に纏っている。

 

 リリルカの知識には、この姿をしたモンスターに該当する名前は浮かんでこなかった。

 ベルはというと、この世界のモンスターとは生態の違うイヴァリースのモンスターを見てきた。その彼は、このモンスターの姿を見て、アンデッドの類かと一瞬勘違いしそうになった。

 だが、違う。皮と肉がそげ落ちた後の動く骨のようにも見えるが、アンデッドモンスター特有の死の気配は感じ取れない。

 

 骨のモンスターは、しっかりと生きていた。

 むしろ、産まれたばかりで食事を求めるかのような仕草を見せた。

 竜の頭蓋骨のような頭部の奥で、怪しく光る眼をギョロギョロと動かして、獲物を探しているのだ。

 

 まだベルたち三人は、モンスターに見つかっていない。

 だがしかし。

 あのモンスターから逃げおおせられるとは、ベルは思わなかった。

 

「最後に、一つだけ」

 

 リューがモンスターに見つかることをいとわないとばかりに、震える声を力ずくで押さえつけるように、腹に力を込めて言った。

 

「あのモンスターはかつて、一つの派閥を全滅させている。唯一、私だけが逃げ帰って、こうして情報を伝えることができている。しかし、だからと言って今回の戦いでヤツから逃げられるとは、思わないことです」

 

 それは、ベルとリリルカに対してに言っているようで、実際は自身に言い聞かせているようでもあった。

 

「もう、戦って勝つしか、私たちが生き延びる手段は存在しない」

 

 怪しげに光る眼が、三人を捉えた。

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 

 速い、重い、痛い。

 真っ向から骨のモンスター、リリルカ曰く「仮称『骨竜』」。それへと突っ込んでいったベルは、そんなことを思った。

 

 ベルは、『Lv.6』のアイズの膂力に任せた剣の一撃を受けても、正面から防ぎきれるほどには己の防御性能に自信がある。

 だが、目の前の『骨竜』は、そんなベルの自信と慢心を打ち砕くほど、痛烈な攻撃を猛スピードで連打してきた。

 

 確かに、リューが言ったとおり攻撃方法は多彩ではない。

 ノコギリのごとき破壊の爪も、体高三Mから迫り来る鋭い牙も、その体高以上の長さがある巨大な尾も、剣と盾を使って逸らすことは問題なくできる。

 だが、それが格闘家のラッシュのごとく連打されるとなると、さすがに逸らし続けるには限界があった。

 

 幸い、ベルは全身にイヴァリースから持ち込んだ名匠の鎧を『装備』し、兜も被っていたため、その爪や牙を受けても肉まで食い込むことはなかった。

 だが、その衝撃は、この世界に戻ってきて一番の強さがあった。

 オラリオの外で出会った強敵たち、『アンタレス』も、『竜の谷』から逃げ出した『ドラゴン』も、ここまで強い一撃は放ってこなかった。

 

 だからと言って、腰を据えて盾を本気で構えようとしたら、容易に背後を取られてしまう。

 この巨体が、一瞬で背後に回る。なんの冗談だと、ベルは叫びそうになった。

 

 いや、ベルは実際叫んでいた。

 だが、それは泣き言を漏らしているわけではない。

 離れた場所で、戦いを見守るリリルカに敵の注意が向かないよう、自分の存在をアピールしているのだ。

 

 この速度で、この膂力で、リリルカに狙いが向いてしまったら。

 リューでも彼女を守り切れるかは分からない。

 よって、ベルは反射をされなかった『剣気』による一撃を至近距離からぶち当てながら、必死で『骨竜』の敵愾心(ヘイト)を稼ぎ続けていた。

 

 ここ27階層が適正階層の冒険者たちでは、なすすべもなく蹂躙されていたであろう相手。

 そんな冒険者が持つ上等止まりの防具では、防具ごと肉体を両断させられていたであろう強靭な爪と牙。

 そんな恐ろしい存在に、ベルは高い身体能力と、優れた防具でもって、死の危険から逃れ続けていた。

 

 噛みつきを回避し、爪撃を剣先で逸らし、尾による一撃を盾で耐える。

 合間合間に『聖剣技』を飛ばし、剣でも斬りつける。

 

 相手は本当にアンデッドモンスターではなかったようで、聖属性を宿す《エクスカリバー》は有利な攻撃とはならなかった。が、相手がアンデッドではないということは、『暗黒剣』による生命力の吸収が有効ということであり……。

 攻撃が直撃して鎧越しにできた傷を【闇の剣】で癒やしつつ、ベルは懸命に戦った。

 

 そして、ベルはふと気付く。

 

 ――あれ?

 

 爪が迫る。騎士剣でパリィする。

 

 ――こいつ。

 

 牙が迫る。後方に下がって回避する。

 

 ――速いけど。

 

 尾が迫る。盾で斜め上に弾く。

 

 ――攻撃パターンが少ない!

 

 ベルは気付いた。

 おそらく、冒険者としての戦闘を本格的に初めて数ヶ月のリリルカでは見抜けない。

 おそらく、心理的な理由から、冷静さをわずかに失っているリューでは見抜けない。

 おそらく、『眼晶』越しで、視界や戦場の空気の把握に制限があるフィンでは見抜けない。

 おそらく、高い能力を持ち前線で命を張り続けていたからこそ、ベルは見抜けた。

 敵の戦いの癖というものに。

 

 確かに、戦いの前にリューが言っていた。敵の攻撃方法は四つだと。だが、ここまでワンパターンな動作で攻撃を行なってくるとは、ベルは思ってもいなかった。

 

「そうか、そうだよね。相手は人じゃない。生物でもない。ダンジョンモンスターなんだ」

 

 産まれたばかりで、戦いの記憶など何もないモンスター。

 どれだけ速くとも、どれだけ力強くとも、『骨竜』には、戦闘経験というものが蓄積されていなかった。

 

 そこから、ベルの反撃が始まった。

 

 身体に攻撃が直撃することはなくなり、逆にこちらの攻撃が確実に命中し始める。

《エクスカリバー》の刃が、『聖剣技』の『剣気』が、次から次へと『骨竜』に命中し、その脆い甲殻を少しずつ削り始めた。

 

 だが、決定打に欠ける。

 弱点はないのか?

 ベルがそう思ったときのこと。

 

「『ベルさん!』」

 

 リリルカから『スキル』による伝言が届いた。

 

 どこに攻撃が当たっても体内の『魔石』を庇うような兆候はなし。

 首などの急所を庇うような兆候はなし。

 耐久力はないが、弱点部位はおそらく存在しない。

 

 なんだそりゃ。ベルはそんなことを叫びそうになった。

 いくら生物の範囲を逸脱したモンスターだとしても、弱点部位がどこにもないとは反則じゃないか。

 

 だが、そこに追加でリリルカから伝言が来る。

 リューとフィンによる、敵の行動パターンの追加情報だ。これはありがたい、と、ベルは弱点を狙う以外の方法で、敵を打倒することに決めた。

 

「【聖魔抜剣(ラグナロク)】!」

 

 ベルは、左手に盾を構えて防御の構えを取り、右手の剣に力を集中させる。

『骨竜』とは違う、本物の竜種……『魔城』の奥に待ち構えていた『邪竜』を討伐するために使った『レアスキル』。【聖魔抜剣】によるチャージを始めた。

 

 力を集中した《エクスカリバー》から、小さな鐘の音が鳴る。

 その音に反応したのか、『骨竜』の攻撃パターンがわずかに変わるが、ベルはすぐさまそのパターンを見抜き、防御体勢を修正。チャージを切らさないように、敵の攻撃を耐え続ける。

 やがて、今もなお悲鳴を上げ続けるダンジョンを上書きするかのように、鐘の音が大きく、重く変わっていく。

 

 大空洞がまるで鐘楼に変わったかのように、音が鳴り響き続ける。

 そして。

 

「【命脈は無常にて惜しむるべからず――葬る!】」

 

 剣が振るわれる。

 

「――【不動無明剣】!」

 

 それは、『骨竜』の右前脚と右側頭部を消し飛ばし……。

『聖剣技』が持つ状態異常の力、【ストップ】を『骨竜』に掛けることに成功した。

 

 だが、恐ろしいことに、『骨竜』はそれでも死んではいなかった。

 甲殻をまとった見た目に反して耐久力に劣ったモンスターであったが、生命力は随一のようだ。

 

 ゆえにベルは、今度こそトドメを刺そうと、再びチャージの体勢を取ろうとする。

 しかし、そんなベルの視界に、意外なモノが映った。

 

 それは、これまで姿を現さなかった、通常モンスター。

 しかし、それはこの階層にいるようなモンスターではない。同じ『下層』でも、ここより下の階層である『密林の峡谷』にいる獣のモンスターだ。

 

 ジュラ・ハルマーが、ここで乱入してきたのだ。

 彼は、モンスターを繰りながら、左手に持った魔剣をベルに向けて振るった。

 

 さすがにここでの乱入は、ベルも予想していなかった。

 一方で、リューとリリルカも、周囲への警戒が薄れてしまっていた。

 リューはトラウマ対象への勝利という安心感による、(おこた)り。リリルカはダンジョンでの難敵の撃破の瞬間という状況での、経験不足。

 

 そして、これまた四つ足のモンスターを乗りこなした『闇派閥(イヴィルス)の残党』らしき集団が、ベルたち三人と静止した『骨竜』を囲んだ。

 

 厄介な。ベルがそう感じて剣を構えるも、彼らは次々と魔剣を遠隔から放ち続けた。

 ベルはそれを素早く避けていく。『骨竜』の攻撃を弾くことと比べたら、彼らが魔剣を振るう先を洞察することなど訳ないことだ。

 しかし、彼らの狙いが読めない。後ろに下がりながら、ベルは思った。

 そんなときだ。

 

「『前へ!』」

 

 リリルカの『スキル』が届いた。

 彼女の『スキル』に乗っていた思念は、次のような内容であった。

 

『ヤツら、『骨竜』を魔道具(マジックアイテム)でテイムするつもりです!』

 

「!?」

 

 まさかの狙い。

 そう、全てはこれが目的。

 ジュラ・ハルマーは。

 この階層を爆破した『闇派閥の残党』は。

『骨竜』を己の手で操り、戦力として組み入れることを目的に動いていたのだ。

 とことんまで追い詰められた、起死回生の一手。それが、今、成ろうとしていた。

 

「させない!」

 

 ベルは騎士剣を振り上げ、『骨竜』に魔道具の首輪をかけようとしている『闇派閥の残党』とジュラ・ハルマーを『聖剣技』で吹き飛ばそうとする。

 だが、それを防がんと、『闇派閥の残党』がベルに向けてモンスターごと突進を仕掛けてきた。

『聖剣技』に射線の類は存在しない。ゆえに、壁になっても無意味、そのはずが、敵は壁になるどころか捨て身でベルに向けて体当たりをしてきた。

 とっさに剣を振り下ろして、それを斬り捨てるベル。

 だがその間にも、『骨竜』の首に魔道具が掛けられた。

 

 さらに、間の悪いことに、ちょうどそのタイミングで【ストップ】の状態異常が解除されたのか、『骨竜』が身じろぎをする。

 

「やったぜぇええええ! こいつは俺のモノだぁああああ!」

 

 ジュラ・ハルマーが叫び、首輪の魔道具の対となっているらしき鞭を振るう。

 その結果に、ベルは仕方ないとばかりに剣を構え直した。そして、『骨竜』と一緒に『闇派閥の残党』をこの場で全員討伐することを決めた。

 

 今の『骨竜』は、調教を受けていないテイムされたてのモンスター。右半身の多くは消し飛んでおり、脅威度は下がっている。

 敵はそれに気付いているのかいないのか、と考えながらベルが『剣気』を高めた、その次の瞬間。

 

「おっと、まずはちょろちょろ動く邪魔者から始末しねえとな。やれぇ、化け物! 【疾風】と、小人族(パルゥム)のガキを殺せぇええええ!」

 

 まさかの後衛狙い。

 ここまでの『闇派閥の残党』の魔剣攻撃で、ベルの立ち位置はリリルカたちを庇える場所にない。

『骨竜』に本格的に狙われては、リューは耐えられても、リリルカはとても生きてはいられない。

 

「させない!」

 

 ベルは急いで剣ではなく盾を構え、前方に飛び出した。

 目の前にさらに立ちふさがる『闇派閥の残党』をシールドチャージで突き飛ばし、彼女たちのもとへと駆けつけようとする。

 

「ハハハハハ! 行けぇ! 食い殺してしまええええ!」

 

 しかし、ここで、この場にいる全員が想像していなかった光景が繰り広げられた。

 

 ジュラ・ハルマーの命令を受けたはずの『骨竜』が、彼をそのノコギリ状の爪で引き裂いたのだ。

 

「あ?」

 

『骨竜』の残った左前脚の爪。それが、ジュラという男を縦に割った。

 何気なく、ベルが剣で弾いていたその爪。

 しかし、それは伝説の騎士剣だからこそなし得ていたことであり。人一人を金属製の防具ごと真っ二つにするには、十分な破壊力が爪には秘められていた。

 

「ど……どう、した……食いころ……」

 

 そんな最期の言葉を残して、しぶとく生き延び続けた元『闇派閥』の猫人(キャットピープル)、ジュラ・ハルマーは絶命した。

『骨竜』はただのモンスターではない。ダンジョンが『ダンジョンの破壊者排除』という『指令』を持たせて産みだした、例外的存在。

 ゆえに。魔道具による追加の支配を受け付けず、それでいて魔道具による影響も色濃く残し……。

 三本脚となった『骨竜』が、その場で暴走を始めた。

 

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