ゼンレスゾーンクウガ   作:アルティメットルパン三世

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前半オリジナル、後半ゲーム本編の内容です。


企み

 

PM10:30 新エリー都 どこかの森

 

 四体のはぐれグロンギが何者かに襲われていた。

 襲われているのはサイ種のブ・ラノイ・ダ、ガマガエル種のブ・ガマガ・デ、イルカ種のブ・ドルフ・ギ、ダンゴムシ種のブ・ゴダン・バ……現在生き残っているブの一族だ。

 

「ビガラサ…バビンヅロシザ!(貴様ら…何のつもりだ!)」

 

 暗闇に向かって怒りを表すラノイ。するとその中から5人の男女が現れる。彼らも体の一部に動植物のタトゥーが入っていた。

 

「何のつもりって…プッ!おいおいなんのジョークだこの負け犬ならぬ負けグロンギ共!」

 

 ラノイ達を見下しながらそう言った金髪に蛇柄のジャケットを着た男。胸元にはコブラのタトゥーが刻まれている。

 

「まだわかってないのぉ?どいつもこいつもゲゲルに失敗してるんだし生き残ってるアンタ達にはもうゲゲルの参加権なんてないのよ!」

 

 棒つきキャンディを咥えている赤い髪に右頬にタコのタトゥーが刻まれたギャル風の女がラノイ達にそう言った。

 

「ゲゲルにも出れないグロンギなどもはや生きる価値無し、だから次のプレイヤーである拙僧らグの一族が主らを始末する」

 

 イタチの柄が入ったグレーの和服を身に纏い、腰に鎖鎌を装備した初老の男が目を開きラノイ達を睨みつける。

 

「んあーー」( ˙σω˙ )

 

 筋肉質の体にゴリラのタトゥーを右肩に刻んだ男はそんなの興味無いのかはたまた知数が足りないのか鼻をほじって月を見上げている。

 

「・・・」

 

 そして真ん中に立っているマフィア風の男がグの一族のリーダー格。他の4人とは違い静かにしている。

 

「ズザベスバ!!(ふざけるな!)」

「ッ!?ラデ、ガマガ!!(待て、ガマガ!!)」

 

 散々バカにされた事にブチギレたガマガがジャンプする、そして空中で息を吸い体を膨らせた。

 

「ゼンギンラドレデヅ、ヅヅヅギデジャス!!(全員纏めてぶっ潰してやる!!)」

 

 5人を纏めて潰そうと体重をかけて急降下するガミガ。

 

「おもしれぇ!先ずは1匹…「下がれブコラ」っ!ぼ、ボス!」

 

 金髪の男ことブコラが前に出ようとしたがマフィア風の男が制止、自分が前に出ると上着を脱ぎ捨てた。筋骨隆々としたその背中にはライオンのタトゥーが刻まれている。

 ライオの姿は人間からライオン種のはぐれグロンギに戻ると右手を振り上げた。

 

 その瞬間、ガマガの体は三等分に切り裂かれ大量の血と三等分になった肉体が地面にへと落ちた。

 ガマガを始末した男は振り返り、脱いだ上着を着直した。

 

「「ア、アア……!!」」

「ビガラアアアアア!!!(キサマアアアアア!!!)」

 

 ガマガが死んだのを見てドルフとゴダンは腰を抜かし倒れる。仲間を殺されキレたラノイは黙っていられるワケもなく怒り任せに突撃する。

 

「ケッ!やはりブは怒らせるのが楽しいぜ!ボス!殺っちまっていいよな?」

「……勝手にしろ」

「よぉし!早速皆殺しにしてやらぁ!!」

 

 許可を貰い金髪の男を筆頭に4人がラノイに向かって走り出した。このまま二体の対決が始まろうとしたその時

 

「おやおや、グロンギ同士で殺し合いとは物騒ですね」

 

 そこへヒマワリのタトゥーの紳士がラノイと金髪の男の間に割って現れた。

 

「グの皆様方、勝手な行為は即失格とさせて貰いますが今回は見逃します。直ちにこの場から去り出番が来るまでお待ちを」

「……行くぞお前ら」

「チッ!…まぁいい、せいぜい頑張るこった」

 

 紳士の言葉に5人はこの場から去った。

 

「ビガラ!ジョブロゴセンジャラゾ!(貴様!よくも俺の邪魔を!)」

「黙れよ。ボコボコにされた分際でよくそんな強い言葉が言えるなぁ…弱く見えるぞ?」

「ジョグギビボシジャガデデ!(調子に乗りやがって!)」

「ッ!?ゴ、ゴヂヅベデデラノイ!(お、落ち着けってラノイ!)」

 

 邪魔をされた事に怒りをぶつけるラノイに紳士は挑発するかのような発言をする。更にキレるラノイをドルフとゴダンが抑える。

 

「しかしこの1ヶ月の間でここまで数が減るとは…流石はクウガと言いますか」

 

 紳士はポケットから手帳を取り出し開く。手帳にはプレイヤーの名前、目標数、ゲゲルの行った日、そして×の文字が縦にズラリと記されていた。

 

「ブの一族はもう貴方達だけ……そこで吉報。貴方達に特別なゲゲルを用意させていただきました。」

「ドブデヅバゲゲル?(特別なゲゲル?)」

「ええ、実は私が今潜入している建設会社が爆破解体を行うのです。その爆破エリアには避難させてない大勢のリントが閉じ込められているのです」

「ゴセゾザバギデ、ジヅンダヂビバンンドブグガス?(それを話して、自分達になんの得がある?)」

 

 紳士の話を真剣に聞いていたドルフが彼に質問する。

 

「本題はここからです。貴方達には裏でこの爆破解体を手伝い、もし成功させれば3人共グに昇格させましょう」

「「「ッッ!?」」」

 

 紳士の狙いはその爆破解体をさせて閉じ込められた大勢の人間を殺すという恐るべき計画だった。

 それをクウガに邪魔されると厄介な事になると予想した彼は生き残っているグのはぐれグロンギを利用する事にしたのだ。

 

「如何です?このゲゲル。勿論断ってもいいですが」

「「「・・・・」」」

 

 紳士に言われた3人は暫く考え……そして出た答えは

 

「パバダダ、ジョグベンゾボル(わかった、条件を飲む)」

「賢明な判断ですね、では一週間後には解体を開始します。それと…これを腕につけといてください」

 

 紳士は3人にグゼパとよく似た腕輪を渡した。

 

「ボセパバンザ?グゼパビビデギスグ(これはなんだ?グゼパに似ているが)」

「その腕輪は長時間ホロウ内で居ても浸食を防ぐ効果を持っています。舞台はデッドエンドホロウですからね。」

 

 紳士はそう言いながらその場を去るのであった。

 

 

 未確認第15号を倒してから一週間が経った。

そして今日の朝、食事を済ませた後に悠介とリンはアキラに呼ばれ、ビデオ屋の裏口にある駐車場に集まっていた。

 

「2人共、こっちだ」

 

 アキラが2人を呼びかける、大きなゴミ袋を持って

 

「えーっと…まずは状況を説明してくれる?」

「俺もそのゴミ袋は一体なんなのか知りたいな…」

「コレのことかい?中身は廃棄されたボンプの信号発信機だよ。これだけあれば、小型の信号遮断器数台分の働きが見込める」

 

 そう言いアキラはゴミ袋を下ろす。

 

「それを持ってきたって事は…」

「そうだ。これならあの千里眼と地獄耳の人工知能…Fairyに内緒で話ができる。彼女について、一度3人で話し合う必要があると思うんだ。」

 

 人工知能Fairyがパエトーンの所へ来てからはプロキシ事業で様々な面を彼女にサポートして貰っている。

 主なサポートであるホロウ脱出ルートの演算なんかローカルデータは使わず270倍の速度でルートを算出しているのだ。

 『全都市80%以上の知能設備にアクセスできる権限を持っている』という彼女の言葉は伊達じゃなかった。

 

 しかしいい事ばかりとは限らない、パエトーンのアカウントは金庫奪還計画の時に謎のハッカーの件で失い、また一からやり直しと振り出しに戻った。

 

 それにFairyは自分に関する具体的な事は何も話そうとしない。『利用規約』『適切な場所、時期』の事を聞いても黙秘される。

 

「だけどFairyの力を上手く利用できたらずっと調べてきたあの件も真相に近づけるかも…先生の悲願だって…」

「かもしれないな…とにかく、何とかしてFairyの正体を突き止めないと。とはいえ、急いでも仕方ない。Fairyに関しては焦らず地道に調査しよう。」

「幸い彼女の隠蔽能力はそれなりに高いみたいだしハッカーの二の舞にはならないと思うよ。それに大丈夫!俺も全力で手助けするから!」

 

 悠介はそう言うと笑顔でサムズアップをアキラとリンに見せた。彼の姿に2人は最初はポカンとしたがその後に不思議と笑顔になっていた。

 

「そういえば、邪兎屋に調査を頼んでたよね?進展はあるの?」

「それが、これといった進展はないみたいだ。邪兎屋は匿名の下請け業者から金庫の依頼を受けたから、関係者とは一切会っていない。ニコは赤牙組を糸口に手がかりを探すと言っていたけど…それきり音沙汰がないんだ。」

「なにか事件に巻き込まれて無ければいいけど…」

「彼女たちは更に大事を凶事にしちゃうからな…」

 

 邪兎屋とは長い付き合いのあるパエトーン兄妹がそう言うと冗談に聞こえなくなるのを悠介は苦笑いする。

 

「さて、随分話せたし今日はここまでにしよう。2人とも最近、インターノットの新アカウントの名声上げだったり、未確認退治だったり、ビデオ屋の経営だったりであまり休めてないだろ?今日はテレビでも見てリラックスしようか」

 

 こうして、3人によるFairyの今後の対応の話は終わり、3人はビデオ屋へと戻るのであった。




??「おい作者!あたしの出番また先延ばしにしたな!」
仕方ないじゃん!前半で2千文字以上書いたんだからさ!!
??「もう怒ったぞ!あんたの顔面で爪を研いでやる!」
八つ当たりすんな!取り敢えず逃げるんだよォ!
??「逃げるにゃああああ!!!」

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