サブタイトルの通り、大地の戦士が再生ブ・ダラン・バとの決着を着けます。
デュラハンを倒した束の間、倒された恨みと怨念が嗅ぎつけたのか再生侵食体ブ・ダラン・バ(以下再生ダラン)が邪兎屋と重傷のクウガの前に立ち塞がった。
GAAAAAA!!!!!
すると再生ダランは足元の金庫を見つけると下半身の蜘蛛足で蹴り上げ、そのまま下の口で丸呑みした。
「金庫を食べた…」
「って事は、アイツ倒さないとダメって事か?!せっかく取り返したのに!どうする親ぶ……親分?」
ビリーがニコの方に顔を向けると先程パニックを起こしていた彼女は静かに立ち上がりアタッシュケースを持ち構える。
「よくも……よくも悠介を!!絶対に許さないんだから!!」
怒りの籠った瞳が再生ダランを睨みつける。しかしそんな彼女に対し再生ダランは怯える様子もなく見下していた。
「アンビー!ビリー!こうなったら死ぬ気でこのデカブツをぶっ倒すわよ!!」
「了解…!」
「それでこそ親分だぜ!弾代が大赤字確定だけどやってやる!!」
気合いを入れ直した邪兎屋は再生ダランに向かって一直線に走り出す。
UGAAAAAA!!!!!
再生ダランが下の口から毒針を連続で吐き出した!
「くらうかよ!!」
ビリーが連射し、毒針を全て撃ち落とし、その隙にアンビーが先陣をきる。
GAA!!!!!
再生ダランが巨大な蜘蛛の前足を動かしてアンビーを刺そうとする。
「遅い…!」
しかし彼女は回避しながら蜘蛛足を切り裂いていく。足を切断され、再生ダランは倒れ込んだ。
「「トドメよ(だ)!ニコ(親分)!!」」
「限界までチャージした特上モノよ!食らってあの世で詫びなさい!!」
2人が合図すると、上空から飛び降りたニコが最大までにチャージしたエーテル弾を再生ダランの頭部のコア目掛けて撃ち放った!!
GYAAAAA!!!!!?!?
頭のコアを破壊された再生ダランは悲鳴をあげるとそのまま倒れ込み、沈黙した。
「ハァ…ハァ…倒せた」
「よっしょあ!!」
「フゥー…デカい割には呆気なかったわね?それじゃあコイツの腹の中をかっさばいて金庫を回収しましy」
『待ってニコ!ソイツ、まだ生命反応が消えてない!』
倒せたと思い再生ダランに近づこうとした邪兎屋にリンが制止する。
その時、再び地震の様な揺れが起き始める。
GAAAAAA!!!!!
なんと、倒したハズの再生ダランが咆哮をあげて復活した!
アンビーに切り裂かれた前足と破壊された頭部も再生されていく。
「なんで!?コアは破壊したのに!!」
「っ!?見ろ親分!アイツの下の口の中……アレが本当のコア部分なんだ!!」
ビリーが指さす方へ目を向けると再生ダランの下の口の奥に巨大なエーテリアスのコアが見えた!!
「アイツの頭部のコアはニセモノ…!?」
「だからなによ!次はアソコを狙えば……」
今度こそ倒そうと立ち上がる邪兎屋、しかし
バシュッ!!ドガアアアン!!
「「「キャ(ぐあ)アアアッッ!!」」」
『皆ァァァッ!!』
下の口から発射された3つのバスケットボールサイズの蜘蛛糸爆弾が3人の足元で爆発し、悲鳴をあげながら吹き飛ばされてしまいリンもやられる彼女達の姿に悲痛な声を漏らした。
「ダメージを受けてもすぐに再生…更に蜘蛛の糸の爆弾が追加…なんて化け物なの…」
「こんな奴どうしろっていうんだよ…!」
最早立ち上がる力も無くなった邪兎屋に再生ダランが殺してやると言わんばかりにズシン…!ズシン…!とゆっくり歩いてくる。
「あたし達…今度こそ終わりなの…?(ごめんね悠介…あたし達勝てなかった…!!)」
ニコは勝てなかったのと自信を庇って大怪我をした悠介に合わせる顔もない悔しさに涙を流し目をつぶった。
傍まで近づき、再生ダランは前足を上げてその鋭い先端部分で刺し殺そうと振り降ろした!!
・・・
死ぬと思った邪兎屋は目をつぶっていたが今だ痛みがやって来ない事に気づき目を開くと目の前には再生ダランの腹部が見えた。
目の前に再生ダランが居るのに何故、死んでないのか…その答えはたった一つ。
「ッ!」
「お、お前は!?」
(BGM:戦士〜空我)
大怪我を負った筈のクウガがマイティフォームに戻り、再生ダランの前足を掴んで防いでいたからだ
「「悠介!!」」
「(コクッ)……ハアアアアッッ!!」
自分の名を呼んだアンビーとビリーに頷くクウガ、そしてクウガは火事場のクソ力で再生ダランをちゃぶ台の様にひっくり返した!
「ハァー…ハァー…重すぎる!!」
「悠介ぇぇぇ!!」
息を切らしているクウガに駆け寄るビリーとアンビー。
「怪我はいいの?」
「こんくらい少し休めば動ける動ける!」
そう言いながら体を動かすクウガ、そこへニコがフラフラと駆け寄って来て一言叫んだ。
「この大バカ!!あたしてっきり死んだのかと…」
「まだ死ねないよ。こっちの冒険はまだ始まったばっかだしね!」
ニコにそう言うとクウガは彼女にサムズアップをした。
KUGAAAAA……!!!
クウガへの恨みと怨念の籠った声を出して立ち上がる再生ダラン。
「皆、此処は俺に任せて。弱点はあの口の中のコアで良いんだよね?」
「お、おう……ってお前まさかアソコに近づく気か!?」
「ダメ!真正面から行ったら爆弾でお陀仏よ!」
「大丈夫、あれなら紫のクウガで防げる。」
ビリーとニコの制止を振り切ってクウガは前に出るとアークルに両手をかざし、叫ぶ!
「超変身ッッ!!」
(BGM:英雄〜大地)
アークルの中心部が紫に変わり、クウガが叫ぶと肉体に変化が起こった。
邪悪なるものあらば鋼の鎧を身に付け、地割れの如く邪悪を切り裂く戦士あり
上半身は過去の3フォームよりゴツく、銀を主にした紫の甲冑を身にまとった
これがクウガの4つの形態、最後の1つであるタイタンフォームである!!
「アンビー、君の武器を貸してくれる?」
「ええ」
クウガの頼みにアンビーは快く自分の電磁ナタを彼に手渡す。電磁ナタを手にしたクウガ、するとモーフィングパワーの働きによって電磁ナタは紫の片手剣『タイタンソード』へと変化した!!
「フゥーー……行くぞ!!」
そう言うとクウガはゆっくりと再生ダランに向かって歩き出した。
此方へ向かってくるのを見て、再生ダランはクウガに向けて蜘蛛糸爆弾を発射する。
ズドオオッ!!
クウガは避けずに爆弾を体で受け、爆弾が爆発した。
「悠介!!」
『待ってニコ!』
「なにすんのよ!あの爆弾をマトモに受けたら…」
爆弾をくらったクウガを見てニコは焦るが
「・・・」
爆煙の中からクウガが無傷の状態で出てきた。
「効いてない…」
「なんて頑丈な鎧だよ…」
爆弾をくらって平気な姿に驚きを隠せないアンビーとビリー。それもそう、タイタンフォームは他の3フォームと比べて移動速度は劣る。しかし、その鎧の防御力は鉄壁を誇る。
ズドオッ!!ズドオッ!!
再生ダランは更に連続で蜘蛛糸爆弾をクウガに食らわせるがダメージは微量しか入らず、徐々に距離を縮められていく。
爆弾を吐くのを止めて再生ダランは毒針を大量に発射するのだが…
キン!カキン!カキン!カン!
当然、鎧には貫通せずに金属がぶつかる音を立てて弾かれ、そのまま地面へと落ちていく。
クウガは再生ダランの下の口の傍に到達し………
「うおりゃあああっっ!!!」
ドスッ!!
剣先が伸びたタイタンソードを下の口の中のコアへ突き立てて刺した!!
コレがタイタンフォームの必殺技『カラミティタイタン』だ
刺し口から古代文字の痣が浮かび上がる。封印エネルギーが再生ダランの巨体へと駆け巡っていきそして……
KUGAAAAAA!!!?!?!!???
ズドオオオオオンッ!!
またしてもクウガに倒されたからか再生ダランはクウガの名を叫びながら大爆発を起こした。
飛び散る肉片はエーテリアスと同等にノイズとなって消えていく。これではもう再生する事は不可能だ。
「ん?……よっ!」
クウガは空からなにかが落ちてくるのに気づくとそのままキャッチした。落ちてきたものの正体は再生ダランに飲み込まれた金庫だった。
「おーい!悠介ー!!」
後ろから歩ける位には回復した邪兎屋とイアスがコチラへやって来た。
「はい、依頼の金庫。丁度空から降ってきたからキャッチしておいたよ ……ん?ニコ?」
「///」ポ-ッ
「ニコー?大丈夫?」
「ふぇっ?…(ボンッ!)な、ななななななにしてんのよアンタ!?///」
「なにって金庫渡そうとしてただけだよ…はい、コレ受け取って」
「そ、そうね…ありがと…」
金庫を受け取ったニコはボソッと感謝の言葉を悠介に言った。
「アンビーも貸してくれてありがと、返すね」
「ん、役に立ったなら嬉しい」
アンビーが返却されたタイタンソードを手にすると元の電磁ナタに戻った。
「ま、なにわともあれ!あのデカブツも倒せたし金庫もココに戻ってきた!!サッサとこんな所から脱出よ!プロキシ、脱出ルートのガイド頼むわ!」
『・・・』
ニコが頼むと、リンは困った顔をしていた。
『水を差すようで悪いんだけど…』
「ここから出られないーー!?」
リンは皆に脱出できない事を話した。
例の悪玉ハッカーにH.D.Dをハッキングされた時は今あるパエトーンのアカウントを放棄した事で解決したがその結果、脱出する為のデータも削除するハメになった。
「はは…あんなに死にそうな目に遭いながら苦労して、やっと元に戻ったらまさかこれで終わりなんて…」
「くっそ…モニカ様とデートした事もねぇってのに悔しいぜ…けど、なかなか悪くない人生だった」
「落ち着いて。他の手がないか考えてみる」
ホロウから出られない状況にニコは涙目で膝から崩れ落ち、ビリーは死ぬ前提の様な台詞を吐いて諦めムード。
「リンちゃん、他になにか方法はない?」
『一応あるけど…ニコの同意が必要「同意する!」受け入れるの早くない!?』
提案に即行で同意するニコにツッコむリンは改めて説明する。
「悪玉ハッカーが言ってたの。金庫にはあの『ロゼッタデータ』並に価値のあるものが入ってるって。それがあればホロウを自由に出入り出来るみたい。」
「もしその話が本当なら、それを使ってホロウから脱出出来る筈だよ!ニコがコレを開けることに同意してくれれば…」
「だから同意するって言ってるじゃん!」
話を聞いてニコは2度目の同意発言をする。
「え?そんなあっさり?依頼人の方はどうするの?」
「生きるか死ぬかの瀬戸際なのよ!第一、あたしがここから出られなかったらダレが金庫を渡すっていうの?開けちゃっていいわ!それと暗証番号はわかってるの?」
「うん」
リンはイアスのちっちゃな手で暗証番号を打ち、金庫を開ける。
「でも正直、私も何が保存されているのかは分からないんだ。強制的にデータを読み取った結果何が起きるかは…」
ドサッ……
リンがそう話していると誰かが倒れる音がした。
「「「『悠介!!?』」」」
「はぁ…はぁ…」
倒れたのは悠介だった。背中の傷はかなり深刻な状態になっており今までずっと痩せ我慢して耐えていたのだ。
「傷が悪化している…息も安定してない…このままじゃマズいわ」
「プロキシ!どーこー言ってる場合じゃないわ!早速やって頂戴!!」
『わかった!』
一刻も早く悠介を病院に連れていく為、リンはそのチップを同期しているイアスの額に挿入した。
『ンナナーーッ!!』
イアスの体が震えだし、激しい光を放った……!!
その眩しい光景を見た後、悠介の意識は暗闇に消えていった…
続く
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