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今回が第二章最後の戦いとなります。是非、最後まで見てください。
プロトタイプと融合体ヤリドの激闘の後、一行はそれぞれに別れて話をしていた。
「いっ…!?もうちょい優しくしろよ姉貴!」
「我慢だよおチビちゃん。これでもまだ優しい方なんだから。」
侵食の際に発生したエーテル結晶でケガをしたクレタと擦り傷ができた箇所に消毒液を浸した脱脂綿をポンポンと当てるグレース。
「それにしてもどうしますコレ?」
「こうなった以上は治安局に通報するしかないな…」
プロトタイプに掴まれモニュメントに突き刺さった融合体ヤリドを見ながらアンドーとベンが話し合う。
『うー……』
「リンちゃん、大丈夫?」
『うん…さっきの化け物が放った光を見た時にインプラントに影響を受けたみたいなんだと、ジッとしてれば大丈夫。』
「それならいいけど…とりあえず一条さんに連絡してくる。」
先程の化け物から放たれた光を浴び、目を擦るイアス(リン)を心配するクウガは変身解除し、一度この事を一条に知らせる事にした。
『……(ブツッ)俺だ。』
「あっ、一条さん。ちょっと事件が起きたんですけどお時間いいですか?」
悠介は一条にこれまでの事を話した。
『……未確認だけでなく白祇重工の先代社長失踪の件も持ってくるのかお前は…まぁいい、すぐにそっちに行く。場所は旧都近くの記念広場でいいんだな。』
「はい、お願いします!」
そう言うと電話が切れた。
「皆、治安局に連絡しといたよ。取り敢えず皆、その場で待機だって。」
「おお、すまんな悠介くん。」
「そんじゃゆっくり休ませて貰うか。」
全てが解決し一同は漸く身体を休める...と、思ったその瞬間
ドガァァァン!!
(BGM:戦慄〜襲撃)
爆発と共にモニュメントが崩れた。
「な、なんだぁ!?」
「おい!崩れたモニュメントからなにか出てくるぞ!」
キュラキュラキュラ!
突然の出来事にアンドーは驚きながら立ち上がる、そして瓦礫となったモニュメントの中から巨大な車体がキャタピラ音を響かせ飛び出してきた。
その正体は黒いボディに2つの砲塔を備えた戦車だ。
「戦車!?なんでこんな物が...!」
皆が戦車の出現に驚愕した。
戦車は悠介達の前に止まる、そしてハッチが開かれ中から現れたのは先程倒された筈のグ・ヤリド・ギだった。
「コイツ、まだ死んでねぇのか!?」
「グギギ...オレはマd、オmeラヲ56スマデ、4ナn!」
全身は爛れ、顔の半分は溶けて、言葉もカタコトになったヤリドの姿は醜くなっていた。
モニュメントに刺されて死ぬ寸前、ヤリドは強制的に怪物と離脱していた。そしてヤリドは隠していた戦車に乗り込みやって来たのだ。
しかしその代償はデカい。体は醜くなってしまい言葉も滅茶苦茶になっていた。言葉も取り込んだ論理コアが破損したせいで滅茶苦茶な喋り方になっている。
怒りを露わにするヤリドはハッチを閉め、戦車を動かし始めた。
「野郎…ぐっ!?」
立ち向かおうとするクレタ達だったが、融合体ヤリドとの激しい戦闘によりケガと疲労で体が限界だった。
「皆は下がってて!俺が今度こそ倒します…変身!」
(BGM:緊迫〜凶荒)
悠介が前に出てクウガに変身。その直後にホロウチェイサーが記念広場へ駆けつける。
クウガはジャンプし、ホロウチェイサーに飛び乗ると戦車に向かって走り出す。
「コい!クうガ!」
ヤリドが叫ぶと戦車から砲弾が発射される。
ドゴォーーン!!
避けるクウガ、しかし発射は止むことなく撃ち続けられ砲弾の雨がクウガを襲う。
「フッ!」
砲弾の雨を突破し、戦車に近づくとホロウチェイサーから飛び乗る。
「ハァッ!タァッ!」
パンチやチョップで戦車に攻撃するクウガ。しかし車体にはヘコみもしなかった。
「ばカメ!マぐマにモタエreるボデぃダ!キずつくモノか!」
攻撃しても無駄だと笑うヤリド、戦車はクウガを振り落とそうと暴れ回る。
「オちろ!」
「グッ…うわああああっ!!」
振り落とされまいと踏ん張るがハッチから出てきたヤリドに
顔を殴られ、そのまま手を離してしまい地面に転がる。
「くっ…!」
「こノマまヒキころしてやル!!」
倒れているクウガにヤリドは猛スピードで突進してクウガをキャタピラへ轢き殺そうとした。
『あ、危ない!』
「悠介ェ!!」
絶体絶命の状況のクウガを見て何も出来ないイアス(リン)とクレタ達。誰もがもうダメだと諦めそうになった……
【警告。プロトタイプとは違う新たな目標を検知。】
(BGM:英雄〜大地)
ビュウウウウン!!
Fairyからの通告が入ったその時、ゴウラムが飛行音を鳴らしながら空から現れた。
ガシッ!ブオンッ!
「な、ナニィ!グギャアアアッ!!?」
ゴウラムは倒れているクウガと戦車の間に入る、大アゴで戦車を掴みそのまま向こうへ投げ飛ばした。
空中で回転する戦車、ヤリドが悲鳴を上げながら激しい揺れと共に戦車は着地。その衝撃に頭をぶつけたヤリドは目を回してしまった。
「あ、あれは…!」
『ゴウラム!?でもなんか大きくなってるし大アゴも長くなってる……』
プロトタイプ捜索前に見た時と違う姿に変わっていたのをクレタ達は驚いていた。
「ご、ゴウラムなのか…?」
『はい、大丈夫ですかご主人様。』
「………キェアアアシャベッタァァァァ!!?」
駆けつけたゴウラムが人の言葉を発した事にクウガは某ファーストフード店にあるハッピーなセットに付いてくるオモチャに発狂する様な叫びを上げた。
『落ち着いてください。なぜ私が喋るのか…ソレはあそこにいる個体名グレース・ハワードによって謎の装置を埋め込まれました。それで私はこうして話せるのです。』
「そ、そうだったんだ…えっ?」
ゴウラムによる説明を聞いていたクウガはグレースの名が出た事に全てを察した。
「おい姉貴……お前、まさかアレに論理コアを…?」
「うん!だってあのままじゃなに言ってるのか分からなかったんだもの。だから私はゴウラムたんが喋れるように論理コアを隙間に埋め込み、改造したのさ!」
(((ゴウラムたん…?)))
古代リント語で喋るゴウラムにグレースは論理コアを埋め込んだらしい。それを胸を張り、ドヤ顔で言うグレースにクレタは手で頭を抑えながら「あぁ…やっぱりこうなっちまった…」と悩まさせた。
一方、ゴウラムたんという呼び方にアンドー、ベン、イアス(リン)は首を傾げる。
「オのレェ!!コンどコそヒき56シテやル!!」
意識を取り戻したヤリドは戦車を再び動かし出す。
「取り敢えず今はアイツを倒さないと…ゴウラム、久しぶりだけど合体出来る?」
『問題ありません。いきましょうご主人様。』
休んだ事で体力が回復し、クウガは立ち上がると再びホロウチェイサーに乗る。
(BGM:激闘〜融合)
ゴウラムは再び飛翔するとホロウチェイサーの上に飛び留まる。
するとゴウラムは半分に分離し、変形するとホロウチェイサーに合体したのだ!
『ゴウラムが悠介さんのバイクと合体した!』
「バイクと合体出来るなんて…スゴいよゴウラムたん!」
ゴウラムと合体したホロウチェイサーは『ホロウゴウラム*1』となった。
「よしっ!」
アクセルグリップを握り、エンジンを吹かせてホロウゴウラムを走らせるクウガ。
「シねぇ!!」
ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!
ドガァン!ドガァン!ドガァン!ドガァン!
再び砲弾を撃ちまくるヤリド。
砲弾の雨が地面に当たると周囲が爆発しホロウゴウラムに乗ったクウガを襲った。
「「「「悠介(くん)!!」」」」
「ギャッ!ギャッ!ギャッ!コッパみじん二なっタか!!」
爆発を目にしたクレタ達は悲痛の声をあげ、ヤリドはクウガが死んだと思い歓喜の声をあげた。
【マスター、助手1号の生体バイタルは正常です。】
『待って皆!煙の中からなにか出てくるよ!』
Fairyからクウガが生きている事を伝えられイアス(リン)は皆に爆発した場所を指さす。
ブオオオオン!!
「ナニぃ!ば、バかナ!?」
煙の中からホロウゴウラムに乗ったクウガが出てきた。あの爆発をくらっても車体には傷一つ付いてなかった。
「ハアアアアアッッ!!」
「アイツまさか…!」
「突っ込む気か!?」
アクセルを全開にし、戦車に向かい突撃するクウガ。
すると、ホロウゴウラムのフロントの一対の角に封印エネルギーが結集される。
「ギャアアアアッッ!!?」
必殺技『ホロウゴウラムアタック』が戦車に当たる。
必殺技をくらった戦車は勢いよく吹き飛び、横転した。ハッチが開き、中からヤリドが息を切らしながら出てくる。
推薦BGM 壊乱(2分45秒辺り)
「オのレ、クウが…きさマを、56す………ガガガガガガガ!!?」
バリバリバリバリバリ!!
その時封印エネルギーが戦車全体に奔流し、ヤリドは巻き添えをくらい全身がシビレだす。
「ウウウウウ!!アアアアアアッッ!!?」
ドガアアアアアアンッッ!!
ゲドルードのバックルが割れ、しぶとく生きたヤリドは戦車を巻き込んで大爆発し、遂に倒された。
『悠介さんが勝った!』
「ヨッシャアアアッ!!」
「フゥ…今度こそ終わったみたいだな。」
クウガが勝利したのを目撃したイアス(リン)とアンドーは喜びの声をあげ、ベンは息を吐いて安心していた。
「…ったく、ハラハラさせやがって…けど無事で良かった。」
「おチビちゃん…うん、そうだね。」
そんな言葉を言いながらも悠介が無事だった事に喜ぶクレタにグレースはフフッと笑いながら彼女の頭を撫でた。
ホロウゴウラムから降りたクウガは変身を解き、悠介に戻る。
するとゴウラムがホロウチェイサーから離れて元の姿に戻ると辺りを飛び回る。
『おーい!悠介さーん!』
遠くから手を振るイアス(リン)達を見て悠介は笑顔を作りサムズアップで返した。
次回でエピローグになります。
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それでは、また次回。
治安局からのヒロイン
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