クウガに変身した悠介はバレエツインズ内部に侵入しイアス、邪兎屋一行と共に仕掛けを突破し、迫り来るエーテリアスを倒しながら進んでいく。
「なんか、普通のホロウよりもシンドくねぇか?此処…迷路みてぇに入り組んでるし、寒くてジメジメしてるしよぉ…変えたばかりの膝関節が錆ちまわねぇか、心配になってきたぜ…」
「ビリー、得体の知れないB級品には手を出さない方がいいぞ。やけに安いお店でゴハンを食べたら、お腹を壊しちゃうのと一緒だ!」
ビリーと猫又が会話をしてる中、アンビーは辺りを警戒していた。
「どうかしたのアンビー?」
「建物に入ってから、ずっと視線を感じる…」
「あ、俺も俺も!なんか入った瞬間からゾワッと来たんだよなぁ!足元をしょっちゅう、ナニカがすり抜けていく気がするしよ…ってうおっと!言ったそばから!」
「それはあたしの尻尾だ!!」
「ああなんだよ…なあなあ店長、前にホロウでさ…周りの状況を一遍に探知してくれた事あったろ?アレ、もっかいやってくんねぇ…?何かいそうだぜこの辺…」
『ごめん、今は難しいかも…此処には裂け目がいっぱいあるし、ホロウのデータも結構古いから…進みながらもっとデータを集めないと。』
ビリーはリンに頼むがホロウのデータが古い為、それを行う事は不可能であると伝える。
「」介、緑の方になって周囲に居ないか捜して貰えるかしら。」
「やってみるね…超変身!」
アンビーに頼まれクウガはペガサスフォームになると超感覚を研ぎ澄ませる。
「……ッ!コレは!」
「なんだ!?オバケでも見つけたのか悠介!」
「ううん、エーテリアスの声だ。俺たちを狙ってるみたい。」
「なら迎撃するしかないわね。」
向こう側から10体ほどのエーテリアスが走ってくる。
クウガはマイティフォームに戻り、一行は武器を構えてこれらを迎え撃った。
「ハアッ!」
《GAA!?》
「やあっ!」
《GYAA!?》
「オラオラァ!」
《Djdvrd!?》
「おりゃああっ!」
《GUYAYA!?》
クウガは徒手空拳、アンビーは電磁ナタ、ビリーは二丁拳銃、猫又は双剣でエーテリアスを倒していく。
数分後、襲ってきたエーテリアスは全て倒され消滅した。
「ふぅー、やったぞ!」
そう言いながら、くしくしと髪を直す猫又。
「アンビーに悠介、さっきの視線だが……エーテリアスだったな!」
「ん…本当にそう…?悠介はどう思う?」
「エーテリアス以外は感知しなかったけど…なんか違和感がある様な無い様な…」
視線の正体がエーテリアスだった事に安心するビリー、しかしアンビーとクウガは視線の正体は別だと考える。
「店長!次はどっちに行く?」
『ちょい待ち!どれどれ……』
リンがそう言うとイアスの顔部分がロード中の画面になりルート検索を始める。
「フニャアア…」
猫又が背伸びをして腕で髪を整えてまるで猫の仕草をしていた……その時だった。
ブゥオンッ!!
「「猫又(ちゃん)!!」」
遠方から赤い光と共に、突如長い物が猫又に目掛けて投げられた。
それに気づいたクウガとアンビーは真っ先に走り出す。先ずアンビーが猫又を後ろへ下がらせてクウガは長い物をキャッチした。
「よ、良かった…お鼻はまだ付いてる…!」
バランスを崩し尻もちをついた猫又は自分の鼻がまだ付いてる事に一安心する。
『悠介さん大丈夫!?…ってそれハサミ?』
クウガに声をかけるリンは彼がキャッチした飛来物……サメの頭を模した大狭を見てそう言った。
「コレ、見た感じ未確認の武器じゃない……こんな物騒なモノ一体何処から…」
大狭の全体を見回しながらクウガがそう言った。
コツ…コツ…コツ…コツ…
「ッ!誰!?」
すると近くで足が聞こえる。
アンビーは直ぐに警戒の態勢を取り電磁ナタを構える。クウガもアンビーの隣に立ち、ドラゴンフォームにチェンジし大狭をドラゴンロッドへ変形させ警戒態勢を取る。
足音は段々大きくなり、ビリーと猫又とイアスは二人の後ろに隠れた。
すると足元がピタリと止んだと同時に、暗闇から現れたのは独特な執事服を着た狼のシリオンだった。
「あの勢いでソレを掴み取るとは……流石は異世界からの戦士クウガ様。」
「……オオカミ?」
「此処は私有地でして来客はお断りしています……30秒でご用件をどうぞ。それ次第では……」
狼のシリオンは胸ポケットから懐中時計を取り出し、時間を確認した後鋭い目つきで発言したその瞬間…
「ひゃあっ!?」
狼のシリオンの言葉を遮るように、奥から少女の悲鳴が。その直後、丸ノコが狼のシリオンの足元を通り、クウガ達の近くへ転がり落ちる。
「「「「「・・・・・・」」」」」
「……コホン、して皆様。此処は立ち入り禁止につき即刻…」
咳払いをし、改めて狼のシリオンが忠告を言おうとしたが今度は謎の駆動音がまた狼のシリオンの言葉を遮る。
「はぁ……言ったはずです。武器の手入れと床磨きは日々欠かさず…と。」
「す、すみませんライカンさん…!」
奥から現れたのはメイド服を着たツインテールの少女がライカンと呼ばれた狼のシリオンに頭を下げる。
「ふわぁ……ねむ…」
「エレン…勤務中ですよ、姿勢よく!」
「ちぇっ…はいはい。」
その近くの階段でサメの尻尾を生やしたメイド服の少女が腕を組んでやる気なさそうに欠伸をしていたが注意され面倒くさそうに姿勢を直す。
「あれ?あの子は……ねえ猫又ちゃん、あのツインテールの女の子前に会ったよね?」
「ん?……ああっ!カリンちゃん、カリンちゃんだ!?」
「えっ?……あっ!猫又様に悠介様!それに調査員様…!」
クウガはツインテールの少女が嘗てヴィジョン爆破事件で出会ったカリンだと気づく。猫又に声をかけ指を指すと猫又も少女の姿を見てすぐに気づいて手を振って名前を呼んだ。
カリンがコチラへ顔を向けると猫又とクウガとイアスを見て、ぱあっと顔を明るくするとお辞儀をした。
「カリン、面識が?」
「はい!そうなんです。ホロウで迷子になっていたカリンを助けてくれた方々なんです!」
「なるほど……リナ、もういいでしょう。」
「はぁ〜い♪」
「っ!?いつの間に……」
カリンの言葉に彼は警戒心を緩めると知らない人の名を言う。
するとアンビーの背後から如何にもメイド長という印象のある白髪の女性がヌルリと現れた。
どういう訳か彼女だけは幽霊の様にフワフワと浮いていた。
「フフッ、鋭い子ですわ。一時はバレてしまうかと…其方の方も緑の姿になられた時は流石にバレそうになりましたわ。」
「……悠介、気づいてたの?」
「えっ?い、イヤァ〜まぁ薄々だけどね…でも確信が無かったから言えなかったんだ。」
『まだまだ甘ェな!』
『甘ェな♪甘ェな♪』
ジト目で睨まれたクウガは焦りながら指で顔を掻きながらそう言った。
リナと呼ばれた女性の後に金髪のパッツンボブのボンプと茶髪のおさげのボンプが浮遊しながら煽ってきた。
「顔見知りなのでしたら手間が省けます…申し遅れました。
狼のシリオンは襟を正し、一同が揃うとクウガ達にお辞儀をした。
感想とお気に入り登録、評価お待ちしております。
ヒロインアンケート 対ホロウ六課編
-
雅
-
柳
-
蒼角
-
全員