悪魔と青春の記録   作:黒凪カズキ

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第1部 対策委員会編 第2章
mission06 〜ゲヘナ風紀委員会〜


~アビドス市街地~

 

バージル(ゲヘナ風紀委員会か、治安が荒れたゲヘナ学園において、唯一、秩序維持を担う組織だったな)

 

そのとき、目の前に一人の銀髪ツインテールの少女が出向く

 

イオリ「やあ、アビドス高校の諸君」

 

ノノミ「ゲヘナの風紀委員会がなぜここにいらっしゃるんですか?

それに、さっきの砲撃は?」

 

イオリ「ああ、ここに逃げ込んだ校則違反者にお灸を据えようと思ってな」

 

セリカ「それって、便利屋68のこと?」

 

イオリ「その通り。だからお前たちに用はない。だから見逃してやるよ

さっさと撤退するならな」

 

セリカ「もし、しなかったら?」

 

イオリ「その時は力づくで····」

 

その時、イオリがバージルの方へ目線を向け言葉を発する

 

イオリ「おい、そこのあんた」

 

バージル「····なんだ?」

 

イオリ「アビドス高校の関係者か何か?」

 

アヤネ「せ、先生、ここは一度後方へ下がってください。ここは私たちが――」

 

アヤネがバージルの前に出る

 

イオリ「先生?」

 

イオリ「もしかしてあんたがシャーレの」

 

その時、見覚えのある生徒が向かってきた

 

チナツ「······イオリ、事情説明は済まs」

チナツ「え?······シャーレの先生!?」

 

バージル「····久しぶりだな、火宮」

 

チナツ「······先生がここにいらっしゃるとは······私たちの失策です」

 

バージル「····この件、詳しく聞かせてもらおうか」

 

チナツ「それは····」

 

??『それは私から答えさせていただきます』

 

アヤネ「通信····?」

 

アコ『こんにちは、アビドスの皆様。私はゲヘナ学園所属の行政官、天雨アコと申します』

 

イオリ「アコちゃん····?」

 

チナツ「アコ行政官····?」

 

アコ『私たちは学園の校則違反者を捕える為に来ました。風紀委員会の活動にご協力いただけませんか?』

 

アヤネ「そうは····いきません」

 

アコ『あら、どうして?』

 

アヤネ「ここは、私たちの自治区です。そこで堂々と戦闘行為をするなんて、明確なルール違反です。便利屋68の処遇は私たちで決めます」

 

シロコ・ノノミ・セリカ「········」

 

アコ『······なるほど』

アコ『この兵力を前にしても怯まないだなんて』

アコ『やはりそこの大人の方がいるからでしょうか?』

アコ『シャーレの先生も同じご意見ですか?』

 

バージル「······まぁな」

バージル「それと、一つ確認しておきたい」

 

アコ『はい?』

 

バージル「····風紀委員長が不在のようだが」

 

アコ『ヒナ委員長は今、出張中です』

 

バージル「そうか······つまらんな」

 

アコ『は?』

 

バージル「ゲヘナで最強と噂される者を、この目で確かめておきたかったが…」

 

セリカ「いや、何残念がってるのよ!」

 

シロコ「その気持ちわかる」

 

アヤネ「皆さん······集中してください」

 

アコ『····ここまで、ゲヘナ風紀委員会を軽んじるなんて……ずいぶん舐められたものですね』

アコ『総員!、戦闘準備!』

 

その場にいる生徒が重火器を構えた瞬間、ゲヘナ生徒の方に大きな爆発が起きた

 

イオリ「なんだ!?」

 

ハルカ「許せない!x11 うああああああ」

 

イオリ「ぐっ!?、うぅ····っ!」

 

ハルカの奇襲をまともに受け、イオリが倒れ、そのときに一人の少女が声を上げた。

 

???「嘘をつかないで天雨アコ」

 

アコ『あらっ、包囲網を抜けて····?』

 

セリカ「あいつら、いつの間にあんなところに····」

 

シロコ「····やるね」

 

アコ「······」

 

カヨコ「······」

カヨコ「最初はどうして風紀委員会がここに現れたのか、理解できなかった

他の自治区まで私たちを狙って迫ってくる理由

こんな非効率な運用、委員長のやり方じゃない。

だから、これはあんたの独断的な行動に違いない

それに風紀委員会が他の自治区まで迫ってくる理由······

あまりにも多いこの兵力。本命は他の集団との戦闘を想定していたとすれば、説明がつく。」

カヨコ「アコ、あんたの目的はシャーレ。最初から、先生を狙ってここまで来たんだ」

 

シロコ「!?」

 

セリカ「な、何ですって!?」

 

ノノミ「先生を、ですか····!?」

 

バージル「······」

 

アコ『ふふっ、なるほど』

 

アコ『······便利屋にカヨコさんがいることをすっかり忘れてました。のんきに雑談なんてしている場合ではありませんでしたね······』

アコ『まあ、構いません』

 

アコは指を鳴らし、風紀委員たちに合図を送った。

 

カヨコ「!?」

 

アヤネ「12時の方向、それから6時の方向······3時、9時······風紀委員会のさらなる兵力が四方から集結しています!」

 

シロコ「······増員」

 

アヤネ「まだいただなんて······それに、こんなにも数が······!」

 

アコ『······シャーレを相手にするのですから、これくらいあっても困らないでしょうし·····』

アコ『まあ、大は小を兼ねると言いますからね☆』

 

カヨコ「包囲は抜けたと思ったけど······二重だったか······」

 

アコ『はい、そうです。それにしても、さすがカヨコさんですね。先ほどのお話は半分くらい正解です。確かに私は、シャーレと激突するという最悪のシチュエーションを想定していました』

 

アコ『事の次第をお話ししましょう······きっかけは、ティーパーティーでした』

 

アコ『ティーパーティーが、シャーレに関する報告書を手にしている······と。そんな話が、うちの情報部から上がってきまして』

 

アコ『当初は私も『シャーレ』とは一体何なのか、全く知りませんでしたが······ティーパーティーが知っている情報となれば、私たちも知る必要があります』

 

アコ『それで、チナツさんが書いた報告書を確認しました』

 

チナツ「········」

 

アコ『連邦生徒会長が残した正体不明の組織······未知数な力を持つ大人が担当している、超法規的な部活』

 

アコ『どう考えても怪しい匂いがしませんか?」』

 

アコ『シャーレという組織は、とても危険な不確定要素に見えます。これからのトリニティとの条約にも、どんな影響を及ぼすのか分かったものではありません』

 

アコ『ですからせめて条約が無事締結されるまでは、私たち風紀委員会の庇護下に先生をお迎えさせていただきたいのです』

 

アコ『ついでに、居合わせた不良生徒たちも処理した上で······といった形で』

 

カヨコ「······」

 

シロコ「ん、むしろ状況が分かりやすくなって良いかも」

 

セリカ「······先生を連れて行くって?私たちがそれで『はいそうですか』って言うとでも思った?」

 

ノノミ「······」

 

アコ『····ふふ、やっぱりこういう展開になりますか。では仕方ありませんね」

アコ『ゲヘナの風紀委員会は、必要でしたら戦力を行使することもあります。私たちは一度その判断をすれば、一切の遠慮をしません』

 

カヨコ「社長、逃げるなら今しかないよ。戦闘が始まったら、もう後戻りはできない」

 

カヨコ「風紀委員会はきっと、アビドスと私たちを同時に殲滅するつもり。でもアビドスがあっちの気を引いてる間なら、包囲網が薄いところから突破····」

 

アル「······ふふっ」

 

アル「ふふっ、ふふふふっ」

 

カヨコ「······社長?」

 

アル「······ねえカヨコ、あなたはもうとっくに私の性格、分かってるんじゃなくて?」

 

カヨコ「······?」

 

アル「こんな状況で、こんな扱いをされておいて······背中を向けて逃げる?」

 

アル「そんな三流の悪党みたいなこと、私たち便利屋がするわけないじゃない!!!」

 

ムツキ「······あはー」

 

アル「あの生意気な風紀委員会に一発食らわせないと気がすまないわ!」

 

ハルカ「アル様······っ」

 

カヨコ「······それは良いけど、あの兵力と真っ向から戦う気?アビドスと力を合わせてもギリギリだと思うけど······」

 

カヨコ「そもそもアビドスが私たちに協力してくれるとは思えないし······となると······」

 

セリカ「よっし、便利屋っ!挟み撃ちするわよ!!この風紀委員会、コテンパンにしてやらないと!!!」

 

シロコ「先生の盾になってもらう」

 

カヨコ「!?」

 

ノノミ「先生をみんなで守ります、いいですね?」

 

バージル「守りは不要だ。貴様らで好きに戦ってこい」

 

対策委員「「「「······」」」」

 

対策委員が呆れたそうな顔でバージルを見つめる

バージル「なんだその顔は?」

 

カヨコ「それにしても、話が早いな······」

 

アル「ふふっ······あははははははっ!」

 

アル「ええ、分かったわ」

 

アル「信頼には信頼で報いるわ!それが私たち、便利屋68のモットーだもの!」

 

ハルカ「はい!!先生には色々とお世話になりましたので!絶対に成功させす······!」

 

アコ『うーん······まあ、これはこれで想定していた状況ではありますが······』

 

アコ『それにしても、ここまで意気投合が早いとは・・・・・その点は想定外でした』

 

アコ『······まあいいでしょう、それでは』

 

アコ『風紀委員会、攻撃を開始します。対策委員会と便利屋を制圧して、先生を確保してください』

 

アコ『できるだけ大怪我をさせないように十分注意を』

 

イオリ「よくもショットガンの乱射なんて決めてくれたな······覚悟しろ!!」

 

倒れていたイオリが起き上がる

 

アコ『総員、攻撃開始!!』

 

ノノミとハルカ 3時の方向

セリカとムツキ 9時の方向

シロコとアル  12時正面

アヤネとカヨコはサポートに徹する

 

3時方向のノノミとハルカは、まずハルカが前線を張り後方でノノミがアシストする形で動き

9時方向のセリカとムツキは、お互いがうまく連携をしイオリとチナツを無力化する

正面はアルとシロコが連携して次々とゲヘナ風紀委員を戦闘不能状態に追い込む

 

風紀委員A「シャーレの先生。あなたを拘束させていただきます!」

 

数名の風紀委員が、大きく後方へと回り込み、バージルの背後を取っていた。

 

バージル「······そうか」

 

風紀委員B「必要以上の怪我をさせないよう命じられています。どうか、無抵抗でつかまってください」

 

バージル「律儀に従うとでも?」

 

風紀委員C「······すこしだけ、強引だが捕えさせてもらう」

 

その言葉を合図に、数名の風紀委員が一斉に距離を詰める。

 

だが――

バージルは静かに踏み込んだ。

次の瞬間、彼の姿が揺らぎ次々と迫る風紀委員達をいなすと、その躱し際に

首元に鋭く手刀を一人一人に打ち込み、風紀委員数名が、音もなく崩れ落ちた

 

アヤネ「すみません、先生から目を離した隙に」

 

バージル「自分の身は自分で守れる、気にするな」

 

アコ『······』

 

シロコ「そろそろ降参したら?」

 

シロコの言葉を聞くも、アコは不敵な笑みを浮かべる。

 

アコ『まだ、わからないんですか?私たちの要求を呑むしかないということが……。

後方にはまだまだたくさんの兵士たちが控えて――』

 

??「アコ」

 

アコ『え?』

 

恐る恐るアコは振り返るとその相手を見てアコは驚愕する

 

アコ『ひっ、ヒナ委員長!?』

 

バージル(あれが“ゲヘナ最強”と噂の空崎ヒナか)

 

ヒナ「······アコ。この状況、きちんと説明してもらう」

 

アコ『そ、その······これは、素行の悪い生徒たちを捕まえようと······』

 

ヒナ「便利屋68のこと?どこにいるの?今はアビドスと、対峙してるように見えるけど。」

 

アコ『え、便利屋ならそこに····』

 

アコが正面を見直すと、便利屋の姿はすでに消えていた

 

アコ『い、いつの間に逃げたのですか?!さ、さっきまでそこにいたはず······!』

 

ヒナ「······」

 

アコ『え、えっと······委員長、全て説明いたします』

 

ヒナ「······いや、もういい。だいたい把握した。」

 

ヒナ「察するに、ゲヘナにとっての不安要素の確認及び排除。そういう政治的な活動の一環ってところね」

 

ヒナ「でもアコ、私たちは風紀委員会であって、生徒会じゃない」

 

ヒナ「詳しい話は帰ってから。通信を切って校舎で謹慎していなさい、アコ」

 

アコ『······はい』

 

アコは通信が切れ、両者の沈黙の中シロコが口を開く

 

シロコ「じゃあ、あらためてやろうか」

 

アヤネ「ま、待ってください!ゲヘナの風紀委員長と言ったら、キヴォトスでも匹敵する人物を見つけるのが難しいほどの、強者の中の強者ですよ!勝てるかどうかも分かりません!」

 

アヤネ「ここは下手に動かず、一旦交渉するのが吉です!どうしてそんなに戦うのが好きなんですかっ!」

 

シロコ「······ご、ごめん」

 

バージル(······機会があれば、どれほどの実力か確かめてもらおうか)

 

アヤネ「こちら、アビドスの対策委員会です。ゲヘナの風紀委員長ですね、初めまして」

 

アヤネ「この状況については理解されてますでしょうか?」

 

ヒナ「······」

 

ヒナ「もちろん」

 

ヒナ「事前通達無しでの他校自治区における無断兵力運用、及び他校生徒たちとの衝突」

 

ヒナ「······けれど、そちらが風紀委員会の公務を妨害したのも事実。違う?」

 

アヤネ「······っ!?」

 

シロコ「それはそうかも」

 

セリカ「それで?」

 

ノノミ「私たちの意見は変わりませんよ?」

 

アヤネ「ちょっと待ってください······!便利屋の人たちもいない、あっちの兵力の数は変わってない」

 

アヤネ「あうぅ、こういう時にホシノ先輩がいたら······!」

 

ヒナ「······ホシノって······もしかして、小鳥遊ホシノ······?」

 

アヤネ「はい?」

 

???「うへ〜、こいつはまた何があったんだか。すごいことになってるじゃ~ん」

 

ヒナ「······!」

 

シロコ「!!」

 

セリカ「えっ!?」

 

アヤネ「ほ、ホシノ先輩!?」

 

ホシノ「ごめんごめん。ちょっと昼寝しててね〜、少し遅れちゃった。」

 

セリカ「昼寝ぇ!?こっちは色々大変だったのに!ゲヘナのやつらが······!」

 

シロコ「でも、もう全員撃退した」

 

ノノミ「まだ全員だけではないですが······まあ大体は」

 

ホシノ「ゲヘナの風紀委員会かあ······便利屋を追ってここまで来たの?」

 

ホシノ「うーん、事情はよく分からないけど、対策委員会はここで勢揃いだよ。ということで、あらためてやり合ってみる?風紀委員長ちゃん?」

 

ヒナ「······1年生の時とはずいぶん変わった、人違いじゃないかと思うくらいに」

 

ホシノ「······ん?私のこと知ってるの?」

 

ヒナ「情報部にいた頃、各自地区の要注意生徒たちをある程度把握してたから。」

 

ヒナ「特に小鳥遊ホシノ······あなたのことを忘れるはずがない。あの事件の後、アビドスを去ったと思ってたけど」

 

ヒナ「······そうか、そういうことか······だからシャーレが······」

 

ヒナ「まあいい、私も戦うためにここに来たわけじゃないから」

 

ヒナ「撤収準備、帰るよ」

 

イオリ「えっ!?」

 

アヤネ「帰るんですか!?」

 

ヒナ(······スッ)頭を下げる

 

ホシノ「えっ?」

 

ノノミ「頭を下げました・・・・・!?」

 

ヒナ「事前通達無しでの無断兵力運用、そして他校の自治区で騒ぎを起こしたこと」

 

ヒナ「このことについては私、空崎ヒナより、ゲヘナの風紀委員会の委員長として、アビドスの対策委員会に対して公式に謝罪する」

 

ヒナ「今後、ゲヘナの風紀委員会がここに無断で侵入することは無いと約束する。どうか許してほしい」

 

ヒナ「撤収」

 

その言葉と共に風紀委員メンバーが帰っていったヒナを除き

ヒナはバージルの前に立ち、小声で話しかけた。

 

ヒナ「------------」

 

一通り話し終わるとそのまま帰っていった

 

············

······

 

バージル「······」

 

一件の騒動を終え、和気あいあいとする対策委員たちの中で、シロコがバージルに声をかけた

 

シロコ「先生」

 

バージル「······なんだ?」

 

シロコ「風紀委員長が最後、先生に何か話しかけてたけど······」

 

シロコ「何の話?」

 

~回想~

 

ヒナ「シャーレの先生、あなたに伝えておきたいことがある」

ヒナ「これは直接言っておいた方がいいと思って」

 

バージル「何の話だ?」

 

ヒナ「······カイザーコーポレーションのこと、知ってる?」

 

バージル「ざっくりだがな」

 

ヒナ「······そう」

 

ヒナ「これはまだ万魔殿も、ティーパーティーも知らない情報だけど」

 

ヒナ「······あなたには知らせておいた方が良いかもしれない」

 

ヒナ「アビドスの捨てられた砂漠······あそこで、カイザーコーポレーションが何かを企んでいる」

 

バージル「······」

 

ヒナ「本当なら、廃校予定のアビドスに教える義理はないのだけど」

ヒナ「······一応、ね」

ヒナ「じゃあまた、バージル先生」

 

~回想終了~

 

シロコ「······」

 

バージル「後で話す」

 

シロコ「······うん、分かった」

その後シロコたちと共に帰る

 

[misson06 ~ゲヘナ風紀委員会~ end]




水着トリニティ生5名(水着ティーパーティー、水着ハスミ、水着イチカ)の実装
··················
普通にBDが足らん
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