悪魔の孫は時の王者となって世界最強 NEXT TIME   作:MTHR

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 お待たせしました~。コラボ回、第二弾です。

 名探偵プリキュア、くれあさんがキュアエクレールとして復活かと思いきや、まさかのキュアアルカナ・シャドウが……このコラボ回で味方サイドに置いているけど、大丈夫かなぁと不安になります……。今後のたんプリの展開に期待。
 因みに、映画名探偵プリキュアの公開日が作者の誕生日。

pixivにて、本編の「悪魔の孫は時の王者となって世界最強」とpixivで連載している「ガッチャし魔す!入間くんStrikerS」のコラボを書き始めました。

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=28686475


Chapter 2 悪魔交錯

 悪魔学校(バビルス)の職員室。

 問題児(アブノーマル)クラスの担任であるナベリウス・カルエゴは、眉間の皺をふか~く寄せ、目の前の席に座る三人に視線を向ける。

 

「私は婬魔学校(キュバルス)2年、鈴木入間。まぁよろしくね♪」

 

 青い触覚の生えた青い長髪を揺らし、頬杖を着きながら自己紹介する美少女──鈴木入間は微笑むと、たわわに実った彼女の乳房がポヨンと揺れる。

 

「え、えっと…時空監理局委託魔導師……鈴木入間です」

 

 茶色を基調とした制服を着込む青い髪の少年──鈴木入間は、ピシッと背筋を正しながら自己紹介する。

 

 

悪魔学校(バビルス)2年……鈴木入間です」

 

 そして最後、悪魔学校(バビルス)の制服を着こなした入間は、キリッと目を鋭くさせて名乗りを上げる。

 

 服装も性別も違う三人。しかし、顔や声はどうしようもない程にそっくりな人物にして、自身のストレスの主な原因である顔を三つも目にしたカルエゴは、眉間をもみほぐす。

 

「いや~、まさかこんな事になるとはねぇ!」

 

 隣から、カルエゴの同僚である【ダンタリオン・ダリ】が顔をだして笑っているが、カルエゴは無視した。

 

「つまり、貴様らは気が付けばこの空間にいて、助けを求めている内にここにたどり着いたと……?」

「そう言うことですね」

「っていうか、なんで僕が三人もいるのかに疑問はないんですか!?」

 

 そこで、水色の制服を着た入間が声を上げる。

 

「ん~、確かにこれじゃあ分かりづらいし……便宜上、ウチの制服着てるのがイルマA、茶色い服がイルマB、女の子がイルマCって事にしようかな?」

「そこぉっ!!?」

「僕がBですか?」

「私がCって、なんか不満……」

 

 三者三様の不満を漏らす入間達。そんな光景を、職員室の扉の隙間から覗く影があった。

 

「……」

 

 白いコートを着た人影は、入間達の姿を見渡したあと、教員達に気付かれないように気配を消しながら、その場を後にした。

 

 

 

 

 

 取り敢えず、悪魔学校はイルマBとイルマCを滞在させる方針を決め、二人は構内を見て回ることにしてその場を後にすると、入間Aは魔具研の隠し部屋にやってきていた。

 

「はぁ……」

「なんだか変な展開になったみたいね。こんな襷着けて」

 

 「イルマA」と記された襷をつつきながら声をかける霊夢。

 

「大体なんなの、あのイルマBCっていうのは。Bに至ってはぜんぜん違うライダーになるし」

「う~ん……」

 

 入間Aは腕を組んで考えてこんでいると、ガチャッという音を立てて、隠し部屋の扉が開かれた音を耳にして、目を見開いて立ち上がる。ここの存在を知るのは極僅かであり、警戒心を含ませた瞳で扉を見ると、そこには入間Aの目が見開かれた。

 

「彼らもまた、鈴木入間ですよ。ほんの少し歯車が狂ったことで違う未来に至った、別次元の入間です」

 

 そこにいたのは、白いコートを着た白髪碧眼の青年であった。その男の姿を見て、入間Aは目を見開く。

 

「正義さん!?なんでここに!?」

「なに?知り合い?」

 

 彼は【善井正義】。トータスで戦っていた頃に何度か共闘したことのある相手だ。

 

「どうしてここに……?」

「お久しぶりですね、入間君。積もる話もあるかもしれませんが……今はそれどころではないのですよ」

「……アンタ、もしかしてなにか知ってるの?この空間の事とか、あの入間BCとかの事」

 

 響は正義の態度からなにかを察して問いかけると、正義はコクりと頷く。

 

「えぇ、この荒廃しきった世界は、幾つもの次元が重なりあった結果生まれた世紀末の世界。この学校がここに来てしまったのは、アナザーオーマジオウと呼ばれる存在によるものです」

「……そういうこと」

 

 そこで、マシュタンと共にアイスを食べていたるるかが頷く。

 それを見て、一同の視線がるるかに向けられる。るるかはアイスを食べていた手を止めると、表情を変えないまま、呟くように答える。

 

「そのアナザーオーマジオウの狙い……それは恐らく、あなた」

 

 るるかが指差した先にいたのは──入間。

 当然ながら、自分が狙われているのかと言われた入間は困惑する。

 

「僕?」

「…あのイルマBとCがその証拠。私達だけがここに集められたのに、貴方は別次元の存在を何人も連れてこられてる」

 

 それを聞いて入間Aも気付く。確かにるるかの言う通り、正義の言葉が正しいのなら、別世界から迷い混んだるるか、霊夢、響とは違い、『鈴木入間』だけが何人もこの空間に集められている。

 しかし、何故自分だけ違うのか……

 

「アナザーオーマジオウの狙いは、多分あなたをここに集めること」

「その通りです。だからこそ、入間BとCは単身でここに来たにも関わらず、Aである貴方だけがこの学校ごと転移されたのでしょうね」

 

 二人の推理は、確かに頷ける部分が多々あった。

 

「じゃあ、なんで私達がここに来たのよ?」

「恐らく、アナザーオーマジオウによるものですね。奴は一時期、あらゆる世界から人間を次元の狭間に閉じ込めるゲームをしてましたから」

「なにそれ?すごい迷惑なんだけど?」

 

 霊夢の質問に答えた正義の言葉に、響はとても嫌そうな顔で呟くと、るるかは同意するように頷く。

 

「……それにしても、この僅かな情報だけでここまで見抜くとは、貴方はなかなかやりますね」

「……別に」

 

 正義の称賛に、るるかはアイスを食べる手を止めずに答える。

 以前から思っていたが、彼女は戦う時以外ではアイスを食べるところしか見たことないなぁ、と苦笑する入間A。すると、響はあまり興味がなさそうな顔で呟く。

 

「あんた達、探偵コンビとか向いてんじゃない?」

「そんなもの必要ないわ!るるかにはキュアエクレールがいるもの!」

「マシュタン……」

「あっ、ごめん……」

 

 るるかにジト目を向けられ、気まずそうに口を閉じるマシュタン。

 すると、正義は踵を返し、隠し部屋の扉の前まで歩いていくと、ふと入間達の方を振り返った。

 

「この未曽有の事態を覆すため、私はここに来ました。そしてこれだけは覚えておきなさい。私のミッションは……Annihilate every single Iruma.」

 

 その言葉と共に、正義は扉を閉めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 鬱蒼とした森の中、ユエは鳥の鳴き声すら聞こえない木々を見上げていた。

 時計もないため、この森の中に来てからどれくらいの時間が経過したのかも分からないが、少なくとも1日以上は経過しているのではないだろうかと感じている。

 結界でこの辺りには怪物が近寄らないようにしているが、流石にいつまで経っても終わりが見えないこの光景には飽き飽きしてきており、ユエは苛立ちし気に眉しかめた。

 

「……誰?」

 

 その時、誰かが近付いてくる気配を感じたユエは振り向く。そこには、目算で6~8歳ほどに見える小柄な少年がいた。結界を張っていた筈なのに気配すら掴めない事に驚いていたが、少年の顔を見ると、ユエはポツリと呟いた。

 

「……入間?」

 

 目付きが柔らかく、雰囲気も違う。しかし、特徴的な青い髪に顔立ちは、確かに入間とそっくりだった。そして、その名前を聞いた幼い少年は、コテンと首をかしげた。

 

「入間?……それ、僕の名前?」

「……貴方、名前が分からないの?」

 

 少年はどう考えても怪しいのだが、愛しの入間と似ていることと、見た目が幼いと言うこともあり、ユエは少年と目線をあわせて問いかける。そしてユエの問いかけに、少年は首を降った。

 

「……僕、気が付いたらここにいた。名前も、家もわかんない……」

「……」

 

 少年の言葉に、ユエはジッと彼を見つめる。不安そうな表情には、邪な思想は感じられない。

 しばらく考えた後、ユエは結界を解除し、少年を連れて森の中を再び彷徨い始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 茶色い制服に身を包んだ入間Bは、悪魔学校の校舎を見渡しながら歩いていた。窓にはそとにいるモンスターの侵入を防ぐために全て閉じられており、廊下を歩いている生徒達も殆んど見かけないことから、入間Bは改めて、この学校が陥った状況を知り、眉を下げる。

 

 

ガララ……

 

「……?」

 

 その時、小さな物音が聞こえてきたことで、入間Bは首をかしげる。何かあるのかと興味を引かれて歩きだそうとすると、背後から何らかの気配を感じた。

 

『グォオオオッ!!』

「ッ!うわぁっ!!?」

 

 入間Bは咄嗟に体を転がしてその襲撃を回避する。

 顔を上げると、そこには唸り声を上げながら起き上がる初級インベスの姿があった。

 

「なんでここにモンスターが……!?」

 

 入間Bはガッチャードライバーを腰にセットし、二枚のカードを取り出すと、そのカードを腰のベルトに装填する。

 

 

HOPPER1!

STEAMLINER!

 

 

 背後に巨大な2枚のカードが現れ、入間Bは両手で円を描き、重ねた手を反転させた後、矢印の先端を形作って正面に突き出し、ベルトのレバーを引いた。

 

「変身!」

 

 

ガッチャーンコ!

 

スチームホッパー!!

 

 

 背後のカードが合体し、入間Bは仮面ライダーガッチャードに変身する。そして、初級インベスに飛び掛かると、怪物を連れて窓の外へと飛び出した。

 

「フッ!はぁっ!」

 

 ガッチャードは初級インベスにパンチを食らわせ、続けてキックを放つ。

 初級インベスは悲鳴を上げて吹き飛ばされると、仲間なのかは分からないが、他にもたくさんの初級インベスが現れ、ガッチャードに向けて唸り声を発しているのを見て、ガッチャードは足に力を込める。

 

「フッ!ハッ!そいっ!」

 

 次々と襲い来る初級インベスの攻撃を受け流していくと、ガッチャードは足に水色のエネルギーを蓄積させる。腰を落としてガッチャードは構えをとると、初級インベス達は一斉に襲い掛かってきた。

 

「……はぁっ!!!」

『『『グギャーーーッ!!!?』』』

 

 ガッチャードの回し蹴りが炸裂し、初級インベス達は一斉に爆発する。

 跡形もなく消滅し、火の粉だけが残る爆心地に目を向けた後、ガッチャードは変身を解除しようとベルトに手を掛ける。

 

「ッ!がぁっ!!?」

 

 その時、ガッチャードの背中に衝撃が走り、地面を転がった。

 新手のモンスターが出たのかと、ガッチャードが呻きながら起き上がる。しかし振り返った瞬間、その下手人の姿を目にして、目を見開いた。

 

「……」

「ジオウ……!?」

 

 そこにいたのは時の王者──仮面ライダージオウ。彼の手にはジカンギレードが握られており、ジオウはケンモードにしたジカンギレードに一度視線を移した後、再びガッチャードに視線を移し、剣を構えて彼に斬りかかった。

 

「うわっ!?ちょっ、何を!!?」

 

 ガッチャードは次々と繰り出されるジカンギレードの斬撃を避け続けながらジオウに呼び掛けるが、ジオウは何も答えることはない。問答無用と言わんばかりに、ガッチャードの腹を蹴り飛ばした。

 

「グハッ!?」

 

 ゴロゴロと地面を転がるガッチャード。

 

「……」

 

 その光景を、校舎の窓から眺めている影があった。

 白髪の青年──正義は、立ち上がろうともがいているガッチャードの姿をとらえると、ゼッツドライバーを胸に巻き、黄色いカプセムを取り出す。それをゼッツドライバーに装填しようとした時、中庭に新たな影が現れるのを目にした。

 

「これは一体……!?」

「イルマちと、イルマちが喧嘩してる!?」

 

 騒ぎを聞き付けて駆けつけたアスモデウスとクララ。二人は、ガッチャード(イルマ)ジオウ(イルマ)が戦っている状況に混乱していると、ガッチャードがアクションを起こした。

 

「こうなったら……!」

 

 ガッチャードはベルトのレバーを押し込み、右足を上げて必殺技の構えにはいる。

 

 

サイキョーフィニッシュタイム!

 

 

 それを見たジオウは、ジカンギレードにサイキョーギレードを合体させ、サイキョージカンギレードに変形させ、構えると、「ジオウサイキョウ」と言う文字を纏った光の刃が生成される。

 

「はぁあああああああっ!!!!」

 

 

スチームホッパー!フィーバーッ!!

 

 

「……はぁっ!!」

 

 

キングギリギリスラッシュ!!

 

 

 飛び出したガッチャードの蹴りと、振り抜かれたジオウの光剣が激突する。

 

 蹴りと刃が拮抗し凄まじい衝撃波が辺りに広がるなか、正義は手にしていたカプセムを再びゼッツドライバーにセットし、トリガムを押す。

 

 

PLASMA

 

メツァメロ!メツァメロ!

 

 

「変身」

 

 カプセムを回すと、雷鳴が轟く。

 

 

グッドモーニング!イ・ナ・ズ・マ!ライダァー!!

 

ゼッツ・ゼッツ・ゼェッツ!!

 

PLASMA!!

 

 

 戦場に黄金の稲妻が走る。

 

「はぁっ!!」

「うわぁああああああああっ!!!!?」

 

 その瞬間、ジオウの振り抜いた刃がガッチャードの剣を押し退け、最強の斬撃がガッチャードの体を切り裂いた。

 

「「ッ!?」」

「ちょっ、なにこれ!?」

「……!」

 

 その光景に、アスモデウスとクララは絶句し、あとから校舎から飛び出してきた響とるるかもまた、ジオウがガッチャードを倒したと言う光景に驚く。

 

 ジオウはサイキョージカンギレードを下ろすと、地面に倒れ付したガッチャードに近づく。

 

「遊びの時間は終わりってこと」

「うっ……あ……」

 

 ガッチャードは何か言おうと、ジオウを見上げる。しかし次の瞬間、ガッチャードの体が淡い光を放ち始めると、その体がゆっくりと半透明になっていく。

 

「これは…!僕は、まだ……!!」

 

 その瞬間、ガッチャードの体は水色の粒子となって消えていった。

 

 それを見届けたジオウは、ジクウドライバーからジオウライドウォッチを取り外すと、変身が解除され、水色の制服を着た少年──入間Aの姿が露になった。

 

「イルマ様……これは……!?」

「イルマち…!?」

「……」

 

 アスモデウスとクララの声に、入間Aは彼らに視線を向ける。そしてフッと笑みを浮かべると、外ハネした後ろ髪を耳に掛けながら口を開いた。

 

「仕方ないよ。鈴木入間は1人で十分ってことだからね」

 

 その時、自転車のベルの音が聞こえてきた。

 何事かと入間達が視線を集めると、いつの間にか校門の前までやって来ていたようで、その校門の前に一代の自転車が止められている事に気付いた。しかし、入間達が驚いたのはそこではなく、自転車にのっている人物だった。

 

「ついた……え?」

 

 そこにいたのは、特徴的な青い髪に、熊顔をしたデザインのウエストポーチを肩掛けし、自転車の篭の中に熊のぬいぐるみを入れた、入間とそっくりな少年がいたのだ。

 入間らしき少年は、クマの縫いぐるみを抱き上げて辺りを見渡すと、入間達の姿を見て目を見開いた。

 

「とうちゃーく!……って、何だ、お前ら?」

 

 さらにまた声が聞こえてきて視線を向けると、そこにはまたもや青い髪の少年──鈴木入間の姿。しかし彼の場合、白いシャツの上に黒いブレザーを肩掛けし、髪型は内側にカールして目付きもより鋭くなった姿──入間がアリクレッドの魔術で性格が激変したさいに見る【悪入間】のような入間であった。

 

「これは……!?」

「また増えた……」

 

 アスモデウスが目を見開き、るるかが呟く。他のメンバーも、再び増えた同じ顔に絶句していた。

 

「やれやれ……鈴木入間がいっぱいですね」

 

 彼らから少し離れた位置でその光景を目にした善井正義は、手にしていたカプセムを弄りながらそう呟くと、再びその場を後にした。

 

 

 

 

to be continued




ED「INSIDE-OUT」




Chapter 3 最後の入間


正義「戦争を始めましょう。全ての鈴木入間を倒すことが、私のミッションです」

るるか「犯人は……あなた!」

アナザーオーマジオウ「私こそ……最高最善の…魔王!!」

入間「僕は僕として……!」

ゼイン「このウォッチを使いなさい」

アナザーオーマジオウ「お前はこの世に存在してはならない…!」





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