【完結】鼠人間となった転生者   作:すも

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WARHAMMERの二次は二回目ですが頑張ります。


他種族との遭遇 ~ティラニッド~

「マタ大艦隊ノ侵攻ダトォ!?今度ハドンナ奴等ガヤッテキタノダ!」

 

人類の帝国から派遣された大艦隊を撃退した直後に別の異種族(ゼノ)による大艦隊が侵攻してきたと報告を受けたスケイヴン達は慌てて迎撃の準備を行っていた。

 

「敵艦隊ハ監視システムニ引ッ掛カリマシタ。コチラデス!」

「コ、コレハ……人間並、イヤ、ソレ以上ノ大艦隊デハナイカ!?」

 

モニターに映る異種族(ゼノ)の大艦隊を見てスケイヴン軍の高官達は驚愕していた。帝国艦隊をも上回る物量を誇る異種族(ゼノ)の数に戦慄しつつも、高官達は種族の存亡の危機だとして会議を進めていく。

 

「敵艦隊ヲ解析シタトコロ奴等ノ船ハ生体部品デ構成サレタ有機的ナ宇宙船ノヨウデス」

「フーム、人間共トハ随分違ウナ。マア、我々ノヤル事ハ変ワラン。我々自慢ノレールガンデ超遠距離カラ砲撃シテヤルノダ」

「ダガ人間共ノ相手ヲシタセイデ我々モ消耗シテイル。ソシテ敵ノ圧倒的ナ物量……コノママデハ押シ切ラレルゾ」

「ムス様ニ例ノ秘密兵器ノ使用許可ヲ頂クベキデハ?連中一塊ニナッテ歪ミ空間ヲ行動シテマスシ一網打尽ニデキルカト」

「駄目ダ、アレハ渾沌ノ連中ニ対抗スル為ノ決戦兵器ナノダ。今ハマダ使ウ時デハナイ!」

 

高官達は異種族(ゼノ)の大艦隊への対抗策を色々と考えていたが、たとえ迎撃しても敵の圧倒的な物量に押されると予想され苦い表情を浮かべる。

 

「ウウム、ドウスレバ」

「将軍!ムス様カラ御通信ガ!」

「ナニッ!?ワカッタ、スグニデル!」

 

そんな中自分達の指導者であるムスから通信があったと聞いた高官達は慌てて通信に応じる。

 

「多忙なところすまないな」

「ハッ!イイエ、偉大ナル預言者ムス様ノ御言葉ハ何ヨリモ優先サレル事デアリマス!」

「そうか、お前達の忠誠嬉しく思う。では早速だが本題に入ろう。人類の帝国入れ替わりに侵攻してきた異種族(ゼノ)共の正体をある程度把握した。これから詳細なデータを送る」

「オオッ!」

 

ムスの言葉に高官達は色めき立つ。敵艦隊と本格的に交戦を始める前に敵の情報を知る事ができたのはスケイヴンにとって幸運な事であった。

 

「それと迎撃に出る部隊についてだがペスティレンス氏族の部隊を前線に出せるか?」

「可能デアリマス!」

「では彼等を前に出せ。それと神から歪み石(ワープストーン)の使用許可も得たから前線となる惑星に運び出せ」

「カシコマリマシタ!偉大ナル預言者ムス様ノ言ウ通リニイタシマス!」

 

その後ムスから幾つか指示を受けた高官達は興奮しつつも敵艦隊……ティラニッド達を迎撃する準備を進めていくのであった。

 

 

 

「アハハハ神カラ御告ゲガアッタゾウッ!我々ガ前線ニ出ル事ニナッタ!オ前達準備ハヨイカ?」

 

出撃の命令を受けたペスティレンス氏族の主教の一人はいよいよこの時が来たと興奮していた。

 

彼等ペスティレンス氏族はスケイヴン達の中でも有力な氏族の一つとして有名であったが、偉大なる角ありし鼠(グレイトホーンドラット)の為ならば自分の命を躊躇なく捧げる狂信的な姿勢は他の氏族から気味が悪いと距離を置かれていた……まあ彼等が他のスケイヴン達から敬遠されている理由はそれだけではないのだが。

 

「我々ハスケイヴンノ繁栄ノ為ニ、偉大なる角ありし鼠(グレイトホーンドラット)様ガ銀河ヲ掌握スル為ノ礎トナルノダ!ワカッテオルナ?」

「ハイ、大僧正様」

「ウム、デハ行コウ!我等ノ信仰ヲ敵ニ見セテヤロウデハナイカ!」

 

最前線で戦うという実質死刑宣告を受けた彼等であったが、まったく恐れる様子を見せず移動を始めるのであった。

 

 

 

「さて、ムス殿はティラニッドに対してどんな対抗策を取るつもりなのですか?」

「腹を空かせている彼等を饗してやる予定だ。御馳走を用意してな」

「ほう!彼等を饗すと?あの害獣を饗そうとするとはムス殿はお優しい御方だ……しかし彼等が感謝するとは思えませんが。なにせ連中は自分達以外の有機生命体は全て餌だと認識していますからな」

「問題ないぞロクシア、我々が用意した御馳走を食べれば腹ペコ虫共も感激してくれるだろうよ」

 

 

 

「敵艦隊、射程距離ニ入リマシタ!」

「ヨシ!大型レールガン一斉射撃!」

 

そして時間が経過し、ティラニッドの巣窟艦隊(ハイヴフリート)がスケイヴン達の勢力圏の直ぐ側まで接近しており、スケイヴン艦隊が一斉射撃で迎撃していた。人類の帝国の大型戦艦すら破壊できる大型レールガンの一斉射撃は巣窟艦隊(ハイヴフリート)に少なくないダメージを与えていたが、巣窟艦隊(ハイヴフリート)は被害を無視しつつ圧倒的な物量で押し進めようとしていた。

 

「コノママ射撃ヲ続ケツツ艦隊ハ腹ペコ虫共ト付カズ離レズノ距離ヲ保ツゾ、ワカッテイルナ?」

「ハイ!」

 

スケイヴンの艦隊は巣窟艦隊(ハイヴフリート)と一定の距離を保ちながら射撃を続けていたが、圧倒的な物量によって巣窟艦隊(ハイヴフリート)はスケイヴン達が居住する惑星に接近しつつあった。

 

「アーーーッダメデス!敵ヲ止メラレマセン!敵艦隊ガ多数降下シツツアリマス!」

「落チ着ケ!予定通リダ!惑星ニ展開シタペスティレンス氏族共ニ任セロ!我々ハ引キ続キレールガン射撃デ奴等ヲ削ルゾ!」

 

巣窟艦隊(ハイヴフリート)から複数の降下が確認されたがスケイヴン艦隊は惑星防衛はペスティレンス氏族に任せつつレールガンでの攻撃を続行するのであった。

 

「シカシムス様ハ何故アノ気狂イ共ヲ前ニ出ソウトオ決メニナッタノデショウカ?」

「サァナ?生贄ニデモスルツモリナンジャナイカ?」

 

 

 

「来タゾッ!アレガ我々ノ敵、救イ難イ飢エタ獣共ダ!」

 

惑星に降下した巣窟艦隊(ハイヴフリート)達を待ち構えていたのは環境を無視した乱開発と兵器生産によって生じた科学汚染で大きく荒廃した惑星と、病魔に侵され生きる生物兵器と化したペスティレンス氏族の兵士達であった。

 

「……………」

 

そんな汚物を超えた汚物のような有様を見ても巣窟艦隊(ハイヴフリート)の動きに動揺はなかった。ティラニッドにとって自分以外有機生命体は全て餌であり、たとえペスティレンス氏族であってもその認識は変わらなかった。

 

「イクゾッ!我等ノ手デ奴等ニ救イヲ与エルノダ!」

「ウオオオォッ!」

「……………」

 

そして巣窟艦隊(ハイヴフリート)の降下部隊とペスティレンス氏族の兵士達が交戦を始めるのであった。

 

 

 

「……………」

 

交戦が始まって一ヶ月が経過した。戦いは巣窟艦隊(ハイヴフリート)の勝利に終わりペスティレンス氏族の兵士達は文字通り全滅していた。

 

勝利した巣窟艦隊(ハイヴフリート)はいつも通り『侵食』と呼ばれる惑星に存在する全ての有機生命体の捕食活動を始めようとしていた。

 

「……………」

 

リッパースウォームと呼ばれる個体が膨大な数で行動しあらゆる有機生命体を捕食していた。

 

科学物質によって重度に汚染された惑星の動植物達……

 

死んだ後も有害物質を撒き散らし汚染を広げるペスティレンス氏族達の死骸……

 

そして事前に散布され惑星のあらゆる有機物に混ざった歪み石(ワープストーン)……

 

これら全てを取り込んだ巣窟艦隊(ハイヴフリート)は次のスケイヴン達が居住する惑星に向かう為に移動を開始したのであった。

 

 

 

 

 

「ク、クククッ、いやまさかまったく躊躇せず捕食するとは。食わず嫌いをしないのは素晴らしいな……だがわかっているのか?お前達が貪り、そしてこれから喰らおうとしている種族はただの餌ではない。銀河を蝕む毒であり毒餌なのだ……たっぷり味わうといい。総主教(パトリアーク)、貴様の出番も近いだろうから準備をしておけ」

「ハイ、ムス様!」

 

 

 

 

 

<人物紹介>

●鼠人間(スケイヴン)

→新たな侵略者に対して一致団結して迎撃しているが、またしても圧倒的な物量にウンザリしている模様。肉体は貧弱だが汚染されきった劣悪な環境でも生存できるタフな種族である。

 

 今回は超遠距離からレールガンで戦力を削りつつ惑星の生贄もとい防衛はペスティレンス氏族に任せる事にした。

 

 

 

●ペスティレンス氏族

→この世界では偉大なる角ありし鼠(グレイトホーンドラット)一筋な氏族であり、神の為ならば自分の命を平然と捧げる事ができる疫病大好きな狂信者集団である。神の代弁者であるムスには絶対服従している。

 

 惑星防衛の為に巣窟艦隊(ハイヴフリート)に立ち向かい玉砕する。彼等もスケイヴンの為に、神の為に死ねたのだから本望だろう。死体は全て巣窟艦隊(ハイヴフリート)が捕食した。

 

 

 

●転生者(ムス)

→はるばる遠くからやって来たティラニッドに対して御馳走を用意して饗した鼠人間の鑑。今後もティラニッド達を饗してあげようと考える心優しい鼠人間である。

 

 

 

●ケイオス・スペースマリーンのロクシア

→ムスの護衛をしたりラットマリーンの育成を行ったりして忙しく働いており充実した様子を見せている。ティラニッド達と戦う予定はなし。

 

 ムスの計画を聞いて結果が出るのを楽しみにしている模様。

 

 

 

●スケイヴン達の居住惑星の一つ

→後先考えないスケイヴン達によって乱開発され、兵器生産などで発生した科学物質等に汚染されたクソみたいな環境の惑星。スケイヴンの勢力圏では非常にありふれた光景であり、スケイヴンなら問題なく活動できるので大丈夫だ、問題ない。

 

 巣窟艦隊(ハイヴフリート)に『侵食』され有機物が存在しない死の星となったが、スケイヴン脅威のテクノロジーがあれば再テラフォーミングも余裕なのだ。

 

 

 

●ティラニッドの巣窟艦隊(ハイヴフリート)

→宇宙蝗擬きで、スケイヴン達からは腹ペコ虫共と呼ばれている。いつも通り有機生命体を襲い捕食している。自分以外の有機生命体は全て餌であり、歪み石(ワープストーン)がブレンドされたクソみたいな惑星や鼠人間達でも躊躇せず貪るアホの子である。

 

 

 

総主教(パトリアーク)

→一体何スティーラー・カルトなんだ……事前にムス達の誠意ある説得()を受けて真の信仰()に目覚めた模様。額に埋め込まれた歪み石(ワープストーン)がチャームポイントである。




スケイヴンタイドを購入しスケイヴンにハマった結果勢いで書きました。WARHAMMERの二次は二回目でが、今度は最後までプロットが出来てますので何とか完結させたいと思います。参考資料はコアブック(AOS&40K)とコデックスとバトルトームです。ネタバレですが「俺達の戦いはこれからだ!」エンドになります。



更新はゆっくりとしたものになります。今後は少しずつ投稿していく予定ですがよろしくお願いします。
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