「……………」
西暦30000年、天の川銀河の人類はかつて大いに繫栄していたが様々な理由で衰退していた。
「……………」
そんな人類の状況を憂いた一人の人物が立ち上がる。太古の昔から人類を見守り救ってきた偉大な指導者が追い詰められた人類を救う為に表舞台に出たのだ。皇帝はサンダーウォリアーと呼ばれる超人兵士達を造り出し、敵対する
「……………」
そして皇帝は新たな計画として自分を補助する為の超人……
「……ううむ」
極秘の研究所にて皇帝は難しい顔を浮かべていた。皇帝が見つめる先には一つの保育カプセルがあり、その中には赤ん坊がスヤスヤと眠っていた。
「この2番は
自分に比肩するかもしれない驚異的な素質を持つ赤子を見た皇帝は渋い顔を浮かべつつ考え込んでいた。
(能力的には申し分ないが、暴走すれば私以外に抑えられる者がいないかもしれない。処分するべきだろうか?だがこれ程の
「とりあえず結論は後にしよう。他の
2番と呼ばれた赤子の処遇を保留とした皇帝は引き続き
「陛下、陛下!あ、赤子達が、赤子達が入った保育カプセルが突然消え去って……!」
「ッ、渾沌の仕業か!」
「オギャア」
皇帝の計画を察知した渾沌の神々が介入した事で
「キキキ、
「バブゥ?」
赤子にとって不幸だったのは初めて遭遇した知的生命体がオルク……人類からグリーンスキンと呼ばれる
「ニク、肉!柔ラカソウナ肉ダ!」
「オイ、俺ノモンダゾ!」
目の前の赤ん坊が無力な存在だと確信したグレッチェン達は舌なめずりをしながら飛び掛かる。このままでは赤子は無惨に喰われる事になるだろう。だが赤子が無邪気な笑顔を浮かべて手をかざすとグレッチェン達は全員空中に浮かび手足をジタバタさせる。
「ナッ、ナンダアッ!?」
「カ、カラダガ浮カンデイルヨォ~~~ッ!?」
「ダアッ」
「グギョ!?」
突然の展開に激しく混乱するグレッチェン達だが、その内の一匹が雑巾絞りされて惨殺されたのを見て呆然とする。
「ヒ、ヒイィッ!?」
「コ、コイツ、タダノ
得体の知れない赤子に手を出すんじゃなかったと激しく後悔するグレッチェン達だったが、その後も赤子によって八つ裂きにされたり木っ端微塵になるなど様々な死に様を見せた末に全滅した。
「……ムゥ」
グレッチェン達で遊んで満足した赤子は空腹を覚えミルクを欲しがっていた。だが周囲にはグレッチェン達の血や臓物くらいしかなく赤子は不満げな表情を浮かべる。
「チュパチュパ、ケプッ」
異能の力でグレッチェン達の血を集めてミルクに変換して飲んだ赤子は満腹になり、満足な様子で保育カプセルに戻って眠るのであった。
「おぉ、ゴルクとモルクのお告げ通りだ、中々おもしれー見世物だったぜ!この
「あぁん?ボカバカの奴が
「へぇ、そうらしいです。なんでもサイコーな力を持っているスンゲーガキらしくて自分が飼うって言ってやした。それとゴルクとモルクのお告げだって言ってましたぜ」
「何考えてんだアイツはぁ?まぁあのイカレ野郎のやる事なんてわかるわけねーか」
とあるオルクの弱小部族のリーダーは部下からの報告を聞いて困惑していた。オルクにとって
「というかサイコーな力を持っているスンゲーガキって何だよ?」
「わ、わかりやせん」
「チッ、おいボカバカの奴を連れて来い!」
使えない部下にイラつきつつも族長は件の
「おいオメー何考えてやがる!
「お頭!まあ見ててくれよ、この
族長の詰問にも動じないボカバカはにやけ顔を浮かべつつ赤子を抱き上げていた。
「アゥ?」
「おぉ、起きたか!」
目を覚ました赤子は周囲を見回し不思議そうな表情をしていた。
「ふぅん、そのガキがそうなのか。それでサイコーな力って何だよ?」
「よぅしチビ、あの
「「「エッ!?」」」
「ダアッ!」
ボカバカが指さした先にいたグレッチェン達を見た赤子は笑顔で手をかざし、グレッチェン達を雑巾絞りにして血をミルクに変える……どうやら赤子はグレッチェン達をミルクを絞る為の生物だと認識したようだ。
「どうだスゲーだろ!」
「おぉ~~~ッ、確かにおもしれー事するな。まあ飼ってみるもの悪くねーかもしれねーな……そのガキの名前はどうすんだ?」
グレッチェン達が愉快な死に方をしたのを見た族長は面白そうにするが、ふと赤子の名前はどうするのかと疑問を覚える。
「ティーフ、ティーフだ!ゴルクとモルクの贈り物だからティーフ!どうだ悪くねーだろ?」
「キャッキャッ!」
「へッ、ああそうかい。とりあえずオメーが面倒見ろよボカバカ」
自分の覇道に役立つかもしれないと考えた族長はボカバカが
「
赤子ことティーフがボカバカに拾われてから3年が経過していた。ボカバカとティーフが所属する部族は他のオルクの部族や
「
「おぉ、そうだな!じゃあ競争するか!敵を何匹ぶっ殺せるか競争だ!」
「おう、わかった!」
二人はウキウキとした表情で人間との
「おい、ボカバカとティーフが出てくるぞ!」
「マジか、へへッ、おもしれー物が見れそうだ!」
ボカバカとティーフが出るのを確認した部族のオルク達は面白い見世物を見ようと期待に満ちた表情を浮かべる。
「オオオォ~~~……」
ボカバカに肩車されたティーフは緑の電流を纏わりつつ自分の異能……歪みのサイキック能力を発動させようとしていた。我流であったがティーフの卓越したサイカーの素質と、何度も
「!?――――!――――!?」
「〇、○○○×××……!?」
「□□ッ!」
ティーフが無邪気に手をかざすと今回の
「えいっ!」
ボンッ、という音と共に戦士達が纏めて爆散する。血と臓物を盛大に撒き散らして爆散した戦士達を見て
「おお、中々派手な花火じゃねーか!いいぞもっとやれ!」
「よーし残りのカス共をブチ殺すぞ!」
「ウオォッ!」
気を良くしたオルク達は興奮した様子で
「おう、やるなティーフ!オレも負けてらんねーな!……オオオォォ……」
ティーフの活躍に負けじとボカバカも歪みの力を纏いサイキック能力を行使しようとする。周囲の興奮したオルク達の感情エネルギーを集めて自分に纏わせる事で強大なサイキックエネルギーが放たれようとしていた。
「……
そしてボカバカから放たれた強力無比なサイキックエネルギーは
「オオオォォ~~……どうだティーフ!オレが一番敵をブッ殺したぞ!」
「うおおぉ……スゲーぜボカバカ!ボカバカはこの銀河で一番スゲーイカレ野郎だぜ!」
「ハッハッハ、そうだろうそうだろう!」
ボカバカのサイキックエネルギーを見たティーフは無邪気な様子で養父の活躍を褒め称えていた。何だかんだ仲のいい二人はその後も惑星を掌握するまで続いた
「よし、この星はオルクの、俺様の物になった!オメーら今日は宴だ!好きなだけ飲み食いして大いに騒げ!」
惑星の自分の物としたゼンゾ……ボカバカ達の族長である
(あの
ゼンゾ率いるオルクの部族は人間の赤子もといティーフを拾ってから破竹の勢いで勢力を拡大していた。競合相手である他の部族との抗争に勝利して支配下に置き、惑星にいる他の
(だがこれで終わりじゃねぇ、俺はこんなちっぽけな星一個で満足できねーぜ。もっと、もっとスゲー
オルクの例に漏れず戦う事が何よりも好きなゼンゾは次なる
(そうだ、
「よし聞けテメーら!俺達はもっとデケーいくさをする為にこの星から出る事にするぞ!俺達オルクがこの銀河の支配者だって事を証明するんだ!いくぞ野郎共
「「「「「
そしてゼンゾはとりあえずこの星から出て他の惑星に侵略しようと決意し、部下達を鼓舞する事にしたのであった……準備も何もない行き当たりばったりな計画であったがオルク達としては
「
「おぉ、そうだな!もっと敵をブッ殺してゴルクとモルクに捧げねーとな!」
ゼンゾの演説を聞いたティーフとボカバカも興奮した様子を見せつつ次の
<人物紹介>
●皇帝陛下
→滅亡の危機に追いやられていた人類の状況を憂いて立ち上がった偉大な御方。調べれば調べる程怪物を超えた怪物だとわかるヤベー御方。40Kでは仮死状態で黄金の玉座に固定され神として崇められているが、30K時代の全盛期の皇帝陛下が見ればブチギレる事だろう。言うまでもなく天の川銀河で最強の存在である。
自分を補佐してくれる
●ティーフ(2番)
→皇帝陛下が製造した
ちなみに物好きなオルクに拾われて養育された結果、オルクの価値観に染まり「
●ボカバカ
→ティーフの養父でオルクの
●ゼンゾ(族長)
→惑星のオルク達を従えるつえぇ奴。他のオルク達よりもデカい身体と大きな声、そして
皇帝陛下(+
更新はゆっくりとしたものになります。今後は少しずつ投稿していく予定ですがよろしくお願いします。