ダンまちTACTICS   作:Leni

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63.原初の火

 ヘルメス神の話を聞き終え、すぐさまギルド本部で都市外への外出申請をした【ヘスティア・ファミリア】一同。

 リューを含む【ヘスティア・ファミリア】に加え、【ヘファイストス・ファミリア】のヴェルフも同行を名乗り出てきた。

 

 ギルドはオラリオ外への戦力流出を恐れており、外出申請の受理にはそれなりの日数が必要なはずであった。

 だが、たった一日で申請は通った。

 ギルドもオリンピアの現状をある程度把握していたからだ。なにせ、使節団はずっとオラリオの隣町であるメレンに滞在していた。

 

 もちろん、リリルカは【ロキ・ファミリア】へも話を通した。

 事情を聞いたロキ神は、ヘスティア神も同行するならばとあっさり許可を下した。

【ヘスティア・ファミリア】の長期離脱と、リリルカのアイドル活動一時停止。それらを了承してもらえるかと怪しんでいたリリルカは、あっさり出たロキ神の許可に何か裏があるのかと怪しんでしまった。

 

 そうして、一晩で出発準備を整えた各人は、明朝に迷宮都市を発って近隣にある港町(メレン)へと訪れた。

 オリンピア行きの船は【ヘルメス・ファミリア】がすでに用意してあった。観光にしゃれこむ時間などもなく一同は船へと乗り込み、すぐさま出航となった。

 

 ベルにとっての初めての船旅。

 魔法大国(アルテナ)の『魔船(マギアナウス)』を改造した高速船は、汽水湖を飛び出し海へと進む。

 

 高速船を操舵するのは【ヘルメス・ファミリア】の団員たちだ。これから向かう神域(オリンピア)はあまりにも危険な場所ということで、『神の恩恵(ファルナ)』を刻まれていないただの船員は一人も乗りこんでいなかった。

 

 そんな危険極まりない場所へと向かっている船の甲板。そこでは【ヘスティア・ファミリア】の面々とヴェルフが、見慣れぬ海を眺めていた。

 さらに、ベルにとって馴染みのない服装をした者たちが幾人か、船には乗りこんでいる。

 

 いずれも女性で、オリンピアからやってきた使節団の主要メンバーである巫女たちだ。

 その使節団の中でも一番年若い巫女、褐色肌の少女をヘスティア神がまじまじと見つめている。

 そして、異国風の装いをした少女を上から下まで眺めたヘスティア神が、ポツリと言う。

 

「キミがプロメテウスか……」

 

 ヘスティア神の言葉に、褐色肌の少女がピクリと眉を動かす。

 少女がまとうのは、まぎれもない神威。正真正銘の女神である。

 

 なんと、使節団にはオリンピアの主神プロメテウスが交じっていた。

 ただし、プロメテウス神の同行は、使節団の誰もが知らなかった。

 そもそも、オリンピアの民に主神の顔を知る者は一人もいないのだ。プロメテウス神は正体を隠したまま、何食わぬ顔で巫女の一人としてオリンピアで過ごしてきたのだ。

 

 使節団の他の巫女たちは、今日まで一番下っ端の巫女として扱ってきた主神を遠巻きにして、複雑な表情を浮かべている。

 どうやら、正体を現したばかりの彼女と、どう接したらよいか使節団の面々も分からないらしい。

 

 そんなオリンピアの女神に対して、ヘスティア神がさらに言う。

 

「キミは天界でも正体不明の神で通っていたね……こうして姿を拝めるとは思ってもみなかったよ」

 

 その褐色肌の女神はムスッとした顔で腕を組み、不服そうな声で言葉を返す。

 

「クソが。まさかあの町にゼウスがいるとは……想定外だ」

 

「あはは、天界で唯一キミの顔を拝んだ神が、ゼウスだからね」

 

 育ての祖父(ゼウス)の名を聞き、ベルが水平線の彼方から二柱の女神の方へと視線を動かす。

 するとプロメテウス神は、その可愛らしい顔を歪ませてベルをギロリとにらみ返した。

 

「うっ……」

 

「ベル・クラネル……貴様のもとへゼウスさえやってこなければ……!」

 

「あはは……なんだか、すみません……」

 

 ベルの謝罪に、プロメテウス神は「フン」と鼻息一つ返し、そして甲板に立つ【ヘスティア・ファミリア】の面々を見回した。

 

「まあ、よい。全ては私の不始末で、それを一方的に押し付ける形となるのだ。必要ならば、正体を現す覚悟もできていた」

 

 すると、ヘスティア神は、呆れたように言葉を返す。

 

「そもそもお願いをする立場なのに、正体を隠してやってくるのが正直どうかと思うぜ?」

 

「仕方なかろう。オリンピアでは、千年も正体を隠したままだったのだ。今さら子供たちに姿を現しても、ああなるだけだった」

 

 プロメテウス神は、自身を遠巻きに見る使節団の巫女たちに目を向けた。

 そして、彼女はさらに告げる。

 

「『天の炎』の維持管理のためには、姿を隠して『神託』を下すだけの『装置』として徹するのが、最も効果的だったのだ」

 

 神によって、その在り方は様々。

 おそらくプロメテウスという女神は、効率を重んじるタイプなのだろう。ヘスティア神は、そう当たりを付けた。

 だが、それを深く追及するでもなく、別の話題をヘスティア神は口にした。

 

「さて、プロメテウス。ボクはキミの事情を詳しくは知らない。眷族(こども)たちも、ゼウスに育てられたベル君くらいしか、オリンピアを詳しく知らない。だから、あらためて事情を一から話してくれないか」

 

「一からか。具体的には、どこからだ」

 

「『原初の火』を地上に落とそうとしたところからさ」

 

「そこからか……」

 

 褐色肌の少女姿のプロメテウス神は、ため息を一つ吐く。

 そして、あらためて【ヘスティア・ファミリア】の面々とヴェルフを近くに呼び寄せた。

 一同が集まったところで、彼女は神域オリンピアの成立を語り始める。

 

「全ての始まりは『原初の火』。天界に存在した『聖なる炎』だ」

 

 その『原初の火』は、ゼウス神を始めとした『大神』の管理下にあった。

 だが、何千年前もの昔、プロメテウス神は『原初の火』を下界に下ろそうとした。

『大穴』……現代における『ダンジョン』から溢れ出る魔物(モンスター)の被害に苦しむ人類(こどもたち)を哀れに思ってのことだった。

 

 だが、『原初の火』を管理していたゼウス神は、下界の民への下賜(かし)を許さなかった。

『原初の火』は、下界にはあってはならない力だったからだ。

 

 と、そこで、船員へ指示を出していたヘルメス神が話に加わってきた。

 

「『原初の火』は、下界で扱うにはあまりにも強大な力だったからだね。『神の力(アルカナム)』には及ばないものの、それに準ずるもの――『デミ・アルカナム』といっても過言じゃない」

 

 すると、潮風に短めの金髪をなびかせるリューが、ヘルメス神の言葉に反応する。

 

「天上に御座す神々が『神の力』を本気で行使すれば、下界など一瞬で吹き飛ぶとは聞きますが……」

 

 そんな恐ろしいことをサラッと言うリュー。

 すると、ヘスティア神がその言葉を大げさすぎると笑うことすらせず、むしろ肯定した。

 

「そうだね。下界の破壊だけでなく、創造も再生も思いのままさ。起きた事象をなかったことにすらできる。一度やったら方針の違う神々が『神の力』を好き放題使うようになって収拾が付かなくなるから、下界に『神の力』を使うのは禁じ手だけどね」

 

「それほどの御業に準ずる力ですか……」

 

「しかも、そんな『原初の火』の使い道が、人類に文明や文化をもたらすためなんかじゃなくて、魔物を倒すための武器への利用ときた。そりゃ、ゼウスも怒るよね」

 

 ヘスティア神が、当時を思い出しながらそんなことを語った。

 すると、プロメテウス神は自嘲(じちょう)するかのように顔を歪めた笑みを浮かべ、そして言った。

 

「電光石火とはまさにあのことだろう。私は一瞬でゼウスに取り押さえられた。だが……すでに『原初の火』は下界に落とした後だったがな」

 

 その『原初の火』が落ちた先、それが現在のオリンピア。

 そして、空の彼方から落ちてきた『原初の火』をその身に浴び、『デミ・アルカナム』の力を宿した英傑がいた。

 英雄譚に語られる英雄『エピメテウス』……今回のオリンピアにおける造反騒ぎの首謀者だ。

 

「『オリンピアの英雄とはすなわち、その身に炎を宿し、炎と共に戦う者であった』」

 

 ベルが、幼少期にゼウス神から読ませてもらった英雄譚をそらんじる。

 

「ああ、エピメテウスは私の期待通りに『原初の火』を使って地上の魔物を倒し、神域(オリンピア)を築き、地上の楽園とした。それがもう、三千年以上も昔のことだ」

 

 神が地上に降臨し、神時代が訪れたのが約千年前。

 それよりも遥か古代の話となり、事態の壮大さをベルは感じ取った。

 

「地上に落ちた『原初の火』は『天の炎』と呼ばれ、オリンピア限定であるが、魔物のいない領域を保ち続けた。しかし……その神聖なはずの炎が(けが)れてしまった」

 

 プロメテウス神は語る。『天の炎』が穢れてしまうことは必定であったと。

 

 もともとは、『完全なる世界』である天界にあった火だ。それが『不完全な世界』である下界に落ちたことで、徐々に下界の『不完全な汚れ』に染まっていった。

 その『不完全な汚れ』とは、人類がもたらす悲憤、憎悪といった『負の感情』。

 魔物がはびこる下界は『負の感情』にあふれていた。

『天の炎』はその『負の感情』に晒され続けることで汚染され、やがてある日、『臨界点』を越えた。

 

「今から三百年程前のことだ。ある晩、突然、オリンピアの地下に安置されていた『穢れた炎』が地上に噴き出し、オリンピアの首都に住む五万の民を焼き尽くした。そして、それによりオリンピアはごく一部の人間を残し、滅んだ」

 

 神域であるオリンピアが、すでに滅んでいる。

 その事実に、話を聞いていた【ヘスティア・ファミリア】の面々とヴェルフは絶句した。

 

「だが、『穢れた炎』は都市一つを焼き滅ぼすだけでは収まらない。なにせ、神格(じんかく)など何もない『炎』だからな。燃料となる人の魂が近くにあれば燃え移り、全てを焼き尽くすまで鎮火することはない。その『延焼』はいずれ、オリンピアを越えて下界全体へと拡大していくだろう」

 

 想像以上に話の規模(スケール)が大きい!

 ベルはそんなことを叫びそうになった。

 

「だからこそ、私はヘスティアに『穢れた炎』を浄化してもらうため、使節団を派遣させたのだが……」

 

 プロメテウス神は、ヘスティア神へと目を向ける。

 だが、ヘスティア神は首を横に振った。

 

「確かに、全ては神々の不始末だ。神に決着をつけさせるのが正しいだろうさ。でも、下界が抱えている問題でもある。だから、ボクの眷族が解決するチャンスをおくれ。ボクが直接出張るのは、それが叶わなかった後だ」

 

 下界における神々は、全知零能の存在。『神の力(アルカナム)』を扱えぬ今のヘスティア神が、『デミ・アルカナム』とまで言われる力を簡単に浄化できるのだろうか。ベルは考える。

 おそらくは、『穢れた炎』の浄化に際して、ヘスティア神はなんらかの代償を払う必要があるのだろう。

 ならば、その代償を負わせることなく、自分たち眷族で事態を解決できるならそうするべきだ。ベルは、そう結論付けた。

 

 外から見ていてもハッキリ分かるほどに気合いを入れるベル。そんな彼を笑って見ながら、ヘルメス神が軽い調子で言う。

 

「つまり、なんだ。オレたちは『穢れた炎』の浄化と、古代の英雄『エピメテウス』の討伐。その二つの難題を解決しないといけないというわけだ」

 

 ヘルメス神のその言葉に、プロメテウス神はうなずく。

 

「そうだ。このまま『穢れた炎』を放って置くと、下界の人間全てが炎上し灰燼(かいじん)に帰す。そして、『天の炎』をその身に浴びたエピメテウスは、穢れてもなお『天の炎』を己の力として操ることができる。本当に人の身で、それらに打ち勝てるのか?」

 

「大丈夫さ、なんせ、ボクの自慢の眷族(こどもたち)だからね!」

 

 ヘスティア神が、大きな胸を張ってそんなことを主張する。

 一方、ヘルメス神はベルの方を見たまま、彼に向けて告げた。

 

「だ、そうだよ。ベル君、キミは『デミ・アルカナム』を宿した古代の英雄に、打ち勝つ必要があるんだ」

 

「はい。ですか……そもそも、なぜ『大英雄(エピメテウス)』は、『穢れた炎』の浄化に反対しているんですか?」

 

 ベルがヘルメス神に問うと、今度は真面目な声でヘルメス神が彼に答えた。

 

「それは、エピメテウスと相対することになるベル君が、直接聞いてみてくれ。予想はできるが、あくまで予想だからね」

 

「……分かりました」

 

 どうやら、ヘルメス神の中では、エピメテウスと直接戦う主力はベルで決定付けられているようだった。

 

 もう一人の大戦力である『Lv.5』のリューはというと、こちらは『穢れた炎』への対処担当である。

 彼女は、港町へ旅立つ前に、事情を聞いた鍛冶神(ヘファイストス)から対処に必要ないくつかの道具を受け取っていた。

【ヘスティア・ファミリア】ではないヴェルフがわざわざ同行することになったのも、その道具の整備役という意味がある。

 

 そして、唯一残ったメンバー、リリルカ。彼女は、今回の冒険者依頼に関して完全に蚊帳(かや)の外に置かれていた。

 戦力としては替えの利く『Lv.2』止まりであり、頭脳担当としてもヘルメス神やその眷族であるアスフィがいる。

 役に立てそうにないことを完全に自覚しているリリルカは、今回の仕事では雑兵として立ち回るべきだと割り切っていた。

 そのリリルカが、途切れてしまった話を繋げようと、ふとした問いを投げかけた。

 

「そもそも、エピメテウスとは、どのような英雄なのですか? リリは、あまり英雄譚には詳しくなくて」

 

 そのリリルカの言葉に、英雄譚好きであるベルの目がキラリと輝いた。

 

「エピメテウスは、『始まりの英雄(アルゴノゥト)』よりもさらに昔の英雄なんだ!」

 

「な、なるほど?」

 

「炎の神器(じんぎ)(たずさ)えて数々の武勲を立てた、正真正銘の『大英雄』だよ!」

 

「炎の神器、ですか?」

 

 オウム返しするように、リリルカがさらなる問いを口にする。

 すると、今度はプロメテウス神が横から話に入ってきた。

 

「オリンピアに現存している『天授物(アーティファクト)』だ。私がはるか昔に、エピメテウスへ授けたものだ」

 

 そのプロメテウス神に補足するように、ヘルメス神も神の視点での解説を入れる。

 

神時代(しんじだい)が始まるより以前、今では古代と呼ばれる時代は、神々が様々な物品(アイテム)を天界から下界に放り込んでいたものさ」

 

 さらに、ヘスティア神も話に乗ってくる。

 

(こどもたち)が邪神と呼んでいるような神に多かったかな。下界を混乱に陥れるために、もう手当たり次第いろんな物品を投げ込んでいたよ。愉快犯ってやつだね」

 

 邪神。愉快犯。そんな言葉に、リリルカが辟易(へきえき)した表情に変わる。

 彼女は暗黒期のオラリオで育った少女だ。邪神に関しては、心の底から憎らしく思っていた。

 そんなリリルカの心の内を知ってか知らでか、ヘスティア神は神の視点での説明を続ける。

 

「一方で、下界の被害を憂う神々は、ただの道具ではなくて意志を持つ『精霊』たちを地上に派遣していたよ」

 

「『精霊』!」

 

 ヘスティア神の説明に大きな反応を示したのは、リリルカではなく英雄譚好きのベルだ。

 そんなベルの露骨な反応にヘスティア神は笑いながらも、さらに言う。

 

「その『精霊』たちは自身が見極めた人物に力を貸した。そうして今日(こんにち)、『英雄』と呼ばれるようになる存在が古代に数多く生まれたわけだね」

 

「ただし、エピメテウスは違った。『精霊』ではなく、私が下界に落とした『天の炎』と『天授物(アーティファクト)』でもって『英雄』へと至った」

 

 プロメテウス神がそう告げると、ベルがさらに目を輝かせながら謳うようにして言った。

 

「滅ぼした魔物は万軍では足りず、人々を守り続けた『大英雄(エピメテウス)』は『エルピスをもたらす覇者』とまで言われたんですよね!」

 

「エルピス?」

 

 聞き覚えのない言葉に、リリルカが再び疑問の声を上げた。

 それに答えるのは、プロメテウス神だ。

 

「オリンピアの古語だな。意味は『希望』だ」

 

「はー、『希望をもたらす英雄』ということですか。でも、リリが子供の頃に少しだけ聞いたことがあるエピメテウスの逸話は、そういうのではなかったような……」

 

「そうだ。エピメテウスは『希望』を人々に示しながらも、失敗を繰り返した」

 

 そのプロメテウス神の言葉に、ベルの瞳の輝きが消える。

 だが、プロメテウス神はベルを気にもせず言葉を続けた。

 

「オラリオの冒険者が討伐したという『陸の王者(ベヒーモス)』、『海の覇王(リヴァイアサン)』。そして、ベル・クラネル、貴様が討伐したという『秘境の蠍(アンタレス)』。エピメテウスは、それらにことごとく敗北した」

 

「!?」

 

 まさかここで自分の名前が挙がるとは思っていなかったベルは、驚き顔になる。

 そんな少年を横目に、プロメテウス神がさらに語る。

 

「魔物を産み出す『大穴』から這い出たそれらは、『神の力(アルカナム)』への対抗措置(カウンター)。エピメテウスは、『天の炎』を使って暴れすぎたため、『大穴』に対抗措置を取られて(メタをはられて)しまった」

 

大英雄(エピメテウス)の栄光と凋落(ちょうらく)、ですか……」

 

「そうだ。エピメテウスは今日(こんにち)において、『英雄』ではなく『愚物』や『敗残者』としての名が残されている」

 

 ションボリとするベルに追い打ちをかけるかのごとく、プロメテウス神が言った。

 そして彼女は、船縁の向こう、遠い水平線を見つめてつぶやくように告げる。

 

「彼は取り返しの付かない失敗をしたのだ。『原初の火』を下界に落とした私のようにな」

 

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