「鼠共と人間達が戦う事になったか。
「ああ、人間達が勝てば鼠共は駆逐されるし、例え帝国が返り討ちにあっても鼠共は消耗するだろう。人間達には頑張ってもらいたいものだ」
「ほう、お前が人間を応援するとは非常に珍しい事だ」
「我等の代わりに薄汚い鼠共と戦ってくれるのだから応援くらいはするさ」
「あの鼠共は存在自体が害悪だ。我等にとって、いや、この銀河に住む全ての種族から見ても奴等を生かしておく理由は何一つ存在しないだろう」
「そうだな、あの邪悪で穢れた鼠共は銀河の為に駆除すべきなのは確かだ」
アエルダリ達はスケイヴンの事を蛇蝎の如く嫌っており、存在自体が許せなかった。アエルダリから見たスケイヴンは不潔で下劣な精神の持ち主であり、どこまでも自分本位で同族は利用する為に存在し友情や親愛の情が存在せず、しかも渾沌の神を崇めているという実に救い難い種族であった……まあ実際何一つ間違っていないのだが。
「出来る事なら我々の手で駆除したかったのだがな」
「仕方ないさ、鼠共以外にも脅威は無数に存在する。奴等にかまけている暇などないのだ」
この
アエルダリは個体数が少なく人類の帝国やオルクと比べれば勢力としては劣っており、数が少ない彼等は消耗を嫌い搦め手や謀略を取る事が多かった。そして何よりも天の川銀河ではスケイヴン以外にも脅威が無数に存在しておりスケイヴンだけに集中する事ができなかったのだ。
「あの鼠共の科学技術は侮れん。正面から戦う事になれば我等の消耗は免れないだろう……その隙を他の渾沌共が見逃すとは思えん。鼠共を駆除できてもこの方舟が滅びる事になれば意味がないのだ」
「我等の使命は種族の再興、少しでも損害を抑える必要がある。我々は
戦士達は自分達の出番がない事に少しだけ不満を覚えつつも、尊敬する
「鼠共の科学技術か、我々に通用するレベルだと言うのは本当なのか?」
「ああ、信じられない事に本当だ。鼠共の技術を解析した技術者達が呆然としていたよ」
「……………信じられん、おかしいだろう」
「落ち着け、気持ちは理解できるが現実を受け入れろ」
戦士達が雑談している頃、
「あの鼠共が、下劣で愚かな鼠共が我々の
「だが現実に奴等は
「し、しかし」
「落ち着け!童のように動揺するな。感情を制御しろ。
「ッ!……すまない、見苦しい姿を見せてしまった」
「気にするな、落ち着いてくれてよかった」
スケイヴンから鹵獲した宇宙船などを解析した結果判明した事実にとある技術者は困惑するも、同僚から叱咤され落ち着く。だが解析に参加していた技術者達は皆少なからず動揺していた。
「お前が動揺するのも無理はない。まさか低俗な鼠共が
スケイヴンの宇宙船に搭載されていたスケイヴン独自のワープ経路……
「人間達ができなかった事を汚らしい鼠共が成し遂げたのか……それも数百年という短い時間で」
「まさか、もしや同胞から裏切り者が」
「それはない、絶対にない。あの汚物共に秘密を教える阿呆がいるとお前は思うのか?」
「そ、そうだな……では奴等はどんな妖術を使ったのだろうか?」
「ふむ、私にもわからないが恐らく奴等の崇める神から神託を受けたのでは?」
「神託か、滅茶苦茶だが確かに邪神から知恵を借りなければ実現できるはずもないな」
技術者達はスケイヴンがどうやってワープ経路を開発したのだろうかと疑問に思い色々と推測を立てていた……まあ実際は
「奴等の科学技術は侮れない。奴等の勢力圏に潜入し情報を持ち帰ったレンジャーの報告では、鼠共はネクロンの技術を解析し再現に成功しているようだ」
「ッ」
技術者のリーダーがモニターに映像を映し、そこに映った映像を見て技術者達は息を吞む。レンジャーが記録していた映像にはスケイヴンの新型戦艦が映っており、技術者達は新型戦艦を一目見てネクロンの技術が使われている事を察していた。
「たった、たった数百年で解析したとでもいうのか。我等やネクロンの技術を矮小な鼠共が」
「ああ、そういう事になる。奴等が解析できたのは極一部だろうが、それでも甘く見る事はできない」
「……人間達は鼠共に勝てるのか?人間の技術については馬鹿馬鹿しいカルトのせいでずっと据え置きのままだと聞いているが」
「まあ厳しい戦いになるだろう。だが人間達は数が多いから物量で鼠共を圧倒できるし、もし撃退されても鼠共は少なからず消耗するだろうな」
「うーむ、まあ時間稼ぎしてくれるだけでも有難いか」
スケイヴン達と戦う事になる人類の帝国について技術者達は他人事ながら大丈夫なのかと不安を覚えるのであった。
「
「ありがとう、よくやってくれた」
「そうか、彼等も協力してくれるのだな」
「ああ、最初は半信半疑だったが最終的には納得してくれた……それにこの汚物を見て全員が危機感を持ってくれたよ」
部下は嫌悪に満ちた表情を浮かべつつある物を取り出す。それは他の
「すまないな、汚物の運び役を任せてしまって申し訳ない」
「
「我々は人間達や混沌の勢力が鼠共の注意を引き付けている間に指導者の暗殺を目指す。指導者さえ暗殺できれば鼠共は脅威ではなくなる」
「鼠共の指導者か。確か鼠共はムスと呼んでいたそうだな。だが鼠共の指導者を一匹殺したところで後継者が引き継ぐだけではないのか?」
「いや、それはない。私が視た未来では指導者が死んだ直後に鼠共が後継者争いで内戦状態に陥っていた。ムスと呼ばれる大鼠だけがあの身勝手な鼠共を上手く纏める事が出来るのだ」
「なるほど、なら今すぐ暗殺するべきでは?」
「私も出来ればそうしたいが、大鼠は暗黒の神の寵愛を受けている。新たな混沌の神は小物で小賢しく臆病だが決して油断しない性格だ。奇襲は難しいだろう。念入りに準備をする必要があるのだ」
「そうか、
「うむ、ありがとう」
腹心の部下の信頼を嬉しく思った
<人物紹介>
●
→銀河を放浪する巨大宇宙船に住む宇宙エルフ達。
スケイヴンについては存在自体が許せない模様で様々な方舟が団結して協力する事になった。
●鼠人間(スケイヴン)
→アエルダリ達から存在自体が害悪であり百害あって一利なしと判断され駆除される事が決まった。実際何一つ間違っていない。
今のところ団結しているがムスがいなくなれば即座に内ゲバを始めるだろう。スケイヴンはそういう生き物であるから仕方ないね。
●
→スケイヴンが
人間達については他人事でどうでもいいが、何故彼等は縛りプレイをしているのだろうか……?と少しだけ不思議に思っている。
●
→他の
●他の
→
●
→
ちなみに歪みの力を使って色々と視たり探ったりした結果
スケイヴンタイドを購入しスケイヴンにハマった結果勢いで書きました。WARHAMMERの二次は二回目でが、今度は最後までプロットが出来てますので何とか完結させたいと思います。参考資料はコアブック(AOS&40K)とコデックスとバトルトームです。ネタバレですが「俺達の戦いはこれからだ!」エンドになります。
更新はゆっくりとしたものになります。今後は少しずつ投稿していく予定ですがよろしくお願いします。