無名ウマ娘のレース人生   作:ゆうゆーう

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 今回はまだ序章なのでシリアス展開はまだないですが、これからどんどんと進んでまいります。
 次回はもう少し長く書きたいです。
 誤字・脱字等ありましたら、教えていただけると助かりますm(__)m


第一話 入学式

 

 登場人物

 

 名前 ???

 本作の主人公

 地方から来た赤髪ショートカットのウマ娘

 地元のレースでは、何回も優勝しており期待されてる

 「かっこいいウマ娘になる」と言う目標を持って入学した

 男勝りな性格をしており、自信家で、努力家。正義感も強い

 「努力」「希望」など前向きな言葉が好き

 

 名前 ×××

 主人公の幼馴染

 ???とは対照的に青髪でロングヘアー、クールな性格をしている

 主人公のことを暑い熱血だと思っているが、尊敬している

 地元では主人公のライバルとして、日々勝負していた

 優勝経験も多く、主人公と同じく期待されている

 

 

 

 

 

 

 

 

『日本ウマ娘トレーニングセンター学園』

 

 通称、『トレセン学園』

 

 日本最高峰のウマ娘トレーニングセンターである。

 

 

 自由な校風のもとで、日々ウマ娘達がトレーナーの指導を受け、仲間達と学び、切磋琢磨しながら夢と希望を叶えている。

 

 この学園に今、二人のウマ娘が入学してきた。

 

 

 

「歓迎ッ!諸君らの入学、心からお祝いする!!」

 

 入学式当日の体育館。

 白い帽子の上に何故か猫を乗せたまま、小柄な女性の理事長、秋川やよいが挨拶をする。

 

「これから、日々仲間たちと学び、トレーニングを行いながら、実りのある素晴らしい学園生活を送って欲しい!」

 

 扇子を広げ身振り手振りをながら式辞の挨拶をする理事長、その後も来賓の挨拶や紹介があるのを欠伸をしながら眺めていた。

 

「・・・なげぇよ」

 

「式辞中でしょ。静かにしなさい」

 

 長々と続く言葉に思わず声が漏れるとすかさず、後ろから小声で注意され、???が不満顔を向ける。

 

 

「だってよー。どのお偉いさんも似たような話ばっかするんだぜ?飽きるって」

 

「もうちょっとの辛抱よ。我慢なさい」

 

 そう言われ、渋々前を見るとやっと来賓の言葉が終わった。だが今度は、今度は生徒会長のシンボリルドルフが登壇してきた。

 

「おい!ルドルフ会長だよ!すげぇ、生で見るの初だぜ!」

 

「・・わかったから、落ち着きなさいって」

 

 憧れの人物の登場に思わず興奮し、はしゃぐ幼馴染を見て、溜め息混じりに宥める。

 だが、周りを見るとはしゃいでいるのは一人じゃないようでも入学生が少しざわついている。

 それを見て、無理はないかと長髪を撫でながら思った。

 

 

 トレセン学園 生徒会長 シンボリルドルフ 

 別名『皇帝』

 

 史上初めて無敗で三冠を制覇、有馬記念も制して翌年の天皇賞(春)・ジャパンカップ・有馬記念と、七冠を達成した、全ウマ娘憧れの象徴。

 それを前にすれば誰だってそうなるだろう。

 現に周りから、感嘆の声が聞こえてくる。

 

「おーい。かいちょー。ボクだよー」

 

 手を振り、中々の声を出すあのウマ娘はやり過ぎだと思うが・・・。

 

 知り合いなのだろうか、ルドルフ会長も苦笑いを浮かべ、小さく手を振りかし、コホンッと咳払いをし、会場を眺めスピーチを始めた。

 

「新入生諸君、入学おめでとう。心から歓迎するよ。

 これから、諸君たちは日々鍛錬をし、レースに挑んでいくだろう。

 なかなか、結果が出ず悩み落ち込むこともあるかもしれない。しかし、そこで忘れてほしくない言葉がある。

 それは、「唯一抜きん出て並ぶ者なし 」という言葉だ。

 諸君らも知っての通りこの言葉は我が校のモットーになっている。

 この言葉はどの生徒にもそれぞれ個性があって、同じものはないという意味だ。

 レースにおいて「相手に勝ちたい」という皆思うだろう。

 そうなると、どうしても他人や勝者と比べがちになることが多い。

 それを戒め、自分をより一層高めるためにもこの言葉の意味を忘れずに、頭の中に入れ、学びやレースに生かしてほしい」

 

 威厳溢れ、堂々とする様は、皇帝そのもの。

 実力だけではなく、常に己が正しい規範となることを意識し、ウマ娘誰もが幸福になれる時代を目指す理想主義者だからこその異名だとスピーチを聞いて納得する。

 

 祝辞後、入学生代表のメジロマックイーンがスピーチをし、校歌斉唱後、各自クラスに戻っていった。

 

 

 

 

 

「なあ、あんた、ルドルフ会長と知り合いなのか?」

 

 教室に戻ってさっそく入学式の時に目立っていた、前に白いメッシュを一房垂らし、鹿毛のポニーテールのウマ娘に???が話しかけると、えっへんっと言わんばかりに背を逸らす。

 

「そうだよー。ボクと会長は仲が良いんだ〜」

 

「うわー、羨ましいぜ。あの人は俺の憧れなんだよな」

 

「だよね、だよね。会長は凄いんだよー。ボクも会長みたいになるのが目標なんだ〜」

 

「俺も。俺も。ただ、俺の場合はちょっと違うんだな〜」

 

「どういうこと?」

 

 指を横に振り、ニヤリ顔の???にテイオーが不思議そうに尋ねる。

 

「俺の目標は皇帝を超えるかっこいいウマ娘になること。

どうだ?サイッコーにかっこいい目標だろ?」

 

「会長を超える・・・」

 

 笑顔でサムズアップする???に対してテイオーは押し黙る。

 もうしかして、尊敬するルドルフを馬鹿にされたと思ったのだろうか。

 謝罪の言葉を口にしようとするとーーー

 

「はーい。皆さん席に座ってくださーい」

 

パンパンと手を叩きながら女性の担任が教室に入ってきたので、一旦別れの言葉を告げ席に戻ると、担任が笑顔で話し始めた。

 

「はい。皆さん入学おめでとうございます。

 これからよろしくお願いしますね。

 色々やらないといけないことがあるのですが、緊張をほぐすためにも、さっそく自己紹介しましょう。

 では、あなたからお願いしますね」

 

 目の前に座ってる紫がかった芦毛のロングヘアーをしたマックイーン指差した。

 

「初めまして、メジロマックイーンと申します。

 メジロの名に恥じないレースをしたいと考えておりますわ。

 どうぞこれからよろしくお願い致します」

 

 透き通った声で自己紹介をする姿は、優雅にも感じる。流石はメジロ家のウマ娘といったところだろうか。

 拍手が鳴り止んだ後、後ろにいるテイオーがいき良いよく立ち上がった。

 

「はーい。次はボクの番だね。

 初めましてー、ボクの名前はトウカイテイオーだよ〜。

 会長みたいなウマ娘を目指してまーす。

 目標は無敗の三冠ウマ娘!

 これからよろしくねー」

 

 元気よく、笑顔で答えるその姿に拍手が送られる。

 『無敗の三冠ウマ娘』

 簡単ではない目標だが、自信に溢れて語る姿にはなんとも言えない期待感を感じる。

 

 その後も自己紹介は続き、いよいよ順番が回ってきた。

 

「初めまして。

 俺の名前は???です。

 目標は世界一かっこいいウマ娘になることです。

 これから、バンバンレースに勝っていくんでよろしく!」

 

「・・・ちょっと言い過ぎじゃない」

 

「出だしが肝心だろ?それに俺はちゃんと実現するぜ?」

 

 大きな声で宣言し、腕を組みドカッと椅子に座ると幼馴染に対し、後ろから呆れ交じりの声が聞こえるが、本人は全く意に返していない。

 

「はい。やる気に満ち溢れてていいですね〜

 じゃあ、後ろの方どうぞ」

 

「・・・どうもはじめまして。

 ×××です。

 目の前の無駄に目標の高いウマ娘の幼馴染です。

 よろしく」

 

 短く済ませ、さっさと席に座る。

 『無駄に』とつけたせいで、クラスからクスクスと笑い声が聞こえ、目の前のウマ娘が抗議の目線を送ってくるが、当の本人は髪を撫で無視している。

 

「はい、これで自己紹介は終わりですね。

 さっそくですが、皆さんに重大なお知らせをします。

 来週の月曜は『選抜レース』があります。

 知っての通り、このレースの結果次第で、トレーナーが決まりますのでしっかり実力を発揮できるように頑張って下さい。

 また、運がいい人はウマ娘専属のトレーナーがつくことがありますよ〜。

 ただ、残念な結果になった人は十人ほどのグループを作り、そのグループを教官が指導します。

 しかし、選抜レースは定期的に行ってますし、教官からトレーナーへみなさんを推薦することも多々ありますので、諦めずに頑張ってくださいね」

 

 説明を聞き多くのウマ娘が息を呑む。浮かれた気分がなくなり、身が締まる者も多いだろう。

 生徒数2000人弱というマンモス校。

 その全ての人数にトレーナーがつくことなど難しいだろう。まして専属トレーナーともなるとだ。

 競争はこの時点からすでに始まっている。

 

 その後、学園の案内や委員決めが行われて今日は終了し、寮に帰った。

 

 本番は後一週間。

 だが、不安は何もない、今まで通り勝てばいいだけなのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その考えが甘すぎるとも知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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