どけネフティス、こっちはアナハイムだぞ。 作:チト 熟練見張員
なんで私はこれを今更書いてるんでしょうかね…
※なんか既存の小説(執筆者同一)の登場人物と名前が同じだったりするけど、全然別の作品なので華麗にスルーしてくださいね。
他人の金で食う焼肉は美味いゾイ☆
どうも、みんなのアイドル小汚い金ズルこと
裏月ビストちゃんだ!
ピースピース☆
「何処を向いて変なポーズをしているんですか?肉が全てなくなってしまいますよ」
「苦しゅうない苦しゅうない、どうせ黒服貴様の金ぞ食うたいだけ食え」
「なぜ貴方はそこまで偉そうなのでしょうかね…」
目の前に居るのは小汚い金ズル2号こと、ビジネスパートナーの喪服さん———
「黒服です」
ではなくて黒服ちんだぞ。お前の名前覚えにくいんだよッ(聖徳太子)
お前その顔で、どこから肉を食っているんだ
そっちの方がだいぶ神秘じゃないのか?
「私の顔をそんなに見つめてどうしたのですか」
「お前の顔って殴ったら凹むんかなって」
「唐突な罵倒に何か意味があるのでしょうか?」
今日は黒服の金で焼肉に来ているぞ。
なぜかというと、今日が契約の更新日だからだ。
『メロンです、契約書です』って会社にわざわざ黒服が訪ねて来たんだけど、私はアビドスの地産地消に貢献するために毎日アビドスメロンを5L食ってるから、正直言うとメロンは間に合ってるんだよね。食ったけど。
という話を黒服にしたところ、メロンじゃなくて焼肉パになった。
別の個室では、私の部下達が黒服の金で牛タン祭りをやっているよ。
私も早くソッチに行きたいかな。
「それで、契約更新の件ですが…」
「特に重大な副作用も無かったし、続行ということで」
牛カルビぱくー
美味い…やはり牛カルビこそ至高…
だがカルビっていう部位はないんだよね、部下がそう言ってた。
ユメ先輩、聞こえていますか?
カルビという部位は無いらしいです。
天国で寂しくないように、祭壇に牛カルビ弁当をお供えしておきました。
現界しても今日会社に誰もいないから、1人で済ませちゃってくださいユメ先輩。
帰りは遅くなります。
(ひぃん、微妙な気遣いが寂しさをより刺激しているよビストちゃん……)
出発前に弁当の前で誰かの声が聞こえた気がしたが、多分気のせいだな。
遺骨も入っていない祭壇にうっすら金色のヘイローが灯っていた気がしたが、多分そういう蛍光灯か何かだろう。
部下の誰かが気を利かせて祭壇に電飾を施したんだな、まったく。
気遣いのできる良い部下を持てて私は嬉しいぞ、後で会社の倉庫裏に来い。
「ククク、随分とスンナリ承諾なされるのですね?」
「背広には企業立ち上げで世話になったかんな〜、少し位は目を瞑ってやんよー感謝しろ」
「黒服です」
実際、黒服の実験はそこまで危険なものではない。
変なことしたら契約を切られると黒服も弁えているのだろう。
せいぜいが、変な薬物を注射されたり、食前食後にデカい錠剤を飲まされたり、謎の遠心機の中にブチ込まれたり、髪切られたり腕切られたり、そんな感じだ。
内臓がないぞー(渾身のギャグ)ってね。
「でも意識無いときに同意なしで髪切られた時は、久々にキレちまったよ屋上いこか」
「私としては、同意なしで腕切った方が流石にアウトだと思ったのですが……」
「バッキャヤローッ麻服ぅ!!髪は女の命だろうがあ!!」
「黒服です」
私は行儀悪く肉を箸でブッ刺しながら、ムキーッと怒りを露わにする。
ビジネスパートナーといえど、怒る時は怒るのだ。
年功序列が私の癇癪からお前を守ってくれると思うなよ?
私はこれでも、ヘアスタイルとベッドメイクには気を遣っているのだ。
会社の収益報告書よりもな!!
黒服は何か言いたげに、表情を引き攣らせる。
なんでその頭で表情が伝わってくるんだよ、というか表情筋があったのかお前…
器用だなおい!?
「あれから体の変化の方はどうですか?」
「強いていうなら、体が軽くなったかな?なんか私が落とした物とかも、やけにスローで落ちるんだよね」
「それは良い傾向ですね。恐らく貴方の神秘が周囲に与える干渉力が、強まっているのだと思います。」
「神秘神秘って言うけどさー、お前なんかアタリつけてやってんの?」
前にゲヘナへ営業で行った時に、出会った中等部のカスミんが言ってたぞ。
黒服お前、まさかテロリスト以下の行き当たりばったりじゃないだろうな?
いや既に倫理観はテロリスト以下なんだけど、計画性もなかったら本格的にマズイですよ…
ゲマトリア、ガチで危機感持った方がいいと思う。
「そうですねぇ…」
黒服は手を顎に当てて悩む素ぶりを見せる。
ちょっと頭傾けてるけど、それは萌えの意識か?
生憎私の恋愛対象は女だ悪かったな異形野郎、お前が美少女化したら考えてやらなくもないぞ!
「これは推測の域を出ないのですが、おそらくビストさんの神秘は『宇宙』に由来するものでは無いかと、私は考えています。」
「はーん」
「興味無さそうな返事ですね」
「自分の根元のことより、目の前の肉の焼き加減の方が気になるお年頃なので」
「育ち盛りですか」
「そうだよ私は花の魔術s……じゃなくて、今をときめく花の女子高生だからね!!」
「えっ……きっつ」
「なんだよ文句あんのか女子高生なのはガチだろ!?」*1
ハマーン・カーン!!
よくもそんな事が言える!!
お前はいつもそうだ、傍から見ているだけで人を弄んで!!
でも、おっちゃんは研究者だから“
お前も俗物にならないか?黒服ちん。
「では副作用などで、何か困っている事はありますか?」
「販路に困ってるね」
「今私は『副作用』と言いましたよね?話聞いていました?」
「契約更新ついでに、また黒装束にお願いしたい事があるんだけどいい?」
「黒服です、もうわざとですよね?
それで?私に何がお望みでしょうか———」
「あんたのツテで、D.U.に手を伸ばしたい。」
追記:密会後、黒服は焼肉屋の代金を置いて先に店を出た。部下達が食いまくったせいで、足りなかった。経費で落とせなかった。
「私は社長だぞ!?」
「お前が選んだ
「私のミスでした」
「 お 前 の ミ ス で し た 」
**********
「ここがD.C.ワシントン…」
「D.U.シラトリ区だな、キヴォトス経済の中心でありながら連邦生徒会の政治中枢が集約される、まさにキヴォトスの脳であり大動脈と言えるだろう。最も、キヴォトスの主要な政府機関群と経済の中心が同一であることによって、富が一都市に集中してしまい地方との経済的格差が生まれる原因ともなっている。しかしながら近年では——」
「はい真田開発部長、ご高説はそこまでです。」
「よし、まずは商談バックれてメシ食いに行くか」
「「「おいっ!!」」」
裏月ビストは、D.U.シラトリ区に来ていた。
ビストだけではない。
開発部門のトップや、営業部門のトップ、そのた数人の部下もついて来ていた。
裏月ビストは、黒服の支援を受けアビドスの会社を設立した。
名を『アナハイム・エレクトロニクス』
エレクトロニクスはいいとして、“アナハイム”という名前が何を意味するのかは、勝手に名前を決めたビストにしか分からない。
アナハイムの売り物は、ソーラーパネルだ。
スマホや電子制御機器の普及によって、キヴォトスの電気需要と価格は年々増加している。
そんな中で、ソーラーパネル事業はアナハイムの代名詞になった。
元々キヴォトスでは、ソーラーパネル業界はカイザー系列企業である電化製品会社『カイザーニクス』によって、半ば独占されていた。
カイザーが、ソーラーパネルを扱う企業を片っ端からぶっ潰していったからだ。
だが新興企業アナハイム・エレクトロニクスのバックには、黒服がいた。
黒服とビジネスパートナーであるカイザー・コーポレーションは、黒服が肩入れするアナハイムに手出しできない。
更にアナハイムは、なぜかカイザーより断然品質の良い製品を、同じ価格で売り出した。
当然、顧客たちはアナハイムに流れた。
これにより、カイザーとアナハイムによるソーラーパネル開発競争が始まったのだ。
世はまさに大ソーラー時代。
「字面がソーラー兵器みたいだね」って開発部門にビストが漏らしたら、翌週に会社の敷地内にソーラー兵器が完成していた。
試作ソーラー・レイにビストは興奮したが、経理部門の人に即撤去された。解せぬ。
「いやー、それにしても社長の友人が手伝ってくれなかったら、D.U.進出は無理でしたね。」
「カイザーの奴、D.U.の顧客を我が物顔で縛るんですもの。憤慨してしまいますわ」
「実際、D.U.でのカイザーの影響力は無視できないものがあります。カイザーグループの元締めであるカイザー・コーポレーションの本社はD.U.に存在していており、おそらく彼らは本拠地のあるD.U.から対抗企業の影響力を排除し、ここを聖域化したいのでしょう。実際、数年前まではネフティスグループを除く名だたる大企業がD.U.に本社を置いていましたが、現在はそのほとんどが撤退あるいは規模を縮小し、支社を置くのみにとどまっっています。カイザーからの経済的な報復を恐れてのことでしょうが、D.U.での商売を始める以上、我々にもカイザーからの何かしらのアクションは当然起こり得るものと予想されます。最悪のシナリオとして、武力行使によって営業———」
「はい真田ちゃんそこまで」
「む………すみません社長。」
「ともかく、商談は成功した。あとは野となれ山となれ、だ」
(まぁぶっちゃけ、黒服がバックに着いる限り、そこまで心配しなくても良いんじゃないだろうかねぇ…)
裏月ビストがカイザーの資本力に分からされるまで、あと……
アナハイム・エレクトロニクス
黒服の助けを借りて、裏月ビストが建てた電化製品会社。
ドロップアウトした生徒たちを勧誘して、社員にしてる。
本拠地は、カイザーが手放したアビドス砂漠にある。