戦姫魔法絶唱シンフォギア リリカルな男   作:古明地こいしさん

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大人の役目

「クリス、今日は会って欲しい人がいるんだがいいか?」

 

「それって特機部二の奴らだろ?嫌だね」

 

と、特機部二?

 

「特異災害対策機動部2課の事だと思いますよ?マスター」

 

ああ、それの略称ね、それにしてもそれで特機部二って...

 

「会ってもし嫌になったら家から出ていってもらって構わない。もちろん俺が持ってるお金はできるだけ渡すし」

 

「そこまでしなくてもいいって...わかったよ!会えばいいんだろ!で?その会うやつってのは?」

 

「...どこまでもお人好しな大人?」

 

バレないようにフードをかぶってもらって歩く、クリスの髪色は目立つ。服装は前に買いに行ったやつの一つだ。フード被ってても見える顔で愛らしいと口にしたらクリスはなんでか怒った。なぜだ...褒めたはずなのに

 

『ホントにニブチンマスターですね』

 

体内のリインが呟くが聞こえてるからな?それにニブチンって...っと、着いたな。指定されたのはめっちゃ廃墟だった

 

「おい、これ罠とかじゃないだろうな?」

 

「俺もいるんだし罠じゃないって。入るぞ」

 

入る、3階に行くと弦十郎さんがいた。周りを見渡してるクリス

 

「安心していい...と、言っても信じられないだろうが俺一人で来た。俺は風鳴弦十郎だ」

 

「翼さんの叔父だそうだよ。この人は信頼できる。この人のお陰で響の虐めは幾分か和らいだから。いなかったらゾッとしてる所だ」

 

「...あのバカはそんな目に合ってたのか...で?アタシになんの用だ?おっさん」

 

いきなりおっさん呼び...しかも呼び捨てで敬語も無し...クリスらしいっちゃらしいけど

 

「君の来歴は把握していた。だが日本に来るはずだったのが途中で行方不明になった。それ以降捜索はしていたが見つからなかった」

 

「んだよ、それで謝ってるつもりかよ?」

 

「...確かに俺たち大人が君のような子供1人を助けられなかったのは情けない話だ。そして今もなお零夜くんや響くん達に頼ってばかり。俺が出張れるなら出たいんだが...本当にすまない」

 

弦十郎さんはいつものような軽い感じじゃなく真剣に言い、そして頭を下げた

 

「っ、んな事言ったって騙されねぇぞ!アタシは汚い大人達のせいでパパやママを失った...歌とかそんな夢を見たせいで、歌で救うなんて夢で死んだんだ!アタシは...歌が大っ嫌いだ!」

 

「...夢、か。確かに夢なんてのは子供のうちに見るものかもしれない。だが大人だって夢を見ないわけじゃないぞ」

 

「綺麗事言ったって」

 

「大人だから夢を見るんだ。誰かを助けたい、何かを作りたい、そんな夢を見るのが大人だ。そして子供のうちにそれを決めるのもまた夢の一つだ」

 

俺は話が一通り終わったと思い、クリスに近づいて頭に触れる。そして問いかける

 

「まだモヤモヤするだろうけど、今聞いた話じゃ、クリスのお父さんやお母さんはクリスに見せたかったんじゃないか?歌の素晴らしさを。誰かを魅了するって言うのを。何歳だったのかは知らないけどまだ幼かったから分からなかっただけで今ならそれが分かるんじゃないか?歌で誰かを救う...その胸にあるペンダント、それでクリスは今何ができる?」

 

「っ...零夜、アタシは...幸せになっていいのか?何人も手にかけたんだぞ?」

 

「その分罪を償えばいい、誰かを助けて...な?」

 

「う、うあああああ!!」

 

クリスは俺に抱きついて泣き出した。優しく頭を撫でて落ち着かせる

 

「今は思いっきり泣けばいい、枯れるまでな」

 

クリスが落ち着くまでずっと抱きしめていた

 

 

ヤンデレ化は誰にするか

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