ゼンレスゾーンクウガ   作:アルティメットルパン三世

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救出

 

クリティホロウ内部

 

 

イィィィヤッホオオオウ!!

 

 ハイテンションに叫びながら飛び降りている彼は邪兎屋の従業員の1人で知能機械人の『ビリー・キッド』。

 赤いジャケットを羽織ったスターライトナイトとモニカが好きな男。

 

 ビリーと共に飛び降りるこのクールな彼女も邪兎屋の従業員の1人『アンビー・デマラ』。

 頭に着けたヘッドホンが特徴のハンバーガーと映画を愛する女の子。

 

「─は?戻ってきたぞ!?」

 

 現在、彼らはホロウ内でエーテリアスに追いかけられていた。

 空間の座標が不安定なホロウでキャロットやプロキシがなくては目的地にさえ辿り着くのは高難易度である。

 

 そうしてる内に追いかけてきたエーテリアス…ティルヴィングとサテュロスが降りてきた。

 

「クソっ!キリがねぇ!これじゃ弾代だけで大赤字だぜ…!」

「─来る、構えて」

 

 アンビーが電磁ナタを、ビリーが二丁拳銃を構えたその時…2人の足元をなにか転がり抜けた。

 

BOM!!

 

 2人とエーテリアスの間で爆発したのは煙幕弾だった。

 突然の出来事にアンビーは咳き込んだ後、ビリーを睨む。

 

「ゲホゲホッ!?…いや、俺じゃねーって!!」

『ほらこっち!早く来て!』

 

 後ろから声がし振り返ると廃電車の影から一匹のボンプが手を振っていた。リンと感覚同期したイアスである。2人はイアスの後を追い電車に避難した。

 

『やっほー お疲れ様!』

「スカーフの喋るボンプ…」

「おおおっ!もしや──」∑

 

「「パエトーン(…)!」」

「フフン♪」

 

 このボンプこそがパエトーンだと気づくビリーとアンビー。

 因みにビデオ屋にいるリンはドヤ顔をしたその時…

 

グルギュアアアッッ!!

『っ!危ない後ろ!』

「「ッ!?」」

 

 先程のエーテリアスとは別の個体が2人と1匹に飛び交る。

 2人は自分の武器を構えようとしたその瞬間一つの影が彼らの頭上を飛び越える。

 

「うおりゃあああっ!!」

 

 その正体はクウガだった。

 クウガはエーテリアスの顔面にマイティキック*1をくらわせ吹っ飛ばす。

 コアから封印エネルギーが流れ込みヒビ割れの様に全身へと駆け巡り爆発した。

 

「フゥー…皆、怪我は無い?」

「だ、ダリナンダアンタイッタイ!?」(顔が(0w0)になるビリー)

「新手のエーテリアス?…にしてはコアがモロだしではないし普通に仲間を倒してた」

『違う違う!ビリー、アンビー、この人は私の仲間!』

 

 クウガの登場に動揺するビリーと少し警戒するアンビーにイアス(リン)は間に入って誤解を解く。

 

「君達がニコの仲間だね。」

「アンタ、親分の事知ってるのか!?」

「うん。俺はニコの依頼でリンちゃんと一緒に君達を助けに来たんだ」

「そうだったのね…疑ってごめんなさい」

「気にしないで。それじゃ改めて…2000の技を持つ五条悠介!この姿ではクウガって呼んで欲しいな」

 

 悠介は、謝罪するアンビーを宥めてから自己紹介をする。

 

「オレはビリー・キッドだ。ビリーって呼んでくれ!」

「私はアンビー・デマラ。アンビーでいい」

「ビリーにアンビーだね。よろしく」

 

 互いに自己紹介をしてから悠介は2人と握手をする。

 

「それにしてもクウガか…俺の好きなスターライトナイトみたいな特撮ヒーローでカッコイイな!赤い色とか!」

「落ち着いてビリー、今はココから離れましょう。ナビは任せるわプロキシ先生」

『それじゃ私についてきて!』

 

 そう言いながらクウガの全身を前や後ろから色んなアングルで観察し興奮するビリーをアンビーはジャケットを掴んでイアス(リン)について行きクウガも2人と1匹の後をついて行く。

 

 

(邪兎屋メンバー&クウガ&プロキシ、移動中)

 

 

クリティホロウ、古い地下鉄分岐駅の某所。

 

「あの上級エーテリアスの声はもう聞こえない」

「よ、よかった…走りすぎて足の油圧ロッドが折れるかと思ったぜ!」

「適度な休憩を取ることを提案する。いい?プロキシ先生」

「ちょうどイアスを調整しなきゃだし、お先に失礼するね」

「それじゃあ俺が周囲を見張るよ。超変身

 

 さっきまでエーテリアスに追いかけられていたビリーとアンビーは休憩をとっていた。

 見張りを自薦したクウガはペガサスフォームにチェンジするとそれを見ていた2人は目を見開く。

 

「色と鎧が変わった…」

「変わっただけじゃなくて能力も変わるんだ。今の状態だと五感がめっちゃ鋭くなってて周囲の敵も分かるし後は…ビリー、悪いけど拳銃一つ貸してくれる?」

「ん?別にいいが…」

 

 ビリーは二丁拳銃の片方をクウガに渡すと拳銃はペガサスボウガンに変化した。

 

 「おわぁ!!お、俺の拳銃がボウガンに!?」

「こんな風に棒や銃、剣を専用の武器に変化させるんだ。緑の場合は銃が必要になる……うん、敵の気配は無いみたい。それじゃ返すね」

「おお…元に戻った」

 

 マイティフォームに戻ったクウガはビリーにペガサスボウガンから戻った拳銃を返した。

 

「それにしてもさっきは危なかったぜ。まさかあの赤牙組のオッサンがあんなふうに異化しちまうとは…店長達が俺達をあそこから連れ出してくれて助かったぜ。」

「プロキシ先生達が駆けつけてくれなかったら私達はエーテリアスの領地から脱出出来なかったハズ…ありがとう」

「お礼ならリンちゃんだけでいいよ。殆どこの子の活躍で俺なんかエーテリアス倒しただけだし」

「何言ってんだよ!あの時はアンタのおかげでエーテリアスの奇襲から助かったんだ」

「うん、例え小さな事でも私達は礼を言うわ。ありがとう」

「あはは、なんか照れるな…」

 

 遠慮するクウガにアンビーとビリーは助けて貰った事を言い礼を言った。

 

「ところでさ、最初に協力した時から聞きたかったんだけど店長の店の設備ってボンプと感覚を同期できる上にホロウ内部ともリアルタイムで通信出来るんだろ?治安局やホロウ調査協会よりよっぽどスゲェじゃねぇか!」

「そんな切り札があるならなんで調査協会に加入しないんだ?もっと贅沢な暮らしが出来るのによ?俺らみたいなホロウレイダーと働いてたら、メリットよりリスクの方が高いだろ?」

 

 ビリーがイアス(リン)に何故プロキシ稼業をしているのか質問をしたその時、近くて獣の様な唸り声が聞こえた。

 

「…エーテリアスの声」

「早くね?横になろうとしてたトコだってのに!?」

「すぐ撤退しないと…でもまぁ、ビリーが望むなら此処で永遠に眠るのもいいかもね。来年のスターライトナイトの新作ベルトをあなたの墓前に供えてあげる」

「そーゆー事真顔で言うなよ…本気か冗談か分かんなくなるだろ!?」

 

 真顔で言うアンビーにビリーはツッコミを入れる。

 

「一緒に働く度に2人の漫才が聞けて楽しいよ」

「だからずっとニコのツケ払いを許してくれたの?」

「えーっと…イマイチ素直に喜べねーな…そんな事よりエーテリアスが寄ってくる前に移動しようぜ!」

「それじゃあ移動するからしっかり付いてきてね」

 

 

 

 

 それから数分後、クウガ達はエーテリアスの大軍に追われていた。イアス(リン)はアンビーが運んでいる。

 

「ヤッホオオオウ!!」

 

グルギュアアアッッ!!

 

 3人は積み上げられた電車を飛び越える。追いかけてくるエーテリアスが電車の上に乗ると咆哮した。

 

「ハハッ!!」

 

 ビリーが二丁拳銃を構えエーテリアスに向けて発砲。三体の内、左右の個体は怯むが真ん中の個体はジャンプしビリーに襲いかかる。

 ビリーは敵の攻撃を躱し後ろへジャンプからの空中回転しながら敵に銃弾を浴びせるとエーテリアスは倒れノイズの様に消える。

 

「ッ!おっとぉ!」

 

 着地した時、別の個体が標識らしき武器をビリーに向けて振り下ろす。しかしそれをビリーは一歩下がって回避してから武器の棒の部分を踏み、近距離からコアに向けて発砲した。

 

ガアアアアアウッッ!!

 

 倒れる仲間を退け別個体のエーテリアスが剣のような左手を振り下ろしビリーは拳銃の銃身で受け止める。

 

「フッ!!」

 鍔迫り合いをしている内にイアス(リン)を降ろしたアンビーが電磁ナタを抜き、ビリーとエーテリアスの間に割り込むと電撃を纏ったナタでエーテリアスに斬撃をくらわせた。

 

「はあっ!!だあっ!!おりゃっ!!」

 

 クウガは徒手空拳を駆使して襲いかかるエーテリアスを一体一体倒していく。

 

「はああああああっっ!!」

 

 自分に向かって攻めてくるエーテリアスの大軍(およそ100体)にクウガは高くジャンプ、からのライダーキックの体制をとりそのままエーテリアスの群れへと急降下し地面にキックが入る。

 するとクレーターができてその風圧でエーテリアス達が吹き飛ばされる。*2

 

「あんなに居たエーテリアス達をキックだけで…」

「もうあいつ(クウガ)1人でいいんじゃねーのか…?」

 

 クウガの無双っぷりにアンビーは目を見開き、ビリーは何処かの太陽の子(RX)の形態変身による無双を見た惑星開発用改造人間(スーパー1)の様なセリフを吐いた。

 

 エーテリアス軍団を全滅(殆どクウガが倒した)させた一行は、出口を目指してホロウ内を進んでいく。

 

「ってそれよりも店長!次はどの方向に行けばいいんだ?」

『このまま進んで』

「了解、このまま進むぜ!…待てよ?このまま進むだって!?この先は壁だぜ!ぶち破れってかぁ!?」

 

 イアス(リン)の指示を聞いたビリーは前の方向にある壁を見てそう叫んだ。

 

『心配しないで。リンの言う通りにすれば大丈夫だから』

 

 するとイアスの方からリンとは別の声が、声の主はアキラだ。

 

「この声は…おお!もう1人のパエトーンだ!」

『遅いよお兄ちゃん。やっとログインしたんだね』

『悪かったよ。さっきまでホロウの出口の安全性を検証してたんだ…』

 

 来るのが遅い兄にリンは怒るとアキラは検証していた事を伝え静める。

 

『ビリー、アンビー、悠介さん聞こえるかい?とにかく、リンの言った経路に着いては間違ってない。知っての通りホロウの中は秩序のない混沌。つまり』

「生への道が死に見えたり、死への道が地獄に繋がってたりする…」

「……アンビー。貴重な情報をシェアしてくれてありがとな…」

『それと、ホロウを出てからの脱出経路も手配してある、僕たちを信じて。リンもそろそろ感覚同期を解除してもいいよ』

『それじゃ店で落ち合おう、グッドラック!』

 

 そう言いリンは感覚同期を解除した。イアスからはもう2人の声は聞こえない。

 

「静かになった…普通のボンプに戻ってる」

「なんで肝心な時に憑依を解くんだよぉ!!?」

「まぁまぁビリー。リンちゃんとアキラ君の言葉を信じてみよう」(ガシッ)

「直進する、衝撃に備えた体勢を」(ガシッ)

 

「ちょ、2人共?なんで俺の手を掴んで走る体勢なの?…って!?ぶつかるぶつかるぶつかるぅぅぅぅ!!!?」

 

 クウガはイアスを抱きあげてからビリーの左手を掴みアンビーは逆に右手を掴むとビリーを引っ張る様に壁に向かって全速前進した。*3

 

 

*1
強化じゃない通常キックの方

*2
パチンコ仮面ライダーMAX EDITION 戦闘員全滅リーチのライダーキックで吹っ飛ぶ戦闘員みたいに

*3
ホロウの外へ向かって全速前進DA!

邪兎屋の誰をヒロインにする?

  • ニコ
  • アンビー
  • 猫又
  • いっそ全員
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