アスラ・ヴァン・クリスカルティア
種族 ハイエルフ Lv6 女 (57)
ロキ・ファミリア所属 二つ名 戦乙女
「……………………」
春の暖かさを感じるこの頃、ロキ・ファミリアのある一室では複数名の男女混合で修羅場と化していた。
扉がある方を下座とするならば、そこにはある男子が正座をしていた。上座となる方向には二人のハイエルフとドワーフ、そして落ち着きのある妙齢のエルフが座っていた。
ある小人は未だ泣き止まぬハイエルフとそれを宥めつつ、底知れぬ怒りを顕にしている妙齢のエルフから殺さんばかりの殺気を食らっていた。
ここはオラリオ。富・名声・力・出合いが揃っている地上の楽園。だが、今この時この場所だけは地獄と化していた。
時は数時間前に遡る・・・
この日、ロキ・ファミリアはお祭り状態だった。何故なら神による恩恵の更新で複数名のランクアップが確認されたのだ。この数名はパーティを組んでおり、日々ダンジョンで切磋琢磨していた。
その日は少し深くまで潜ることになった。そこでイレギュラーに遭い、それを乗り越えて地上に戻ってきたのである。
そしてパーティ全員がランクアップを成し遂げたのである。
本来なら宴と称して豊穣の女主人で宴会の予定であったが、なんやかんやあってホームで開催することになったのである。
故に問題は起こってしまったのだ…
この宴には問題はなかった、この宴には。
だが悲しきかな、この騒動には神さえ予測出来ない偶然が重なっていた。
ではそんな偶然に見舞われた不幸な小人族を見てみよう
その時、フィンは三徹で仕事をしていた。冒険者依頼にギルドからの指示、更には複数名のランクアップに関する資料。イレギュラーの報告書。物が物なだけに誰かに頼るという事を忘れ、仕事に耽っていた。
食事も碌に取らず誰とも話さず。
ようやく仕事が終わり、自室のベットで仮眠を摂ろうとしていた矢先に彼女は現れた。
Sideフィン
ロキ「フィン〜!宴や!宴の時間やでー!」
フィン「………ロキか、何の用だい?」
ロキ「だから!宴や!う・た・げ!」
フィン「・・・宴?何処で?誰が?生憎だが、お店の予約は取ってないよ?」
ロキ「んなもん分かっとる。だから此処でやるんやで!」
フィン「・・・はい?」
ロキ「この日の為にコツコツと計画していたんや!どや?嬉しいやろ?」
フィン「………んあ、ああ、そうだね・・・」
ロキ「ほな、はよ行くでー」グイグイ
フィン「分かったから…そんなに押さないでくれ…」
食堂にて
ロキ「では!皆のランクアップを祝して、かんぱーい!!」
「「「「かんぱーい!」」」」
〜ワイワイ〜ガヤガヤ〜
ティオネ「だんちょ〜!飲んでますかぁ?」
フィン「…ああ、楽しませて貰ってるよ。」
ティオネ「それは良かったです!計画したかいがありました!褒めてくれてもいいんれすよぉ?」
フィン「もう酔っ払ってるのかい…」
ティオネ「だぁんちょう褒めてくださ〜い」
フィン「あ、ありがとうティオネ」
ティオネ「えへへ、やったぁ……Zzz」
フィン(やれやれ、どうしたもんかな)
フィン(まだ始まったばかりだし、折をみて抜けさせてもらおう。うん、そうしよう。)
〜30分後〜
フィン(頃合いかな、ゆっくりゆっくり)ドン
フィン「おっと」
アスラ「わぁっと」
フィン「ごめんね大丈夫かい、アスラ?」
アスラ「ええ、大丈夫よ。心配してくれてありがとう、フィン。」
フィン「そうか、それは良かった。」
フィン(危なかった。ハイエルフであるアスラに傷でも付いたら、例え僕でも唯では済まない。にしても…いつ見ても美しいな、君は」
アスラ「!?フィ、フィン!き、君は何を言ってるんだ!?」
フィン「え?どうしたんだい?そんなに慌てて?何かあったのかい?」
アスラ「………はぁ、もういい」
フィン「?」
アスラ「それでフィンは何をしようとしていたんだ?まさか・・・」
フィン「何を考えているかは知らないけど、多分君が思ってる事ではないよ。」
アスラ「てっきりフィンがこっそり抜け出そうとしてるんじゃないかと思ってたが、そうか違うのか。」
フィン「…!あ、あぁ、そ、そんな事ある訳ないじゃないか!あはは…」
アスラ「………」
フィン「あ、あはは…」
アスラ「嘘を付くならもっとましな嘘を付け」
フィン「…やっぱり分かるかい?」
アスラ「十年以上経てばそれくらい分かるさ。」
フィン「まったく…君には敵わないなぁ。」
アスラ「さて、抜け出すなら私も行こうか」
フィン「君もかい?」
アスラ「ああ、今のフィンはいつ倒れても可笑しくないからな。」
フィン「…!そうか、ならご一緒させて貰おうかな。」
廊下にて
アスラ「まったく、限界ならそうと言えばいいのに、見栄をはりおって…」
フィン「ごめんね、背負って貰って」
アスラ「フィンにはいつも感謝してる。これくらいどうって事ないよ。それに・・・」
フィン「それに?」
アスラ「いや、何でもないよ。」
フィン「…なんか前にも同じような事が気がするなぁ」
アスラ「ん?あぁ、また懐かしい事を…」
フィン「ダンジョンで怪我を負った僕を背負って、付きっきりで世話をしてくれた事は今でも覚えているよ。」
アスラ「あ、あれはフィンが死ぬんじゃないかと思って怖くなって居ても立っても居られなかったから…」
フィン「ありがとう、嬉しいよ。」
アスラ「……////」
フィン「照れてるのかい?可愛いなぁ」
アスラ「ど、どうせ他の子にも言ってるんでしょ?分かってますよーだ…」
フィン「じゃあ、どうすれば信じてくれるんだい?」
アスラ「ええ!?そ、それは……」
この時、フィンは眠気と酔いで普段なら言わない事やしない事をしてしまった。アスラは酔いと小さな恋心によってハイエルフの矜持を忘れてしまった。そうして一夜明け、事件は起きてしまった。
アリシア「で、要約すると一夜を共にしてハイエルフの純潔を奪った事に対しての罪悪感と今後の為を思っての事でノーカンにしたいと言ったのね?フィン団長?」
フィン「はい、そうです。」
アリシア「……」スゥーーー
アリシア「…ウム」
フィン「へ?」
アリシア「バアァァカパルゥゥゥムゥゥゥ!!!!」
フィン「ひっ!?」
アリシア「何なんですか何ですか馬鹿なんですか何を食べてそんな思考になるんですか罪悪感?巫山戯ないでくださいハイエルフの純潔がどれだけ尊いかそれを奪っておいて自分の保身に走るなんてどういう事ですかこのクソパルゥム!!!!」
フィン「」
アリシア「見損ないました団長、今後はエルフ全員が敵だと思って接してくださいね?」
フィン「」
アリシア「○ね!○ね!○ね!」
フィン「」
ラウル「あのアリシアから○ねって言葉が聞こえた気がするっす…」
アリシア「○ねって言ったわよ!」
フィン「」
ラウル「」
ガレス「ま、まあその辺にしておくんじゃアリシア、一旦深呼吸じゃ」
リヴェリア「フィンの処罰は置いておいて、アスラ。さっきから黙ってお腹を擦ってどうした?」
アスラ「………かもしれない」
リヴェリア「は?」
アスラ「赤ちゃん、出来たかもしれない」
「「「「「………はぁ!?」」」」」
「あ"あ"ぁ!?」
ラウル「…エルフとパルゥムって子供できるんすか?」
一同「「「「あ」」」」
おしまい
ヘディンとヘグニ女体化させて年上系ヒロインとしてイチャイチャさせてショタコンエルフ増やしたいな〜