【完結】鼠人間となった転生者   作:すも

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WARHAMMERの二次は二回目ですが頑張ります。


鼠人間達の研究 〜オルク対策とワープ技術〜

「……なるほど、開拓団が遭遇した敵対種族を解析した結果、奴等の正体は菌類であり胞子によって繁殖しているのか」

「ハイ、デカブツ共ハ凄マジイ繁殖力ヲ持ッテオリ、少シデモ放置スレバ急激ニ数ヲ増ヤシマス」

―人類が遺した記録通りでした。人類は彼等をグリーンスキンと呼称していましたが、彼等の対処には人類もかなり手を焼いていたようですね―

 

 

 

「グリーンスキンか、我々も奴等の事をそう呼ぶとしよう。奴等は如何なる環境でも適応すると言うが本当なのか?」

「事実デアリマス。人工衛星デ実験シマシタガ、コノ糞緑共ハ本当ニシブトクテ厄介デアリマス。実験デ使用シタ人工衛星ハ汚染ヲ防グ為ニ塵一ツ残サズ消滅サセマシタノデゴ安心ヲ!」

―大気が存在しない空間や放射線に満ちた実験空間においてもグリーンスキン達は繁殖していました。彼等の環境適応力は脅威的です―

 

 

 

「実に厄介だな。それに何よりも悪質なのは奴等の遺伝子に高度な技術が使われていて、グリーンスキンの繁栄を助けているのか」

「ソノ通リデス。アノデカブツ共ガ高度ナ武装ヲシテ、宇宙進出ガ出来ルノハ遺伝ニ予メ情報ガ記録サレテイルカラデアリマス」

―解析した結果彼等は自然に誕生した生物ではなく、何者かが製造した生物兵器であると研究者達は結論しました。この星系で彼等が繁栄していなかったのは非常に幸運だったと言えます―

 

 

 

「……我々スケイヴンが星系の外へ開拓を進めればいずれグリーンスキンの大勢力と遭遇すると?」

「エエト、ハイ。マズ間違イナクソウナルカト」

―開拓団が遭遇したのは極一部でしょう。グリーンスキンの繁殖力を考えれば、この銀河の広範囲で繁栄している可能性が非常に高いかと。最悪の場合、本隊が攻めてくれば押し切られる可能性があります―

 

 

 

「グリーンスキンへの対抗策は?」

「奴等ハ突ッ込ム事シカデキナイ馬鹿ナノデレールガンデ一方的ニ排除出来マス!」

「ふむ、なるほど。奴等を効率的に駆除出来る方法はないか?奴等を構成する菌類を破壊するとか」

「ソノ、残念ナガラ難シイヨウデス」

―研究チームが実験を行い、菌類への特効となる生物兵器を開発しましたが、菌類は即座に耐性を獲得し無効化しました。菌類の適応力は凄まじく並大抵の兵器では通用しないようです―

「……悪質過ぎるだろう」

 

 

 

「脅威は人類の帝国だけではなかったか、まあ予想されていた事だ」

 

研究者とAI達の報告を聞き終えたムスはグリーンスキンという新たな脅威について考え事をしていた。

 

「幸いな事にグリーンスキン共の技術力は今の我々でも対抗出来るレベルだ。今後科学技術を発展させスケイヴンの数を増やしていけばいい。何よりも大事なのは数を増やす事だ。一つの星系だけでは繁栄にも限界があるし、別の星系にも早急に入植しなければ」

 

ムスは自分達スケイヴンの繁栄や戦いにおいて重要なのは数だと考えており、どんなに技術力が発展しても最終的に同胞達の数を揃える必要があると理解していた。

 

幸いな事にスケイヴンの繁殖力は優秀であり、環境さえ用意すれば数を増やす事は容易であった。スケイヴンは劣悪な環境でも生存さえできれば問題なく繁栄する事ができた。

 

「だが問題がある。星系の開拓は順調に進みつつあるが、別の星系に飛び出る為の技術が必要だ」

 

スケイヴン達のスタート二ブリング(齧り始め)星系の開拓は順調に進んでいたがその後が問題だった。宇宙は非常に広大であり通常の手段で恒星間移動を行えば多大な時間が掛かるのである。

 

スケイヴン達は人類の遺物を解析し宇宙進出を果たしたが、歪み空間を利用したワープ技術については渾沌勢力の注意を引かない為に禁止していた。だがここに来て彼等はワープ技術の実用化に迫られていたのだ。

 

「だからこそ彼等に長い間研究を行わせているのだ……半世紀が経過しようやく形になったアレを使う時が来た」

 

そしてムスはワープ技術の研究を命じた部下達の進捗を確認しようとするのあった。

 

 

 

「ほう、上手く出来ているではないか」

「エエ、エエ!我等ノ手ニ掛カレバコレクライノ事ハ容易デストモ!」

 

進捗を確認したムスは上機嫌な様子を見せる。部下達が開発したワープ技術は歪み空間を経由しない代物であり、渾沌の注意を引かず安全にワープする事が出来る画期的な発明であった。

 

「先住民が遺した独自のワープ経路を解析し再現出来たか……よくやってくれた。お前達なら可能だと信じていたぞ」

 

それは人類とは別の種族……アエルダリが遺していたワープ経路をスケイヴンの手で再現した物であった。アエルダリが使用していたウェブウェイ(網辻)を独自に再現したワープ経路はオリジナルと比べて稚拙で範囲は非常に狭いものの、ワープ経路としては十分に機能していた。

 

「現在星系内ニワープ経路ヲ順次構築シテオリマス!我等ノ母星カラ星系ノ端マデ一瞬デ移動出来ルヨウニナルデショウ!」

「素晴らしい。これで我等もワープ技術を手に入れた。お前達の働きには偉大なる角ありし鼠(グレイトホーンドラット)様も満足される事であろう」

「光栄デス!」

 

ムスの純粋な称賛に研究者達は得意気な表情を浮かべる。実際彼等が開発したワープ技術は今後の開拓に大きく役立つものであり、その功績は鼠の神も認めるところであった。

 

「ではこのワープ経路を別の星系に繋げる準備を。私は他の部下達に開拓団の準備を命じるとしよう」

「……エッ?」

 

だがムスの発言を聞いて研究者達は呆然とする。ワープ経路はまだ研究途中であり未だ手探り状態だったのだ。

 

「シ、シカシ、マダ研究途中デアリマシテ」

「研究と並行して進めろ。我々に悠長に事を進める余裕などないのだ……まさか出来ないとは言わないだろうな?」

「イ、イエッ!喜ンデヤラセテイタダキマス!」

 

ムスからの無茶振りに研究者達は内心で悲鳴を上げつつも了承する。偉大なる角ありし鼠(グレイトホーンドラット)の代弁者であるムスに逆らうなど不可能だったのだ。部下達への無茶振りはパワハラであったがスケイヴンでは非常にありふれた光景であった。

 

「うむ、任せたぞ」

「「「「「ハイヨロコンデー!」」」」」

 

……その後研究者達はデスマーチに追われつつも一致団結して取り組み、最終的にムスが満足する成果を上げる。そして彼等の働きを認めたムスは研究者達の昇進を約束すると同時に更なる仕事を命じるのであった。

 

 

 

 

 

「どうしたのだ先見司(ファーシーア)?随分と酷い顔だが一体何を視た?」

「……下劣な鼠達が銀河を席巻する未来だ。何と言う事だ、渾沌の神が増えるというのか?早急に対処する必要があるかもしれない」

 

 

 

 

<人物紹介>

●転生者(ムス)

→部下達に無茶振りしつつ自分も頑張っている。労働環境はブラックを超えたブラックだが全然平気である。鼠の神もムスの仕事にはある程度満足している模様。

 

 スケイヴンがワープ技術を手に入れた事に狂喜乱舞する。その後は意気揚々と開拓団の準備を命じ、スケイヴンの更なる発展を夢見るのであった。

 

 

 

●鼠人間達(スケイヴン)

→自分達が銀河で繁栄する為に色々と頑張っている。肉体は脆弱だがクソみたいな環境でも繁栄出来るタフな種族である。星系の開拓は順調であり、ワープ技術も手に入れた事で開拓スピードは更に上がる事だろう。

 

 

 

●ワープ経路

→宇宙エルフことアエルダリが遺したウェブウェイ(網辻)の残骸をスケイヴンが解析し再現した物。技術者達がパワハラを受けつつ死ぬ気で半世紀以上研究に取り組み頑張った結果再現できた。死ぬ気でやれば何とかなるのだ。名称はまだ未定。

 

 オリジナルと比較すると稚拙で範囲は非常に狭いが今後拡張していけばいいので大丈夫だ、問題ない。歪み空間を利用しない画期的な発明だが、アエルダリ達が見れば酷評する事だろう。

 

 

 

●宇宙エルフ(アエルダリ)

→かつて銀河の支配者であったが、色々あった結果滅亡の危機に晒されている種族。能力は非常に高いがそれに比例してプライドも非常に高く面倒な種族である。詳しくはアニ〇タwikiを見てください。

 

 渾沌の神偉大なる角ありし鼠(グレイトホーンドラット)の下僕であるスケイヴン達を見つければ容赦なく駆除しようとするのは確実である。




スケイヴンタイドを購入しスケイヴンにハマった結果勢いで書きました。WARHAMMERの二次は二回目でが、今度は最後までプロットが出来てますので何とか完結させたいと思います。参考資料はコアブック(AOS&40K)とコデックスとバトルトームです。ネタバレですが「俺達の戦いはこれからだ!」エンドになります。



更新はゆっくりとしたものになります。今後は少しずつ投稿していく予定ですがよろしくお願いします。
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