【完結】鼠人間となった転生者   作:すも

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WARHAMMERの二次は二回目ですが頑張ります。


他種族との遭遇 ~オルク~

いくさだァァァア(グァァァグ)!!」

 

「野郎共前に出ろ!薄汚ねぇネズミ共をぶっ潰せぇ!」

「ネズミ共はビビって引き籠ってやがる!それなら突っ込んで八つ裂きにしてやらァ!」

「俺達を楽しませろよネズミ共!」

 

「撃テッ!撃テェッ!アノデカブツ共ヲ近ヅケルナ!」

「スゴイ数ノ緑ノデカブツ共ガ集マッテキテイル!弾幕ヲ張レ!プラズマピストルガショートスルマデ撃テ!ラットダーハ迎撃ノ為ニ前ニ出テ戦エ!」

「ワカッタヤンケ、マカセルヤンケ」

 

スケイヴン達が開拓を進めるスタート二ブリング(齧り始め)星系の端にある惑星の開拓を進めようとしたスケイヴンの先遣隊は、惑星に先住民である緑色の異種族ことオルクと遭遇し交戦を始めていた。オルク達は新しい玩具を見つけて興奮しつつ先を争って突撃し、スケイヴン達は野蛮な異種族を迎撃せんと前哨基地に立て籠もり弾幕を張っていた。

 

オルクにとって他種族は戦って叩き潰す敵であり、スケイヴンから見た異種族は自分達の繁栄を邪魔するゴミであった。そんな彼らが遭遇すれば即座に戦闘に発展するのは当然だろう。

 

「オラオラ行くぞテメエら!誰が最初に突破するか競争だァ!」

「「「「「ウオオオォォォ!!」」」」」

 

「ナ、ナンダァ、アイツラ考エナシニ突ッ込ンデキタゾ!?」

「馬鹿ガ!地雷ノ餌食ニナレ!」

 

オルク達はオンボロなトラックやバギーに乗って我先に突撃を行い、スケイヴンが敷き詰めていた地雷の餌食となる。

 

「ヒャハハハ!コイツラ滅茶苦茶馬鹿ヤデェ!……………エッ」

 

愚かなオルク達を嘲笑っていたスケイヴン達だが、後続の部隊が怯む事なく突っ込んでくるのを見て戦慄する。

 

「俺達は誰にも止められねぇ!」

「ア……アイツラ変ナ薬デモヤッテルノカ!?」

 

自分達では考えられないし絶対にやらないオルクの特攻に戦慄しつつも必死に弾幕を張るスケイヴン達であったが、オルク達の攻勢は止められず遂には前哨基地の端に到達する。

 

「よおし!ネズミ共をぶっ潰すぞ!」

「サセナイヤンケ」

「ぬおっ!?」

 

地雷と弾幕を切り抜け意気揚々と基地に乗り込んだオルク達をラットダーが迎撃する。ラットダー0007315はプラズマを纏った大剣を巧みに振り回しオルク達を斬り捨てていく。

 

「おいおい!ビビりのネズミ共だけかと思えば中々つえぇ奴もいるじゃねえか!鉄屑なのはちと気に入らねーけどよ!」

「あの鉄屑が持ってるビリビリチョッパは俺のもんだ!」

「いや、俺がいただくぜ!」

 

仲間が斬り捨てられてもオルク達はまったく気にする事なくラットダー0007315を取り囲む。よく見れば斬り捨てられたオルクも即死はしておらず起きあがろうと足搔いていた。

 

(人間達ノ記録ニ書カレテタ通リヤンケ。コイツラメッチャタフヤンケ。首ヲ刎ネルカ四肢ヲバラバラニスルシカナイヤンケ)

 

ラットダー0007315は自分の主人であるスケイヴン達とは比べ物にならない程タフなオルク達を見て思考しつつ打開策を探っていた。こうしている間にもオルク達は続々と前哨基地に乗り込みスケイヴン達と交戦を始めていた。

 

「来ルナ!来ルナッ!?ウギャアアアア!?」

「ガハハハッ!弱っちいネズミ共だぜ!キイキイといい声で鳴きやがる!」

 

白兵戦に持ち込まれたスケイヴン達はオルク達にとって面白い玩具であった。プラズマ兵器で必死に抵抗するもオルク達は怯む事なく突撃しダッカ(銃器)を乱射し、チョッパ(刃物)を振り回してスケイヴン達を死肉の塊に変えていく。

 

(マズイヤンケ、コノママダト部隊ガ全滅スルヤンケ)

 

危機感を覚えたラットダー0007315はオルク達の首を刎ねつつ仲間であるスケイヴン達を庇うように立つ。

 

「ラ、ラットダー!」

「ワシガ殿ニナルヤンケ。オ前達ハ脱出シテ応援ヲ呼ブヤンケ」

「ワ、ワカッタ!任セタゾ!」

「安心スルヤンケ、ワシメッチャタフヤシ」

 

ラットダーに庇われたスケイヴン達は九死に一生を得たと安心しつつ我先に脱出する。逃げ足の速さは流石スケイヴンであった。

 

「逃げられると思ってんのか?逃がすかよぉ!」

「オ前ラノ相手ハワシヤンケ」

 

スケイヴンを追撃しようとするオルク達であったがラットダー0007315が立ちふさがる。

 

「鉄屑が!邪魔すんじゃねーよ!」

「シャアッ、プラズマ・ソード!」

 

その後ラットダー0007315はオルク達の集中攻撃で破壊されるまで30体以上のオルクを道連れにした。そして前哨基地を制圧したオルク達は勝鬨を上げる。オルクやスケイヴンの死体が辺り一面に転がる光景は悲惨であったが、死体が転がっている戦場などこの銀河では非常にありふれた光景であった。

 

 

 

「フーム、前哨基地ガ陥落シタカ。情ケナイ連中ダ」

 

前哨基地の一つが陥落した事を確認した開拓団のトップであるグレイシーアは慌てる事なく対策を考えていた。グレイシーアからすれば末端のスケイヴン達の死などどうでもよかったのだ。

 

「コンピューター、分析ハ進ンデイルカ?」

―はいマスター。前哨基地の兵士達は立派に戦ったようです―

「フン、壊滅シタ負ケ鼠共ガカ?マア自分ヲ犠牲ニシテデータヲ残シタダケ屑共ニシテハマシダナ。ラットダーノ戦闘データハ?」

―ラットダー0007315が破壊される直前にデータを送信していました。敵対種族との戦闘記録は今後ラットダーのアップグレードに役立つ事でしょう―

「ソウカソウカ!ソレナライイ。逃ゲ出シタ屑共ヲ回収シタラ反撃ニデルゾ。準備シロコンピューター」

―仰せの通りに―

 

前哨基地にいたスケイヴン達はオルクとの戦闘データを収集する為の生贄であった。彼等の犠牲によって有用なデータを手に入れたグレイシーアは屑共にしては役に立ったなと思いつつ油断なく反撃の準備を進める。

 

「奴等ハカナリシブトイヨウダ。近ヅカレタラ屑共デハ対抗デキンナ……ナラバ遠距離カラ一方的ニ駆除スレバイイダケダ」

 

 

 

「敵襲だ!野郎共迎撃しr」

「な、なんだぁっ!?どこから攻撃してきた!?」

「あのネズミ共、めちゃくちゃ遠くから撃ってきてやがる!クソネズミ共がぁ……!」

 

「キキキ!狩リノ始マリダ!ホラホラ逃ゲロ逃ゲロ!逃ゲナイトミンチダゾォ!」

「オ前達ト戦ウツモリハナイ!タダ一方的ニ駆除スルダケダ!」

「一方的ニ駆除サレルンダ、悔シイダロウガ仕方ナインダ」

 

数日後オルク達が占拠した前哨基地はスケイヴン達のアウトレンジ攻撃に晒されて壊滅した。

 

「グレイシーア様!報告イタシマス!デカブツ共ニ占拠サレテイタ基地ノ奪還ニ成功シマシタ!」

「ウム、引キ続キデカブツ共ノ掃討ヲ進メロ。奴等ト馬鹿正直ニ戦ウナド愚カナ事ハスルナヨ。ソレト奴等ガ使ッテイタ宇宙船ハ?」

「順調ニ破壊ガ進ンデオリマス!イヤア、最近開発サレタレールガンハ素晴ラシイデスナ!」

 

部下達の報告を聞いたグレイシーアは上機嫌な様子を浮かべる。スケイヴン達が開発したレールガンは超遠距離からの攻撃を可能とし、オルク達は反撃できず一方的にやられていたのであった。

 

「アア、確カニ素晴ラシイナ。馬鹿ナデカブツ共ヲ一方的ニ甚振レルノハ最高ダ」

「エエ、エエ!マッタクソノ通リデストモ!」

 

自分が何より大事なスケイヴンにとって、自分の身を危険に晒す事なく相手を攻撃できるレールガンは素晴らしい発明であり、彼等から大いに歓迎されていた。レールガンの素晴らしさを再確認したグレイシーア達は上機嫌な様子で会話を続ける。

 

「アノ、現地ニ派遣シタ部隊カラノ報告デス。破壊サレタラットダー0007315ヲ発見シタソウデス。損傷ガ激シイデスガ修復ハ可能ダト」

「ホウ、ソウカ。ナラ回収シテ修理シロ。マダ使エル道具ハ大事ニ使オウデハナイカ」

「カシコマリマシタ!」

 

オルク達に最後まで抵抗し破壊されたラットダーは回収され修理する事になった……末端の兵士達と随分待遇が違うが悲しい事にいくらでも替えのきく兵士達とラットダーでは後者の方が大事にされていたのだ。

 

「デカブツ共ノ駆除モ近イウチニ終ワルダロウ。ムス様ニゴ報告シデカブツ共ノ研究ヲ進メルノト並行シ惑星ノ開拓ヲ始メナケレバ。マッタク迷惑ナ緑共ダ!私ノ仕事ノ邪魔ヲスルンジャナイ!」

 

勝利を確信したグレイシーアはオルク達に文句を言いつつ自分に与えられた仕事を全うする為に全力を尽くそうとするのであった。

 

 

 

 

「……アノ、グレイシーア様。惑星ニイルデカブツ共ガ全然駆除デキマセン。潰シテモ潰シテモ何処カラカ増エテルヨウデシテ」

「グレイシーア様!マタ宇宙船デス。生体パターンハ……マタ緑ノデカブツ共デス!今年ニ入ッテ2回目デス!」

「ホアァアァーーーッ!!」

―落ち着いてくださいマスター。部下に八つ当たりしても事態は改善できませんよ。本部へ増援を要請しましょう。大丈夫です、ムス様達もマスターの仕事振りを評価していますから―

 

その後開拓を進める事になったものの、地面から勝手に生えてくるオルクや、ひっきりなしに宇宙船に乗ってやって来るオルク達を相手にする事になったグレイシーアは奇声を上げて頭を抱える事になる。部下に八つ当たりしたりAIに慰められたりしつつもグレイシーアは仕事に励むのであった。

 

 

 

 

 

<人物紹介>

●鼠人間達(スケイヴン)

→オルクと遭遇したが、何とか撃退する。だがここからが本当の地獄だ……!ひっきりなしにやって来るオルクと戦う事になるが40K世界ではオルクの襲撃など日常茶飯事である。

 

 スケイヴン達の戦闘方針は「自分の肉体はいっさい傷つかず、一方的に敵をいたぶれる事」であり、超遠距離から一方的に攻撃するのが彼等のお気に入りである。近づいてくる敵は末端の兵士達に対処させるかラットダーをぶつける事にしている。

 

 

 

●緑のイカス連中(オルク)

インゲン(人間)とは別に面白そうな玩具を見つける。スケイヴンの事はいい声で鳴く玩具だと思っているが、正面から戦おうとせず遠距離攻撃に徹するのは気に入らない模様。ラットダーについてはなかなかつえぇ鉄屑でイカス武器を持ってると評価している。

 

 オルクが厄介なのは戦闘力だけでなく繫殖力も非常に強いため、今までの原住民のように簡単には駆除できずスケイヴン達はウンザリしている。ちなみにオルクとスケイヴンは使う言語が違うので会話はできない。彼等の研究については次回の話で書く予定です。

 

 

 

●ラットダー

→プラズマ兵器で武装しオルク相手に獅子奮迅の活躍をする。部隊の仲間達を心配して殿を買って出るロボット兵士の鑑である。破壊されたラットダーは回収されて修理を受け、その後部隊に復帰した。

 

 戦闘データを見たスケイヴンの技術者達は「ヤハリラットオゴウル要ラナイノデハ?」となった模様。

 

 

 

●グレイシーア

→オルクと遭遇し何とか撃退するも、その後もオルクの襲撃を受け続ける事になった不幸な鼠。ムス達から功績を評価されつつオルクの対処を任されたので今後もオルクと戦い続ける事が決まった。

 

 

 

●レールガン

→超遠距離から一方的に攻撃できるという全スケイヴンが待ち望んでいた新兵器。でもレールガンだけで何とかなるほど40K世界は甘くないのだ。




スケイヴンタイドを購入しスケイヴンにハマった結果勢いで書きました。WARHAMMERの二次は二回目でが、今度は最後までプロットが出来てますので何とか完結させたいと思います。参考資料はコアブック(AOS&40K)とコデックスとバトルトームです。ネタバレですが「俺達の戦いはこれからだ!」エンドになります。



更新はゆっくりとしたものになります。今後は少しずつ投稿していく予定ですがよろしくお願いします。
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