アッハと謁見してからすぐ、僕は羅浮に着いた。やっぱりこの瞬間移動の能力めっちゃ便利だな、普段使いには良い。
さて、僕は馬鹿正直に正門には行ってないので今絶賛不法入国、或いは不法渡航している状態でバレれば一発犯罪者になる。
なので僕は自分の認識をズラせれる奇物を身に纏ってる。でもこれはただの保険でしかなく、『運命の行人』なら僕のことをすぐ認識できる。
一応自分の能力で自分についての記録全てを歪めれるけど、それをしたら僕のことを知っている人全員の記憶からハブられる。
僕は別にポルカみたいになりたくないし、何よりあの星のみんなが僕のことを忘れるなんて僕自身がそれを許せない。
だからこうして奇物みたいなものに頼ってる。はー、こういうところは便利じゃないよな。『神秘』の運命とかだったらそういうの得意そうだし。
えーと、そうだ。列車のみんなと絶滅大君の探索だな。でも羅浮についてから思ったんだが・・・・
「あの遠いところって絶対列車のみんなと絶滅大君戦ってるだろ」
そう、なんかあそこだけ水の流れがおかしかったり、神宵雷府総司駆雷掣電追魔払穢天君がいたり、明らかに戦闘している感がある。
あと言いたいことがあります。あの景元の後ろにある霊みたいなやつの名前ぜっっったいに変えた方がいい。
あれ言いにくいし、長い、長すぎる。僕ですら覚えるのに二日かかったし、絶対そこらへんの人なら噛んですぐ忘れるだろ。
さて、とりま事情聴取とかをしましょう。とりまそこら辺にいる住人とかに聞いとこ。やっぱり状況を知るのには地民に聞くのが一番。
「おい、そこのお前。今何が起こってるんだ?」
「あ?お前マジで言ってるのか?今将軍様はこれの全てを招いたやつと戦っているんだ!あと俺たち一般人は非難警告がされてるんだぞ!?お前も早くシェルターに来いよ?!!」
そう言いながら掴んだ住民は全力で走りに行った。なるほど、あの『壊滅』の『使令』、かなりめんどくさいことをしやがったな。
でも良く考えればこれはあいつらにとっていい特訓になるだろ。『開拓』の運命たるもの、戦うのはかなり多い。だったら今ここで経験を積めば未来に役立つだろう。
そうとなれば列車のみんなが戦い終わるまで僕何したらいいかな。せっかく羅浮に来たから食事とかしようと思ったけどこの現状じゃ無理だな。
なんかいい感じの暇つぶし、いい感じの暇つぶしー
「うん?」
なんか懐かしい気配を感じた。
「ハァイパラちゃん!なんであなたがここに来たの?」
「いやいや、こっちのセリフだよ!え、宇宙ステーションでハイまたいつかか会いましょうって感じじゃなかったの?!」
懐かしいどころか、元仲間がここにいたのだ。いや本当に、なんでお前がここにいるの???え、もしかして『脚本』絡みか??
「にしても相変わらず貴方は『脚本』に出なかったわね。まさか貴方がここに来るなんて想像してなかったわ」
「僕もなんでカフカがいるか気になってるんだけど。今回なんの悪さをしたん?」
「あら、心外だわ。別に私たちは何もおかしなことをやってないわ」
嘘つけ。この世で僕が信じてない人第二位のあんたのことだ。どうせなんか『言霊』でなんか政府内部を操作してたんだろ。
「いや、パラドックス。カフカは本当のことを言っている」
「うん?って、え?!刃ちゃん?!!なんでお前もここにいるんだ?」
「その呼び名をやめろと言っているだろ」
なんと刃ちゃんがここに来ているのだ。これは僕が一番予想外なカフカの同行者で、しかもここは羅浮。刃ちゃんの過去を知ってるならなかなか因縁深い場所だし、憎んでいると僕思ってた。
「・・・・・どう?他の五騎士出会えたのか、例えばお前が昔言ってた師匠とか」
「・・・・ああ、二人ぐらいには会えたな。一人は自分の運命から逃れようとしたもの、もう一人は師匠の弟子だな」
「・・・・・そうか、よかったな」
うん、やっぱりこういう話になると空気重くなるよな。特に刃ちゃんと話すとマジでこの後何話せばいいかめっちゃ迷うんだよ。
「もうこんなに空気を重くして。とりあえずパラちゃんは私たちと同行してくれないかしら?どうせ暇でしょ」
「本当なら反論したいが生憎カフカの言う通り確かに僕は暇なんでね。別にいいか、お前たちと一緒に行動しても」
あるいももし僕が星核ハンターたちと繋がりがあるなら列車に入車できない可能性があるが、別にいいでしょ。どうせ戦うのに集中しているんだし、あの人たち。バレない、バレない。
「ああ、あとパラちゃん?」
「なんだ、カフカ?」
「あなた星穹列車の一員になったらしいわね」
「あ、ああ」
なんだ、僕に何をしたいんだ?スパイとか絶対にならないからね?エリオからの命令とかだったら別だけど。
「列車の一人の星を守ってほしいの」
「星?もしかして、お前が星核を体に入れさせたあいつのことか?」
「ええ。あの子はきっと無茶なことをするだろうし、絶対に守ってくれる人なら貴方だけだわ。だからお願い聞いて、これは私の純粋な願い。あの子を絶対に守って」
「・・・・ああ、わかった。にしても僕に『言霊』を使い出すかと思ってたわ。ビビった〜」
「あら、さすがの私でも『使令』相手にそんなことをしないわよ。フフフ」
どうだろう、お前絶対に隙があるなら僕に『言霊』やってきそうで怖い。というか僕は初加入した時にバリバリ使ってたじゃん。何今までやったことない感じ出してんの。
「そうだったわ、刃ちゃん。貴方は先に目的地に向かって頂戴。ちょっとパラちゃんと個人的に話したいの」
「・・・・・ああ、わかった」
うん?個人的に話したいって?何を話すんだろう、ていうか話す話題なんてあったっけ?
「それじゃーパラちゃん、あそこに行きましょう」
そう言いながらカフカは誰もいない狭い通路の方へと指差した。まー確かに?誰も見つからないような場所ってそこぐらいだけど。なんていうか、狭すぎない?
「あのーカフカさん?なんかそこの通路、狭すぎませんか?対話するならやっぱり刃ちゃんと一緒に行ったほうがいい気が・・・」
「あら、なんでそんなに緊張してるの?ただ狭いだけじゃない?」
やばい。これ煽ってるのか、純粋に気にしてないかわかんねー。だってあの通路、二人で行ったら絶対に体密着するじゃん。
いくらカフカでも体は女性、いやでも意識してしまうし不快にさせてしまうかもしれない。それだけは避けないといけない、なんか命危ない気がする。
「いやー、そのー」
「なら良いわよね?では行きましょう、時間を無駄にしちゃだめよ?」
まさか意識してしまうなんて言えない僕はそのままカフカに連れて行かれてしまった。やばい、嫌な予感がすんごいある!!
そしてついに通路の中に入ったらカフカは急に僕にハグしてきたのだ。・・・・・・え?ハグ?ワット?????・・・・・は???(宇宙猫状態)
「・・・・・あの・・・カフカ?」
「黙ってなさい。貴方はただそこにいれば良いのよ」
こうして数秒か、数分か、数時間か、時間の経過がわからないぐらいまでカフカは僕のことを抱きしめたのだ。
やっぱりカフカなんかおかしいなって思ってたけどまさかのハグって。何があったん????
「私もこうして甘えたい相手だっているのわよ。でも生憎、そんな存在はこの宇宙にいなくてね。でも貴方に出会えて私はついに見つけたんだって。『安心できる』人がいるって」
僕の心中を察したのか、カフカは自分のことを話してきた。そういえば星核ハンター時代の時も感じたけど、カフカってやっぱり心情吐き出す機会とかないのかなーって思ってたけど。
「だからね、貴方が星核ハンターをやめるって言った時私は絶望したのよ。ああ、大切な人がまたいなくなるって」
「でも星核ハンターのリーダーである私がそんなのを曝け出したら組織が纏まらないでしょ?だからその心を閉ざしたのよ、リーダーだから」
やっぱりカフカ、休み暇本当にないな?これ結構メンタルやられてるのかな?まーエリオの命令だったり、組織として大変だろうし休むことすらないのかな。
「でもやっぱり無理でね。こうして言い訳を作って貴方に甘えるこの時間。どう、失望した?」
「そんなわけねーだろ、カフカ」
僕は即座に否定した。こんな頑張っている人のその努力、決意を笑うなんて人としてどうなのって思う。
「お前は確かにいつも煽ったり、謎めいたり、全然自分の心情を言わないのかもしれないけど」
「ねー、それ本当に慰めてるつもり?」
「お前はいつも組織のために動いて、例えそれが讃えられなくても常にみんなのためにいろんなことをした」
これは『使令』になってからわかったことだが、なぜあんな星核ハンターが捕まりにくいかというとカフカのプランニング、決断力、実行力がそれを実現させてるのだ。
もしカフカがいなかったら星核ハンターは組織としてバラバラになり、スターピースカンパニーにすぐに捕まってしまう。それぐらい彼女の存在がデカいのだ。
「だからもし、お前が自分の気持ちを吐け出せないと言うなら。僕がお前の個人的相談相手になってやるよ。なんでも聞いていいし、ちゃんと聞いてあげる。だから無理とかしないで、カフカ」
僕の微々たる力でカフカが立ち直れると言うなら惜しみなくくれてやる。と言うか、
「別にみんなに相談してもあいつらならちゃんと聞いてくれると思うよ?そう言う機会を僕が設置しようか?」
「・・・・フフフ。やっぱりパラちゃんはパラちゃんだわね」
どう言う意味だー、それ??ハッ!もしかして僕変なことを言ったのか!?え、やばい。場合によっちゃ黒歴史になるかも?!
「そうね、ありがとうねパラちゃん」
そう言いながら僕のことをより一層強く抱きしめた。ちょっと強すぎないか?少し苦しいのですが・・・
「決めたわ。やっと銀狼とホタルが言ってた意味がわかった気がするわ」
うん?銀狼とホタルが僕のこと何言ってたって?え、まって。さっきまで大人しかった不穏メーターがぶち上がってるんだけど。
「ねーパラちゃん。貴方、やっぱり星核ハンターに復帰した方が良いわ。絶対あの列車より高待遇を受けるわよ?」
あ、やばい。これ銀狼と同じ感じがするぞー☆
「私のこと、こんな風に気にかけてくれる人なんて、貴方しかいないのよ?だから『聞いて』、私と一緒にきて?」
やばいぞこいつ!?覚悟ガンギマリじゃねーかよ。さっき僕に『言霊』を使わないって言ってたのに、僕がハンターに復活するためだけに使ったのか???
「う、ご、ごめんなカフカ!またいつか会えるように!それじゃっ!」
そう言い終えた僕はその場から離れた。あのままいたらカフカの甘い声で誘惑に負けてハンターに戻ってしまう。良いか、僕は列車の一員なんだ!忘れるな!
そして残されたカフカはと言うと、
「フフフ。良いわ、貴方が逃げると言うなら絶対捕まえるわ。・・・・もしもし銀狼?これからパラちゃんのこと全力で捕まえるわ」
そしてのそして刃ちゃんというと、
「遅いな、あの二人」
一人だけ、ポツンと拠点にいたのであった。
どうもこんにちは!
僕が考えたものとして、カフカはなんか生涯誰かに甘えれる人生を送ったことがないと思ってて、主人公がそんな人になれたらなって思って考えました。
お気に入り170件以上、ありがとうございます!
そしてふらわー37さん。僕もそう考えていて、主人公もう四つの運命に一瞥されてるんだから主人公も『使令』ぐらいの虚数エネルギーを運命二つに与えられても良いっしょって考えました。
また、主人公は実質魂が二つ状態(3rd世界の魂とこの世界の魂)なので、それぐらいの莫大な虚数エネルギーをもらっても大丈夫だろって脳死で考えました。
*主人公を『知恵』と『愉悦』の『使令』にしました。本格的に主人公最強になっていく。