アンズと一緒にレダンズへ向かっている最中、私はアンズの事が知りたくて、色々質問する。
「アンズは半分サイボーグみたいなものって言ってたけど……それってこの世界では普通なの?」
アンズは少し躊躇った様子で答える。
「……普通じゃないよ。この世界で唯一、私は人間の細胞を持ってるの」
「私が知らないだけで、他にも居るかもしれないけど」
「そういえば……アーセナル……セル? だっけ、それは?」と私が聞くとアンズは、
「
と説明してくれる。
なら何で半分人間なんだろう? 私は気になって聞く。
「私はね、元人間なんだよ」
「凄く昔に、私が21歳くらいの頃かな。その頃に人工細胞が誕生して、私が初めての実験体だったの」
「実験体……?」
アンズは曇った顔で話を続ける。
「私は体の細胞の半分を人工細胞にされた。
「中途半端な進化……?」
アンズは私の目を見て言う。
「私は左目が特殊なの」
私はアンズの左目を凝視する。
「特に変わった様子は無いけど……」
私がそう言うと、
「ぱっと見じゃ分からないの。私は物を左目だけで見る時、対象の過去の姿を鮮明に見れる」
「だから、最初にあなたがベッドで寝ていた時に見させてもらったよ」
どうりで冷静なわけだ……
「私の話はいいから、早くレダンズに行こう」
アンズは急かすように軽く手を引っ張る。
「ほら、レダンズの中央タワーが見えてきたよ」
そう言って、アンズが指した方を見ると……
周りのビルとは比べ物にならない程大きな赤い建物が見える。あれがレダンズ中央タワー?
「東京タワーの2倍は高さありそう……」
「東京タワーか……懐かしいね」
アンズがそう言うって事は、もう東京タワーは存在しない……?
「安心して。私達が行くのは一階の受け付けだけだから」
「良かった……」
私は迷わなくて済む……と安堵する。
「そういえば、戦闘が娯楽って言ってたけど、具体的にはどんな戦闘が行われるの?」
アンズは少し困った様子で答える。
「ん……多分、あなたが思うような戦闘とは違う……と思う」
その言葉に、私は困惑しながらも、「まぁすぐ分かるか」と思いながら、アンズが受け付けを済ませる。