ゼンレスゾーンクウガ   作:アルティメットルパン三世

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創作意欲が沸いてくるぜ!!(衝突のリバイス)
今月中には第一章終わらせれるかも。


強奪

 

AM:16:00 カンバス駅通り

 

 現在、ニコ達はヴィジョンへの勝訴代理人になる為に、住民達から委任状を集めている。

 

「ほれ、アンビーちゃんや。これで委任状は全部だよ。」

「ありがとう。」

 

 ご老人が委任状の紙束をアンビーに渡す。

 

「いやいや、お礼を言うのはこっちの方だよ。あなた達がいなかったら、あたしら全員どうなっていたことやら。…それにしても助けを呼びに行ってくれたお嬢ちゃんだけど、中々戻ってこないねぇ」

「確かに妙だわ…また想定外の事に巻き込まれたんじゃないでしょうね…?」

 

「確かに想定外の事はあったけど、策を思いついたよ!」

 

 馴染みのある声にニコとアンビーは振り返る。そこに立っていたのはイアス(リン)を筆頭にクウガと猫又だった。

 

「やっぱり来てくれたわねプロキシ!クウガ!」

「みんな、お待たせ!」

 

「ニコちゃん。この喋るボンプが私達を助けてくれるのかい?それにその隣の人は…?」

「はじめまして!俺の事はクウガって呼んでください!」

「そ、そう?ならそう呼ばせて貰うよ」

 

 クウガはハキハキとした声でご老人に自己紹介する。

 

「おいみんな!あっちに見たことのないやつがいるぞ!」

「なんだあれ!?カッケェ!!」

 

 そこへ、クウガを見つけた子供達が彼の元へ走ってきた。

 

「ねぇおばあちゃん…この人は?」

「この人はクウガという人で、私達を助けに来てくれたんだよ」

「ホント!?わたしたちを助けてくれるの!?」

 

 少女の問いに、クウガは目線を合わせるためにしゃがむと頭を撫でる。

 

「ああ。俺達は、君やここに居る全員を助けに来たんだ。だから大丈夫。」

 

 クウガがそう言うとサムズアップをした。

 

「あー!ずるい!ボクも!」

「わたしも!」

「わっ!?お、押さないで。順番にやってあげるから!」

 

 羨ましかったのか周りの子供達が騒ぎ出す。押され気味になりながらもクウガは立ち上がった。一列に並ばせ、順番に握手とサムズアップを一緒にしていく。

 その光景を見ていたニコ達はというと

 

「……悠介ったら、すっかり子供達に懐かれたわね。」

「でもさっきまで気持ちが沈んでたのに今は楽しそうにしてるわ。あの子達。」

「俺もスターライトナイトのキャラクターショーの終わった後の握手会でワクワクしながら並んでたからあの子達の気持ちがよく分かるぜ!」

「アンタ、それよく堂々と言えるわね…」

 

 子供の中に混ざって握手会に並んだ事があるビリーの発言に少し引くニコ。するとアンビーが猫又の様子に気づき近づく。

 

「・・・」(プクー)

「あなたも混ざってきたら?」

「ニャッ!?か、勘違いすんじゃないぞ!べ、別に悠介と戯れてる子供達に嫉妬なんかしてないからな!」

「……私、そんなこと言うつもり無かったけど」

「・・・」(ボンッ!!///)

「猫かぶりも可愛いとこあるのね。意外だわ。」

「っっっ///!!?うにゃあああ!!もう怒った!あんたのその澄まし顔をメッタメッタに引っ掻いてやる!!」

 

 からかわれた猫又は顔を真っ赤にし、爪を立ててアンビーを追いかけアンビーも走って逃げる。

 

 

 

 一悶着あった後、邪兎屋とパエトーンはこれまでの状況を説明した。

 

「なるほど。列車を止めて爆破自体をやめさせようとしたけど、車両はヴィジョンの武装した増援で一杯だった…」

「しかも増援の正体は新エリー都に現れた未確認生物の兵士…奴らのリーダーがヴィジョンの爆破計画をゲームとして利用している…」

「悪徳会社を影から利用するなんて如何にも悪役がやりそうな手口だぜ…!」

 

 「ふん、どうやらヴィジョンは、住民達の決死の抵抗を余っ程恐れてるみたいね。でも、プロキシの言ってたプランはいいと思うわ!流石、知恵と勇気のパエトーンね!」

 

 ニコはご老人の方へ向き直ると、話しかける。

 

「おばあさん、さっきの救助プランは聞いててくれたわよね?住民のみんなを、一番近い地下鉄駅に集めてくれる?」

「安心しなさい。足手まといにはならないよ。すぐ皆に知らせてこよう。 」

「ええ、お願いね。あ…そうそう、この近くのホロウに赤牙組の古い拠点があるって聞いたんだけど、何か知らない?」

「急に話が変わったけど…なんで今その話?」

「だって猫又の依頼料…じゃなくて、家族の形見がまだ見つかってないのよ。ここの住民なら何か知ってるかと思って。 」

 

「そのあたりのことなら、知ってるよ。というより…ここに住んでる人で、赤牙組のことを知らない人はいないだろうね。」

 

「えっ、ホント?」

 

 ご老人の話によると、赤牙組は此処カンバス通りで誕生したらしく住民達は彼らと深い関わりを持っているとの事。

 しかも昔の赤牙組は孤児を引き取り、戦い方や読み書きを教えていた。

 

 弱き者を助けるために立ち上がる。それが昔の赤牙組のやり方だった。

 しかし、ボスのシルバーヘッド・ミゲルが数年経って人格が変わってしまい貧民街を見下したり組員を率いて悪行三昧。

 そんな姿に失望し、組を抜けた者も少なくは無い。暫くが経ち、赤牙組自体がこのカンバス通りから離れた。

 

「……あたしらは今の赤牙組と関わりはないし、関わりたくもない。シルバーヘッドが治安局に追われてホロウに落ちたのだって、ただの自業自得だとしか思えないね

 

 ご老人のその言葉に突然、猫又が声を上げた。

 

「えっ?今なんて……」

「どうしたんだい、お嬢ちゃん?確かに赤牙組とは関わりたくないと言ったけど、気に障ってしまったかい?」

「そ、そこじゃなくて…シルバーヘッドは、治安局に追われてホロウに落ちたの?邪兎屋に…やられたんじゃなくて?」

「ギクッ!そ、それは…」

 

 真実を知った猫又に目を逸らすニコ。そこにビリーが割り込む。

 

 「コホン!子猫ちゃん…いや、依頼人さん、わかってくれ!誤解を解こうとしたんだが、そのキラキラした目で見つめられると、何も言えなくなっちまって…悪い!確かに、俺達はたまたま現場に居合わせた…けど、あいつをやったのは…治安局なんだ…」

「そんな…あんた達じゃ、なかったの?」

「猫又、気を落とさないで。例え治安局の介入が無かったとしても、邪兎屋ならシルバーヘッドに手こずる事はなかったわ。」

 

「コホン…今回の件は、確かに猫又が勝手に誤解しただけとはいえ、あたし達にもほんの少し責任があるわ。形見探しの依頼料は、ちょっぴりオマケしてあげる!」

「と、とにかく、この話は終わりよ!今は一刻も早く列車を奪って、住民達をここから連れ出さなきゃ!さあ!出発するわよ!」

 

 重い空気になりながらも列車を奪う為、邪兎屋とクウガ、猫又は監視拠点へと向かった。

 

 

 アキラが列車まで楽に行けるルートを用意してくれたおかげで難なく列車まで来れた。

 

「さぁみんな、そろそろ列車に着くわよ!作戦目標は至ってシンプルーー守衛を倒す、列車を奪う、そのままずらかる。以上!」

「了解!」

「わかった!」

 

 ニコが作戦目標を言っていると…

 

「ドンドドドンドン、ドンドンドンドン。ドンドドドンドン、ドンドンドンドン。ドンドドドンドン、ドンドドドンドン…」

 

 アンビーが自分の口でセルフBGMを流していた。

 

「お?アンビー、緊張で壊れちゃった?」

「いや、多分、BGMで盛り上げようとしてるんじゃないか?十中八九、映画の影響だな…」

「大丈夫よアンビー。そんなのなくたって、この作戦の重大さはみんな分かってるはずだわ。 プロキシ、運転はあんたに任せたからね。そっちの準備はどう?」

「免許は車しかないけど、頑張ってみるね。」

【マスター、ご心配なく。私が詳しい操作方法を伝授いたします】

「よし、それじゃ行きましょ!あっと言わせてやるわよ!」

 

こうして、作戦は開始された。

 

 

 

「な、何者だ!?しまった、敵襲だ!!」

 

 見張りの兵士が、前方から5人が突撃してきたのを発見した。

 

「みんな、行くわよ!一気にやっちゃいましょ!コイツら倒してホロウを出たら、列車を奪うわよ!」

 

 全員が武器を構えると一斉攻撃をした。

 

「撃破するッッ!!」

「ぐあああっっ!!?」

 

 アンビーが電磁ナタで兵士を感電させながら叩き伏せ…

 

「レッツショータイム!!」

「「「ギャアアアアア!!?」」」

 

 ビリーが二丁拳銃で周囲の兵士達を撃ちまくり…

 

「どこもかしこも穴だらけ!!」

「あぎゃっ!?」

 

 猫又が猛スピードで兵士を切り刻んでいき…

 

「逃げようたって無駄よぉ!!」

「「「ウゲェェッッ!?」」」

 

 ニコがエーテル弾を発射し兵士達を纏めて倒し…

 

うおりゃああ !!

 

「「「「「「あーーーーーれーーーーー!!?」」」」」」

 

 トドメに上空からクウガの急降下キックが地面に大きなクレーターを生み出し、その衝撃で兵士達は吹っ飛んだ(他の4人にやられて倒れていた者達も含まれてる)

 

「な、なぁ悠介…俺らが言うのもなんだが、やりすぎじゃね?」

「そうかな…これでも死なないように半分ぐらいのパワーで放ったんだけど。」

 

 頭をポリポリと掻くクウガに4人は

((((敵じゃなくて良かった…))))と心の中でそう言った。

 

 

 

 列車の中へ突入した数分後、ヴィジョンの爆破エリア監視拠点にある列車の前

 

「グハァ!」

「だるまのオッサン!命をなんとも思わない大悪党め、大人しく降参しろ!」

 

 護衛の兵士を倒し、黒幕のパールマンを取り押さえた猫又。

 

「猫又、コイツも連れてって!アンビーとビリーが運転室に向かってる。プロキシ、ホームで乗車を待つよう住民達に知らせて!」

「お、お前たち…あのスラムの連中を列車で連れ出すつもりか!?させん!させんぞ!連中が外に出て何か言おうものなら、私とヴィジョンは終わりだ!」

 

「いい加減にしてください!!貴方が嘘をつかず、ちゃんと住民達を避難させてればこんな事にはならなかった!!人の命を犠牲にしてでも成し遂げるなんて俺は絶対に許さない!!」

 

 人の命より己と会社を優先するパールマンの態度にクウガは怒りが混じった怒号を放つ。

 

「ヒイッ!?だ、誰でも構わん!どんな手を使ってでも、コイツらを阻止しろーーー!!」

 

 パールマンがそう叫んだ瞬間、新エリー都方面のトンネルから爆発する音が聞こえた。

 

【警告!予定ルート上路線の予期せぬ破断。小規模な爆発による線路の損壊を検出。計画は失敗です。】

「そんな!?ニコ、まずいよ!線路が壊れちゃった!」

「なんですって!?」

 

 突然のアクシデント。なぜ新エリー都方面のトンネルが爆発したのか…それはニコに踏まれていた兵士が起爆スイッチを押したからだ。

 

「ぱ、パールマン長官、ご安心を!新エリー都へ続く唯一の線路を爆破しました!これで奴らはもう出られません…」

「ブァカが!!線路を爆破するのは我々が撤退した後だ!それまで余計な事をするなと指示しておいただろうが!!」*1

 

 すると、アンビーとビリーが慌ててこちらへ合流、後ろから大量の兵士がやって来る。

 

「ニコ、四方から敵の増援が来てる!どうする?」

「ああもう、だるまのオッサンを連れて、列車の中に隠れるわよ!」

 

 一同は、パールマンも連れて列車の中へ逃げ込む。

 逃げられないようにパールマンをゴミ箱*2の中へ入れるとニコは無線機を取り出し、彼の顔に近づける。

 

「さぁオッサン!この無線であんたの部下共に突入するなと指示しなさい!じゃないと…アンタの命の保証はないわよ!」

「こ、この小娘め…!!」

 

 ニコを睨むパールマンだったが、後ろに武器を構えるアンビーとビリーと猫又。そのさっきにパールマンは恐怖を体感したのを見てニコは通信をONにして彼の前に無線機を置いた。

 

『パールマン長官。列車付近で身元不明の侵入者による襲撃を受けました。負傷者も出ておりますが、人数や物資の面では我々が優勢と思われます。』

「ぐううう…!! 」

『侵入者は今、列車の運転室に立て篭もってます。火力を頼んで突入いたしますか?ご指示願います!』

「・・・・」

『パールマン長官、ご指示を!』

 

「と、突入はするな!私は今その運転室だ!邪兎屋の侵(ジャキッ)…くっ、紳士淑女に捕まっている!!よく聞け、絶対に動くんじゃないぞ!この私が少しでも怪我を負ったら、会社はお前たちの責任を問う!」

 

 これで、兵士達が列車の中に突入する問題は解決した。

 

「あのオッサン、意外と役に立つな〜」

「しばらくは攻撃してこないはずよ。でも、私たちの計画も失敗に終わった。」

「線路が無くなってしまった…列車があっても住民達を運び出す事が出来ない…どうしようか」

「……へへっ」

 

 前門の虎後門の狼とは正にこれだ。絶対絶命のピンチだというのに、猫又は何故か笑みを浮かべていた。

 

「おいおい、こんな時によく笑ってられるな!?」

「ううん、あんたのこと笑ったワケじゃなくて。…これ、さっきの戦闘でたまたま見つけたんだ。あたしの……家族の形見。」

 

 そう言い、猫又はペンダントを見せた。中の写真に写ってい たのは……猫又とあのシルバーヘッドだったのだ。

 

「実は、あんた達を騙してたんだ。赤牙組に形見を奪われたってのも、嘘。私は、昔カンバス通りの近くに住んでて、組に引き取られた孤児の一人なの。」

「昔の赤牙組には理想があった。みんなで故郷を守ろうって、お互いに誓い合ったんだ。だけど、あんた達が聞いた通り、組は日に日に酷くなっていって…あたしも組を抜けて、此処へは戻らなかった。」

 「でも、どんなに組に失望しても…それでもシルバーヘッドが引き取ってくれたことは事実だし、彼処はあたしにとって、一番『家』に近い場所だったんだ。」

「シルバーヘッドがホロウに誘き寄せられて死んだと聞いて、あたしは復讐のために、あんた達を同じようにデッドエンドホロウに連れてった……だけどあんた達は、あたしが想像してたのと随分違って…子供を助けるためにホロウを駆け回ってくれたり、ヴィジョンの陰謀を知った後も、躊躇わず残る事を選んでくれた。」

 

「「「・・・・」」」

「猫又ちゃん…」

 

「結局、シルバーヘッドが死んだのもあんた達のせいじゃなかったし…あたしにはもう、あんた達に復讐する理由がない。」

「赤牙組は誓いを破って、守るべき人達を見捨てちゃった…かつて一員だった者として、組が同じ過ちを繰り返す事を、黙って見てるわけにはいかないんだ。」

 

 そう言い、猫又はパールマンの襟首を掴むと列車のドアを開けた。

 

「猫又ちゃん?一体何を…」

「覚悟は出来てる……あたしがヴィジョンと交渉してくる。安心して。パールマンって切り札もあるしらあたしの出身が赤牙組だって知ったら、きっと交渉に応じてくれる。」

「ダメだ猫又ちゃん!戻ってくるんだ!猫又ちゃん!!」

 

「………さようなら悠介、皆

 

 クウガが呼び止めるも猫又は答えずにパールマンを連れて列車から出ていってしまった。

*1
どこぞの新世界の神の顔芸をしながら

*2
燃えるゴミは月・水・金と描かれた張り紙付き




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アンケートはそろそろ締め切ります。期日は今週の日曜日にしますので最後まで投票お願いします。
次に行うヒロインアンケートはヴィクトリア家政編です。

エレン、カリン、リナの3人の内1人だけにするか、欲張って全員にするか読者の皆様の投票でお話の内容が変わります。

開始は第二章から始めますので皆様、ご協力お願いします。

それでは、また次回 

白祇重工のヒロイン誰にする?

  • クレタ
  • グレース
  • 両方取っちまえ!
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