第■異聞帯 多重神話聖戦 サンクチュアリ 〜生と死を司る不老の教皇〜 作:特撮好きな博麗
城戸沙織の次のアテナの名は「サリア」です(由来は『ミルモでポン!』のミルモのお母さんの名前です。)
ギガントマキア要素含みます
第七異聞帯を突破したノウム・カルデアでは、最後の異聞帯を管理するクリプター、
「さて、最後のクリプターである城戸望についてと彼がいるであろう異聞帯に関するブリーフィングを行おうか。」
ダ・ヴィンチがそう言うと、恐る恐るといった感じで人類最後のマスターである少女・藤丸立香が真っ先に思った疑問を問いかける。
「えっと……望さんって日本人なんだよね?」
「正確に言えばイギリス人とのハーフで一般家庭出身だ。だが、父親に当たる男のせいで孤児として日本に連れて行かれたらしい。それに……」
ちらりと、元クリプターのカドック・ゼムルプスが側にいるとある英霊の方をみる。城戸望の顔を知る者達ならば、その英霊を見て一度は“似ている”と思うだろう。実際に、クリプター達は「実は子供でもいたんじゃ?」とその英霊に対して言う程であったのだから。(尚、本人は女性とそういう関係を持ったことはないと供述している)
その件の英霊は……
「ふむ…………最後のクリプター、城戸望のプロフィールを見るに、一見不審点は無いように見える。だが、違和感が拭えないね。」
書類として手渡された城戸望のプロフィールを見ながらそう口にした。そう、彼はシャーロック・ホームズ。かつてカルデアで経営顧問を担当していた個体ではなく、正式にカルデアと契約した個体だった。
カルデア側としては経営顧問だったホームズと同一視していないし、『シャーロック・ホームズ』という英霊をよく知っているからこそ、彼を頼りにする者も多い。とはいえ、あまり経営顧問と同一視しないよう程良い付き合いをしているのが現状である。
探偵が城戸望について書かれた書類を見て考え込む姿を見たマシュが「あの、」と話を切り出した。
「ん?どうしたんだい、マシュ?」
「えっと、実は望さんのことなんですが…………前に私とドクターにだけ、とある秘密を打ち明けて貰ったことがあるんです。」
その言葉に、その場にいた全員がざわついた。
「秘密?」
その中で、立香はマシュの言葉を復唱する。
「はい。その時の望さんは、『ただの妄言だと思ってても構わない』と言った上で教えてくれたんです。」
「妄言だと?」
カドックがその言葉に訝しむ。周りももしかしたら、と思った上で彼女の言葉を待った。
「……『“僕”は本来、この世界の者ではない』と。そして、『君と君が先輩と慕う少女が過酷な旅に挑むであろう』と言っていました。」
マシュが言い放った言葉に、二重の意味で全員が驚愕するのだった。
「え、この世界の……って汎人類史の人間じゃないってことかね!?」
「というか、最後!!思いっきり預言だろそれ!?」
「の、望さんは『癖で星の動きを見た結果』だと仰っていました。それから……」
「まだあるの!?」
新所長のゴルドルフ・ムジークがツッコミを入れる中、マシュは望が話してくれたことを彼らに告げていく。
「…………『“私”が本当の意味で君達の敵となることはない。戦女神アテナに誓って、それは約束しよう』と。」
「ん〜?一人称とか変わってるし、“アテナ”……ギリシャの女神の名前が出たね。もしかして彼も虞美人……芥ヒナコみたいな存在なのかもね。」
「恐らく…………ただ、何故ギリシャの女神の名を出したのか問いかけたんですが……」
〜回想その1〜
『――あの子は、人々の可能性を信じ、地上に生きる全ての人々の営みを愛しているんだ。
“サーシャ”としての彼女は孤児院の皆が好きで、ちょっと泣き虫で……でも、あの子が作ってくれた花の鎖が、バラバラになった“僕”らを繋いで…………最期は、生き残った“僕”の甥弟子達に後を託して逝った。
“沙織”としての彼女は、生まれたその時から波乱に満ちた人生に巻き込まれていたが、13という齢でもエリス、アレス、フォェボス・アベル、ポセイドン、ハーデスといった神々との戦いの中、“僕”達を信じて共に駆けた…………
“サリア”も
『その子達って皆、そのアテナなのかな?』
『そうだとも。アテナは人間に転生して生まれてくる
「………結局は何も分かってないね!?」
「いやいや、彼がいう“女神アテナ”が《半人半神》だってことは分かったじゃないですか!」
「んー…………話聞いてると、サリアって名前の頃で“私”に変わってんな。」
「……………………ふむ。」
「ってかエリスとかポセイドンとか色々な神の名前出てたぞ!?」
マシュが話し終えると、ガヤガヤとその場が騒がしくなる。その後も、スタッフ達やカドックに“城戸望”について聞いてみた。
殆どは「偶に歳に似合わない程の貫禄がみえる」、「星座に詳しい」、「ホームズみたいな雰囲気はあるけど、多分人間味はノゾムが高い」といったものばかりだったが、カドックは違った。
「まあ、殆どはスタッフの言った感じだな………………あ、待てよ……クリプター同士での会議の時、彼奴の異聞帯について話題に挙がったんだが………」
「むっ、何か情報があるのかね?」
「確か…………」
〜回想その2〜
クリプター同士での会議中、ふと望の異聞帯についての話題が挙がった。
『所で、望ちゃんの方はどうかしら?』
『僕の方ですか?強いて言えば…………歴史から抹消された存在が異聞帯を色々と魔改造している状態ですね。しかも空想樹をこの異聞帯の元の世界の性質と定義を利用して、テ……とある英霊を依代にさせたりしてますね。まあ、抹消された存在……半神なんですけど、其奴が裏から色々と暗躍するせいで各神話系で争いが勃発気味ですよ。何ならティターン神族出るしガイアも参戦しようとするし、天界も動き出す始末……………………あれ、僕の担当って日本では??』
『日本の筈だけど…………』
『いや、なんでギリシャの神々参戦しているんだよ!?』
『他にもマルスやアプス、ロキにリリスにクトゥr………………まあ、兎に角神秘のへったくれもありませんね……特にアプス辺りは魔術回路とかを起動させただけで激しい激痛を伴う攻撃を仕掛けるので……』
『生々しいわね…………ってか、それ受けたの??』
『まあ、はい。でも、既に斃してあるのでその傷等はありませんよ。』
はは……と苦笑いしながらそういった。そしてふと、キリシュタリアがあることを彼に問いかけた。
『ところでノゾム。私の異聞帯にいる神々と、君の異聞帯の所の神々。どちらが勝つと思うかな?』
『唐突過ぎでは???』
『『『『『『(最も過ぎるツッコミ……)』』』』』』
あまりにも唐突過ぎてツッコミを入れる望だったが、直ぐにキリシュタリアの問いに答えた。
『――恐らくは、“僕”の方の神々かと。』
『なっ…!』
『………どうしてそう思うのかな?』
『まず、ギリシャ異聞帯……オリュンポスに存在する神は皆ギリシャの神々であること。しかし、アトランティスの方に滞在する神々もいれば、既に消えた神々も存在します。そして、僕の方の異聞帯……日本異聞帯には、ギリシャだけでなくインド、アスガルド……いえ、北欧、中国、アイルランド等の神々が“現在”でも存在します。確かにギリシャ異聞帯ならば神代の神秘が残っていますが、ギリシャ異聞帯の神々とは違い、此方の異聞帯の神々には皆、【人間の闘士】が集っています。一部例外はいるとしても、殆どは星と魂の導きの許に神々に集っている。そして、この異聞帯にはある特徴があるのです。魔力の代わりに存在する「
『『『『『『『…………………』』』』』』』
「……………五感喪っても取り戻せるって、そのコスモって一体……」
「だよな…………あの時、(改めて異常過ぎるな……)といった表情のノゾムが今でも思い出せるからな……」
「しかもあの異聞帯の神々よりも強いって明言しているしなぁ……」
「今、彼の異聞帯ではどれほどの神々が存在しているのかが気掛かりだね。」
殆どが頭を悩ませている中、ダ・ヴィンチはパンッと手を叩いて意識を自分の方に集中させた。
「兎に角!一先ず、マシュが言っていた誓いを信じてみよう。まあ、ちゃんと警戒は怠らずにね!」
「うぅむ…………確かに、現地に着いてからだな。」
現地に着いてからでないと、より詳しく考察も推測も出来ない。その意図を理解し、ゴルドルフも肯定する。
立香もまたこくりと頷き、カドックとマシュを見る。
「――行こう。最後の異聞帯に。」
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「……………そろそろ、か。」
「……どうするつもりだ?」
「■と■■に迎えに行ってもらう。■■にはもう“視えて”いると思うからね。」
「なら、俺達は此処で待機か?」
「いや、■と■■■様には白羊宮で待機してもらう。出来る限り丁重に頼むよ。」
「OK!」
「了解した。」
「………こうして会うのは初めてだな……カルデアのマスター・藤丸立香。君の口から、これまでの旅路を聞いてみたいよ。」
玉座に座す、法衣を纏った少年は眩しそうに目を細めながらそう呟くのであった。
別サイトの小説と二窓してる状態なので遅れがちです……
今回は序奏、つまりカルデアが最後の異聞帯に突入する直前です。
最後に出たのはオリ主と一人のオリキャラと聖闘士星矢のキャラ達です。
出来ることならカルデアとオリ主を合せるまでは頑張りたい……!