一応0章ボス枠なツルギさん、再生能力が尋常じゃないほど高く頑丈でウィンチェスター式ショットガンを両手に持った恋愛小説が大好きな普通の女の子……
恋愛小説より前のがあまりにも物騒すぎるのどうにかなんないのツルギちゃんさんよ
学校終わりのチャイムが鳴ると同時に私たち4人は正実の射撃訓練場に向かうとど真ん中にツルギちゃんが、そして周りには委員所属の子やティーパーティー、シスフの子達が集まっていた……どんだけ見たいのさ
「……来たかメイ」
「まさか時間ぴったしでここ来てたの?随分とまあ律儀なようで」
「まあな……後輩のアポストルの連中とやるのも楽しいが未知数程面白そうなもの程楽しみはないだろ?」
「それには激しく同意するわ……本気で行くけど良いわね?」
「ああ……いいさ!」
到着して早々私はアービターを構えて臨戦態勢に入る、お互いの戦闘スタイル的には真逆ではあるからなるべく懐に入れないように射撃をする必要性があるが……正直ツルギちゃんの戦闘スタイルを聞いた後だからそのまま突っ込んでくる可能性も普通にあるから怖い
「(序盤はなるだけ連射で様子見、そこから先はなるようになるかな?)」
「(あいつの銃……見てくれは狙撃銃だが侮れなさそうだ……下手こけばこっちが喰われるなこりゃ)」
虎の子でもある【ロジックアトリエ製高速粉砕弾】はマガジン単位で僅か5セット、1つのマガジンに10発程度しか入っていないそれは構造を理解したティアの手によって量産出来る様になったが素材やらなんやらで増産しずらいのが痛い……のであまり頼らない方針で行こう
「それでは両者、準備は宜しいでしょうか?」
「ああ」「よくってよ」
訓練場に静寂が訪れる……お互いに準備は万端、後はハスミの開始の合図を待つばかりだ。
「……始め!」
「「ッ!」」
静寂の中大きく放たれた開始の合図と共に戦闘開始、ツルギちゃんは射程の都合上突っ込んで来るがこっちは長射程型……正反対の戦闘スタイル故に攻撃するタイミングはお互いバラバラだ。
「ケヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!!」
アービターの弾幕の中完全に当たりそうな物だけを回避するという最低限の動きをしながら前進してくるその姿はぶっちゃけ怖いです……しかも興奮してるからなのか瞳孔がかっ開いてるし三日月上の笑みから長い舌を伸ばすその姿は恐怖そのものである。うちの戦闘狂共でもそんな顔しないよ?
「流石に距離開けるかぁ」
バックステップしながらツルギちゃんに継続的に弾幕をばら撒く、射程が短いなら引き撃ちするのは当たり前の話ではあるのだが最短距離で詰めてくる辺り戦闘慣れしていると認識させられる
「ケヒャ!」
「あっぶなっ!?」
射程距離に入られウィンチェスターから散弾が放たれる、両手に持ってるからなのか片方の遅さをもう片方で時間を稼いで撃つっていう結構理にかなった戦い方をしてくる。ショットガンのメリットとしては近距離においての制圧射撃の威力が高く避けにくいが距離を離すごとに弾がバラけて威力が落ちたり発射レートが凄まじいほど遅いが両手で持てばそのデメリットが打ち消せる……てことで
「ぬあぁー!引き剥せれないのきっつ!」
「そらそらそらそら!」
「えぇーい緊急離脱!」
足元に魔法陣を展開して遠目の所にワープ、正直使いたくは無かったが頼らざるを得なさそうなので高速粉砕弾の入ったマガジンと入れ替え装填する……結構な速さで近付いて来てるけど蹴っ飛ばせば関係ない!
「おら!」
「ごふっ!?」
射撃される前に蹴り飛ばして距離を大幅に開ける、その隙にバイポッドを展開して膝立ちで構え狙い定めて引き金を引く……流石に頭狙うと即死しそうなんでとりあえず機動力低下で足を狙う、すると立ったタイミングにドンピシャで弾丸が直撃して見事に貫通する……が
「……は?」
「結構痛いなそれ……で?それがどうした?」
「うっそでしょ!?高速粉砕弾だよ!?一発で足吹き飛ばす覚悟でいたのになんでヌッと立てて再生してんのよ!?」
「ケヒヒ!……何でだろうなぁ?」
「(ええー何それ私が言えた義理じゃないけど超速再生は流石にキツくない?)高速粉砕弾も効果無し……となればあれ出すっきゃないのぉ?めんどくさ」
一発しか撃ってないけどマガジンリリースして仕舞い別のマガジン……に似たパーツを装着してレバーを操作する、今装着したパーツはちょいとばかし面白いことが出来るってことで
「氾濫せよ」
そう言葉を零すと同時に銃口の前方に4つの青い魔法陣が展開されて引き金を引く……が弾丸は出て来ず拍子抜け、かのように思わせて
「あ?……っ!?」
「何今の!?」
「後ろから弾丸が飛んできた!?」
青い魔法陣が後方に展開されて弾丸が射出された、【魔弾の射手】……ラ・マンチャランドで遭遇したLCBのウーティスさんが持っていた魔法の弾丸の銃を真似て作ったもので幻想郷じゃ出す暇なかった1品だ。魔法陣にはそれぞれ【探知】【転送】【貫通】【加速】の効力が付与されており全てを組み合わせると【撃ち抜きたい所を探知し弾丸を転送し全てを貫通するまで加速し続ける】と言う末恐ろしいものだ
元を辿れば最後には自分の最も大切な物を撃ち抜くという伝承があるのだがそういった類の呪いは効かないし壊せるしで別ベクトルとはいえ魔弾の射手本人と同じ状況になってるとも言える
「元々これは7発目を撃てば自分すらも撃ち抜く悪魔の銃……でもね?私にはそれが効かないし無制限に撃てるのよ!」
「ちっ!厄介だな……けどそれがどうしたぁ!」
掠めたり貫かれたり的中時に付与される冷たい炎とも評される黒炎のデバフも諸共せず突っ込んでくるツルギ……ダメージ負う度になんか回復速度上がってってない?
「あっぶな」
「ちっ!って空飛べるのか!?降りてこい!」
「やなこった!使えるならなんでも使うのが私流よ!」
弾幕をばら撒くがやっぱり再生速度が早くて直撃した瞬間から直ぐに治るの見ててヤバいんだけど?吸血鬼の私からしてもイカれてるでしょこの子何者なのよ
「ちょくちょく魔弾撃ち込んでるけど全然怯む所かズカズカ前に来てるのヤバ……化け物でしょもう」
「そいつぁ褒め言葉として貰ってやる!落ちろ!」
「あっぶねぇ!?」
思いっきりジャンプしてきたと思ったらまさかのかかと落とし……もろ受けはしないように羽でガードしたけどそれでもクソ痛いです、でその勢いで地面に叩き付けられて地味ながらクレーターが出来る……いやクレーター出来る位の膂力って何?
「(……はっ!チャーンス!今のうちに)」
「……あ?ーーー!!?」
土煙で見えない様になった現状、ダメージを与えるなら生半可な火力じゃ足りないってことで魔弾の4種の魔法陣+簡易版マスパで砲撃、深紅のレーザーが空中で自由落下を始めていたツルギちゃんに直撃して更に打ち上げる……あの高さだとどうなるだろうか?
「……ん?んんんん!!!???」
照射し終えてつかの間、スコープ越しに見えたのはめっちゃキリモミ回転しながら落下してきたツルギちゃんだった……てかあれ喰らって尚且つあの高さから良くかかと落としの体勢に入れるねぇ!?魔力障壁+神秘バリア+博麗神の神力バリアの多重プライマルアーマーと防御体勢の羽表面に【スカーレット亜流硬血8式 紅翼】でガッチガチの守りの体勢に入る……が
ドガァァァァァァァァァン!!!!!
ミシ……ミシミシ……バリィン!!バキィン!
「ファッ!?ぐえっ!?」
威力は何とか落とせた……がどうして唯のかかと落としでプライマルアーマーと紅翼が割れるの?キヴォトス人やべぇだろこれ多分うちの奴ら軒並み潰されるだろこれ
「(取り敢えず緊急離脱……)」
「あ?赤い霧になった?」
「あんた……ホントに人間なの?」
呆れ半分恐怖半分……いや怖すぎでしょそりゃ伊達に最終兵器だなんて言われないわよこれ、多分アービターの射撃速度じゃ絶対間に合わないし……賭けるかぁ
「神秘解放、顕現せよ……メタトロン!」
「は?なんだそりゃ!?」
ズルにはズルを、チートにはチートを、ってね?背中の翼は2対4翼から6対12翼に増えて頭からもちっちゃいのが生えた。服装も純白でありながら豪華絢爛な姿になった……確かこれテラー化とか言われてるんだっけ?知らないけどとりあえずさっさと撃とう
「【聖なるかな!聖なるかな!聖なるかな!136万5千の祝福、36万5千の輝く目、72の翼、504の宝石、10の恩寵、1の王冠。遍く不正義を灰にせよ。
長ったらしい詠唱の後、上空から晴れてる筈なのにアホほど多い落雷がツルギちゃんに殺到する……これホントは光放った後に超圧縮高威力レーザーと大爆発が待ってるやつなんだけどちょっとアレンジしちゃいました
「……流石に気絶した……よね?」
ぶっつけ本番でやった神秘開放状態を解除してツルギの元に行くとヘイローは消えていて白目剥いてる……可愛い顔が台無しなので目を閉ざしてからお互いの銃を拾いつつツルギちゃんを抱えて先程までいた救護騎士団の医療棟に足を運んだ
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ミネちゃんの案内の元到着した病室で包帯やらガーゼやら巻こうと思ったらスっと起き上がった……何事も無かったかのようにキョロキョロと周りを見渡し出したので取り敢えず傷がないか確認をしたけどツルッツルだった……ちょっと羨ましい
「むー……あれだけボロボロになったくせしてなんでこんなタマゴ肌維持出来てるのさ肌荒れすらも再生するっての?」
「私にそれを言われても困るんだが?後あまりお腹触らないでくれ……くすぐったい」
「はあー、まあこれでわかったでしょ?私の実力」
「ああ、嫌という程にな……まだ隠してる物もありそうだし全部引き摺り出すには骨が折れそうだよ」
「すぐ治るくせによく言うよ」
「……ぷはっ!はははは!これは一本取られた」
「それはそうとごめんね割と本気で雷撃落としちゃったけど大丈夫?」
「ん?ああ平気だ、寧ろ全身のコリが解消されてスッキリしてる」
ええ……あれ電気マッサージ扱いされてたの?いやまあ死なないように威力調整して気絶する程度にはしてあったけどそれでもコリ解消の為に使われたのなんか釈然としない
「ツルギ委員長、お目覚めになられたのですね」
「ナギサ様……ご心配をお掛けしました」
「お気になさらず、それはそれとしてメイさん」
「なんでしょうか?ナギサ様」
改まったお話の予感がしたので真面目モードになる、聞くところによると実力が分かったってことでティーパーティーの各部署内からどこに配属するかという話が持ち上がり仕事にならないそうで……そこで独断と偏見でナギサ様が決められたそうなのでその辞令を下しにきたそうで
「では……聖道院メイさん、貴官をトリニティ総合学園生徒会ティーパーティーの法務部への在籍を命じます」
「謹んで拝命致します……ご期待に添えれるよう尽力致します」
「良しなにお願いします。それと改めて」
ーようこそ、トリニティ総合学園へー
こうして私のハイスクールライフが幕を上げたのだった……まあ
「部署が変わっても仕事量多いのはちょっと頂けないかなぁ?」
ブラック企業もびっくりするほどの書類の山に埋もれながらドス黒い青春を送る羽目になるのはまあ……ここだけの話である
【神秘解放ーメタトロンー】
フラン個人の所有している開花E.G.O.【緋色月下】と違い此方は聖道院メイの個人所有している特殊形態。
通常の姿では翼が2対4翼と普通では多いものだが解放後は6対12翼と3倍の数に増えて尚且つ頭部にも小さな羽が生えたりと外見はかなり変わる、服装はメタンヌの宝具時の服装ベースではあるものの本家本元と違い露出やピッチリ具合はかなり薄くなってたりする
霊華の無想天生、フランの開花E.G.O.、メイの神秘解放と綺麗に3分野に別れるようになったのにも理由がある……まあ純粋に融合時にはどちらか片方かしか選べないってだけなんだけどもね?
……次回オマケ回挟んでアビドス対策委員会編行きます、結局他の部活見に行けなかったよドンキちゃん