もしも空桜メンバーがポケモンの世界にやって来たら   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 ワイルドエリアを移動する貝の女王とヒットマン。
 そんな中、上空を飛び回っていたラティオスから、1人目を見つけたことを告げられる。
 2人が向かった先にいたのは、彼女の霧の守護者だった。



発見!一人目のファミリー!

 色違いの原種ギャロップの背中に乗って、ワイルドエリアの内部をリボーンと共に走り続ける。

 ところどころ、ワイルドエリアのげきりんの湖らしく強いポケモンが姿を現したりするが、その度に手持ちに入れていたオヤブン個体のポケモンを出すことにより、ことごとく追い払うを繰り返せば、それもなんとかなるものだ。

 

「オオニューラ!!つばめがえし!!」

 

『オーケイ、任せとけサクちゃん!!』

 

『うお!?なんじゃこいつ!!明らかに外来・・・・・・ぎゃあああ!?』

 

 現れたキテルグマに対して手持ちに入れていたオオニューラにつばめがえしを指示すれば、それに従ってオオニューラは、キテルグマを一撃で沈める。

 

『きゅう・・・・・・つ、強すぎじゃねー・・・・・・?』

 

 つばめがえしを喰らったキテルグマは、そのまま体を小さくして姿を消す。

 よく見るとふらふらと茂みの中を小さな体で移動している。うん。申し訳ないことをした。

 でも『はぐみー』とか言って君が出てきたからこっちも対応せざるを得なかったんだ・・・・・・。

 

『ひゅ〜。やっぱ主人から指示を出されて戦うのは楽しいね〜。つか、ギャロップ。お前ずるいぞ。4足で走り回れるからってサクを背中に乗せて移動しやがって。オレもサクちゃんを運べるんだぜ?』

 

『確かにお前ならば主を抱えて移動できるだろうが、お前はこちら側の時代ではすでに絶滅してるとされているポケモンなんだぞ?

 確かに、主のボックスには主がヒスイの地で出会ったポケモンが沢山いるし、主の住処には、その地のポケモンが今でも保護されている流れにはなっているが・・・・・・』

 

「あ、だからわたしのボックスにヒスイの姿の子たちがいたのか・・・・・・。」

 

『うん?なんだ、気づいていなかったのか?まぁ、主は主で突如こちらに飛ばされてきたようなものだ。我々は主の記憶を持ち合わせているし、主を認識しているが、主自身からすると、まさか、自身のデータがこちらの世界にあるとは思わなかったとのことだったな。』

 

 わたしとオオニューラの会話を聞き、納得したような様子を見せているギャロップ。

 彼ら・・・・・・と言うか、わたしのボックスの中に身を置いているポケモンたちは、どうやらわたしが別の世界からやってきていることを知っているようだった。

 移動している間、話を聞いてみたところ、自分たちがかつてはデータ上の存在であり、しかし、確かにわたしと過ごした記憶を持ち合わせていると言う話をしてくれたのだ。

 同時に、わたしがこちらの世界に転移した時、同時に自分たちも目を覚まし、わたしの姿を見てかつてのトレーナーであることがわかったようだ。

 その時はまさに阿鼻叫喚だったらしい。かつてのトレーナーのもとに真っ先に向かおうとするポケモンもいれば、やっと会えると大号泣するポケモンもいて、さらにはこの地にずっと留まらせるにはどうするべきかと相談し始めるポケモンもいたのだとか。

 

 なんならゴーストタイプのポケモンは、ゴーストらしくわたしを縛り付ける呪いでもかけたらいいのでは?や、取り憑けばいいのでは?など危ない思考にまで至っているとの話だが、正直言ってそれは聞かせてほしくなかった内容だ。

 

「ギャロップは何だって?」

 

「ああ・・・・・・。わたしがゲットしたポケモンの話を教えてくれていたんだよ。

 どうやら、この世界にはわたしがゲットしたポケモンがゆっくりと過ごせる地域があるみたいでね。

 おそらく、ボンゴレファミリーの城と同レベルか、それ以上の敷地がある自然保護区があるんだと思う。

 屋敷もあるって聞いてるし、この世界のわたしも相当リッチみたいだね。」

 

「なるほどな。で?その地域には何かいるのか?」

 

「うん。絶滅したとされている過去の姿・・・・・・ヒスイと呼ばれていたシンオウ地方の過去の時代に生きていた姿をしているポケモンが暮らしてるみたい。

 オスとメス、両方を10匹近く、LEGENDSアルセウスのポケモン調査をする過程で捕まえて、そのまま逃すのを忘れていたせいで、数匹の群れになってるみたいなんだよね。

 大大大発生と呼ばれる現象で、1匹のポケモンが同じ場所で大量にスポーンするイベントもこなしまくっていたから、本当にかなりの数がいて、そのデータがまるまる転移時に目を覚ましちゃったみたいだから、絶滅種が保護されてるみたいな状態になってる。」

 

「・・・・・・CHAOSだな。」

 

「・・・・・・本当にね。」

 

『あ!?ちょ、サクちゃん!?もう少し!!もう少しだけ外に・・・・・・ってかサクちゃんにハグハグさせ・・・あ─────!?』

 

 遠い目をしながら、リボーンのツッコミに言葉を返したわたしは、未だにボールの外に出ているオオニューラをモンスターボールの中へと戻す。

 何やらガヤガヤと言っていたが、ここはガラル地方。本来ならばあまり長く出していてはダメな場所である。

 ラティオスとか原種ギャロップならともかく、流石に絶滅しちゃってると思われてる子はね・・・・・・?

 

「・・・・・・にゃおにゃお何か言ってたが・・・・・・・・・?」

 

「うちのオオニューラ、性格が『ようき』なせいで、トレーナーLOVE勢に成長しちゃったみたいでね。

 ハグさせてとかもうちょっと外で過ごさせてとか言ってきただけだよ。」

 

「なるほどな。つか、お前はオスのポケモンにまで好かれんのかよ・・・・・・」

 

『主はポケモンから好かれやすい体質だからな。匂いが他の人間とは違うんだ。

 その上、主は我々を本気で愛してくれる上、警戒すべき人間のような気配も持ち合わせていない。

 我々のような体が他の個体よりも大きい種すら、分け隔てなく接してくれるため、その温もりと優しさは好ましいものなんだ。』

 

「・・・・・・・・・何て言ってんだ?」

 

「えーっと・・・・・・どうやらわたしは、こっちだとポケモンに好かれやすい体質になってるみたいだね。

 ギャロップ曰く、匂いが他の人間と違う上、警戒すべき人間が持ち合わせているような気配もないんだって。

 あとは、どんな個体でも分け隔てなく接してるから、その温もりや感情の向け方が心地いい・・・・・・って、何か自分で言ってると恥ずかしくなってくる評価だな・・・・・・」

 

「ハッ ここでの桜奈も、オレたちがよく知る桜奈とナツと全く同じなんだな。それなら好かれんのも無理はねーか。

 だが、あまりオスに好かれ過ぎるなよ。例えポケモンであろうとも、オレは嫉妬しちまうからな。」

 

「嫉妬深いなこの人・・・・・・。まぁ、骸やDさんよりはマシだけどさ・・・・・・。」

 

 リボーンの言葉に呆れながらも、ギャロップに移動するように指示を出せば、彼は静かに頷いた後、再び地面を蹴り上げる。

 しかし、何かに気づいたように足を止め、彼は空を見上げた。

 

『主。どうやらラティオスが戻ってきたようだぞ。』

 

「え?ラティオスが?ファミリーが見つかったのかも。」

 

「それはあり得るな。一旦待ってみるか。」

 

 ラティオスが戻ってきたことをギャロップから教えられ、足を止めることに賛成する。

 同時にラティオスは姿を現した。

 

『やぁ、サクナ。空を飛び回っていたところ、キミが探していたニンゲンの1人を見つけたよ。』

 

「本当?よかった。見つかったんだ。」

 

 ラティオスから告げられた言葉に安堵すると、ラティオスは小さく笑みを浮かべた。

 

『案内するよ。背中に乗るかい?』

 

 低空でふわふわと浮くラティオスを見つめて少しだけ考えたわたしは、ギャロップのが背中から静かに飛び降りる。

 わたしが降りたのを確認したリボーンも、タマゴが入った孵化装置を手に持ったまま、地面の方に降りた。

 

『ラティオスの背中に乗るのだな。まぁ、私が走るよりは早くたどり着くだろうし、選択としては間違いないな。』

 

「うん。ありがとう、ギャロップ。」

 

『気にするな。また用があれば呼ぶといい。』

 

 口元に笑みを浮かべているギャロップに頷き返したわたしは、すぐにモンスターボールの中に彼を戻す。

 そして、目の前で低空飛行で浮いているラティオスの背中に飛び乗れば、リボーンはわたしの後ろに飛び乗った。

 

「あれ?前じゃないんだ?」

 

「ん?ああ・・・・・・前に座ることももちろん考えたが、桜奈が前に来た方がいいと思ってな。

 それに、こいつは本来、滅多に現れないとされている種族なんだろ?だったら、まずはトレーナーが乗り、その後トレーナー以外が乗る方が礼儀になると思ったんだ。」

 

「そうなの?」

 

『まぁ、サクナのトモダチなのはわかっているけど、おれとしてはサクナが先に乗ってくれた方がいいね。

 本来おれは、あまり人を背中に乗せたりはしないからさ。余程のことがない限り。

 でも、トレーナーが乗るのであれば話は別だ。必要だと言うならばいくらでも乗せる。

 ホウエン地方で一緒に旅をしていた時のように、沢山の場所にトレーナーを連れて飛ぶのは、清々しい気分になるからね。』

 

 そう言ってラティオスは自身の首に下げてあるものを片手で持ち上げる。

 それはラティオスをメガシンカさせることができるラティオスナイトだった。

 なるほど、この子はいわゆるORAS個体の子だったのか。それならとわたしは、自身の荷物から一つのアクセサリーを取り出す。

 メガシンカに必要なアイテムである、キーストーンが嵌っている指輪、メガラバーギュだ。

 そう。指輪である。なぜ指輪なのかはわからない。

 

「・・・・・・ゲーム内ではバングルのはずだったんだけどなぁ・・・・・・・・・?」

 

「指輪じゃねーか。」

 

「そうなんだよねぇ・・・・・・」

 

 これもアルセウスのせいなのだろうか・・・・・・?指輪の方が邪魔になりにくいのは確かだが、ボンゴレリングも手には嵌っているため、正直ちょっと気になるんだけど・・・・・・。

 

「・・・・・・ボンゴレリングは中指にあるから、右手の薬指に嵌めとくか。左手の薬指だったら騒ぎかねない人がここの1名含めて多過ぎる。」

 

「うっせーぞ桜奈。」

 

 軽く衝撃を与えるように大きな手が頭に乗せられる。

 これは、リボーンなりのツッコミだ。わたしは平然と男性相手にスパーンっと叩くことがあるが、リボーンがわたしにする時は、本当に軽く乗せるだけか、ペチッと言う軽いものばかりを喰らわされる。

 まぁ、リボーン自身、あまり女性に手を挙げるタイプじゃないからこの対応はわからなくもない。

 たまにこっちが照れて頭を叩くことがあるけど、その際はわざと喰らっては、そのあとそこそこ痛めのデコピンを返される程度なので、標的以外の女・・・・・・いや、この場合はわたしだけかな?

 わたしにはあまり乱暴をしようとしない。

 

「行くよ、ラティオス。メガシンカ!」

 

 そんなことを思いながらも、わたしは右手の薬指に嵌めたメガラバーギュを使ってラティオスをメガシンカさせる。

 ラティオスはわたしとリボーンを背中に乗せたまま空高く飛び上がり、高度を上げると同時にメガラティオスへと姿を変えた。

 

「うお!?どうなってんだ・・・・・・?」

 

 まさかの携帯変化に、リボーンが驚いた声を上げる。彼がこんな風に驚くのもなかなか珍しいものだ。

 まぁ、わたしもアルファサファイアをプレイした時、いや主人公乗せたままメガシンカするんかい!ってツッコんだし、その気持ちはよくわかる。

 

「・・・・・・安定感が増したな。」

 

「メガシンカはポケモンのシステムの一つでね。進化の先のシンカと呼ばれるもので、本来のポケモンがさらに強力な力を得ることができる力なんだよ。

 ただ、メガシンカはトレーナーとポケモンの信頼関係と絆がなければ果たされない奇跡の進化でね。

 ポケモンたちにかなり負担がかかるから、バトル中に一回しか使えない力だったんだよ。

 メガシンカに必要な道具は二つ。キーストーンと呼ばれる特殊な石があしらわれたバングルやアクセサリーを持っておくこと。

 それと、メガストーンと呼ばれるポケモンに持たせる道具、〇〇ナイト系統を持たせることの二つの要因が必要になる。

 それプラスで信頼と絆ね。どうやらメガシンカは、時にポケモンの体に痛みがあったり、あまりポケモンがその姿を好きじゃなかったりするものみたいだから。」

 

「なるほどな。つーことは、このラティオスは桜奈のためなら負担も厭わないってことか。」

 

『うん?まぁ、おれの場合はメガシンカすることに関してあまり負担を感じたことないからあれこれ思ったりしてないけど、サクナに関しては確かに信頼してるし、絆もあると感じているよ。』

 

「・・・・・・ラティオスはあまり負担だと思ってないみたい。でも、信頼と絆があることに関しては自信があるって。」

 

「そうか。まぁ、それは見ていればわかるがな。」

 

 リボーンと穏やかに会話しながら、わたしはラティオスに見つかった人の元へと向かうように指示を出す。

 するとラティオスは一つ鳴き声を上げては、ある場所へと向かい始めた。

 

 向かった先は、げきりんの湖の東の方。メガシンカによりかなりのスピードで移動できるようになったラティオスが一瞬にしてその上空へ向かい、その場でホバリングをし始めたため、ここにいるのだと把握する。

 一体、ここには誰がいるのか・・・・・・そんなことを思いながら地面の方へと視線を向けてみれば、わたしの気配に気づいたらしい青天と黄昏の瞳がこちらへと向けられた。

 

「「骸!!」」

 

 すぐにリボーンと一緒になって見つけた1人目・・・・・・わたしの霧の守護者であり、なおかつわたしの片割れのような存在である青年、六道骸の名前を呼べば、彼は目を見開いて固まった。

 

「奈月にアルコバレーノ!?なんてところにいるのですかあなたたちは!!」

 

 まさか、わたしとリボーンが空に・・・・・・さらに言うと、明らかに普通の生き物とは違う存在の背中に乗って現れたせいか、骸は驚いたように声を張り上げる。

 予想通りの反応に、リボーンと一緒に肩をすくめ、すぐにラティオスに声をかける。

 わたしの声を聞いたラティオスは、小さくその場で頷いたのち、そのまま地面の方へと降りるのだった。

 

 

 




 沢田 奈月(サクナ)
 ヒスイ地方の冒険のデータもあるため、困惑していた貝の女王。
 ポケモンの世界でもかなりリッチなお家の生まれだったせいで、捕まえていたポケモンは、ボックスを経由して、こちらの世界の自宅に預けられている。
 いつのまにそんな屋敷を・・・・・・とかなり困惑しているが、のちにその理由を知ることになるとは気づいていない。

 手持ちのポケモン
 色違いギャロップ(オヤブン個体)♂
 ラティオス
 オオニューラ(オヤブン個体)♂


 リボーン
 次々と襲ってくる野生のポケモン相手に、1体のポケモンだけで対応して見せた最愛の女王にかなり驚いていたヒットマン。
 この度、この世界でも彼女がオス(男)に好かれやすいと知り、頭を抱えたくなった。
 ポケモンバトルを初めて見て、こうやって戦うのかと瞬時に把握し、自身に手渡されたタマゴから孵るであろうポケモンとどのように戦うかすでに考え始めている。

 六道 骸
 気がついたらポケモンの世界にいた女王の霧の守護者。
 片割れと言っても過言ではない繋がりを持ち合わせているため、最愛の少女がこの地にいるのは把握できていたが、あまりにも離れすぎている上、見知らぬ世界でのフィールドワークは良くないと判断し、しばらくの間身を隠していたところ、彼女のラティオスに捕捉された。
 奈月と合流することに安堵すると同時に、何やらとんでもない状況で現れた彼女とリボーンに思わずツッコミを入れてしまった。
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