明るくし、なるべく、画面から、離れよ
推薦BGM 休息(M-61)
ブ・ダラン・バを倒した後、悠介はrandom playへ帰宅し休息を取った。
そして次の日、悠介は…
「フンフフフーン♪」
店の裏の駐車場からパチパチと焼く音が聞こえる。悠介はカセットコンロとフライパンを使って鼻歌を歌いながらベーコンエッグサンドマフィンを作っている。
「よし完成!」
3人分のベーコンエッグサンドマフィン(+簡単なサラダ)を紙の大きな皿に乗せた悠介はビデオ屋に入り2階のアキラの部屋に来ると2人が待ち構えていた。
「朝飯出来たよー、ホラ食べて食べて!」
「「・・・」」(ジュルリ)
ベーコンの香ばしい匂いがアキラとリンの鼻に漂い無意識にヨダレが垂れる。
普段、料理はせず店の隣にあるチョップ大将のラーメンやカップ麺ばかり食べてる兄妹にこの出来たての料理はとんでもない飯テロ被害に等しい。
「と、取り敢えず食べようかリン」(ヨダレタラ-)
「そ、そそそうだねお兄ちゃん…」(ヨダレタラ-)
「それじゃあ座って…」
「「「いただきます!」」」
手を合わせていただきますを言ってから3人は朝食を食べ始める。
かぶりつくと半熟の卵の黄身が溢れ出し塩コショウの効いたベーコンと混ざり合い眠たそうにしていた2人の目はカッと開きがっつき始める。
「美味しい?」
唇の周りに卵の黄身を付けながらブンブンと勢いよく頷くアキラとリン。
ベーコンエッグサンドマフィンとサラダを食べ終えティンズスペシャルをグイッと飲み干し…
「「……プハーッ!!ご馳走様でした!」」
「ハハハ…その様子だとよっぽど食生活が酷かったみたいだね…」
「アハハ…返す言葉もない」
「けど悠介さんとご飯すっごく美味しかったよ!また作って欲しいなー?」
「気に入ってくれてコッチも嬉しいな。住ませてもらってる身だし今後もご飯は俺に任せてよ」
「ホント!?じゃあ悠介さんは家の飯炊き担当で宜しくね!」
こうして悠介は家賃代わりにご飯を作る事になった。紙皿をゴミ箱に捨てた後、悠介は振り返り真剣な顔になる。
「それじゃ…本題に入ろうか?どうしてあの時イアスを使って俺の元へ来たのは?」
「そうだね…僕達の全てを話そう」
OP 仮面ライダークウガ!
兄妹
朝食を終えた後、悠介は1階のビデオ屋のスタッフルームに案内されていた。
そこには多くのテレビ画面とパソコン、そしてよく分からない機械があった。
「ここがもう1つの仕事場だ」
「ビデオ屋のスタッフルームが裏稼業の職場とは…バレないのコレ?」
「ウチのボンプが門番してるから大丈夫だよ。ね、レム?」
「ンナナ…(ねむい…)」
イアスとそっくりのボンプ(スカーフには06の数字が刻まれてる)の06号ことレムがうつらうつらと眠たそうに声を出す。
「それじゃあ本題に移ろう…本来このプロキシというのはホロウの中を案内する…所謂ナビゲーターというものだ」
「だからあんなデタラメな空間を難なく進めれるんだ」
「そして私達は『パエトーン』という名でプロキシをやってるんだ。これでも結構有名なんだから」
「だけどコレは裏稼業的な扱いだ。治安局…それにH.A.N.Dと言う公的機関にバレたら僕達は犯罪者とみなされ逮捕される…」
プロキシという仕事内容に悠介の頭に疑問が生まれる。
「ちょっと聞いていい?捕まるリスクがあるのに何故こんな危険な裏稼業をやってるんだい?」
「…僕達は旧都陥落の真相を突き止めて、先生の無実を証明する為にプロキシをしている」
「先生?」
「『カローレ・アルナ』…ヘーリオス研究所上級研究主任で幼い頃の私達を育ててくれた人。コレが昔の私達の写真」
そう言いリンは悠介に幼い頃のアキラとリンが写ってる写真立てを見せる。
「そのカローレさんは今何処に?」
「…先生は旧都陥落が起きたあの日、研究所は謎の兵士や化け物が襲って来た。先生はその時『白い腕の怪物』に攫われたんだ…」
「そして今じゃ先生は『零号ホロウを暴走させ旧都陥落を引き起こした張本人』として大罪人扱いされた…そして私とお兄ちゃんは『罪人の子』なの」
「……」
2人の話を真剣な顔で黙々と聞く悠介。
「ねぇ悠介さん…助けてくれた恩人が実は罪人の子だなんて幻滅したよ「するわけないだろ」…えっ?」
沈んだ表情と震える声で話すリンに対して悠介は否定した。
「要するにアキラ君とリンちゃんはその恩人が無罪であると証明する為にプロキシってのをやってるんでしょ?そこに君達が罪人の子とか俺には関係ない…」
そう言い悠介は立ち上がる。そして2人の前に立つと…
両腕をまわし抱きしめた
「「あっ…」」
「辛かったよね…恩人が目の前で攫われて…誰にも頼れず、仲間にも真意を明かせないその気持ち凄くわかる。それなのに俺みたいな余所者に話してくれてありがとう!」
笑顔でありながら涙を流す悠介は2人にそう言った。
その言葉にリンは大きな声で泣き出し、アキラはリン程ではないが静かに涙を流し見られないように下を向いて泣いた……
「…落ち着いた?」
「「グスッ…はい…」」
まだ泣きじゃくりながら2人は頷いた。
「それでこれからの事なんだけど…2人の目的、俺にも手伝わせてくれないかな?」
「「えっ!?」」
悠介の提案に驚くアキラとリン。
「今後グロンギと戦ってる時にまたホロウに入られたら俺も困るし2人がサポートしてくれたら脱出もしやすい。それに2人の仕事の際に俺も出撃したら依頼も手早く終われるかもしれないし…どうかな?」
悠介の提案に2人は暫く考えたあと互いに頷き彼と目を合わせる。
「いいよ、その提案に乗ってあげる!」
「改めてようこそ五条悠介さん。」
2人は笑顔で提案を飲み手を差し出し悠介は1人ずつ握手をした。
その時、ビデオ屋のドアが開く音がした。
「お客さんかな?」
リンがそう言いスタッフルームのドアをほんの少し開けてチラッと見る。
「すまない、この店に五条悠介という男が居ると聞いたのだが…」
そこに居たのは昨日知り合った治安局の一条長官だった。
彼はカウンターで店番をしている18号ことトワに話しかけていた。
「い、一条長官!?」
「ん?あぁリンさん、そこに居たんだな。五条悠介は居ますか?」
「は、はい!今後ろに居ますのですぐ呼びますね!…….悠介さん、一条長官が呼んでるよ」
声に気づいた一条はスタッフルームのドアから覗き見していたリンと目があい悠介が何処にいるか訪ねリンは慌てながら悠介を呼び出す。
「お待たせしました一条さん。本日はどの様な要件で…もしかして昨日のバイクを取り返しに?」
「嫌、用件は……
先日の件で取り調べをする。署まで来てもらうぞ」
そう言い一条は悠介に手錠をかけた。
「「「え?」」」
パトカーに乗せられた悠介、そしてパトカーはエンジンを吹かせルミナ分署まで走り出した。
「「え?」」
取り残された2人は目を点にしながら立ち尽くしていた。
一方、その頃
新エリー都 ヤヌス区 廃墟の何処か
AM 9:00
はぐれグロンギ達はクウガの出現に様々な感情を露わにしていた。
「ギダダギゾグバデデジャガス!バゼボンゲバギビクウガグゴンザギギデンザ!(一体どうなってやがる!何故この世界にクウガが存在してんだ!)」
「ゴセグギスバ!ボヂヂビガダデデンジャベェゾ!(俺が知るか!こっちに当たってんじゃねぇぞ!)」
「ガガ!?ヅドドダグゾ!!(ああ!?ぶっ殺すぞ!!)」
「ジョグドグザ!バゲシグヂビギデジャス!(上等だ!返り討ちにしてやる!)」
怒りを露わにしているのは『ズ・ザイン・ダ』の弟でサイのはぐれグロンギ『ブ・ラノイ・ダ』。
ラノイが蹴り飛ばした一斗缶が頭に当たりブチギレたのは『ズ・メビオ・ダ』の弟でクロヒョウのはぐれグロンギ『ブ・ウビオ・ダ』。
「ロ、ログザレザ…ゴギラギザ…クウガンギスゲゲルバンデルシザジョ…(も、もうダメだ…おしまいだ…クウガの居るゲゲルなんて無理だよ…)」
「バビゾベゴドゾギデデギス!ズデブガセスバ!(何を寝言を言っている!不貞腐れるな!)」
「ル、ルシダ…ガンダビパパバサベェザゾ!(む、無理だ…アンタにはわからねぇだろ!)」
クウガという言葉を聞いて隅っこでガタガタと震えているのは前世でゲゲルに選ばれずダグバの粛清をくらったキツネのはぐれグロンギ『ブ・フォクス・ダ』。
不貞腐れるフォクスに怒りを見せたのは同じくゲゲルに選ばれずダグバの粛清をくらったカミキリムシのはぐれグロンギ『ブ・ガギリ・バ』。
はぐれグロンギ達の怒りや恐れが充満する空間。そこへ誰かがドアを開けて入ってきた。向日葵のタトゥーの男だ。
「おやおや皆さん、随分と荒れてますねぇ?」
「ッ!ビガラ!バゼボンゲバギビクウガグギスボザ!(貴様!何故この世界にクウガが居るのだ!)」
「ゴセダヂゾザラギダボバ!(俺達を騙したのか!)」
向日葵のタトゥーの男にラノイが早速突っかかるとそれに便乗し他のはぐれグロンギ達もギャーギャーと騒ぎ出す。
「そりゃあそうです、話さなかったんですから。それと服を引っ張らないで下さいよ、皺が出来るじゃないですか」
「バ、バビジサビバゴデデンザァァ!!(な、何開き直ってんだァァ!!)」
男の言葉にフォクスがキレて遅いかかる…が
「グッ!?」「ガアッ!?」
男の腕が植物の茎に変わりラノイとフォクスの首に巻きつき絞めあげる、さらに茎から向日葵の花が咲く。
「だからさぁ……
離せって言ってんだろ負け犬共が?」
2人の首を絞めながら男の糸目はガン開きその瞳には濁りに濁っておりドスの効いた声で敬語からタメ口に変わる。
「パ、パスバダダ…ザバサザバギデブセ…(わ、悪かった…だから離してくれ…)」
「・・・」チッ
「「グギャッ!?」」
弱気になったフォクスが謝罪する。男は舌打ちをしてから勢いよく壁に向けて2人をブン投げる。
壁に叩きつけられた2人はカエルの潰れた様な声を上げ床に落ちる。
「ゴホン…それでは次なるゲゲルのムゼギジャジャは」
「俺がやろう」
手を挙げて立候補したのは辞書を片手にペストマスクを被ったロン毛の男、首にカラスのタトゥーが入っている。
「ではブ・ラガス・グ様をムゼギジャジャに…人数は」
「64人、期限は5日だ。俺はダランの様な馬鹿な真似はしない」
「承りました」
ラガスが人間の姿から本来の姿に戻る。そして男はラガスのゲゲルードに指輪を刺し時限式の封印エネルギーを注入する。
「カァアアアッッ!!!」
ラガスは背中の黒い翼を広げると羽ばたかせながら外へ向かった。
悠介は無自覚女誑しにするかしないか
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女誑しにしろ
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女誑しにしないで