トントン……
誰かが私の肩を叩く……
「ん……」
私は目を開けると、目の前には戦闘場が。
「起きて。始まるよ」
アンズの声……私を起こしたのはアンズだった。
「あ……ごめん、私寝てた……」
その言葉と同時に、アナウンスが響き渡る。
「まもなく第六試合、ジーン対ダリヤが開戦します」
「ダリヤ……? 嘘……」
アナウンスを聞いて、アンズの顔が真っ青になる。
「どうしたの? 大丈夫?」
アンズは真っ青な顔で言う。
「いや……何でもない」
何でもない訳が無い顔だけど。
「そう……?」
下手に詮索する気はない。私は気になったが、聞かなかった。
アンズの顔色を伺っている内に、選手が入場してきた。
左側から入ってきたのは、ジーンと呼ばれる男の人。
髪をかき上げてて、青いメッシュが特徴的だ。
もう一方の……右側から入ってきた、ダリヤと呼ばれる女の人。
髪が長くて、片目が隠れている。紫のインナーの入った、ミステリアスな人。
あの人とアンズに、何か因縁が……?
アンズは、少し嫌そうな顔で説明する。
「この世界での戦闘は、単なる肉体の戦いじゃない。あの2人を見たら分かると思うけど」
私は2人に視線を向けると、背中に銃を背負っているのが分かる。
「銃撃戦?」
そう聞くと、
「そうなんだけど……それも違う」
じゃあ何の為の銃……?
「あれは……」
アンズの言葉を、アナウンスが遮る。
「それでは、試合……」
「開始!」
その言葉と同時に、平坦な戦場が浮き始める。そして、2人が銃を構える。
「あれは……」
銃声が聞こえると同時に、2人の頭上に星と、その名前が表示される。
「アンズ、あれは?」
「ダリヤはネプチューン……」
アンズには私の声が聞こえていないみたいだ。ただ、ぶつぶつ独り言を言っているのは分かる。
「アンズ!」
「アンズ!」
私が二回名前を叫ぶと、アンズは我に返ったかのようにビクッと跳ねる。
「あっ! えっと……」
「ごめん……何?」
「あの星は何?」
私の質問に、アンズは少し考えながら答える。
「ごめん、まだ頭が戻ってなくて」
「あれは
「ソーラーシステム?」
「ジーンの頭に出てるのは
「で……」
「ダリヤの頭に出てるのが
「太陽系の星が出てるのは分かったけど……具体的にどんな意味が……」
そう聞いた瞬間、銃撃戦をしている2人の動きが変わる。
ジーンが目にも止まらぬ速度でダリヤの背後に周る。
ダリヤは……
「分身したっ……!?」
私がそう驚いていると、アンズが私を突き飛ばす。
「えっ……?」
同時に、会場内に銃声が鳴り響く。びっくりして、アンズの方を見ると――
背後から、ダリヤに銃を突きつけられているアンズの姿が見える。
「ダリヤ……もういいよ」
アンズがそう言うと……
「お前……許されたとでも思っているのか?」
少し低めなダリヤの声が聞こえる。
あれ……目の前が歪んで……それに、お腹……痛……
私は自分の腰を見ると――
血が流れ――