「諸君、いよいよ時が来たのだ。あの愚かな鼠共を駆逐する時が」
ケイオス・スペースマリーンの
「我々は鼠共を殲滅し、奴等が崇める神がこれ以上力を付ける事を阻止する為に集められた。この戦いは暗黒の神々の名の下にスケイヴンを駆逐し、
「それは言われなくてもわかっている。我々は神々の為に戦うだけだ。我々を最前線に出せ!血の神に鼠共の血と髑髏を捧げよう!」
「ああ、もちろん先鋒は君達に任せよう。期待しているぞ」
「ほう、少しは話がわかるようだな。では我々は先に出ているぞ。人形や腐った死体や快楽主義者共と何時までも同じ場所にいたくはないからな」
血の神ことコーン神を崇拝するコーン・バーザーカー達は周囲にいる他のケイオス・スペースマリーン達を一瞥すると部屋を退出する。血の神の名の下に全てを殺戮するコーン・バーザーカー達は同じ部屋に居続ければ殺戮衝動に屈して周囲に襲い掛かる自覚があったのだ。
「……」
「やれやれ、相変わらず血の神の下僕達は気が荒いな」
「いつもの事だ、主人に似て暴れる事しか考えていない馬鹿者揃いよ」
コーン・バーザーカー達を見送ったケイオス・スペースマリーン達は相変わらずだなと呆れる。特に快楽の神であるスラーネッシュ神を信仰するノイズマリーン達はコーン・バーザーカー達の短絡的な思考を嘲笑っていた。
「鼠共は偽りの皇帝の犬共を撃退し、全てを貪る害獣すら鼠共を忌避するようになった……油断していると痛い目にあうのがわからないのか?わからないのだろうな」
「いや、彼等はどの道突撃すると思うのだが」
「クッ、クハハ、確かにそうだ!わかっていても突っ込むのがあの馬鹿達だったな!」
「……」
疫病の神である尊父ナーグルを信仰するプレーグマリーンの言葉を聞いてノイズマリーンは思わず納得して笑ってしまう。ちなみにティーンチの下僕であるルブリックマリーンはずっと沈黙していたが何時もの事である。
「
「……数においては我々が圧倒しているのは鼠共も理解しているはずだ。帝国の犬共の時と同じように正面から戦いに応じる事はない。だが今回派遣される事になった勢力は帝国艦隊よりも遥かに多い。たとえ奴等の科学技術が優れていたとしても我々には神々の加護がある。最終的に鼠共は駆逐されるだろう」
「まあそうだろうな、我々の勝利を疑うつもりはない。神々の勅命によって集められたこの大艦隊ならば偽りの皇帝がいる地球とて制圧し破壊できるだろうからな……だが鼠共は自分達の滅びを甘んじて受け入れるだろうか?」
「貴様は鼠共が何か企んでいると考えているのか?」
「ああ、害獣共を無力化したような奇策を考えているかもしれない。
「さてな、私が彼等を前に出したのは彼等から要求されたからだ。どの道血に飢えし彼等が前に出る事は確定していた。出さなければ我々に襲い掛かるのは確実なのだから」
ノイズマリーンの言葉に
「そうか、ではそう言う事にしておこう。しかしブラックレギオンの連中の動きが鈍いが」
「仕方あるまい、彼等はアバドンを崇拝し帝国を滅ぼす事を第一に考えている。帝国とは無関係な新参者の鼠共の殲滅などやる気が出ないのも当然だろう」
今回の混沌大艦隊ではあらゆるケイオス・スペースマリーン達が参加していた。その中にはケイオス・スペースマリーンでも有数の大勢力であるブラックレギオンも参加していたのだが、奇妙な事に彼等はやる気を見せず渾沌大艦隊の後方で待機していたのだ。
「ふむ、まあ今回の大遠征は神々の勅命だから一応参加しただけか……では我々が功績をいただくとしよう」
「ああ、神々の名の下にスケイヴンを殲滅するぞ」
消極的なブラックレギオン達を嘲笑いつつもケイオス・スペースマリーン達は今回の大遠征で功績を上げて神々の注目を得ようと気合を入れるのであった。
「とまあ、連中はそう考えているのだろうな」
「ハハハ、呑気なものですなぁ」
ムスの予測を聞いてロクシアは吞気な考えだと笑っていた。ムス達は渾沌勢力が集結しつつある様子を監視システムによって既に察知していた。
「いよいよ決戦の時が来ましたか。まあ、あの秘密兵器があれば一蹴できますしまったく問題ありませんな」
「奴等も馬鹿ではないから一度しか通用しないだろうがな」
「一度成功すれば十分かと。あの大勢力が壊滅する事になれば戦力の回復には膨大な時間が掛かるでしょう。その間に我々は勢力を拡大させればいい。スケイヴンの繁栄速度と科学技術があれば簡単な話です」
ロクシアは渾沌大艦隊を見てもまったく動揺せずリラックスしていた。ムス達が用意した秘密兵器は渾沌大艦隊を壊滅させる事ができる凶悪な代物であったからだ。
「そしてこの戦いに勝利する事で渾沌の4大神も
「ククク、ロクシアよ。我等の神がそんなもので満足すると思うのか?」
「ほう?」
ロクシアの言葉をムスは笑いながら否定する。周囲に人がいない事を確認したムスは声を潜めてロクシアに話し掛ける。
「我等の神は貪欲な御方よ。渾沌の5大神の末席で満足されるような御方ではないのだ」
「それはどういう事ですか?」
「これは私の推測になるが、
「……………まさか、本当に?」
「大体察したようだな。まあ私の予想では、とある暗黒神が悲惨な事になるかもしれんなぁ?」
ムスの予想を聞いたロクシアは
「……素晴らしい、素晴らしい!
「ロクシア、貴様はラットマリーンを率いてケイオス・スペースマリーン達を迎撃しろ。必ず生き延びろよ。貴様にはやってもらう事が山程あるのだからな。そして一大イベントを特等席で眺めようではないか」
「ええ!絶対に生き延びますよ!」
ムス達は一大イベントを特等席で眺める為にもケイオス・スペースマリーン達を迎撃しようと決意するのであった。
―いよいよ時が来た―
―下僕よ、奴が隠している秘宝の在処は把握済みだな?―
―ハイ偉大ナル神ヨ!誘導ノ手配モ完了シテオリマス!―
―よし、奴等のお手並み拝見といこうではないか。私の手足となるディーモンは?―
―ハイ!モウスグ生マレソウデアリマス!―
―よろしい、誕生を急がせろ―
歪み空間の中で脈動する繭らしきものを眺めた
―御誕生ダアッ!―
―ディーモン・ファクトリーノ門ヲ開ケロ!新タナル悪魔ノ誕生ダッ!―
―悪魔ヲ超エタ悪魔ガ生マレヨウトシテイル!―
―……………―
ムスの言葉遣いを真似たスケイヴンから生まれた鼠のディーモン達が妙な言葉遣いをしていたが、
<人物紹介>
●ケイオス・スペースマリーン達
→渾沌の4大神から命を受けて集結した。天の川銀河のケイオス・スペースマリーンやディーモン達が集まり帝国艦隊を上回る大勢力である。この戦いは聖戦だとして内心はともかく共闘している。まあでも所詮渾沌勢力なので好き勝手している者が多い。
●
→この戦いで功績を上げて神々から恩寵を貰い永遠の命を得てディーモンプリンスになるのだと気合を入れている。
●ブラックレギオン
→『強奪者』アバドンが率いるケイオス・スペースマリーンでも一大勢力を誇る集団。アバドンの名の下に帝国を滅ぼす事を最優先としており、帝国とは無関係なスケイヴン達を滅ぼす事に消極的である。
ちなみにアバドンの傍には時折小さな鼠がいるようだ。
●ムス達
→神が計画している一大イベントを察して絶対に見ようと決意する。ロクシアはハイテンションな様子でラットマリーンを率いて部下達を困惑させていた。
●
→とある計画を準備している。手下となるディーモンもできた。40K世界のディーモン達は変な言葉遣いをするが害はないとして渋々受け入れている。でもやっぱりムカつくのでムスに小言をいうかもしれない。
●計画
→アエルダリ達を利用しとある暗黒神を倒してもらう計画。アエルダリ達がんばれー!
渾沌の4大神の中で変化の神だけは
スケイヴンタイドを購入しスケイヴンにハマった結果勢いで書きました。WARHAMMERの二次は二回目でが、今度は最後までプロットが出来てますので何とか完結させたいと思います。参考資料はコアブック(AOS&40K)とコデックスとバトルトームです。ネタバレですが「俺達の戦いはこれからだ!」エンドになります。
更新はゆっくりとしたものになります。今後は少しずつ投稿していく予定ですがよろしくお願いします。