後悔は無い、多分
トータス世界を覆う闇。
人間、亜人、魔人…生きとし生けるものが迎え撃つ決戦
「南雲ハジメェェェェェェェェ!!!!!!!!!!お前さえ!!お前さえいなければァァァァァァァァ!!!!!」
あらんばかり__もはやその言葉ですら表せないほどの激しい愛憎を轟かせながら、邪神メガロゾーアは迫る
放出される闇に侵食された神の使徒が、黒く染まった翼を広げながら空を覆いつくさんばかりに浮遊している
「「「「「「「「排除、排除、排除、排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除_____」」」」」」」」
焦点は定まらず、彫刻の如き完成された美貌を塗りつぶさんとばかりに広がる黒い模様、壊れた機械のように同じ言葉を繰り返す無数の人形は、もはやゾイガーと何も変わらない闇の尖兵と化していた
「トリガーァァァァァァ…ワタシのトリガーァァァァァァァァァァァ‥…!!!!!!!返せ、ワタシの全てをカエセェェェェェェエエエエエエエ!!!!!!!!」
__場所は変わって、ハイリヒ王国内
リリアーナ、ランデル、ガハルド、カム、フリードを含めた各種族代表とハジメパーティ、勇者パーティが一同に会していた
「避難は全て完了、冒険者に亜人_いえ、獣人族の戦士の方々、魔人族の兵士の皆様、こちらのもてる戦力は限界まで結集させました」
「しっかしよぉ、あんだけの数の使徒相手にどの程度もつ?」
「全戦力をもって半日_それ以上は残念ながら不可能かと」
「ハッ、俺の国だけじゃなく、ここにいる奴ら全員で半日?冗談にしちゃあ笑えねぇな」
ガハルドがギラついた目で、されど嘘は許さないとばかりに語る
その圧にのまれまいと、王女と王子は静かに見つめ返す
「__ま、俺も馬鹿じゃねぇ。あんな怪物に意地はったって皆殺しがオチだ。なぁ、魔人族の英雄さんよ?」
「フン__いがみ合っていた我々が手を取らざるを得ないとはな、カルミラめ」
「すまぬ、我ら人間族だけではとてもあの使徒を1時間と抑えきれない。勝手は重々承知の上だ。だが__」
苦々しい面持ちで座るフリードに真っ先に口を開いたのはランデルだ
「頼む、力を貸してほしい。余の国が、余の祖先が、教会の者がおこした所業は許されるべきものではない。大勢の命が失われた。魔人族だけではない、獣人族のそなたらへの迫害の歴史も作ったのは___紛れもなく我々だ。」
「この期に及んで謝罪か?」
「そうだ」
フリードの皮肉に力強く頷く
「言い訳をする気はない、溝は計り知れない。それでも謝罪しなければ、歩み寄ることも、罰を受けることすらできない。___だから、ごめんなさい」
ランデルは膝を、頭を床につける
小さな王子の土下座を目の当たりにしたクラスメイトは動揺する
魔人族の英雄はその姿を目に映し、静かに口を開く
「青臭いだけのガキかと思っていたが、存外、肝が据わっている」
「は…?」
少し間抜けな声を漏らして顔を上げると、フリードはランデルを真っすぐ見据えていた
「なに、勘違いするな。人間の王族にもマシな奴がいると思っただけだ」
「___ありがとう…!!」
溝は深いだろう、しかし確かに今、両者は歩み寄った
重苦しい空気の中、ハジメが口を開く
「すみません。僕の予想ですが…エヒトの力も、エタニティコアの力も、トリガーの光線をも吸収したカルミラには、光だけじゃ勝てない」
ハジメの発言にざわめきが起きる
「俺も南雲に同意だ。悔しいが、俺の闇の力だけでもハジメの光だけでも、カルミラを止められなかった」
「うん。でも一つだけ、方法はある」
ざわめきはさらに大きくなる
「ハジメさん、その方法というのは…?」
皆のもつ疑問をリリアーナが聞く
ハジメはゆっくりと頷くと、その考えを口にした
「光と闇は反発する力。だからどちらか一方だけでは意味がない」
つまり、と続ける
「光と闇、両方の力をもった真のトリガーなら、カルミラの暴走を中和できる」
「そしてエタニティコアの力に香織がアクセスして、トリガーに注ぎ込むことができれば、メガロゾーアと同じぐらいに力を増幅できる」
一斉に皆の視線が香織へと注がれる
「…ユザレの血を引く私が、鍵…」
包むように指輪を握るその姿は、心なしか震えている
「香織…平気?」
「雫ちゃん…うん。怖いけど、平気だよ」
瞳を閉じると銀白の光に包まれ、ユザレとしての力が現れる
「この力で、誰かを守れるなら…私は迷わない。カルミラを止めたい、皆を助けたいから」
「しかし、ユザレはかつてエタニティコアの力を直接操って消滅したはずです!その力を使えばカオリだって__「それについては、俺に案がある」シミズ様?」
「エタニティコアの力を直接宿すんじゃなく、別のものに集めればいい。そんでもって、ちょうどいいのが___」
清水が振り向いた先に皆の目線も向かう
「俺と南雲で作ったこいつ、ナースデッセイ号だ」
そこには、龍がとぐろを巻いたような銀色の飛行物体が
「こいつを中継器にしてナースデッセイ号の主砲からエネルギーをトリガーに送り込む、時間がかかるのがネックだが、そこは俺たちでなんとか持たせるしかない」
光と闇のトリガー、ユザレの末裔、トータスに生きる者たちと地球から招かれた者たちの全戦力
笑顔の溢れる明日を掴むため、決戦の火蓋は着実に近づいていた
□□□□
「南雲…返すよ、この力」
光輝のダークスパークレンスから闇の力が、ハジメへと戻っていく
ハジメの持つガッツハイパーキーへと注がれ、二人のトリガーが向かい合うような絵を形作る
「__うん、ありがとう、光輝くん」
「…必ず勝てよ、ウルトラマントリガー」
力強く頷き、ハジメは闇を見据える。
『Trigger Truth!!』
『Boot up! True Zeperion!!』
「決着だ…カルミラ!!!」
「ウルトラマン…トリガァァァァァァアアアア!!!」
『Trigger Truth』
『デュワァッ!!』
「何だその姿は…ッ!?光と闇が交わるなど…あり得るものかァァァァァァァァッ!!!」
『カルミラ…君を止めるッ!!』
舞い降りた真のトリガー。
光も闇も受け入れ、この星を照らせ、トリガー!!
□□□□
スフィアバリアに包まれたトータス
エタニティコアに接続し、マザーはエネルギーを吸収し続ける
「トリガァァァァァァアアアア!!!」
『Glitter Trigger! Eternity! 』
裂迫の叫びとともに、超古代の光が舞い降りる
『ダァァアア!!!』
トリガーはマザーへと迫り、コアに触れる
するとマザーの体からトリガーへと黄金に光るエネルギーが迸っていく
「ッ、グゥ…ッ!」
黄金の奔流はまるで、トリガーを、ハジメを押し流すように流れ込んでくる
(や…やっぱりエタニティコアの力は…強すぎる…でもっ!!それでいい!!)
ハジメはのまれまいと奔流に耐える、限界までマザーからコアの力を奪い続ける
「ハジメ君…!ユエ!私たちもいくよ!!!」
「ん、スフィアは一匹も撃ち漏らさない!!」
『鈴も!!』
『南雲が吸い上げた、エタニティコアの力を光に変換すれば…!坂上!!!』
「よっしゃぁぁああ!行くぜぇぇぇ!!!」
ガッツホークとガッツファルコン、香織とユエの魔法
それぞれがスフィアを一匹たりとも逃がすまいと蹴散らしていく
(あいつが、アガムスが繋いでくれたんだ!!)
(アガムスのためにも、ぜっってぇえ負けねえええええええええええ!!!!!!!!」
全力で、駆ける___
駆ける___
駆ける____!!
ピコン…ピコン…ピコン…
青く光るカラータイマーが膨大な力によって赤く点滅していく
(まだ…まだ……今だッ!!)
「グッ…ウ…ハァッ!!!」
コアの力をその身に留めたトリガーは大空へと舞い上がる
「うぅぅけぇぇとれぇぇぇぇぇ!!!!」
エタニティコアの力を光へと換え、龍太郎へと放つ
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ___ッ!!!!」
全力で駆ける龍太郎は渾身の力で飛び上がり、光へと突っ込んでいく
そして左手を突き出すと、その手に黄金の光が集まり「ウルトラDフラッシャー」へと形を作る
「ハジメェェェェェェェェ!!!」
「龍太郎くん____ッ!!!」
「__頼んだよッ!!!」
「おう___ッ!!!」
「デッカァァァァァアアアア!!!」
『Ultraman Deker! Dynamic-Type! 』
『デェェヤァァァアァ!!!!』
迸るダイナミックな光が、大地を揺らす!
明日を切り開け、デッカー!!!