ゼンレスゾーンクウガ   作:アルティメットルパン三世

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激闘

 

推薦BGM 戦士〜空我

 

 現在、ダランは蜘蛛の糸を吐いてスイングをしながら逃げていた。*1

 

「?!」

 

 なにかが近づいてくる音を聞き、ダランが後ろへ顔を向けると下にホロウチェイサーに乗りルミナスクエアの車道を猛スピードで走らせるクウガの姿が。

 その性能はエリートの治安官でも苦戦する代物だがクウガにとって前世のトライチェイサーと同じで直ぐに使いこなせる様になっていた。

 前方に車が左右に一台ずつ走っているがクウガはその隙間をスレスレで通り抜け前へ出る。

 

「な、なんだアリャ?!」

 

 車の運転手がクウガの姿を見て驚く。

 

「ギヅジョグギ!(執拗い!)」

 

 まだ追いかけてくるクウガに対しダランがそう言う、そしてダランは左へ曲がる……その時だった

 

「バ、バンザ!?(な、なんだ!?)」

 

 突如目の前に裂け目が現れダランは動揺するが時すでに遅し。避ける間もなくダランは裂け目の中へと吸い込まれるかのように入ってしまった。

 

「なんだ今の裂け目!?……けどこのまま逃がす訳には行かない!」

 

 ダランが裂け目に消えていくのを見たクウガもその中へ入っていく。

 

「っ!!」

 

 紫色の空間を通っていくと突然目の前に鉄骨が出てきた事に驚きクウガはトライチェイサーのハンドルを動かしギリギリで 回避した後、ブレーキをかけて減速して止める。

 

「ふぅー…って何処なんだ此処は?見た感じ町の外じゃなさそうだけど…てか結晶みたいなのが色んな場所に生えてるし…気になるけど触らないでおこう」

 

 クウガは辺りを見回す。周りは崩落した街並であるのだが一つだけ線路にはない物…結晶がチラホラ生えており、なんの結晶なのかクウガは疑問に感じた。

 

《ピピーッ!ピピーッ!》

 

 するとホロウチェイサーの通信機能から着信音が流れる。クウガが通信に出るとかけてきたのは一条からだ。

 

《聞こえるか五条悠介、今何処にいる?》

「それなんですけど…奴を追いかけてたら突然裂け目のようなのが現れたんですよ!その裂け目にアイツが消えてくのを見たので俺もソレを追いかけたら結晶が生えてる変な場所に来ちゃったみたいで…」

《(…共生ホロウが発生したからまさかと思っていたがやはり入ってしまったか。)いいか五条、今お前がいる場所はホロウと言って大変危険な場所だ。そこに長く居過ぎたら『侵食』が始まり、お前の体にそこにあるのと同じ結晶が生えてくる。最後は死に至り『エーテリアス』という怪物になってしまう。》

「エーテリアス…?それって今目の前に居る怪物達の事ですか?」

《ッ!?気をつけろ五条!ソイツらは自分と同じ種族とは違うモノは全て敵と見なしてる!》

 

グルギャアオオオオッ!!

 

 四足歩行のエーテリアス『ハティ』が咆哮を上げると奴の周りに居た『ティルヴィング』達が一斉に襲いかかる。

 

「クッ…やるしかないか!!」

 

 クウガはファイティングポーズで構える。

 

邪悪なる者あらば希望の霊石を身に付け、炎の如く邪悪を打ち倒す戦士あり

 

「フッ!」

ギャッ!?

「ダアッ!」

ガアッ?!

「ハアアアアッ!!!」

ギャアアアアッ!!?

 

 飛び交ってきた一体をパンチで殴り飛ばし、背後に迫る一体を回し蹴りで顔面らしき箇所である黒い球の部分で蹴り飛ばし、ブレード状の左腕で突きをしてくる一体の腕を掴み振り回してから群れてる方へと投げたりと徒手空拳を駆使してエーテリアスを倒してくが…それでもエーテリアスの方が数は上だ。

 

「数が多い……アレは!」

 

 苦虫を噛み潰すように唇を噛むクウガはある物を見つける。ソレは鉄パイプである。

 

「よし……超変身!!

 

 クウガが超変身と叫び再びポーズをとるとアークルの中心部にある霊石アマダムのモーフィングクリスタルが赤から青に変わる。

 マイティとは違う音が鳴り出しクウガの姿も変わり、色も赤から青へと変化が起こった。

 マイティフォームから『ドラゴンフォーム』へとフォームチェンジした。

 

邪悪なる者あらば その技を無に帰し 流水の如く邪悪を凪ぎ払う戦士あり

 

「ハアッ!」

 

 クウガがジャンプする。先程のマイティフォームとは違ってドラゴンフォームは速力と跳躍力が格段と上がり素早い動きと高いジャンプ力が増している。

 だが軽くなったその分ドラゴンフォームはパンチやキックの力が格段と下がってしまい素手で戦うのは不利となる。

 

 クウガがエーテリアスの頭上を飛び越え鉄パイプの落ちてる場所へ着地するとその鉄パイプを拾い上げ構える。

 すると鉄パイプが変化した。コレがパンチやキックの力が弱まったドラゴンフォームの力を補う武器『ドラゴンロッド』である。

 

「いくぞ!ハアッ!」

グギャッ?!

 

 ドラゴンロッドを使いエーテリアス達を倒していくクウガ。 

 エーテリアスの攻撃を水の如く受け流す様に回避したりドラゴンロッドで受け止め、突き飛ばして怯ませた隙に攻撃をする。

 

ガアアアアッ!!

 

 仲間が殺られていくのに焦ったハティが奇襲をかける。

 

「ぅおりゃあああ!!」

 

 襲いかかるハティに対しクウガはドラゴンロッドを構えてハティに目掛けてジャンプしドラゴンロッドの先端部分を相手の眉間に突きをくらわせた!

 コレがクウガドラゴンフォームの必殺技『スプラッシュドラゴン』だ!

 

 スプラッシュドラゴンをくらい吹き飛ぶハティ。暫くして立ち上がるも眉間に紋章のような痣らしきモノが現れ封印エネルギーがハティの頭から尻尾まで流れていきヒビが入っていく。

 

 

ギャアアアアッ!!

 

 ドガーーン!!と大爆発を起こしてハティが消滅。更には近くにいた残りのエーテリアス達も爆発に巻き込まれ消滅。

 立ち上がったクウガはマイティフォームに戻りドラゴンロッドも元の鉄パイプへ戻る。

 

「これがエーテリアス…アイツらも元は人間なんだよな…」

 

 エーテリアスが元は人間だと言う事に気づいたクウガは静かに黙祷する。

 

 

推薦BGM 緊迫〜凶慌

 

「ガアアアアッ!!!」

「ッ!?しまっガアッ!!」

 

 姿を消していたダランが奇襲しクウガの背にしがみつくとチョークスリーパーでクウガの首を絞める。

 

「ボンドビゾラデデギダ!ガンダベロボドンダダバギゼビガランダギショブロギョグログギデスギラ、バンダンビボソゲスゾ!(この時を待っていた!あの化け物との戦いで貴様の体力も消耗してる今、簡単に殺せるぞ!)」

 

 その言葉通り、クウガがエーテリアスと対峙していた際にダランは陰からその光景を見ていた。奴らとの戦いで疲れているとこを狙えば勝てると確信していた。

 

「ビガラゾボソギダボヂ、ボンゼンバダギョバサブベゼデゲゲルンヅズビゾグスボザ!(貴様を殺した後、この変な場所から抜け出てゲゲルの続きをするのだ!)」

 

 勝利を確信したダランは高らかに笑いながらクウガの首を絞める力をドンドン篭めていく。

 

(マズイ…このままじゃ…)

 

 なんとか抵抗するクウガ、しかし力はもう限界迄達しており何時意識が無くなるか分からない状態だった。

 

BOM!!

 

「ヌウォッ!?」

「ッ!おりゃあ!!」

「グアアっ!?」

 

 突然、空から小さなボムがダランの背中に当たり爆発する。

その怯んだ際に腕の力が緩まり、クウガはダランの腕を掴み背負い投げをする。

 

「はぁ…はぁ…一体ナニが」

『悠介さん!こっちこっち!』

 

 聞き覚えのある声にクウガは後ろを振り返ると物陰からいるハズの無いイアスが手を振っていた。

 

「イアス!?何でここに…てかリンちゃん!?どういう事だ…」

『詳しい話は後!急いでココから離れないと』

「ダメだ!まだアイツが残ってる。ココで決着をつけないと…」

「ゾボザ!ゼデビジャガセ!!(何処だ!出て来やがれ!!)」

 

 物陰から覗くと背中に火傷を負ったダランが怒りを表しながらクウガを探していた。

 

『だったら私が囮になるよ!合図したら悠介さんはキツいのかましてあげて!』

「ちょっとリンちゃん!……仕方ない!」

 

推薦BGM Red Desire(instmental)

 

 イアス(リン)がそう言うとポポポポと足音を立てながらダランへ向かって走り出す。

 

『おーいバケモン!捕まえられるもんなら捕まえてみなよ!』

 「ボグガギズゼギグ!ガビビボパゴラゲンギパザバ!(子ウサギ風情が!さっきのはお前の仕業か!)」

 

 イアス(リン)の挑発にダランは先程の爆発がコイツだと気づき追いかける。

 しかし人の膝下位の大きさしかないポンプのすばしっこい動きにダランは捕まえるのに苦戦する。

 

「ゲゲギ!ジョボラバドグゴビジャガデデ!(ええい!ちょこまかと動きやがって!)」

『ほーら!もう一発!』

 

BOM!!

 

「ヌアアアッ!?レグァ!レグァァァ!!?(目がぁ!目がぁぁぁ!!?)」

 

 イライラが最高潮に達したダランにイアス(リン)はボムを取り出しダランの顔面に投げる。

 爆発が起こり煙の中から顔面が黒焦げになったダランが現れ手で目を抑えている。

 

『今だよ!』

 

 イアス(リン)の合図にクウガはファイティングポーズをとった後、両腕を開き、腰を落とした構えを取る。

 

「フッ!」

 

 敵に向かって走り出す。その際、足の裏から炎が上がる。

 

「ハアッ!」

 

 タイミングを見計らってジャンプ、空中で宙返りをした。

 

「ぅおりゃああああ!!」

 

 叫びを上げながらダランの胸に飛び蹴りをぶちかました!コレがマイティフォームの必殺技『マイティキック』だ!!

 

「ガアアアッ!!?」

 

 ダランを蹴り飛ばしてから反転し、左手と膝をつき着地するクウガ。

 マイティキックをくらい、倒れていたダランが立ちあがる。

 

推薦BGM 壊乱(2分45秒辺り)

 

「グッ!?ヌオアアアッ!!?」

「ブゴォォ…ゲババブジョリガゲダダボビ…ギジャザァァァ!!(クソォォ…せっかく蘇ったのに…嫌だァァァ!!)」

 

 先程のスプラッシュドラゴンをくらったハティと同様にダランの胸に紋章のような痣らしきものが現れ封印エネルギーが腰のゲゲルードにへと流れていく。

 

バキィッ!!

 

「ギャアアアアッッ!!!」

 

ドガーーン!!

 

 そしてゲゲルードのバックル部分が真っ二つに割れた瞬間、断末魔と共に爆発を起こしたブ・ダラン・バはバラバラになった体を周囲に散らせて死んだ。

 

『ふぅ…なんとか倒せたみたいだね?』

「うん。ありがとうリンちゃん、連戦続きだったからリンちゃんが来てくれなかったらアイツに絞め殺されてたとこだったよ……それで?なんでイアスから君の声が聞こえるのかな?」

『その話は後。アイツもやっつけた事だし早くホロウから出よう。これ以上居たら侵食しちゃう』

 

 リンの言葉に頷きクウガはイアスを抱き上げる*2とホロウチェイサーのシート部分に乗せて自身も跨りイアスが落ちないように太ももで挟む。

 

 『コレって治安局の最新白バイだよね?どうして悠介さんが?』

「まぁ色々とあってね…それよりも道案内よろしく!」

 

 こうしてクウガはイアス(リン)の指示通りにホロウチェイサーを走らせ、裂け目を通ってルミナスクエアへと戻ってきた。

 

続く

*1
某アメコミの蜘蛛男の様に

*2
感覚同期している為、リンが抱き上げられてる感覚があるのを悠介本人は知らない





主な出演者:CV

五条悠介:松原大典

アキラ:阿部敦

リン:千本木彩花

一条業:古川慎

朱鳶:井上麻里奈

青衣:阿保まりあ

セス・ローウェル:高梨謙吾

ジャスティン・ブリンガー、ベ・ジミン・バ:酒井正斗

向日葵のタトゥーの紳士:石田彰

ブ・ダラン・バ:宮内敦士


ナレーション:立木文彦

エンディング

青空になる

重い荷物を枕にしたら
(芝生で昼寝をする悠介)

深呼吸 青空になる
(ティンズコーヒーの店の前で待ちぼうけする悠介)

目を開けてても瞑っても同じ景色は過ぎてゆくけど
(寝ている悠介にイタズラしようとするニコと猫又、それを止めようとするビリー、ハンバーガーを食べてるアンビー)

今、見てなくちゃ気づけない
(野良ボンプを追いかけるグレースを追いかけるベンとアンドー。その後ろから呆れ顔をしながら歩いてくるクレタ)

君を連れて行こう 悲しみの無い未来まで
(犯人達を追いかける特務捜査班(セス→青衣→朱鳶の順で寝ている悠介の横を通りかかる) 。その後から一条が走ってくる)

君がくれた笑顔だけポケットに閉まって
(待ちぼうけしてる悠介がうっすらと消えていく)

ぼくは 青空になる
(アキラとリンとボンプ三匹が悠介を見つけて起こし上体をあげて欠伸をする悠介)

メロディー部分
(起き上がるとカメラを持ち笑顔を見せる悠介からのホワイトアウト)


次回予告
再びクウガに変身しダランを倒した翌日、悠介にアキラとリンは自身らがプロキシ稼業を裏でしている事を話す。
しかしそこへ一条長官がやって来て悠介を治安局へと連行されてしまう。
そして、裏では カラスのはぐれグロンギ『ブ・ラガス・グ』による次のゲゲルが始まろうとしていた…

プロローグ2 クウガとパエトーン

悠介は無自覚女誑しにするかしないか

  • 女誑しにしろ
  • 女誑しにしないで
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