「……………」
ティラニッドの
「……………」
まずはスケイヴン艦隊による超遠距離からの砲撃である。
「……………」
その鬱陶しい砲撃を無視しつつ惑星を捕食しようとしても、餌となる惑星は全て汚染され荒廃しており、『侵食』しても見返りが少なかった。そして……
「ーーーー!!ーーーー!!」
「ーーーー!?」
「……………」
惑星とスケイヴン達を『侵食』して吸収したエネルギーを使い失った戦闘個体群の再生産と
「ーーーーーーーー!!!」
「!?!!?!?」
「……………」
新たに生産されたティラニッドは正常な個体と違い悍ましい変異が発生していた。ティラニッド達の指揮官に相当する
しかも凶暴な変異個体達はどこか統率された動きをしており、失敗作を処分しようとする
「……………」
ここにきて
「……………」
「オオッ!腹ペコ虫共ガ退イテイク!ペスティレンスノ奴等ヲ貪ッテ腹一杯ニナッタンヤ!」
「イヤ、腹壊シタンジャナイカ?」
スケイヴンを捕食しても割が合わないと判断した
「よし、計画通りだな。我々スケイヴンが毒餌だとわかれば腹ペコ虫共も今後我等を貪ろうとは考えんだろうさ。惑星の幾つかと同胞達が喰われたが我等が繁栄する為の尊い犠牲だ」
「お見事ですムス殿。まさかあの常に飢えた害獣共が目の前にある餌を拒絶するとは。
計画が成功したと報告を受けたムスは一息つきつつロクシアと会話していた。ロクシアの言う通り
「あの腹ペコ虫共の末端に自我がなくてよかった。まともな思考があれば取り込むのに躊躇するだろうからな」
「ハハハ、確かに。どんな無知な愚か者でも
「これで腹ペコ虫共は好き好んで我々に襲いかかる事はないだろう。餌などこの銀河には幾らでもいるのだからな」
「ええ、害獣共は人間達を優先的に貪るでしょう。なにせ数は無駄に多いですから。しかし害獣すら喰らうのを拒むとは、スケイヴンとは実に悍ましく悪質な種族ですな」
「ククク……酷い事を言うものだ。まあ事実だからしょうがないけど」
ロクシアの言葉に苦笑しつつもムスは今回の計画で誕生した副産物について確認していた。
「ほう、腹ペコ虫共の
「今回手に入れた変異個体についてはどうする予定なのですか?我々を襲わないようですが意思疎通が非常に困難だと聞いておりますが」
「問題ないとも。色々と準備していたからな……
「ハイ!」
ムスはティラニッドのジーンスティーラー……額に
「よいか、貴様は変異個体達の統制を行え。我々の技術者達が解析している間大人しくさせるのだ」
「カシコマリマシタ!
「うむ、励めよ」
「ハイヨロコンデー!」
「……ッ」
ムスと
「プッ、クククッ、まさかあの害獣があそこまで従順になるとは。躾は上手くいったようですね」
「なあに、誠心誠意『説得』しただけさ。これでも人心掌握についてはそれなりに得意でな」
「害獣に『説得』が効くとは思いませんでしたよ。ムス殿の手腕は素晴らしいですな」
ムス達は自分達の従った変異個体達をどうするか計画を建て始めていた。
「まずは科学的に解析し、我々に従順な個体を選別してそ繁殖させよう。そうだな、
「ハハハ、あの害獣を家畜化するとは大した度胸ですな」
「そうか?獣を家畜化させるなんて人間や他の種族でも普通にやっている事だろうに」
「いえいえ、あの害獣共を家畜化して繁殖させようと考えるのはこの広大な銀河でもスケイヴン達ぐらいですよ」
ムスとロクシアは呑気に雑談しつつスケイヴンの今後について話し合う。
「人類の帝国と腹ペコ虫が立て続けに襲来した事で我々は少なからず消耗している。暫くは星系の開拓と戦力の回復に努めなければならん」
「雌伏の時と言う事ですか」
「ああ、だが半世紀程で失った戦力は回復できるだろう。我々スケイヴンの繁殖力はグリーンスキンには劣るが人間共を圧倒しているし、惑星の再テラフォーミングも簡単だ……そして今回味方になった腹ペコ虫共を品種改良し我々に都合の良い存在に改良すれば頼もしい戦力となるだろうよ」
「ほう、スケイヴンのテクノロジーは驚異的ですな。人類の技術を完全に上回っているとは」
「フッ、我々スケイヴンが一致団結すれば停滞している人類の技術を凌駕するなど造作もない事だ……まあ、スケイヴン達を一致団結させるのは非常に大変だがな」
「ハハハ、ムス殿の苦労はお察ししますよ」
そうしてムス達は今は雌伏の時だと判断し消耗した戦力の回復と科学技術の更なる発展、新たに仲間となった変異個体達の改良を行う事を決意するのであった。
<人物紹介>
●ティラニッドの
→スケイヴンの事を毒餌だと認識して勢力圏から撤退した。レールガンでの砲撃被害や惑星でのペスティレンス氏族の抵抗もあったが、取り込んだ死骸や
今後スケイヴンについては他に餌がなければ渋々食べる事になる。そして天の川銀河には人間やオルクなど餌が幾らでもあるので、態々毒餌を食べる事はないだろう。
●変異個体
→
ムス達スケイヴンは変異個体を解析調査して選別し、自分達に都合の良い個体を造り出す事だろう。
●
→汚物を超えた汚物。スケイヴン以外の種族には唾棄される渾沌の産物であり、グリーンスキンことオルクも「こんなキメェ緑の石なんかいらねーよ」と拒絶するレベルである。
スケイヴンでも乱用するのは危険な存在を大量に取り込んでしまった結果
●鼠人間(スケイヴン)
→ティラニッドからも毒餌と判断され嫌われたキングオブ害獣達。人類の帝国とティラニッドの侵攻によって少なからず消耗しているので当分の間は戦力の回復を優先する模様。
●転生者(ムス)
→おもてなし計画が上手くいって満足気な様子を見せた。新しい仲間をどう扱おうか考えている。
●ケイオス・スペースマリーンのロクシア
→ティラニッドを家畜化しようと考えるスケイヴン達を見て思わず笑ってしまう。
●
→ムス達スケイヴンの仲間にしてジーンスティーラー・カルトの面汚し。ムス達の誠意ある説得()を受けて真の信仰()に目覚めた。今では
ムスから変異個体達の統制を任せられ気合を入れて頑張っているようだ。
スケイヴンタイドを購入しスケイヴンにハマった結果勢いで書きました。WARHAMMERの二次は二回目でが、今度は最後までプロットが出来てますので何とか完結させたいと思います。参考資料はコアブック(AOS&40K)とコデックスとバトルトームです。ネタバレですが「俺達の戦いはこれからだ!」エンドになります。
更新はゆっくりとしたものになります。今後は少しずつ投稿していく予定ですがよろしくお願いします。