悪魔と青春の記録   作:黒凪カズキ

2 / 29
対策委員会編1章1作目
6/23  改めて読んでみましたが、所々に誤字が多すぎ。
(一通り修正済み)


第1部 対策委員会編 第1章
mission01 ~砂漠と対策委員の生徒たち~


~シャーレ・執務室~

 

バージルがシャーレに就任してから日数がもうすぐ二桁が経とうとしていた

今は、生徒たちの学問を理解するため、自ら教本を手に取り、黙々と目を通していた。

そのとき、アロナが突然話しかけてきた

 

アロナ「先生」

 

バージル「·····なんだ?」

 

アロナ「先生が就任してから、シャーレに関する噂もたくさん広まってるみたいですし、他の生徒達から助けを求める手紙が届いていましたね」

 

バージル「·····大半はくだらん内容なものばかりだがな」

 

アロナ「·····あはは」

 

アロナ「ですがその中に·····ちょっと不穏な、こんな手紙がありまして」

 

アロナ「これは先生に一度読んでもらった方が良いかなと」

 

バージル「·····ほう」

 

その不穏とやらの手紙を開いて読み始める

 

アロナ「·····アビドス高等学校からの手紙ですね」

 

=====

『連邦捜査部の先生へ

こんにちは。私はアビドス高等学校の奥空アヤネと申します。

今回どうしても先生にお願いしたいことがありまして

こうしてお手紙を書きました。

単刀直入に言いますと、今、私たちの学校は追い詰められています。

それも、地域の暴力組織によってです。

こうなってしまった事情は、かなり複雑ですが……。

どうやら、私たちの学校の校舎が狙われているようです。

今はどうにか食い止めていますが、

そろそろ弾薬などの補給が底を突いてしまいます……。

このままでは、暴力組織に学校を占領されてしまいそうな状況です。

それで、今回先生にお願いできればと思いました。

先生、どうか私たちの力になっていただけませんか?』

======

 

バージル「·····救助要請か」

バージル「アロナ、アビドス高等学校とはどんな所だ?」

 

アロナ「うーん·····アビドス高等学校ですか……

昔はとても大きい自治区でしたけど、気候の変化で街が厳しい状況になっていると聞きました」

 

アロナ「どれほど大きいかというと、街のど真ん中で道に迷って遭難する人がいるくらいだそうです」

 

アロナ「まぁ、いくらなんでも街のど真ん中で遭難だなんて·····」

 

アロナ「それより学校が暴力組織に攻撃されているなんて·····ただ事ではなさそうですが·····」

 

バージル「まぁ、行ってみれば分かる事だろう」

(……この土地が抱える問題と事情、確認しておく必要がある)

 

アロナ「わかりました、私、スーパープリティーAIのアロナが先生を”()()()()()()()()()”案内します」

 

バージル(··········”自治区まで”?)

 

こうして、アビドスへと向かったバージル

アビドス自治区に到着したのはよかったが、砂漠に埋もれた街という巨大な迷宮で数時間彷徨うことになるのだった

 

·····

···

·

 

バージル「·····アロナ」

 

アロナ「はい、なんでしょうか。先生」

 

バージル「アビドスに足を踏み入れてから、どれほどの時間が経った?」

 

アロナ「·····3時間程度です」

 

バージル「·····()()したな」

 

アロナ「そうなn」

 

バージル「黙れ」

 

アロナがくだらないダジャレをいう前に止めた、ただでさえこんな状況の中、かまってる暇などない

 

バージル「·····スーパーAIならアビドス高等学校の場所ぐらい把握してるだろ」

 

アロナ「すみません、アビドス自治区は気候の変化で、地形が変化されていますので·····ですがここまでのルートは完璧に記録しています」

 

バージル「そうか」

 

周囲を見渡せば、砂に埋もれかけた建物ばかり。吹く風が、乾いた砂を舞い上げる

 

バージル「……まぁ、これしきの環境、どうということはないが」(ボソッ)

バージル「……しかし、この状況では、あと数時間は無意味に歩くことになるか」

 

常に太陽が俺の体に陽光が降り注ぐ。普通の人間ならばすでに倒れ込んでいたことだろう

 

???「……ん?」((キキーッ))

 

そのとき後ろから車輪の音が鳴った

 

???「……あの」

 

バージル「……なんだ?」

後ろを振り返ると、ロードバイクから降りた銀髪で水色の瞳、狼の耳を持つ少女がいた

 

???「此処で何をしているの?」

 

バージル「……アビドス高等学校に用があって来たが遭難してしまってな」

 

???「ん、そう、久しぶりのお客さんだ」

 

バージル「お客さん?……関係者か何かか?」

 

???「ん、まず自己紹介から」

 

シロコ「私、砂狼シロコ。アビドス高等学校2年生。」

 

バージル「丁度いい……俺はバージル、シャーレの先生だ」

 

シロコ「ん!、そっか、それじゃあ、私が案内してあげる。すぐそこだから」

 

シロコに案内されてアビドス高等学校へと向かうのだった

 

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

 

~アビドス高等学校・対策委員会部室~

 

シロコ「ただいま」

 

セリカ「おかえり、シロコせんぱ……い?」

 

ノノミ「シロコちゃんが大人を拉致してきました!」

 

アヤネ「シロコ先輩!ついに犯罪を……!」

 

セリカ「みんな落ち着いて!速やかに証拠の隠滅を」

 

バージル「……何をやらかせば、ここまで誤解される?」

 

シロコ「……ん」

 

シロコとバージルが部屋に入ってきた早々、部屋にいた三人の少女たちがパニックになり大騒ぎし、

少女たちに、普通ならありえない誤解をぶつけられる

 

シロコ「違う。この人、お客さん、シャーから来た先生」

 

シロコがそう言うと、残りの三人の動きが止まった

 

シロコ以外の三名「「「え?」」」

 

………………

 

アヤネ「お騒がせしてすみません…シャーレの先生」

 

ノノミ「支援要請が受理されたのですね!良かったですね、アヤネちゃん!」

 

アヤネ「はい!これで……弾薬や補給品の援助が受けられます!」

 

少女たちは手を握り合って嬉しそうにしていた

その後、バージルは彼女たちに『支援要請受理証明書』を手渡した

すると、たしかアヤネと呼ばれていた生徒がとあることに気づき声を上げる

 

アヤネ「あ、ホシノ先輩にも知らせてあげないと……」

 

セリカ「ホシノ先輩ならいつもの場所で寝てると思うし。私、起こしてくるね」

 

黒髪猫耳の少女が元気に部屋を飛び出していった。

その次の瞬間、突如として大きな銃声が鳴り響いた

 

「「「!!」」」

 

窓の外を見ると、フルフェイスマスクのヘルメットを被った生徒たちが門の近くで、銃を乱射していた

 

アヤネ「わわっ!?カタカタヘルメット団です!」

 

シロコ「あいつら……!!性懲りもなく!」

 

バージル(なるほど。暴力組織とは、あの連中のことか)

 

そこに先ほど部屋を出て言った黒髪猫耳の少女がもう一人のたしかホシノと呼んでいた少女連れて戻ってきた

 

セリカ「ホシノ先輩を連れてきた!先輩!さっさと準備して!」

 

ホシノ「え~まだ眠いよ~」

 

ホシノと呼ばれた子は眠そうな眼をこすりながら、部屋に入ってくる

 

アヤネ「ホシノ先輩!ヘルメット団が襲撃を!こちらはの方はシャーレのバージル先生です」

 

ホシノ「ありゃ〜そりゃ大変だね…。あ、先生?よろしくね~」

 

バージル「……あぁ」

ホシノと呼ばれていた少女のまどろむ瞳が、何かを測るように俺を見ていた気がした、一瞬のことだったが

 

ホシノ「ふぁあー・・・・・むにゃ。おちおち昼寝もできないじゃないかー、ヘルメット団めー」

 

シロコ「ん…先生のおかげで弾薬と補給品は十分」

 

ノノミ「はーい、みんなで出撃です☆」

 

アヤネ「私がオペレーターを担当します」

 

少女たちは準備を終えて、ヘルメット団が暴れる校庭へと降りて行った。

その時アロナが声をかける

 

アロナ「先生!」

 

バージル「……なんだ?」

 

アロナ「先生は動かないのですか?」

 

バージル「ならば、動いたとして何をする? 俺に、あの襲撃中の生徒どもを相手にしろとでも言うのか?」

 

アロナ「いえ、指揮を取ってみてはどうでしょう?」

 

バージル「……指揮だと?」

 

アロナ「はい、戦況に応じて、生徒さんたちに適切な指示を出して、勝利に導きましょう!」

アロナ「生徒さんが戦っている中、先生だけ、ただ突っ立ているというのは、あまりよろしくないので」

 

バージル「一理あるな」

 

アロナ「アロナも最大限サポートします。そしてこの窮地を乗り越えましょう!」

 

バージル「窮地……なのか?」

バージル「………………」

 

アロナとの会話を止め、戦況を確認

少人数で多数の相手をしているようだが、続々と増援が現れるヘルメット団に苦戦しているようだった」

バージル「戦況は五分五分……いやほんのわずかに押されているな──、指揮か、やってみるとしよう」

何のためらいもなく、バージルは窓を全開にし──静かに飛び降りた

 

………………

 

セリカ「もぉーー、倒しても次から次へと増援が来るじゃない」

 

シロコ「ん、セリカ……落ち着いて」

 

ホシノ「うへぇぇ、おじさん達、押され始めてるねぇー」

 

ノノミ「弾薬が残り少ないのに困りましたね」

 

アヤネ「みなさん、頑張ってください」

 

セリカ「それは分かってるけど」

 

バージル「おい、貴様ら」

 

5人の生徒「!?」

 

シロコたちが声をした方に向くと学校の入口にバージル先生が立っていた

 

バージル「今から、俺が指揮を執る。各自、自分の得手を全うしろ。」

バージル「覚悟があるのなら、守り抜け」

 

5名の生徒「………」

その言葉を聞き、目食わせをする5人

 

「「はい!」」「ん!」「当たり前でしょ!」「もちろんだよ〜」

 

アビドスの生徒たちと先生とのやりとりを見ていたヘルメット団がバージルを見た瞬間怖気づく

 

ヘルメット団A「おい、あいつ……シャーレの先生じゃないか?」

ヘルメット団B「マジかよ! 巡航戦車を素手で行動不能に追い込んだって噂だろ……!」

ヘルメット団C「デマに決まってるだろ。そんなことより集中しろ!」

ヘルメット団D「だったら先に、先生から片付けるってのはどうだ?」

その瞬間、一人のヘルメット団員が俺に向かって重火器を乱射してきた

だが——銃弾はすべて、軌道を逸れ、俺の体を掠めることさえなかった

ヘルメット団「「「「!?」」」」

 

バージル「......なかなか便利だな」

 

アロナ「はい!、このスーパーアロナちゃんが居れば、先生に傷を一つ付けることはできません」

飛びかかる銃弾はシッテムの箱(アロナ)の力で軌道を変えられ、すべて狙いとは違う方向へ飛び散った

とはいえアロナの力を借りなくとも、銃弾ぐらい回避することぐらいできるがな

 

銃弾があらぬ方向へ飛んでいくのを目の当たりにし、ヘルメット団は絶句した

 

バージル「気を取り直し……指示を出そう」

 

まずはホシノが前線を張り、そこからシロコとセリカが、その後ろから一人一人の頭に正確に弾幕を放つ、その前線にでる3人をサポートをするように弾幕を巻くノノミ、球切れや前線で多少傷を負った者にアヤネがドローンで補給や回復を行う

そしてヘルメット団を追い払うことに成功

 

~対策委員会・教室~

 

ホシノ「いやぁ〜まさか勝っちゃうなんてね。ヘルメット団もかなりの覚悟で仕掛けてきたみたいだったけど」

 

アヤネ「まさか勝っちゃうなんて、じゃありませんよ、ホシノ先輩……

勝たないと学校が不良のアジトになっちゃうじゃないですか……」

 

シロコ「いい指揮だった先生、しかも銃弾が先生のもとに向かっていったのに銃弾の軌道が変わったかのように避けていった」

 

シロコ「これが大人の力……いつもよりも戦いやすかった。大人ってすごい」

 

ホシノ「今まで寂しかったんだね、シロコちゃん。

パパが帰ってきてくれたおかげで、ママはぐっすり眠れまちゅ」

 

バージル「…は?」

 

セリカ「いやいや、変な冗談はやめて!先生も困ってるじゃん!

それに委員長はその辺でしょっちゅう寝てるでしょ!」

 

ノノミ「そうそう、可哀そうですよ」

 

アヤネ「あはは……少し遅れちゃいましたけど、あらためてご挨拶いたします、先生」

 

アヤネ「私たちはアビドス対策委員会です」

 

アヤネ「私は、委員会で書紀とオペレーターを担当している1年のアヤネ……」

 

アヤネ「こちらは同じく1年のセリカ」

 

セリカ「どうも」

 

アヤネ「2年のノノミ先輩とシロコ先輩」

 

ノノミ「よろしくお願いします、先生〜」

 

シロコ「さっき、自己紹介した」

 

シロコ「……あ、別にマウントを取っているわけじゃない」

 

アヤネ「そして、こちらが委員長の」

 

アヤネ「3年のホシノ先輩です」

 

ホシノ「いやぁ〜よろしく、先生ー」

 

一通り名乗り合った後、アヤネが口を開く

 

アヤネ「先生もご覧になった通り、我が校は現在危機にさらされています・・・・・

そのため『シャーレ』に支援を要請し、先生がいらしてくれたことで、

その危機を乗り越えることができました」

アヤネ「先生がいなかったら、さっきの人たちに学校を乗っ取られてしまったかも

しれませんし、感謝してもしきれません……」

 

バージル「……そうか、ところで、この委員会は何を目的に動いているんだ?」

 

アヤネ「そうですよね、ご説明いたします。対策委員会とは・・・・・このアビドスを蘇らせるために有志が集った部活です」

 

ノノミ「うんうん!全校生徒で構成される、校内唯一の部活なのです!

全校生徒といっても、私たち5人だけなんですけどね」

 

シロコ「他の生徒は転校したり、学校を退学したりして町を出ていった」

 

シロコ「学校がこのありさまだから、学園都市の住民もほとんどいなくなって

カタカタヘルメット団みたいな三流のチンピラに学校を襲われてる始末なの」

 

シロコ「現状、私たちだけじゃ学校を守り切るのが難しい。在校生としては恥ずかしい限りだけど……」

 

アヤネ「もし『シャーレ』からの支援がなかったら・・・・・今度こそ、万事休すってところでしたね。」

 

ホシノ「だねー。補給品も底をついてたし、さすがに覚悟したね。なかなかいいタイミングに現れてくれたよ、先生」

 

ノノミ「うんうん!もうヘルメット団なんてへっちゃらですね。大人の力ってすごいです☆」

 

シロコ「かといって、攻撃を止めるような奴らじゃないけど」

 

セリカ「あー、確かに。しつこいもんね、あいつら」

 

アヤネ「こんな消耗戦を、いつまで続けなきゃいけないのでしょうか……

ヘルメット団以外にもたくさん問題を抱えているのに……」

 

ホシノ「そういうわけで、ちょっと計画を練ってみたんだー」

 

セリカ「えっ!?ホシノ先輩が!?」

 

アヤネ「うそっ……!?」

 

ホシノ「いやぁ〜その反応はいくら私でも、ちょーっと傷ついちゃうかなー。

おじさんだって、たまにはちゃんとやるのさー」

 

バージル(おじさん?、こいつ男か?)

 

セリカ「・・・・・で、どんな計画?」

 

ホシノ「ヘルメット団は、数日もすればまた攻撃してくるはず。

ここんとこずっとそういうサイクルが続いてるからねー」

 

ホシノ「だから、このタイミングでこっちから仕掛けて、奴らの前哨基地を襲撃しちゃおうかなって。今こそ奴らが一番消耗しているだろうからさー」

 

バージル「……ふむ、異論はない」

 

アヤネ「バージル先生まで?!ところで、その計画を開始するのって...まさか今ですか!?」

 

ホシノ「そう。今なら先生もいるし、補給とか面倒なことも解決できるし」

 

シロコ「なるほど。ヘルメット団の基地はここから30kmくらいだし、今から出発しよっか」

 

ノノミ「良いと思います。あちらも、まさか今から反撃されるなんて、夢にも思っていないでしょうし」

 

アヤネ「そ、それはそうですが・・・・・先生はいかがですか?」

 

バージル「問題ない」

 

ホシノ「よっしゃ、先生のお墨付きももらったことだし、この勢いでいっちょやっちゃいますかー」

 

シロコ「善は急げ、ってことだね」

 

ノノミ「はい~それでは、しゅっぱーつ!」

 

………

……

 

アヤネ「カタカタヘルメット団のアジトがあるとされるエリアに入りました」

 

アヤネ「半径15km以内に、敵のシグナルを多数検知」

 

アヤネ「おそらく敵もこちらが来たことに気づいているでしょう。ここからは実力行使です!」

 

………

……

 

アヤネ「敵の退却を確認!」

 

アヤネ「並びにカタカタヘルメット団の補給所、アジト、弾薬庫の破壊を確認」

 

シロコ「これでしばらくは大人しくなるはず」

 

ホシノ「よ〜し、作戦終了。みんな、先生、お疲れー」

 

ホシノ「それじゃ、学校に戻ろっかー」

 

………

……

 

~対策委員会・教室~

 

アヤネ「お帰りなさい。皆さん、お疲れ様でした」

 

ホシノ「ただいま〜」

 

セリカ「アヤネちゃんも、オペレーターお疲れ」

 

ノノミ「火急の事案だったカタカタヘルメット団の件が片付きましたね。

これで一息つけそうです」

 

シロコ「そうだね。これでやっと、重要な問題に集中できる」

 

バージル(…問題?)

 

セリカ「うん!先生のおかげだね、これで心置きなく全力で借金返済に取り掛かれるわ!」

 

セリカ「ありがとう、先生!この恩は一生忘れないから!」

 

バージル「…借金返済?」

 

セリカ「……あ、わわっ!」

 

アヤネ「そ、それは……」

 

セリカ「ま、待って!!アヤネちゃん、それ以上は!」

 

アヤネ「……!」

 

ホシノ「いいんじゃない、セリカちゃん。隠すことじゃあるまいし」

 

セリカ「か、かといって、わざわざ話すことでもないでしょ!」

 

ホシノ「別に罪を犯したとかじゃないでしょー?それに先生たちは私たちを助けてくれた大人でしょー?」

 

シロコ「ホシノ先輩の言う通りだよ。セリカ、先生たちは信頼していいと思う」

 

セリカ「そ、そりゃそうだけど、先生だって結局部外者だし!」

 

ホシノ「確かに先生がパパっと解決してくれるような問題じゃないかもしれないけどさ。でも、この問題に耳を傾けてくれる大人は、先生くらいしかいないじゃーん?」

ホシノ「悩みを打ち明けてみたら、何か解決法が見つかるかもよー?

それとも何か他にいい方法があるのかなー、セリカちゃん?」

 

セリカ「う、うう……」

セリカ「でっ、でも、さっき来たばかりの大人でしょ!今まで大人たちが、この学校がどうなるかなんて気に留めたことなんてあった!?」

セリカ「この学校の問題は、ずっと私たちだけでどうにかしてきたじゃん!なのに今更、大人が首を突っ込んでくるなんて……」

セリカ「私は認めない!!」

 

そういうとセリカは、猛スピードで学校を出ていった

 

アヤネ「セリカちゃん!?」

 

ノノミ「私、様子を見てきます」

 

そういうとノノミも学校を出ていき、セリカの様子を見に飛んでいった

 

ホシノ「……」

ホシノ「えーと、簡単に説明すると・・・・・この学校、借金があるんだー。

まあ、ありふれた話だけどさ」

ホシノ「でも問題はその金額で……9億円くらいあるんだよねー」

 

アヤネ「9億6235万円、です」

アヤネ「アビドス……いえ、私たち『対策委員会』が返済しなくてはならない金額です」

 

バージル「…約10億か」

 

バージル(まぁ、人の寿命では返済は不可能か)

 

アヤネ「ですが、実際に完済できる可能性は0%に近く……ほとんどの生徒は諦めて、

この学校と街を捨てて、去ってしまいました……」

 

シロコ「そして私たちだけが残った」

 

アヤネ「学校が廃校の危機に追いやられたのも、生徒がいなくなったのも、

街がゴーストタウンになりつつあるのも、実はすべてこの借金のせいです」

 

バージル「……借金を負った経緯を話してくれ」

 

アヤネ「それは…」

アヤネ「数十年前、この学区の校外にある砂漠で、砂嵐が起きたのです」

アヤネ「この地域では以前から頻繁に砂嵐が起きていたのですが、その時の砂嵐は想像を絶する規模のものでした」

アヤネ「学区のいたる所が砂に埋もれ、砂嵐が去ってからも砂が溜まり続けてしまい」

アヤネ「その自然災害を克服するために、我が校は多額の資金を投入せざるを得ませんでした…」

アヤネ「しかしこのような片田舎の学校に、巨額の融資をしてくれる銀行はなかなか見つからず…」

 

シロコ「結局、悪徳金融業者に頼るしかなかった」

 

アヤネ「……はい。最初のうちは、すぐに返済できる算段だったと思います」

アヤネ「しかし、砂嵐はその後も、毎年更に巨大な規模で発生し……学校の努力も虚しく、学区の状況は手が付けられないほど悪化の一途をたどりました……」

アヤネ「……そしてついに、アビドスの半分以上が砂に呑まれて砂漠と化し、借金はみるみる膨れ上がっていったのです……」

 

ホシノ「……」

 

シロコ「……」

 

アヤネ「私たちの力だけでは、毎月の利息を返済するので精一杯で……。

弾薬も補給品も、底をついてしまっています」

 

シロコ「セリカがあそこまで神経質になってるのは、これまで誰もこの問題にまともに向き合わなかったから。話を聞いてくれたのは、先生、あなたたちが初めて」

 

ホシノ「まあ、そういうつまらない話だよ」

ホシノ「で、先生のおかげでヘルメット団っていう厄介な問題が解決したから、

これからは借金返済に全力投球できるようになったってわけー」

ホシノ「もしこの委員会の顧問になってくれるとしても、借金のことは気にしなくていいからねー、話を聞いてくれるだけでもありがたいし」

 

シロコ「そうだね。先生はもう十分力になってくれた。

これ以上迷惑はかけられない」

 

バージル「……はぁ、俺も片足を突っ込んだ以上、対策委員の一員として動くとしよう」

(……アビドス高等学校。ただの辺境地で、何度も襲撃を受けている理由──これほどまでに狙われるとなると、恨みを買わない限りあり得ないが──。ほかに理由があるとしたら何か裏があると見て、間違いない。……調べる必要がありそうだ)

 

アヤネ「そ、それって・・・・・」

 

バージル「.......これからよろしく頼む」

 

アヤネ「あ、はいっ!よろしくお願いします、先生!」

 

ホシノ「…………へえ、先生も変わり者だねー。こんな面倒なことに自分から首を突っ込もうなんて」

 

アヤネ「良かった……『シャーレ』が力になってくれるなんて。これで私たちも、

希望を持っていいんですよね?」

 

シロコ「そうだね。希望が見えてくるかもしれない」

 

~教室の外~

 

セリカ「……」

セリカ「……ちぇっ」

 

小さく吐き捨てて、教室を後にするセリカ

 

~正門~

 

ノノミ「セリカちゃん……どこにいるのかしら…。」

 

ノノミはセリカをまだ探していた

 

[misson01 ~砂漠と対策委員の生徒たち~ end]

 




対策委員会編書き始めましたがプロローグよりも完成度が低いものになってしまった
登場生徒が多いとほとんどセリフが多めでナレーションが少なくなってしまう
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。