アイ·ファック·モンスター18禁 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
友モンと契約を結んでいるトレーナー同士で行うバトル。
金銭のやり取りをする場合、トレーナーランクによって支払う金額が変わってくる。
例えばトレーナーランクが1の俺の場合、バトルに負けても、支払う金額は高くても千円まで、事前に金額を安くしようと交渉が成立していれば百円でもバトルをすることが出来る。
ちなみにこの世界の通貨は円であり、このゲームを作ったのが日本人だから円が共通通貨になっていると思われる。
Modを使えば他国の通貨単位に切り替える事も出来るし、スマホをアップグレードすれば、Modの力でデイトレードや株の売買をしたりすることも出来る。
モンスターの力を使うことができるようになれば、未来予知からの先物取引で金を稼ぐ……なんて事もできるんだわ。
ゲームの住民だとそれをやらないが、ゲームを基本とした世界とは言え、俺のようなプレイヤーじゃないNPCキャラがどういう動きをしているか調べるためにも野良バトルをしてみたいのである。
野良バトルのやり方は簡単。
バトルを希望する事をスマホのアプリで入れて、近くの人とマッチングすればバトルをすることが出来る。
その際に希望金額を入れておくと交渉がスムーズに進む。
カプセルハウスを片付けていると、相手とマッチングした。
「相手もトレーナーランクは1、初心者で1対1を希望か……金額は両者500円……まぁ良いだろう」
俺はナビアプリを使って対戦相手の所に向かうと、麦わら帽子を被り、虫取り網を構えた少年がそこにいた。
「お、見ない顔だな! 虫取りキングのタケル様がお前をコテンパンにしてやるぜ!」
「初心者のレチェです。よろしくお願いします」
「おう! 金額は500円で良いな。モンスターが気絶するまでで、致命傷を与える攻撃をしたら反則負け。良いな!」
「ええ、よろしくお願いします」
さてと初バトル。
モンスターは町に行けば圧縮機というモンスターを小さくする道具で大きいモンスターは小さくするが、基本は出しっぱなし。
相手がどんなモンスターを使ってくるかは目視でわかってしまう。
虫取り少年のタケルは白いカブトムシの幼虫の様なモンスターを使うらしく、俺は万が一にも致命傷を負わすことの無いマンドレイクのマンちゃんを投入。
「「バトルスタート!」」
俺はさっそくマンドレイクのマンちゃんに破滅音を指示。
音による攻撃で相手の指示を敵モンスターに届かないようにしながら一方的にダメージを蓄積させていく。
マンちゃんの息切れのタイミングで、タケルは幼虫モンスターに反撃を指示。
ダンゴムシの様に丸くなると転がって攻撃を開始したが、マンちゃんに根っこの足で叩きつけるルートアタックで幼虫モンスターを横転させ、がっしり足の根っこでロックすると、再び鳴き声による攻撃を食らわせる。
するとびくびく震えた幼虫モンスターは泡を吹いて気絶してしまった。
「ラーヴァ!」
倒れた幼虫にタケルが近づき降参を言ってバトル終了。
俺はリーちゃんに言って、気絶している幼虫モンスターを回復させてやり、500円を受け取った。
「レチェ強いな!」
「タケルも惜しかったですね」
「いや、指示が全然できなかった。そっか、声による攻撃だと、こっちの指示がモンスターに聞こえないこともあるのか」
「タケルに質問なのですが、ここら辺ってトレーナー結構居ます?」
「初心者トレーナーは結構居ると思うぞ。野良バトルも盛んに行われているし……バトル時の項目でバトル後に回復させますって書けば依頼が殺到するんじゃないか?」
「なるほど、良いことを聞きました。またバトルする様ならよろしくお願いします」
「おう!」
それから俺はバトルに励んだ。
1戦当たり500円で、15勝3敗。
6000円程度儲かり、マンちゃん、ビーちゃん、リーちゃんもバトルにより経験値を稼ぐことに成功する。
「金は稼げるが、やっぱり町に行って色々アイテムを買わないとな。皆町を目指すよ」
俺は友モンの皆を集めて、ナビに従って森を抜け、町を目指すのであった。