ロゴス先生のちょっと(かなり?)変わった子育て方法 作:青瑠璃
その日以降、ヴェールは時々仲間たちとロドスに来ては、鉱石病の治療と定期検査を受けに来た。キツネの姿だとビックリされるので、ヴェールたちはそれぞれ人の姿をしてロドスには来ていたが、この情報はロゴスの呪術によって秘匿に守られた。
そしてヴェールは、やはりロゴスの息子として現れては親子として生活をしていた。ロゴスもそんなにロドス本艦にはいないので、別々に現れてもさほど疑問には持たれなかった。ただ、よくフロストリーフやヴァーミルたち……どうやらヴァルポの人たち……と交流が多いのは、彼がキツネだからなのかもしれない。
「ヴェールはバンシーだと聞いたんだが、時々もっと昔から仲間だったと錯覚してしまうことがあるんだ」
勘のいいフロストリーフはヴェールに何か気づいている様子だったが、私にそう言うだけで何か探られることはなかった。
そして、ロゴスはというと。
「我は心から、ヴェールのことを息子だと思っている。そのような親子があってもおかしくないと思っているのでな」とロゴスは穏やかな顔と口調で言い切った。「それに、幼き日、我の話し相手だったのは本当のこと故。本を読むのを好んでいたため、話の読み聞かせもよくしていたのだ」
そう話すロゴスはとても穏やかで、まるで本当の父親かのようであった。どうやらヴェールが話していたバンシーとは、ロゴスのことだったようだ。
「何より、ロゴスがヴェールのことを大事にしてるってことが分かるから、なんでもいいよ」私はロゴスに言った。「ああ、でもロゴスにもう一人子どもが増えたら、あんな感じになるのかな? どうしよう。私、泣いちゃうかも」
「なぜ泣くのだ?」
ロゴスは、まるで好奇心に満ちた子どもみたいな目で私に問い掛けた。そういうところだぞ、ロゴス。そういうところを、ヴェールはそのまんま学んだんだぞ。
でも、なんだかおかしくなって私は一人で笑ってしまって。
「ふふ……ロゴスがお父さんなら、みんないい子になってくれそうだなぁ」
私は頭の後ろで腕を組み、そう遠くないかもしれない未来を想像してみた。するとロゴスが優しく微笑んで、こう言った。
「ならば、今をもっと強く生きていかねばなるまいな」
そう言ってこちらを見つめるロゴスの眼差しが、私は好きだ。その夕日色のような静かな瞳の奥は、いつだって強い信念を掲げている。それは私もよく知っているし、だからこそヴェールも、ロゴスを頼ったのだろう。
私は頷いた。
「そうだね」
私は信じている。この荒んでばかりいる過去が、明るい未来へ繋がるということを。
おしまい
あとがき
ここまでの閲覧ありがとうございます
私はロゴスの話どころか、バンシーや河谷の話などをよく知りませんのでかなり捏造した物語になりましたが如何だったでしょうか
そもそも鉱石病が人以外にも罹るのかどうかも確認していなくてですね()
それに赤茶跳獣なんてものも捏造です。確かどこかのモードで角跳獣なんて生き物がいた気がするので、そこから取って名付けた名前でした。私には雲獣とか眠獣とかあまりよく分からないのでね……w
さすがに化狐、とは書きたくなかったですから
赤茶化跳獣でも良かったかな?と思いつつ、さすがに長くなりそうだったのでやめました。ロドスにはテラの未来の希望であって欲しいな、と思いながら書いた節もあります
とはいえロゴスさんに本当に子どもがいたらどうなるんですかね。そもそもこの変わり者と結婚してくれるような人がどんな人なのか想像が難しいのですが……作品自体は書くのが楽しかったですw
実はこのお話は、今書いている次作の間に挟めるものとして考えたものですがそこまで長編にならなかったので、次のお話投稿はまだまだ先になりそうです。その前に弊ロドスにもう少し人材が来てくれたら広げられそうなお話もあるんですけどね……あまりガチャをしないものですから延々と人手不足です()
と話が脱線しましたが今回はここまでにしましょう
ではまたどこかで