もしも空桜メンバーがポケモンの世界にやって来たら 作:時長凜祢@二次創作主力垢
そんな中、彼女に話しかける一人の人物が現れて・・・・・・?
念の為に自身の手持ちのポケモンたちに、隼人たちを護衛してほしいことを伝えたわたしは、ラティオスの背中に乗ってワイルドエリアを彷徨いていた。
かなりの高度にいることにより、広々と見下ろすことができる。
とは言え、この広大な自然の中で人を見つけるのはなかなか難しく、見つけることができたとしても、ワイルドエリアを調査する調査隊か、ワイルドエリアを見回っているリーグスタッフのどちらかだろう。
スマホロトムで調べてもらったところ、今はジムチャレンジの時期ではないと教えられたため、十中八九間違いない。
「うーん・・・・・・やっぱすぐには見つけられないか。恭弥さんと了平さんならともかく、ランボは小さいから余計に見つけ難いよな。」
頭を悩ませながら、ラティオスの背中に乗っていると、背後から近づいてくる気配に気づいた。
最初は、空を移動しているならリボーンがこっちに移動してきていたのかと考えたが、明らかに彼の気配ではないため、すぐに視線を背後に向ける。
「!キバナさん?」
「お?よぉ!久しぶりだな、サクナ!」
『本当だ!サクナだ!』
そこにいたのは、このワイルドエリアが存在している世界、ガラル地方最後の砦とされているナックルジムのジムリーダー・・・・・・トップジムリーダーであるキバナさんと、そのパートナーであるフライゴンの姿があった。
この世界のトレーナーカードから、わたしがジムチャレンジをこなしたことがあるのは確かで、ナックルジムのジムバッジを所有しているため、初対面の反応はできなかった。
とりあえず、彼の名前を呼びながら首を傾げれば、彼はワンパチのような力の抜けた笑顔を見せたあとわたしが乗ってるラティオスに目を輝かせた。
「すげぇ!ラティオスじゃねーか!!しかもメガシンカ!!オレさま初めて見たぜ!!」
『すごくカッコいい!!ボクもメガシンカできたらなぁ・・・・・・!!』
その気持ちはわからなくもないし、わたし自身もフイゴンのメガシンカはよと思った時期もあったが、そのことはあえて黙っておき、ラティオスにお願いしてその場でホバリングをしてもらう。
「ジムチャレンジに参加した後、全然トーナメントに顔を出したりしねーから、ダンデも気にしてたぜ?
トーナメントへの参加権は、ジムチャレンジを終えたあとでも、ジムバッジ8個所有してりゃ、参加できるって話だしよ。」
「あー・・・・・・それに関してはすみません。参加するには推薦状が必須だと思っていたもので・・・・・・。
あれから自由に地方を彷徨いたり、ワイルドエリアで彷徨いたり、自宅の方でのんびり過ごしたりしていました。」
「ええ・・・・・・?だったら、今年のトーナメントには参加してくれよ。オレさまもダンデも、サクナとバトルすんの楽しみなんだぜ?」
「それに関しては、まぁ、要相談ということで。」
「いや、誰に相談すんだよ・・・・・・」
“遊びをしかけてきたアルセウスです”・・・・・・と一瞬口にしそうになったが、すぐにその言葉は飲み込み、肩をすくめるだけで答える。
今はバトルよりファミリーの捜索が優先である。
「ところでキバナさん。ここに来る途中で芝生みたいな銀髪の男の人や、黒髪で肩から上着を羽織ってる男の人、ふわふわな癖毛の男の子を見かけたりしていませんか?
みんなわたしの友人なのですが、いたずら好きの野生のエスパータイプのテレポートにみんな巻き込まれてしまいまして・・・・・・。
ワイルドエリアにすっ飛ばされてしまったので探しているところなんですよ。」
「は?それ、大丈夫なのか?」
「大丈夫じゃないから上から探してるところです。他にも数人巻き込まれたので、わたしを含め、8人がこっちに飛ばされたのですよ。
飛ばされたメンツのうち、4人はすでに見つけ出すことができたので、わたしの手持ちの子たちに護衛をしてもらいながら、安全地帯に待機してもらってます。」
ほら、あそこに見えるでしょう?と言いながら、わたしは双眼鏡をキバナさんに手渡し、ワイルドエリアの中でも安全である入口、集いの空き地を指さす。
こっちが合図を出すまでは、待機しておくようにお願いしておいたことが功をなしたか、ワイルドエリアを彷徨くバッジ0トレーナーの図をお見せすることにならなくてよかったと安堵しながら。
「あー・・・・・・確かに4人いるな。銀髪1人、黒髪1人、帽子被ってんのが1人、オッドアイ1人か?」
「銀髪の子から順に、隼人、武、リボーン、骸です。ジムチャレンジには参加していなかったのですが、昔から彼らとは仲が良く、よく一緒に過ごしていたのですよ。
ですが、自身の手持ちのポケモンを持ち合わせていたのはわたしだけだったので、ジムチャレンジにはわたしだけが参加した感じですね。
まさか、ジムチャレンジに参加する時、シロナさんやダイゴさん、グリーンやレッド辺りが自分が推薦状を書くと騒ぐことになるとは思いもよりませんでしたが、まぁ、今はどうでもいいお話ですね。」
「相変わらずサクナの人脈やべーな・・・・・・」
「わたし自身、ここまで人脈が広がるとは思っていませんでしたよ。」
ちなみに、これらは全てスマホロトムによりもたらされた情報である。
わたしの事情を手持ちの子たちに説明すると同時に、ロトムにも話していたため、話に矛盾しないようにするために、こっちの世界でのわたしのデータを全て教えてもらったのだ。
すると出るわ出るわのとんでも情報・・・・・・各地方(アローラ以外)のチャンピオンや各地方(こればかりは島キングや島クイーン、嶋キャプテンも含む)のジムリーダーとも知り合いな上、連絡先を持ち合わせているような状態だった上、今もなお仲良くしているという状況にあったのだから、困惑することしかできなかったのは仕方ないと思いたい。
「あいつらや、サクナが探してる他の友人は、ポケモンやバッジを持ってんのか?」
「それが、ポケモンを所持しているのは今のところ2人だけで、他の子たちはみんな、タマゴを孵化してる途中だったのですよ。
さらに言うと、ポケモンを所持している2人の手持ちは、片方は生まれたばかりのメッソンで、もう片方もレベルが10にすらなっていない子で、もちろん、ジムバッジも持ち合わせていません。」
「おいおい・・・・・・そんな状況でワイルドエリアに飛ばされてたのかよ!?じゃあ、他の3人も早く見つけねーと!!」
「ええ。だから、わたしも必死になって探し回っています。ワイルドエリアは、一歩間違えたらとんでもない場所に足を踏み入れてしまう可能性もあるため、場合によっては命の危険もありますから。」
「ああ・・・・・・!!サクナ!オレさまもフライゴンと一緒に探してみる!誰が飛ばされているのか教えてくれ!」
「ありがとうございます。」
急を表情に浮かべるキバナさんに、わたしは了平さんと恭弥さん(彼にはヒバリで教えた)、それと、ランボの名前を教える。
わたしの言葉を聞いたキバナさんは、小さく頷いたあと、スマホロトムを取り出した。
「!カブさん!大至急ワイルドエリアに来てくれ!緊急事態だ!!一昨年ジムチャレンジに参加していた選手のサクナをワイルドエリアで見つけたんだが、ポケモンを所持していないサクナの友人3人が、エスパータイプのポケモンのいたずらに巻き込まれてワイルドエリアに飛ばされてる!!
サクナ自体は他にも4人の友人が同じく飛ばされたって話していたが、その4人はすでに見つけたって話だ!!
だが、まだ3人の友人が見つかってねーから人手がほしい!!・・・・・・ああ!他のジムリーダーにも連絡を入れてくれ。
それと、ワイルドエリアを管轄にしてるスタッフにも声がけを。オレさまはサクナと一緒にワイルドエリアを全体的に探して来る!!」
彼が連絡を入れたのは、エンジンシティのジムリーダーを勤めているカブさんのスマホだった。
わたしから聞いた話に、最初、スマホ越しに驚いたような男性の声がわずかに聞こえてきたが、すぐにそれは聞こえなくなり、キバナさんは詳しい情報を彼に教えていた。
その様子を見ていると、キバナさんのスマホロトムがわたしのところに移動して来る。
その意図に気づいたわたしは、静かにキバナさんのスマホロトムに頷き返したのち、静かに口を開いた。
「お久しぶりです、カブさん。お忙しい中、このような連絡をしてしまい申し訳ありません。」
【問題ないよ。キバナくんから話を聞くに、かなりの緊急事態のようだしね。
ぼくもエンジンシティに滞在しているリーグスタッフの子たちを連れてすぐにワイルドエリアに向かうよ。
それで、サクナくんのお友達のことを教えてもらえるかな?】
カブさんの問いかけに、わたしはすぐに承諾の言葉を返し、探しているメンバーの特徴に合わせて、その名前もカブさんに教えていく。
しばらく話を聞いていたカブさんは、すぐにわかったとわたしに一言告げ、キバナさんに代わるように言ってきた。
それを聞いたキバナさんのスマホロトムは、ふわりとキバナさんの元へと戻っていく。
自身の元に戻ってきたスマホロトムを見たキバナさんは、そのあとカブさんと一言二言言葉を交わしたのち、連絡を済ませた。
「よし、探しに行くぞ、サクナ!!」
「わかりました。」
キバナさんの言葉を合図に、わたしたちはワイルドの空を駆ける。
恭弥さんも了平さんも、ランボもどこにいるのだろうか・・・・・・。
サクナ
ワイルドエリアを彷徨いていたらキバナと遭遇した貝の女王。
自身に起こったアルセウスのイタズラのことは黙りながらも、自身の状況を違和感なく彼に説明し、ワイルドエリアを飛翔する。
キバナ
仕事の合間の気分転換にワイルドエリアを彷徨いていたら、かつてのジムチャレンジャーであるサクナを見つけたので笑顔で話しかけたところ、彼女の友人がとんでもない状況に陥ったことを知り、かなり慌てたトップジムリーダー。
彼女からもたらされた情報を元に、ワイルドエリアを飛翔する。