それでは本編をどうぞ。
翌日。クウガに変身した悠介とイアス(リン)は、白祇重工のクレタとグレース、ベンの3人と手がかりを掴んでる重機2台の捜索を捜索するためにホロウへ入っていた。
するとグレースの手に持ってるタブレットから信号音が発生した。
「あっ、ここだよ。あの子…『III型ホロウ用デモリッシャー』グレーテルの信号はこの近くから来ている。」
「プロキシに先導してもらう必要があるな。グレース、デモリッシャーの特徴を教えてやれ。」
「あの子は真面目な頑張り屋さんさ!小さい頃のおチビちゃんも、同じくらい可愛かったなぁ。」
グレースの話にイアス(リン)は首を傾げ、クウガは宇○猫の様な顔で理解できてない。
「…おい、それで誰が分かるっつうんだよ。」
「はいはい、普通の人にも分かるように言うとだね…あの子は地下道を掘るための機械さ。他の仕事にも対応出来るよう、建築物の解体が出来るチェーンソーも完備してるんだ!論理コアを更新すれば、もっと出来る子になってくれると信じてたのに…それがまさか、家出してしまうだなんて…!」
「お前がしつこく更新しようとしたからだろ。パソコンの自動更新バリにウゼえからな、それ。」
クレタの言葉にクウガは自分の世界の事を思い出した。
友人の沢渡櫻子がパソコンの自動更新のしつこさに頭を抱えてる姿を。
「君も変わったね、そんな事を言う様になって。あ〜あ、小さい頃はあんなに可愛かったのに…」
「うーん、子供が大きくなる過程で、急に反抗的になるのはよくある事だろ?デモリッシャーにも、遂にその時が来たというだけじゃ…」
ベンの発言にグレースは、彼の方へ顔を向けて言い放った。
「そんなのダメだよ!私の可愛い可愛い子供たちが、やりたい放題の反抗期モンスターになるなんて、絶対にダメだ!」
「深夜に暴走族の集会に行ったり、わざと機体にキズを作ったり、剥がせない巨大ステッカーを貼ったり、違法混合エーテル燃料に手を出したり、旧文明のアニメを真似して他の機械と合体なんてしようものなら…」
まるで世○末救世○主伝○の様な重機*1やグレ○ラ○ンの様な合体ロボ*2になる姿を妄想するグレース。
知能機械を我が子同然の様に溺愛するその姿は正に親バカなお母さんそのものだった。
『わあ…解像度の高い妄想だね。ちょっと見たくなってきた…』
「リンちゃん、それ以上はいけない。」*3
「クウガの言う通りだプロキシ。これ以上アイツの神経を刺激すんのはやめろ。」
あっちの世界へ行きそうになるリンを引き止めるクウガとクレタ。
「取り返しのつかない事をする前に、あの子たちを見つけないと…!プロキシ、先を急ごう!」
話が終わり、一行はホロウの奥へと進んで行った。
───────────
Fairyの案内の元、一行はデモリッシャーの居る大きな場所へ辿り着いた。
『それ以上来ないで!』
すると、何処からか女の子の声が聞こえた。
『ここはあたしたちの秘密の花園!』
「女の子の声…? あっ、あそこだ!」
ベンが指を指した方向を見る。そこには建設途中の白いビルの上に佇んでいる四足歩行の重機…デモリッシャーが居た。
『わかってるわよ!真白クンとの仲を引き裂く気でしょ?』
「わあ…!デモリッシャー、会わないうちにいっぱしの乙女になって…!」
恋人を守ろうとするデモリッシャーの姿にグレースは感激していた。
「落ち着けグレース……ん?だが「真白クン」とは?白いのか?」
「あのベンさん、もしかしてだけど真白クンってあのビルの事じゃないかな?」
「なっ!?じゃあ、あの作りかけのビルが…!」
『作りかけですってぇぇぇぇ!!』
ベンが言った「作りかけのビル」にデモリッシャーは激しい怒りを露わにし、彼らの前に降り立った。
『あたしね、真白クンと一生添い遂げるの……だから今の取り消しなさいヨォォッ!!!』
チェーンソーの回転する音と共に、デモリッシャーは戦闘態勢に入った。
「デモリッシャー…君が恋人を守るために…これ程凄まじいパワーを発揮するなんて…!」
「うっとりしてる場合かよ!今はアイツを連れ戻すのに集中しろ!」
「突っ込んでくる!みんな回避だ!」
チェーンソーで突撃するデモリッシャーに4人は回避する。
「こうなったら力ずくで連れ戻すぞ!」
「手を出したくはないんだけど…帰ったら直してあげるからね!」
クレタは自社製のパイプレンチとハンマーで、グレースはネイルガンと電気手榴弾でデモリッシャーに攻撃する。
『きゃっ!痛いじゃない!』
攻撃されたデモリッシャーは2人に向かってチェーンソーを突き出す。
「ふんっ!!」
そこにベンが間に入り、自社製タンピングランマーを突き立ててチェーンソーの攻撃を防ぐ。
「社長、今だっ!」
「よしっ!クウガ、合わせるぞ!」
「わかった!」
クレタと共にクウガは、ベンの肩を借りてジャンプする。
「これでもくらいな!!」
「はあああっっ!!」
そして4つあるデモリッシャーの足に狙いを定め、クレタはハンマーによる爆発攻撃を、クウガはパンチ(手加減あり)を与えた!その衝撃に2本の足はショートする。
「グレース!」
「ごめんねデモリッシャー、少しビリッとするよ!」
仕上げにグレースが特製電気手榴弾をデモリッシャーに向けて放り投げる。
手榴弾は4つに分裂し、デモリッシャーの4本の足に転がり落ち、爆発と共に高圧電流が足の機能をショートさせた。
『やだっ!乱暴な人はキライ!すっごく痛かったんだから!』
「ヤツはじきにバテるぞ、もうひと踏ん張りだ!」
ある程度ダメージを与え、デモリッシャーの動きは遅くなっていた。
あともう少しの所にエーテリアス達が周囲に集まっていた。
「まずいな…戦いの音を聞きつけてエーテリアス達が集まって来たぞ!」
そしてエーテリアス達は真白クンの中にも居た。それを見たデモリッシャーは声を荒らげる。
『やだっ!真白クンから降りてよ!ばっちい手で彼に触らないで!』
血相を変えたデモリッシャーはクウガ達との戦闘をやめて、真白クンの元へと駆け寄る。
『あっち行ってよぉ!これ以上失礼な事されたらあたし、あたしぃぃ…………メッタ切りにしてやっからなぁ!カビの生えたカスどもがぁぁぁぁ!!! 』
先程の乙女な性格はどこへ消えたのか、デモリッシャーは突然に豹変してクッソ汚い言葉を使ってキレ始めた。
「き、急に豹変しやがった!?」
「驚いた…これが恋する乙女のパワーってやつ?」
「1.4トンのチェーンソーぶん回して、エーテルと電気のハイブリッドで動く乙女が何処にいんだよ!」
目を輝かせながら興奮するグレースにクレタはツッコミを入れる。
そうしてる内にデモリッシャーはそのパワーでエーテリアス達を血祭りにあげていた。
『はああああーーっ!!』
「い、いかん!待ってくれデモリッシャーさん!そっちは……!」
怒りで周りが見えないデモリッシャーがチェーンソーを振り回した先のある場所をベンが呼び止めるが… …
ドゴッ!…ゴゴゴゴゴゴ………ガッシャアアアアアン!!
時すでに遅し。デモリッシャーは支柱を破壊してしまい、真白クンはデモリッシャーを飲み込みながら大きな音を立てて崩れた。*4
『ごっ、ごめん真白クン!あたしってば取り乱しちゃって……ま、真白クゥゥーン!!しっかりして真白クンッ!!』
「さっきの一撃で耐力壁が壊れたか…」
正気に戻ったデモリッシャーは瓦礫と化した真白クンの有様を見て絶望した。
『そんな、真白クン…全部あたしのせいだ…』
意気消沈するデモリッシャー、そこにグレースがゆっくりと彼女(?)の元へ歩み寄る。
「自分を責める必要はないさ。むしろ、私は君に「おめでとう」と言いたいくらいだよ!」
『え…?』
グレースの言葉に周囲が一瞬、固まったような空気になった。
「おっおい…グレース!自分が今なにを言ってるのかちゃんと分かってるのか?」
「しまった!グレースはメカには強いが、恋愛は経験ゼロのド素人なんだ!」
ベンとクレタの言葉を無視してグレースは続けて話す。
「顔を上げて、周りを見てごらん。真白クンが君を抱きしめてるよ!」
『ッ!?』
デモリッシャーの周りを真白クンだった白い瓦礫が囲んでいる。まるで彼が彼女を抱きしめているみたいに。
「これは建物にとって、一生に1度しか交わせない『抱擁』さ。彼はそれを君に捧げたうえ、エーテリアスから君を守ってくれた。素敵な恋人じゃない。君はビルを見る目があるね。」
『ううぅ…』
「大丈夫、これは永遠の別れじゃないさ…私たちがそうさせない。」
「ほら、一緒に帰ろう?みんなで力を合わせて、新たな土地に真白クンを建て直そう!」
『うわああああああん!!…ぐすっ…うん、あだぢぃ…いっじょにがえるぅ!!』
「……うん!色々あったけど第一関門突破だね!」
『今、考えるのやめたよね悠介さん…』
夕暮れのホロウにデモリッシャーの大きな泣き声が響き渡る。
こうして1台の重機の恋幕は新たな道へむかうのであった。
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アンケート三弾ですが今週いっぱいで締め切ります。なぜなら治安局チームのヒロインアンケートも取らないといけないので。
治安局からは朱鳶、青衣、ジェーンの三人と全員の4つの候補とします。開始時期は来週の投稿した最新話からにします。
それではまた次回
ヴィクトリア家政からのヒロイン
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おシャメ(エレン)
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カリンちゃん
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リナさん
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全員に決まってんだろJK