【悲報】マチアプしたら元親友のTS娘が来たんだが【結ホモ】 作:霧切キリコ
「……もう朝か…」
光が来てからすっかり生活習慣が改善された俺は休みでも昼過ぎに起きるなんて事はなくなり、カラスの鳴き声と同時に目が覚める。
あいつらが来てからはいつも通り床に毛布を敷いて寝ているのだが、フローリングなだけあってやはり背中が痛い。
昨日はレンと騒いだのもあると思うが。
「はぁ…普通にベッドで寝る生活に戻りたい…」
自分はどこでも寝れるタイプだと思っていたが、やっぱりベッドで寝るのが一番気持ちいい。
失って初めて気づく大切さというやつ。
「…ん?」
身体を起こそうとするが、身動きが取れない。
一瞬金縛りにでもかかったのかと思ったが、原因は直ぐにわかった。
「むにゃ…マッキー…」
「凉太…すき…」
俺の右腕には光が、左腕にはレンが抱き枕にするようにがっしりしがみついて寝ていたからだ。
さっきは意識していなかったため気づかなかったが、意識すると色々な感触がする。
要するにおっぱいとか。
「こいつら…」
自分の身体が女であることをしっかりと自覚しているのだろうか?
レンの方は凹凸が皆無に等しいが突起を感じるし、光の方は俺の腕によって胸が沈んでいて、マシュマロみたいな柔らかい感触が伝わってくる。
別に今更、女の胸ぐらいで童貞みたいに鼻血を流して興奮することもないのだが最近はこいつらが家にずっといて1人で処理する時間もなかったせいで俺の脳とは裏腹に、下半身の方に血が昇ってしまっている。
クソ…我慢しろ俺…!
婆ちゃんの裸でも想像するか…?
元々毎日一回は1人で致すぐらい強い方なのに1週間も我慢させられているわけだ。
それを元男とはいえタイプの違う美少女と同じ屋根で過ごして全く手を出さないでいる俺は結構凄いのではないだろうか?
光の方に至ってはわざとタイミングを合わせて来るかのように風呂上がりに出くわしたりするし、それでもなんとか耐えているというわけだ。
「涼太…すぅ…」
「うおっ…!?」
感覚が機敏になってしまったのか光の寝息がこそばゆい。
顔を見ると、光は人の気なんて知らずスヤスヤと安心した顔で熟睡している。
考えれば、こんなに近くで光の寝顔を見るなんて高校生以来だろうか。
「……」
やっぱり、可愛いな。
親友をそんな目で見るのはいけないのだが、どうしてもそんな風に見えてくる。
メイクを落としていないのか、唇はぷるんとした桜色のティントが艶めかしく潤っている。
寝てる内に、軽くキスするぐらいいいのでは?
きっとキスしたぐらいでは起きないに決まってる。
絶対バレない。
別に襲うわけじゃない、こんなに誘うような真似をしてきてキス一つで許してもらえるだけ有難いと思って欲しい。
「…いいのか…本当に…?」
その魅力的な唇に吸い込まれるように顔が近づいて行くも、寸前のところで思い止まる。
いやいや…あの時だって散々手を出すチャンスはあったけど立ち止まってたのに…どうしたってんだ俺は。
それに俺は…ホモじゃない!
けど今回は流石に我慢の限界かもしれない。
あの時よりも、より魅力的な女性に変わっているのだから。
だから…これは…据え膳食わねば男の恥というやつなのでは?
…なにが据え膳だ、光はそんな誰にでも股を開くような軽い奴なんかじゃない。
けど、俺には抱かれてもいいと思ってるんじゃ?
頭の中で天使と悪魔が交差していると、突き刺さるような視線を感じる。
「ぁ…」
黒色の双眸がこちらを向いていた。
ハイライトのない真っ暗な瞳が力強く。
それは光の物だ。
「ひか…起きて…!?」
起きていたのか、と急いで顔を離そうとすると、離さない、というように頭をがっしりと掴まれる。
女とは思えないような力で、さっきよりも顔と顔との距離を詰められる。
「だーめ…ふふっ」
光は人差し指を顔の前で立てて「静かに」を表すジェスチャーをしてから俺の反対側に指した。
恐らくレンの方に向けているのだろう。
レンが起きるから声を出すな、という事だろうか。
それは起こしてしまって可哀想だから、という意味には到底思えなかった。
そんな事よりもこの状況の言い訳はどうすればいい?
どう考えてもキスしようとしていたのはバレバレだ。
頭をフル回転させていると、光はゆっくりと俺の身体をレンから自分の方へと引き剥がし俺の頭を包み込むように自身の胸に持っていく。
「ぐむっ…!?」
その行為に抗議しようとするも胸に押さえつけられている為言葉が紡げない。
引き離そうとするも、離れられない。
いや、離れたくないのかもしれない。
光の胸が今まで抱いてきた女の誰よりも弾力があって、柔らかくて、どんな枕よりも気持ちいいから。
すごく心地良くて、永遠にこのままの状況を願ってしまいそうなくらいだ。
胸なんかに今更興奮しない。
とスカしてみたものの、やはり男はこの凶器に逆らえないのか。
そもそも光はどうしてこんな事をするのか。
そんな事は蕩けた頭では微塵も考えることはなかった。
ただこの夢の様な時間を永く堪能していると、いきなり頭を引き剥がされてしまった。
「あっ…」
大好きなおもちゃを没収されてしまった子供のように切ない声を出してしまうと、囁き声がした。
「ね、さっき何しようとしてたの…?」
途端に酔いから覚めるように頭が冷える。
やっぱり気付かれていたのか。
「そ…それは…顔に虫がついてた…から」
我ながら下手な言い訳だ。
お前の唇にムラっとしてキスしようとしてました、なんて馬鹿正直に言えるわけがない。
そう答えると、光は俺の耳にふーっと息を吹きかけた。
「ひぅっ……!?」
「嘘はだーめ…キスしようとしてたんでしょ?」
光のわざと吐息を多めに含んだ甘ったるい声に俺の脳が震わされる。
あれだけ一緒にいたんだ、こんな嘘が通用するわけがなかった。
「ち…ちがう。うそなんかじゃ…」
それでも、認める訳にはいかなかった。
認めたら、友情じゃなくなってしまうと思ったから。
俺の答えが気に入らないのか、その返答に不機嫌そうにする光。
「認めてくれたらその先もできるんだよ…?」
「その先って…」
「女の子に言わせるの…?まあ…涼太は初めてだもんね。大丈夫だよ…私も初めてだから」
「いや…俺は…!?」
初めてじゃない、そう口に出す事は出来なかった。
光が俺の腕を無理矢理自分の胸に持っていったから。
それも服越しじゃない、衣服の下にある本物だ。
「なにして…!」
「さっきまで枕にしてたでしょ?」
ここまでしてくるなんて、悪戯にしてもやり過ぎだ。
もしかしたら暑さで頭がやられてしまっているのかもしれない。
しかしキスしようとしていた分際で何を言っても響かないだろう。
まるでサービスを受けてから説教するようなおじさんみたいなものだ。
「んっ…♡」
嬌声が聞こえる。
雄に媚びるような雌の声。
「お前…どんな声出して…」
「ぁ…♡だって…涼太が…」
そう言われてから、自分が無意識に強く鷲掴みにして揉みしだいている事に気づいた。
「っ…!」
「嬉しい…っ♡やっぱり、涼太は私のこと女として見てくれてたんだね…」
「違う…おれは…!」
違う…
光は親友だ。
光は男だ!
何度も何度も頭の中で繰り返すが、光は畳み掛けるように悪魔の囁きをやめない。
「めちゃくちゃにしたいんだよね…私のこと」
目の前の雌を自分の物にしてやれと、俺の雄としての本能が言っている。
壊したい、その余裕な態度を崩してやりたい。
「ちが…」
「いいよ…涼太になら、全部捧げられるもん…」
征服欲が掻き立てられる。
かつてないほどの熱を感じる。身体が燃えるように熱い。
「うぁ…」
「すき、すき…だいすき…私の身体…使って欲しいの…」
これは愛情なのか、ただの性欲なのか?
どっちか分からない。
しかしこの誘いに耐えられるほど、俺は人が出来ていない。
プチン、と理性の糸が切れ、今度は自分が上から押し倒し、見下ろすような形になった。
攻勢逆転、といったところだろうか。
「……♡」
強引に迫っているというのに、光は嫌がるそぶり一つ見せない。
それどころか寧ろ、悦んでいる。
「いいんだな…?」
建前で聞いたものの、嫌だと言っても俺は止まらないだろう。
光の口許が弧を描いた。
「優しくしたらダメだよ…獣みたいに、本能のままに交わって、私が涼太の物だって刻み付けて?」
そう言って、腕を背中に回して蛇のように纏わりついてくる。
「……!」
動悸がする。
言葉が発せない。
けれど、自分がしたい事はわかる。
いいさ。
お望み通り、この女をめちゃくちゃにしてやる。
こいつが誰かの男になるぐらいなら、俺が……!
「光…俺はお前の事が…」
「ハイ!!!!そこまでぇぇぇぇぇぇぇぇええええええッ!!!!!!!!!!
⭐︎★⭐︎★
ああ、もう少しだったのに。
止められてしまった。
まあ、横であれだけ音を出していれば起きるのも無理はない。
でもそこまで落ち込んでいるわけでもない。
記念すべき初めての場所は、もう少しムードのある場所がいい。
私からすれば、彼のいる場所がムードのある場所なのだけど。
けれど、彼が私の事を女だと意識してくれるようになっていたから。
今はそれだけで充分。
それが分かれば、勉強した甲斐があったというもの。
「俺がいるのに、隣でおっぱじめようとするとか、どういう神経してるんだよ!」
それにしても、朝からこの声は堪える。
「いや…ごめん。どうかしてた」
彼も謝る必要なんてないのに。
寧ろ、勝手に住み着いている寄生虫の分際で私達が愛し合うのを邪魔したんだから怒ったっていいのに。
「そこのアンタも!どうせアンタから誘ったんだろ?俺にはお見通しなんだからなッ!」
「……ふふ」
「あ?何笑ってんだよ?」
「なんでもない。ごめんね?」
あなたがソレを自覚するの、待ってあげないから。
ごめんね?
「思ってもない癖に…」
ああでも、今日は気分がいいからそこまで不快じゃないかもしれない。
というよりこいつの存在が頭に入ってこないから。
彼のあの捕食者のような顔がずっと頭から離れない。
彼も溜まっていたんだろうか。
私なら、いつでもどこでも処理してあげられるのに。
彼は私よりも、こいつといた方が楽しいのかもしれない。
けど、私はこいつと違ってそういう目で見てもらえる。
彼の本能は、私という雌を求めている。
圧倒的優越感、幸福感、充実感。
考えるだけで、また達してしまいそう。
下着、洗わないと…
⭐︎★⭐︎★
「ふふ、ふふふ…」
恍惚とした表情のまま覚束ない足取りでトイレに向かった光さん。
「大丈夫?あいつ、なんかイっちゃってない?」
「大丈夫…だと思う。多分」
全く…隣で盛りやがって、猿かよ?こいつら。
ほんとに、俺が止めなかったら最後までやっていたんじゃないか。
この…クソ…女として見てもらってるのは自分だけみたいな勝ち誇った顔しやがって!
マッキーは俺の胸もさらっとこねくり回していたのを知ってるんだからな!
マッキーもあんなやつに興奮しやがって…ほんとはロリコンの癖に。
ん?
いや、俺男だから、女じゃないからマッキーが俺の事を女として見るのも違うな。
おかしいな、俺。
だからといってマッキーが俺を放ってあいつとそんな事するなんて…
やだ。
腹立つ。
何がしたいんだ、俺?
「うううううううう」
「お、おい。どうした?」
「うるさいっ!」
「痛っ!」
分からないから、取り敢えず殴った。
こんな事で感情的になって、ヒスって…女みたい…
少し落ち着いてくると、よく眠れなかった昨日の夜を思い出す。
そうだ、今はこんな事を考えてる場合じゃないのに。
お父さん…
どうしよう。
やだな…1人で行くの。
正直、心細い。
信じてもらえないのが怖い。
誰か、横で手を握ってて欲しい。
マッキー…
今なら、光さんもいない事だし丁度いいタイミングなのかも。
「なぁ、マッキー」
「なんだよ。まだ怒ってるのか?」
「そうじゃなくて…今日暇だったら俺と一緒に実家に来てくれると嬉しいんだけど…ダメ?」
「はあ?実家ぁ?別に暇だけど、なんで?」
「親父が、俺が女になったこと知って会いに来いって言われて…1人で行ったら信じてくれなかったら怖いんだよ。証人が居てくれたらちゃんと俺が俺だって証明できるだろ?」
マッキーなら、ちゃんと俺のことを証明してくれる。
一番信用している人に、横にいて欲しい。
「まだ言ってなかったのか…まあ別に、良いけど」
「ぇ…いいの?ほんとに?」
何だか勇気が湧いてきた。
マッキーがいてくれるなら、俺は大丈夫。
「親父さんが信じようとしなかったら、頑張って説得するよ。まあ、血が繋がってんだから息子の姿が変わっても分かってくれるとは思うけどな」
「あ、ありがと…」
やっぱり、俺の親友は優しい。
だからこそ、あんな奴に渡したくない…
それになんだか、父親に会って貰うために実家に2人で行くなんて、カップルの実家挨拶みたいだな…なんて。
遅くなった上に展開もあまり進まなくてすみません汗
エタらないから許して…
おまけ(詳しいプロフィール)
浅野 光(あさの ひかる)
年齢 20歳
身長 165cm
体重 53kg
スリーサイズ B89 W60 H96
趣味 読書
得意なこと 勉強(全科目) スポーツ全般 模倣
好きなタイプ 牧村涼太
嫌いな物 牧村涼太以外の生き物
綾瀬 レン(あやせ れん)
年齢 21歳
身長 145cm
体重 39kg
スリーサイズ B74 W62 H80
趣味 歌、ギター、ゲーム、酒、煙草
得意なこと ない
好きなタイプ 優しくて肯定してくれる人
嫌いな物 興味を持たれないこと
どっちルートを先見たいですか?
-
浅野光
-
綾瀬レン