X国の元幹部だけどなんか質問ある?   作:逢瀬

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衝撃(?)の新事実が開示されます


ロックマンEXE
インベード秋原小


俺の名前は光熱斗!秋原小の五年生でついこの間、パパから自分専用のネットナビロックマンを貰ったんだ!

たまに口うるさい事も有るけど、俺とロックマンは最高のコンビなんだ!

 

 

『熱斗くん、今日は寝坊しなかったね』

 

「へへーん!今日はデカオの奴とネットバトルする約束してるから、遅刻して居残りさせられたくないからな!」

 

 

PETから話しかけて来るロックマンに得意顔でそう言い、愛用のローラーシューズであっという間に校門まで着いたんだけど、そこに見慣れない奴がいたんだ。

歳は多分……俺と同じか歳下ぐらい?で茶髪のおかっぱ頭で服が……春先だってのに真っ黒いデカイコートを着てるんだ。しかも、ランドセルを背負ってない!!

 

 

「おーい!お前、ランドセル忘れてるぜ!?早く帰って取りに帰らないとマズイだろ!」

 

「あ?らんどせる……?」

 

 

見た目より低い声で驚いてる俺の前で、そいつは頭の横を何回か指で叩いている。

それから、急に怒り始めたんだ。

 

 

「お前、私が小学生にでも見えてるのか!?ふざけんなよバーカ!」

 

「どう見たって小学生だろお前!」

 

「うるせぇ!これでも働いてたわ!お前みたいなお子様に用はないんだよ、とっとと勉強しにいけ!!」

 

 

 

しっしっと手を振るそいつにムカッと来て詰め寄ろうとした瞬間に、チャイムが鳴る。

 

 

『熱斗くん!遅刻しちゃうよ!!』

 

「やべっ、遅刻は勘弁!!」

 

 

ローラーシューズを走らせて、急いで教室へと向かう……校門前にいたアイツの事はもう頭の片隅にも残っていなかった。

 

 

 

ーーーーー

 

 

「熱斗……光一族の子供で光正の孫か。失礼なガキだったな」

 

 

だがまあ、見た目については仕方ないとは思うがそれでも正面から言われればむかっ腹が立つ。

冬の終わり頃にDr.ワイリーから依頼(一応立場は同じと強調したいので依頼と思い込む事にしている)されたファイア、アクア、エレキの三種のプログラム探しは大雑把には絞り込む事は出来た。

デンサンエリア近辺に有る所までは分かったし、科学省がそのエリア内に引っ掛かっている事からここに一つは有ると見ている。

光一族は日本のインターネット発展に貢献している事から、何かしら関わっているんじゃあ無いかと思って私自らが出向いて探索をしていた所だ。

まあ、まさか直接話す事になるとは思わなかったが。

 

 

 

「…………まあ、ソレよりもこっちのがヤバいよなぁ」

 

 

トントンと右側頭部を指で叩き、現実の視界に重なるように現れたディスプレイに映っている文字を見て深々とした溜め息が漏れる。

特級の厄ネタが二つもこの秋原小学校に存在しているのだ。

ところで話は変わるが、インターネットにはオモテとウラが存在する。

オモテはまあ一般人が利用しているインターネットで通常、インターネットと言われればオモテの方となる。

対してウラインターネットはそのままインターネットの裏、つまりはチンピラからネットマフィアに犯罪組織、インターネットを破壊し尽くせる厄災等が闊歩している凄まじく治安の悪い所だ。

そのウラインターネットにもある程度は秩序がある。ウラの王を頂点にそこから九名のナビが秩序の維持に尽力している……らしい。

そのウラの王を含めた十名のナビの序列としてウラランキングというものがある……そのランキング七位のナビがここにいる。

なんでこんな普通の小学校のネットワークにウラランカーナビがいるんだ……学校関係者が七位のナビのオペレーターなのか?

だが、正直もう一つの厄ネタの方が個人的にはかなりダメだと思う。

……これ以上の詳細を探る為には潜り込むしかないか。

 

 

「学校ってのに行くのは初めてだな、そういや」

 

 

ーーーーー

 

校内に入るのは容易であった。

体格のせいか、生徒と誤認されているのは心外ではあったがこの際仕方が無いと飲み込む。

例のデータが有るネットワークの近くにまで現実世界を移動、そしてプラグインをした。

学校ということで生徒に関するデータや教材データがひしめく雑然としたエリアにはメットールタイプやキャノーダムタイプなどの比較的低級ウイルスばかりが繁殖していた。

好戦的では無いのとどうせ蒐集するならば珍しいモノか強力なウイルスの方が良いので最初はスルーをしていた。

しかし、目的のエリアに近づくと状況は変わり始める。

ビリータイプやリモコゴロータイプのウイルス、しかも最上位種が姿を現し始め、見たこともない眼球をギョロギョロと動かし続ける黄色いウイルスと電球を模したような高速で飛び回るウイルスには苦戦をさせられた。

前者の放つビームが偶然にも電球を模したウイルスを撃ち抜かなければ下手すればデリートにまで持ち込まれていたかもしれない。

 

 

「あの電球はともかく目玉はヤバかったな……データ形式に書いてあった名前は"キラーズアイ"に"パラボール"……量産出来ねぇかなコレ」

 

「か……勝手にされるのは……困るな…ひ、ひひっ」

 

 

妙に楽しげな、しかしどこか調子の狂ったような声に振り返ればナビ用の変装外装を展開している存在が気味の悪い笑い声を漏らしながら佇んでいた。

ウラインターネットの住民が自身の正体を隠す為によく使うその外装では隠し切れないほどの電気のエネルギーをその存在からは感じられる……恐らくは電気属性のウイルスばかりがここに溜まっているのは目の前の奴から漏れ出ている電気のせいだろう。

 

 

「誰だよアンタ?ここの生徒のナビか?」

 

「ち……違う。オレは……ヴォルトマン。こ……ここの…管理者みたいなモノだ」

 

 

管理者……ここのネットの座標を考えるにオペレーターは教職員とみていいか。

明らかに普通のナビとは違うナニカを感じるコイツがウラランカーなのか?

 

 

「お……オマエこそ何者だ?生徒のナビ……じゃないだろう!?」

 

「生徒のナビではないな、何となくにハッキングしている愉快犯と思ってくれよ」

 

「ひ、ひひっ……た……ただの愉快犯なら、キラーズアイにパラボールを……相手取れるわけが……ない!お……オマエ!オレの……ランキングを、狙いに来たな!?」

 

 

自白したな……

私を敵対者と思い込んでいる奴の周りからバチバチと電気による火花が迸り、それにより奴の姿を覆い隠していた外装が解かれる。

通常のナビよりも大型でその外見を一言で言うならばウナギ。

二本の足で立っていたヴォルトマンはまるで水に潜るかのように予備動作も無しに電脳世界の床に全身を沈めた。

 

 

「そ……そうだ!そうに違いない……!だったら……こ……壊してやる、オマエより先にオレが……壊してやるぅぅぅ!!!」

 

 

姿を見せずに奴の声だけが響く……めんどくさい事になったな。

 

 

 

 




ヴォルトマンの元ネタはゼロ3に出てくるヴォルティール・ビブリーオです、バイル八神官好きなのです

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