「シャアッ!作戦・開始!」
「俺達ニハラットマリーン様ガツイテイル!恐レズ戦エ屑共!」
「多勢ニ無勢ダイッケェ!」
スケイヴン軍による侵攻が再開された。膨大な数のソルジャーラット達が今度こそ人間達を殲滅するとスケイヴンらしからぬ戦意旺盛な様子で前進していた。彼等がこうも好戦的なのはラットマリーンという強力な味方のお陰でこの惑星の制圧が現実味を帯びてきたからであろう。
砲撃支援を受けつつ数を頼りに前進するソルジャーラット達の戦い方は
「オーーーッ、先日配備サレタ最新鋭ノ友軍戦闘機ガ敵機ヲバンバン撃墜シトルヤン」
「ヒャハハハ人間共ハ相変ワラズ骨董品ヲ使ットルデェ!」
「コレナラ俺達ノ勝利ハ確実ッスネ、忌憚ノナイ意見トイウ奴ッス」
「……ヌヌヌ」
上空では熾烈な航空戦が繰り広げられていたがスケイヴン軍の戦闘機群が終始圧倒しており、墜落していくのは
「ドウシタラットダー?」
「ナンカ人間共ノ戦闘機ノ性能ガ向上シテイル気ガスルヤンケ、予定ダトモット早ク制空権ヲ確保デキルハズヤンケ」
「気ノセイジャナイカ?人間共ッテクソボケジャワティー蛆虫ダカラ技術革新ガデキナイッテ聞イテルゾ?」
「ソンナ事ヨリ敵陣地ニ乗リ込モウゼ!ボーットシテタラ督戦隊ノ奴ラニ後ロカラ撃タレチマウヤン!ラットダーハ俺達ノ代ワリニ前ニ出テクレ!」
「ワカッタヤンケ」
「オウ、頼リニシテルッスヨ戦友!」
機械とはいえ歴戦の兵士であるラットダーは今までの
「……クソ、やはり鼠共の戦闘機の方が上か」
「ああ、我々もようやく技術革新を行えるようになったが連中の開発スピードには追い付けていないのが現状だ」
「奴等が勢力としては小規模なのが不幸中の幸いだな。だが時間を与えれば鼠共は際限なく増えるぞ」
「うむ、だからこそ鼠共の間引きをする必要があるのだ。そろそろ大鼠共が出てくるはずだから
「わかっているさ
「うおおおおお皇帝陛下の為にぃ!」
「キー坊ッテイツモ同ジ言葉ヲ吐クナァ!ボクナンカ推シニ貢グ為ニ戦ットルデ!近イウチニアイドル総選挙ガアルカラモット貢ガナイトイケナインヤ!」
「いや誰だよキー坊って!」
「アノゥ、センパイ……昨日ト違ッテ人間共ガ全然逃ゲナインデスケド…イインスカコレ」
「チッ、神ノ御告ゲ通リダナ。
「ハ、ハイッ!」
後輩達に周囲を警戒しろと促しつつ
―キキキ!クルゾクルゾウッ!人間ノマリーン共ヲブチ殺セェッ!!―
「ッ!撃テェッ!」
「オオッ!?サスガハセンパイヤデッ!」
そして自分のパワーアーマーに住み着いた鼠のディーモンが言葉を発した瞬間ネズローは自分の勘を信じて虚空にプラズマガンを乱射する。ネズローのプラズマガンは光学迷彩で隠れていたウルトラマリーンの伏兵の一人に命中し確実に殺していた。
「敵襲ダッ!スペースマリーン共ダァッ!」
「ヒィエエエスペースマリーンダア!青ノマリーンハアノ忌々シイグィリマンガ率イルウルトラマリーン!流血ヲ齎スブラッドエンジャル!ブラックテンプラーハ頭ガイカレタ狂信者共!ソシテ死ヲ呼ブデスウォッチ……!」
「ハヒーーーッ!?ラットマリーン様オ助ケーッ!」
帝国の精鋭部隊であるスペースマリーン、その中でも特に有名なウルトラマリーンが襲撃してきたと気づいたソルジャーラット達は震え上がり慌てて友軍であるラットマリーンに任せる事にした。
「撃テェ
「オ前等ハ集中砲火デ奴等ヲ穴凹チーズニシテヤレ!」
「ワカッタヤデセンパイ!」
(ヨシ、射撃戦ナラコチラガ圧倒的ニ有利ダ……ダガ奴等モ馬鹿ジャナイ。コノママダト勝テナイノハ理解デキルハズダ)
こちらが優位なのを把握したネズローは一安心しつつも敵がこのまま座視するわけがないと確信し警戒を続けていた。
「サア、ドウデル……?」
「ア、アガガッ!?」
「ッ!?マズイ!
同僚の悲鳴を聞いたネズローは慌ててそちらを向く。チェーンソードに貫かれた
「エッ!?ナニッ!?ナンダァッ!?」
「ウ、ウルトラマリーンダ!デモナンデ目ノ前ニイルンダ!?センサーニハ何モ反応ガナカッタゾ!?」
「知ルカ!迎撃シロォッ!」
「装備はいいが技量がお粗末だな。まあ研修に来た
「いいか、確実にトドメをさせ!中途半端な損傷だと大鼠は復活するからな」
「了解だ
慌てて迎撃を始める
「アーーーッ、モォ!サッサト死ネ屑ガ!オ前シブトスギルンダヨ!
「貴様に言われたくないな大鼠!しかし貴様等スケイヴンに仲間を思いやる心があったとは!」
「イヤ別ニ、
「……スケイヴンらしい考えだな」
どこか気の抜けた会話をしつつ
「オイヤバイゾ
「
「違ウソウジャナイ!新手ガキヤガッタ!ソレモマリーンジャナイ、トンガリ耳共ダ!」
「ハァ!?」
相棒のチュウメイの言葉を聞いたネズローは周囲を見回すと、ウルトラマリーンを援護するトンガリ耳……アエルダリの戦士達が出現したのを確認し困惑する。
「鼠駆除に手こずっているようだな、手を貸してやろう人間」
「お前達は……礼は言わんぞ」
「別に構わんよ。我々が好きでやっているだけだからな」
アエルダリの戦士の一人に話しかけられた
「イヤチョット待テヨ!オ前達イツノ間ニ同盟ヲ組ンデタンダ!?」
「別に同盟を組んだわけじゃない、利害の一致だよ。貴様等汚物を駆除するために人間に手を貸しただけだ」
「ソンナニ俺達ノ事ガ嫌イナノカ!」
「当たり前だろう?混沌の連中にも爪弾きにされる汚物が好きな者などいるわけないだろうに……なあ人間よ」
「まあ、そうだな」
「キキキ……酷イ事イウナ、マア事実ダカラショウガナイケド」
「納得スルナチュウメイ!サッサト迎撃スルゾ」
予期せぬ敵の増援に動揺しつつもネズローとチュウメイは迎撃に出るのであった。
<人物紹介>
●ソルジャーラット達
→「ラットマリーン様鬼つええ!このまま人間共を皆殺しにしようぜ!」と呑気に考えていたがウルトラマリーン達の襲撃に震え上がる。まあソルジャーラット達からすればスペースマリーンなんて死の化身なので怯えるのも仕方ないだろう。
●ラットダー
→数百年以上にわたって前線で戦い続けているベテラン機械。貧弱なソルジャーラット達の代わりに前に出て戦うロボット兵士の鑑である。
ちなみに長年の改良の結果防御力が大幅に上がっておりラスガンの直撃にも余裕で耐えられるようになった。
●
→スケイヴンの大攻勢によって甚大な被害が出ているが兵士達が大勢死ぬのはいつもの事なので大丈夫だ、問題ない。最近になってようやく兵器の改良などが行われるようになった。
●
→ウルトラマリーンとの射撃戦では優位に立つが白兵戦に持ち込まれ劣勢となる。いくら装備がよくても経験が全然足りないからね仕方ないね。しかもアエルダリの戦士達まで襲ってきたので厳しいだろう。
●ウルトラマリーンの
→一体誰トリアン・タイタスなんだ……アエルダリの戦士達が出てきたのには渋い顔をしつつもラットマリーン達を駆除できるなら受け入れる事にした。
●アエルダリの戦士達
→銀河の汚物ことスケイヴンの邪魔をする為に飛び入り参加してきた。戦士達の隊長は
●ネズローとチュウメイ
→こんなの聞いてねぇ!と内心で激しく罵倒しつつも戦う事を決意したラットマリーンの鑑である。
今後は少しずつ投稿していく予定ですがよろしくお願いします。