※此方は後編となっております、前編を見てからこの話を見るのがオススメです。
店へ入る三人*1、そこへ一体の垂れ耳のボンプがやってきた。
「ンナワタ!ンナンナ!(ようこそス○ローへ!番号札を取ってお待ちください!)」
「私たちの番号は…753番ですね。」
「ちょっと待たないといけないな、座る場所も空いてるし座って待ってよう。」
番号札には753*2番と書かれており、モニターには現在749番が呼び出されていた。
立ったままだと足が辛いので三人は空いてる所に座る。
因みに座った三人の並びはこうである。
柳→悠介→柚葉
美女と美少女の見事なサンドイッチの完成だ。
「ね、ねぇ二人とも…?」
「ん、どうかした?」「どうかしましたか?」
「いやぁ〜、なんか距離近すぎない?」
「え〜?このくらいの距離が普通じゃない?ねっ?柳さん?」
「そうですね、私たちと悠介さんは赤の他人ではありませんしこのくらいは普通かと。」(-ノ□ □-)クイッ
「そ、そう?ならいいけど…」
距離が近すぎる事を追及する悠介だが、柚葉はニヤニヤしながら普通だといい、柳もメガネをクイッと上げながら彼女に便乗するかのようにそう言う。
悠介が二人に挟まれていると、とある人物達が店に入ってきた。
「あっ!悠介さんだ!それに柚葉と柳さんも!」
「やっほー♪リンちゃんにアキラ君。」
「二人もス○ローに来たんだ。」
「ああ、それと来たのは僕たちだけじゃないんだ。」
アキラがそう言うと後ろから二人の男がやって来る。
一人は悠介とは未確認生物の事件でよく顔を合わせている治安局特務捜査班のセス・ローウェル、もう1人は新エリー都から離れた郊外で走り屋集団(兼運送会社)カリュドーンの仔のメンバーであるライトだ。
彼も悠介とはある出来事で知り合い、今は偶に郊外でバイクに乗って競ったり、ニトロフューエルを飲み交わしたりしている。
「お久しぶりです悠介さん!」
「セス君!元気そうで良かった!」
「そういうあんたも元気が溢れてるな。」
「ライトも久しぶり!それにしても珍しい組み合わせだね。」
「俺は今、昼休憩でス○ローで昼飯食おうと思って来たんだ。ほら、俺ってヤマネコのシリオンだから魚に目がないからな!それで駅で店員たちとばったり会って一緒に食べる事にした。」
「俺はお嬢に頼まれて注文していた寿司を取りに来た…が、治安官と同じく店長たちと店の前でばったり会って俺もご同席させて貰うことになったってワケさ。」
彼らも悠介たちと同じような展開でス○ローへやって来たそうだ。
《お客様へお知らせです。番号札753番のお客様、席が用意できましたのでQRリーダーにQRコードをかざしてください。》
「あっ、俺たちの番だ。それじゃ先に食べてるね。」
「いってらっしゃい。僕たちはまだ数組待たないと。」
アキラ達に手を振り、悠介達は機械にQRコードをかざすと席の番号が表記される。番号を確認して一同はその席へ向かった。
「うわっ!?なにこのデカい画面!」
「知らないの悠介さん?ス○ローはこのタッチパネルで注文するんだよ!このレーンから注文した寿司が運ばれてくるの!」
「えっ?俺の知ってるス○ローはレーンに回ってる寿司を取って食べるんだけど…かなり進化してるなぁ。」
「なるほど、悠介さんの居た世界のス○ローってそんな店なんですね。」
大きなタッチパネルを見て驚き、寿司はオーダー形式になっている事にカルチャーショックを受ける悠介。
昔のス○ローはレーンに寿司が乗った皿を取り食べるイメージ通りの回転寿司の店だったのだが、三年前に起きたアホの高校生がバカみたいな動画をSNSに載せたせいで大炎上しス○ロー歴史上の大事件が起こり今はオーダー形式になった。
※詳しい事はス○ローペロペロ事件でググって。
「それじゃあ座ろっか。」
悠介はそう言うと右側の席に座ろうとした……
ガシッ
「え?」
しかし柚葉と柳に服を掴まれる。突然掴まれて悠介はゆっくりと振り返る。
そこにはドス黒いオーラを放ちながら笑顔を見せる柚葉と柳が。
「悠介さん?どうしてそっちに座るの?」ハイライトオフ
「一緒に座って食べましょう。勿論悠介さんは真ん中に座ってくださいね?」ハイライトオフ
「……ハイ。」
断れば何をされるか分からない…そう悟った悠介は二人の言うことに従って同じ席の真ん中に座る。
柚葉はタッチパネル側に座り、柳は通路側に座りまた美女と美少女のサンドイッチが完成した。
「それでは食べましょうか。」
「柚葉が注文していくから食べたいのがあったらドンドン言ってね。」
「じゃあ俺、まぐろとサーモン!」
「私は真鯛とハマチをお願いします。」
「オッケー、それじゃ私はタマゴとつぶ貝…っと!」
柚葉は二人の食べたい寿司と自分の食べたい寿司をタッチしていく。
「値段見たけどこっちだと値上がりしてるんだな…」
「悠介さんのとこだと安かったのですか?」
「うん、黄色の皿だと一皿100ディニーだったんだ。」
「うわやっす!?最安100ディニーとか最高じゃん…」
そう、昔のス○ローは安い黄色の皿は最低価格の100円で食べられたのだ。
しかし2022年に値上がりし、今では店ごとに値段の差がある。都市型店舗だと皿は全て紅白で統一し、最低価格のネタは150円、高いものだと390円(一部はそれ以上の値段のするものもあり)になっている。
《間もなくご注文の商品が到着します。》
アナウンスの後に注文した寿司が到着した。
「おお!こんな感じで運ばれてくるんだ!」
「悠介さんはしゃぎすぎw子供みたいに喜んでるよ?」
(はしゃぐ悠介さんが少し可愛いと思ってしまいました…撫でたい)
レーンから運ばれてくる寿司を見て悠介は目を輝かせながら楽しんでいた。
そんな彼を見て柚葉はクスクスと笑い、柳は母性が出てきそうになっていた。
「はい、悠介さんはまぐろで柳さんは真鯛ね。」
「ありがと!」
「ありがとうございます。」
柚葉はまぐろと真鯛の寿司皿を取って悠介にマグロ、柳に真鯛を渡し柚葉はタマゴを取る。
「久しぶりの寿司だ…いただきます。」
マグロ寿司を見て感動する悠介。醤油を少しかけ、割り箸で一貫掴み寿司を口に運び食べる。
「……う、美味っ!このまぐろめちゃくちゃ美味いよ!」
「この真鯛も生で鮮度抜群ですね、美味しいです♪」
「うんうん!このタマゴ寿司もふわっふわで美味し〜!」
今のスシローのまぐろは厳選したメバチマグロを使っており独自の製法で旨味を出している。
真鯛も活け締めし、一度も冷凍していない生のままで出している為新鮮なネタを提供しているのだ。
「あぁ…美味ぇ。生きててよかった…」
この世界で2年ぶりに寿司を味わった悠介は感動し、涙を流した。
《間もなくご注文の商品が到着します。》
今度はサーモン、ハマチ、つぶ貝が到着した。
「はい二皿目お待ち!」
柚葉がサーモンとハマチの寿司皿を悠介と柳に渡していく。
「うん、このサーモンも美味しい!」
「このつぶ貝、コリコリしてて美味しい〜!」
「ハマチも脂がのって美味しいですね♪」
それぞれ注文した寿司を味わう三人。
「よーし!腹いっぱいになるまで食べるぞ!」
その後も三人は食べたい寿司を注文していった。
カツオにシメサバ、えんがわや生赤エビ、いかとドンドン注文していく。
するとタッチパネルの画面が突然変わる。
「ん?画面が変わった。」
「ゲージが溜まったからミニゲーム出来るんだよ。成功したらグッズが貰えるの。」
「そうなんだね。……あっ勝った。」
柚葉から説明を受けながら画面を見ていると、選択したまぐろの切り身を抱っこしているラッコのキャラが勝った映像が流れる。
「一発でクリアしちゃうなんて悠介さんツイてる〜!」
「偶々だよ。……おっ、レーンから来るんだ。」
レーンから先程のラッコのキャラのストラップが届いた。
「コレ、柚葉にあげるよ。」
「えっいいの?」
「うん。教えてくれたお礼に。」
「やったぁ!悠介さんありがとう!」
悠介はゲットしたストラップを柚葉にお礼としてあげた。
プレゼントされた柚葉は嬉しくなり笑顔で悠介にありがとうと言う。
「むぅ…柚葉さんだけズルいです…」
「ッ!だ、大丈夫!柳さんの分も当てるから!柚葉ちゃん、俺ハンバーグ寿司とねぎまぐろ軍艦!」
頬を膨らませて嫉妬する柳を見て焦りながら悠介はハンバーグとねぎまぐろ軍艦、柚葉はグリルチキン、柳は煮アナゴを注文した。
数分後、注文した寿司が到着し画面が変わる。
「よし、次はエビを抱っこしてる子だ!」
エビを抱っこしているラッコを選択しゲームが始まった。
「さっき当たったから次はハズレるかも…」
「そん時は俺が寿司食べるから大丈夫!さぁ来い!」
流石に二連続で当たる事はないと思われたその時、悠介の選んだエビのラッコのカットインが入る。
ラッコは目に炎を燃やしながら猛スピードで走り出し一着を取った!
「よっしゃ!」
「また当たった…私、初めて見たかも。」
「フゥ…」
二度も当たるという奇跡を起こした悠介に柚葉は目が点になり呆然とし柳は当たった事に一安心していた。
それからレーンに先程のとは違い、いくら軍艦のラッコのストラップが到着した。
「まぐろの次はいくら…はい、柳さん。約束どおりあげますね。」
「わぁ…ありがとうございます悠介さん。///」
悠介からプレゼントされ、柳は少し照れながら受け取った。
「悠介さん!お礼に柚葉のお寿司、一貫食べていいよ!」
「えっ、いいの?じゃあ…」
グリルチキン寿司の一貫を貰おうと箸を手にする悠介だったが柚葉が先に寿司を掴み…
「はい、食べさせてあげるからあーんして!」
「ちょ…それはちょっと恥ずかしいなぁ…?」
「ほらほら〜早く食べないとお寿司が落ちちゃうよ〜?」
「あ、あーん…あむっ!むぐむぐ…」
「どう?美味しい?」
「(ゴクン)…うん、美味しい!」
「そうだよね〜なにせ柚葉があーんしたんだから!」
寿司を持ってくる柚葉に断われない悠介は口を開け、柚葉が口の中へ入れる。
悠介から美味しいと言われて満面の笑みを見せる柚葉。
一方、それを隣で見ていた柳も負けじと悠介に話かける。
「ゆ、悠介さんっ!私の煮アナゴもどうぞ!そ、それと…わ、私も悠介さんに食べさせてあげたい…です///」
「柳さん……わかりました!どうぞやってください!」
「悠介さん…それではいきますね…///」
柳は煮アナゴの一貫を箸で掴み、悠介の目の前まで運ぶ。
「あ…あーん///」
「あー…あむっ、むぐむぐ…」
「い、いかがですか…?」
「(ゴクン)…普段の煮アナゴより美味しかったです。柳さんが食べさせてくれたからかな?」
「っ…!そう言ってくれて嬉しいです…///」
悠介に笑顔で美味しいと言ってくれた柳は照れながらも嬉しそうに笑顔が零れた。
それから10分が経ち、お腹いっぱいになった三人は食べるのをやめて会計ボタンを押して札を取って立ち上がる。
「合計1万ディニーか…一人3300辺り食べたね。」
「私が3400出しますからお二人は3300出してください。」
「はーい。」
割り勘で柳が3400ディニーを出して悠介と柚葉は3300ディニーを出した。
会計を済ませ、三人は店から出る。するとかまちーが三人の元へやって来た。
「かまちーお待たせ!」
「ちゃんと待っててエラいな、後でリンゴ買ってあげるよ。」
「キュー!」
柚葉はかまちーを抱き上げ、悠介は頭を撫でながらリンゴを買ってくれると言い、それを聞いてかまちーは喜びの声を出した。
「それでは私はH.A.N.Dに戻りますね。悠介さん、柚葉さん、今日はありがとうございました。」
「はい!俺も二人と久々に食事出来て楽しめました!」
「柚葉も今日は楽しかったよ!ありがと!」
柳と別れた二人はその後、ルミナスクエアへ着くと雑貨141でリンゴを買いかまちーに渡すと美味しそうに食べた。
地下鉄で柚葉と別れた悠介は六分街へ戻り、ビデオ屋へ帰って行った。
終
いかがでしたか?初めての番外編、個人的には上手く出来たと思います。
次回からは本編に集中していきますのでもう暫くお待ちください。
柚葉、柳とのイチャイチャはどうでした?
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それでは、またお会いしましょう。