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こういうパイロットいそうじゃない?
誤字脱字があったため修正 (2025 0623 2116)
俺の親父は先の戦争で英雄と呼ばれるほどの人だった、親父のことをよく知る仲間からは「頼れる人だ」と言われ、また、違う人からは「ぶっきらぼうだが面倒見が良くて今までに何度も助けてもらった」と言っていた。
俺は親父のそんなところを見ずに…親父の愛情を受けることなく育った。
その分、母さんからの愛情は人一倍多く受けたし、母さんは俺のことをよく見て、よく知ってくれた。だが、我が儘だとわかっていても、どうしても親父からの愛が欲しかった…
近所の子供たちが自分の父のことを自慢してくるのが嫌で嫌で堪らなかった、話を聞くたび(俺だってそうなりたい、愛されたい、一緒に遊びたい、一緒にいたい)と思っていた。そんな気持ちを騙すために俺はいつも「俺の親父はフロンティアを守るために兵士として戦ってるんだ、凄いだろ?」と嘯いていた。
そんな日々を過ごしていた時、親父から急に「今回の作戦が終わって無事に帰ってきたら、一緒に遊んでやる。」と言われた。
その時の気持ちは忘れてしまったが、おそらく人生で最も喜んだ瞬間だっただろう。
だが結局、親父が帰ってくることはなかった。
親父は戦死するまでいつも、いつまでも戦場に生きていた。
俺の事を知らずに。
俺は、俺の未来を、俺から全てを奪ったミリシアを、IMCを、その戦争を憎んでいた。
親父と同じような生き方を、死に方をすると母さんが悲しむと思い兵士には、パイロットにはならないと誓っていた。
だが結局、片方の親からしか愛を受けてない歪んだ奴が社会で生きていける訳がなかった。
俺は自分の存在意義を見いだすためにパイロットの道を選んだ、茨の道とは知らずに。
当然母さんからも反対された。
俺は母さんを心配させたくはなかった、だが日常生活の中の自分に存在意義を見いだせることができなかった。
その後、母さんをなんとか説得してミリシアに入隊した。
パイロットになるための試験に志願した時は何十人もの仲間もいた。
だが試験の最中に次々と仲間は死んでいき、ついには候補者は俺だけとなった。
パイロットになりSRSに配属された後、一緒に戦ってくれる戦友が何人もできたが出撃するたびに誰かを失い、また戦友を得て、また失う。そんなことを続けていたから俺には死神の異名がつき、タイタンにも死神のエンブレムがつけられた、そして誰も俺に関わらなくなった……俺もそう望んでいた。
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過去を振り返ってみると唐突に母さんへ感謝の言葉を伝えたくなったので、メッセージを送信する。
「親愛なる母、アリーヤへ」
……内容を書こうと思っても何も思いつかない。どうしたものか…
そんなことを考えていると俺と同じSRS所属のパイロット、ラスティモーサが近づいてきた。
「どうした、そんなヘルメット越しからでもわかる深刻そうな顔をして。」
「…そんな顔だったか?」
「ああ、お前がいつもしている顔より何倍も、な。」
「…母への言葉を考えていてな、だが何も思いつかなくて苦悩していたところだ。」
「そういうのは言葉が少なくても、感謝の気持ちが籠ったことを言えばいい、お前の母も理解してくれるだろう。」
「そんなものなのかね…そういうお前はまたクーパーの指導か?」
「そうだ。あいつには素質がある もう何回か教えれば俺のガントレットのタイムは越されるだろう。」
「ふん…ガントレットでいい記録を出したところで実戦で戦果を挙げるとは限らんだろう。」
「まあ楽しみにしておけ。俺の目が間違ってなかったってことが今にわかるさ。」
そう言うとラスティモーサはシムポッドの方へと歩いていった。
感謝の気持ちが籠った言葉…か。
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数日後、母さんからのメッセージが届いた。
開くと同時に、子供の頃母さんが俺のために作ってくれた鶴のホログラムとメッセージが表示された。
メッセージにはこう綴られていた。
「親愛なる息子、レイへ
貴方は迷わず、怖がらず、自分で自分の答えを見つけ、掴めばいいんです。この言葉が貴方にとって有意義なものであるよう祈ります。貴方の母、アリーヤより。」
答え…か
ゆっくり探すとしよう。
今はブロードソード作戦のために休息しておこう。
この作戦が終われば落ち着くはずだ…
レイは20代後半ぐらいをイメージしてます。
こんな若いのにパイロットになるなんて可哀想だねぇ…