・ゼッツ最新話
ロードスリー強化、ノクス記憶改竄、イメージするだけで出てくるジークw、すっかり社蓄エージェントだよファイブさん…
次回でゼッツ復活するけど果たして…
それでは本編どうぞ
最後の知能重機を黒雁街跡地へ連れ戻した悠介達。
感覚同期が切れたイアスを抱き抱えながらリンが来るのを待っていた。
その時、丁度ビデオ屋の社用車がやって来た。
「ごめん!ちょっと遅くなっちゃった!」
「よし、それじゃクレタに会いに行こうか。」
リンと合流した悠介はクレタに別れの挨拶をしに向かう。道中で、ベンと出会う。
「おや?これはこれはプロキシさんに悠介さん。」
「ベンさん!クレタは何処にいるか知らない?」
「社長か?それなら俺が呼んでこよう。」
そう言うとベンはクレタを呼びに向かう。
それから数分後、クレタがベンと共にやって来た。
「ようプロキシに悠介、ちょっとしたハプニングもあったが、行方不明になった知能重機は3台とも見つかった。これで、白祇重工として依頼した事は完了だ。お前らのおかげで、うちらは土壇場を乗り切れた。パエトーンとクウガ、力を貸してくれてありがとな。」
「俺たちは出来ることをしたまでだよ。ところでクレタ、あの重機達は?」
「今、グレースが3台とも点検してる。アイツほどの腕があれば、すぐに原因が分かるはずだ。」
あの後、アンドーとグレースに連れてかれたパイルドライバーはデモリッシャーとデュアルショベルのいるドックで3台ともども点検中らしい。
「…なんだよ二人とも、なにか言いたげだな。」
リンの目を見てクレタがそう言うと、彼女は口を開いた。
「実は、もう一つ気になってる事があるの。パイルドライバーが言っていた「ホルス」って…」
「お、おっと…!もうこんな時間か!社長、早いところ依頼料の入金手続きを済ませないと、明日までに振り込めないぞ…!」
突然、ベンが慌てて誤魔化す。
「ベン、大丈夫だ。そんなふうに気を遣わなくていい。今ここで答えなかった所で、ネットで調べりゃすぐに出てくるような事だ。」
「それに、プロキシの兄妹と悠介はウチらの恩人で信頼できるダチだ。はぐらかす必要ねぇよ。」
そう言ってベンを制止したクレタは続けて話をする。
「二人とも、アンドーがゲスト出演していたテレビ番組を覚えているか?あの時司会者が、数年前にどこぞの社長が大金を持ち逃げしたって言ってたろ。」
「あれをしでかしたのは、当時の白祇重工社長のホルス…フルネームはホルス・ベロボーグ──つまり、あたしの親父だ。」
クレタから出たその言葉に、リンは目を見開きながら驚いて悠介は「やっぱりそうだったんだ…」と口から零れた。
「旧都陥落前日の夜、白祇重工の口座から大金がごっそりなくなったんだ。それと時を同じくして、アイツは飛んだ。」
「治安局の捜査に夜結論はこうだ──白祇重工の経営悪化、並びに当時請け負っていた記念広場の完成が間に合わない事を恐れ、ホルスは経費を持ち逃げし、姿をくらました…」
「アイツの後先考えねぇ行動のせいで、白祇重工はドン底に突き落とされた。残されたウチらはその辛い時期を乗り越えて、ここまで這い上がってきたんだ。」
クレタは自分の父親の身勝手な行いのせいで会社が潰れそうになったが、なんとかのし上がって今の白祇重工がある事を語る。
「・・・」
「ごめん、嫌な事を思い出させちゃったね…」
「フッ…気にすんな。あたしはとっくにホルス・ベロボーグを親父だとは思ってねぇよ。今の白祇重工だって、あんな無責任なヤツとは何の関係もねぇ。」
会社の金を持ち逃げし、失踪した父を憎んでいるのかクレタは毛嫌いする様な態度で言う。
「待つんだ、クレタ!自分の父親に対して、そんな言い方はないよ!!」
そこへグレースが現れ、クレタの発言に反論する。
「当時、会社の口座からお金が無くなったのは本当だけど…それがホルスさんの仕業だと証明出来る人はいないじゃないか!治安局が言うところの調査結果も、持ち逃げ説も、最初から彼らのぞんざいな推測に過ぎない!」
「父親の不在で君が辛い思いをしたのは分かるし、治安局によくない印象を植え付けられたのも、仕方のないこととは言え...ホルスさんをそこまで恨む必要はないじゃないか!」
まだクレタが幼い頃から白祇重工で働いているグレース達にとってホルスは信頼できる人物だった、理由もなくホルスが会社のお金を持ち逃げするワケがないと今でもそう思っている。
「それにあの人が失踪した時、君はまだ幼かった。彼と過ごした時間も多くはないんだから、分からなくても無理はないさ──私たちにとって、ホルスさんがどれだけ凄い人だったかを…」
「分かってねぇのはお前の方だろッ!!」
「──!!」
ホルスを擁護するグレースの話に、クレタは我慢の限界だったのか大声を出してキレた。
彼女の態度にグレースはショックだったのか、それ以上は喋らなかった。
「…あー、その、なんだ…お2人さんにホルスって名前の説明が出来れば言いわけで、そこまで踏み込んだ話はしなくてもいいんじゃないか…?」
重たい雰囲気を変えようと、ベンが話題を変える。
「そ、そうだグレース。アンドーと一緒に知能重機たちを点検してたはずだろ?それを放り出して、一体何しに来たんだ?」
「…あの子たちが逃走した原因について、目星がついたつわて知らせに来たんだ。」
「ほ、本当か?それはよかった…」
それを聞いて安心するベン。続けてグレースは詳細を話す。
「うん。3台とも、論理コアをチェックして分かったよ。あの子たちは逃走する前に、ホロウの深部から同一の信号を受信していたんだ。」
「その信号の識別コードは、ウチの会社の知能機械とフォーマットが同じだった。そこから解析できた文字列は──BLG proto type」
プロトタイプという言葉にクレタは目をかっぴらいてグレースを見る。
「そうだよ、クレタ。信じ難い事だけど…この信号は、どう考えてもプロトタイプから送られたものさ。」
その話を聞いて悠介が手を上げて聞いてみる。
「あの…そのプロトタイプってなんなんですか?」
「先代社長が失踪する前に、白祇重工が開発していた最初の知能機械だ。当時、我社の生産ラインは他に遅れを取っていて、自分たちで開発出来たのは核となるパーツだけだったんだ。後は全部、図面通りに製造するように外注せざるを得なかった・」
「たが惜しいかな…完成して、後は支払いだけという所で、旧都陥落事件が起きてしまった。発注先はホロウ災害に巻き込まれて消滅し、プロトタイプも行方不明になった。はずだったが…」
「プロトタイプは、消えてなんていなかった。しかも、未だに一部の機能は生きている。おチビちゃん、これから君が嫌がるような話をするよ。あの人とはもう関わりたくないだろうけど、プロトタイプも立派な会社の資産だ。あそこに搭載されている論理コアにも、多大な価値がある。」
「君はどうしたい?プロトタイプを探す?それとも、そんなものは始めからなかった事にする?」
グレースの問いに、クレタは俯いて黙り込んでしまった。
「社長、頭冷やしてください…てめぇもだグレース。何も、今日中に結論をだすこたぁねぇ。どんな強靭なパーツにだって、金属疲労ってのがあんだ。ホロウを走り回った人間なら言うまでもねぇ、たっぷり休んどかねぇとな。」
「あー…アンドーの言う通りだ。こんなに遅くまで付き合ってくれたんだから、お二人さんも疲れたろう?今日の所は一旦、帰って休んでもらうのがいい。ホロウに行ってプロトタイプを探すと決めたら、必ずまた連絡する。その時は、もう一度力を貸してほしい。」
結局プロトタイプを探すのかは決まらず、悠介達は解散した。
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それではまた次回
治安局からのヒロイン
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朱鳶
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全員に決まってんだろJK