消滅したらネオだった件   作:ライノア

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第一章:唐突な別れ、新たな出会い
プロローグ:消滅、そして転生。


??? SIDE

 

アキノリ「......済まない」

 

俺は後ろを振り向かずに小さく呟くと、オーロラカーテンは消えていった。

激情態になって人間だったドーパントを(あや)めてしまった俺に、あいつらと旅をする資格はない。

今後の戦いに巻き込ませたくないためにも。

 

レグレット「どうしたんだアキノリ!こんなの君らしくな...まさか、そんな!嘘、だよね...!?」

 

レグレットは突然の行動に出た俺の胸ぐらを掴むが、瞬時に言葉を失う。

何故なら俺の体には赤いノイズが走り始めていたのだから。

体が思うがままに動けずそのまま地面に前のめりになる。

 

アキノリ「分かってたんだ。致命傷を受けてでも倒せなかったら、あいつは倒せなかった。これで、俺の死に場所が出来たも同然だな...まぁ、ホントはまだ生きたかったんだが、流石に荷が重過ぎたか...」

 

《確認しました。ユニークスキル『生還者』を獲得...

成功しました》

 

俺が''令和''と呼ばれる次世代の仮面ライダーに変身するのに必要な''コア''を最終決戦で既に致命傷に近いダメージを受けており、今でも消滅しそうな状態であった。

消滅している最中、俺はレグレットと最期の対話をする。

胸ポケットから落ちた白いジンベイザメを模した顔が描かれたマゼンタの丸いコアを見て、レグレットは勘付く。

 

レグレット「まさか君は、ジョージを倒すための罪滅ぼしとしてわざとIDコアを胸ポケットに閉まっておいたのか!?こんなの...こんなの認めないよ僕は!君が僕達を置いて死ぬなんて...!!」

アキノリ「そう、だよな...俺はお前らに酷い事をした。激情態の力を制御出来なかったとはいえ、見境なく怒りに任せて迷惑を掛けまくった。こんな俺なんて、あいつらと別れて当然だよ...」

 

《『制御不可能な力を使用した事による仲間との別れ』。情報不足により失敗しました。

代行措置として、エクストラスキル『力量操作』獲得。

成功しました》

 

なんて、何言ってんだ俺。

ホントはもっと旅したかったってのに、まさかこんな事になるなんて思いもしなかった。

...いや、これは元はと言えば俺が悪いんだ。俺が(いち)早く二人に相談していれば、こんな別れ方をせずに済んだ。死なずにこれからも旅を続けられた。

俺達四人で一生旅を続けられるなら、不老不死になっときゃよかった。

 

《エクストラスキル『不老』を獲得...

成功しました》

レグレット「そんな事ないっ!セカンドロイミュードである僕に、君達人間は色んな物をくれた...。だからっ!まだ何も恩返ししてないのに勝手に()くなよっ!!!!」

 

ロイミュードなのに何、涙流してんだよ。ふしだらねぇぞ。これからのディケイドはお前になるってのに。

せめて生まれ変わって全部忘れるなら、自由気ままな旅を謳歌したかったなぁ...。

 

《ユニークスキル『放浪者』を獲得...

成功しました》

 

そういえば若し俺が他の生物に生まれ変わったら、これまでの記憶は全てなくなるんだよな?

そんなのは、嫌だ。あいつらとの思い出はこの胸に一生刻み込んでおきたい。全て忘れるなんて真っ平御免だ。

若し人間として生まれ変わって、成人になったらカメラマンになって、ガンガン良い写真を撮りまくってやりたいな。

 

《エクストラスキル『完全記憶』を獲得。

続けて『完全記憶』をユニークスキル『撮影者』に進化させます...

成功しました》

 

さっきからうるさいなぁ、こっちはもう限界だってのに。

気がつけば体の半分が消えていた。そろそろ時間か、早速閻魔様に裁かれる準備でもしておくか...。

全てを破壊し、全てを繋ぐのが俺のモットーだってのにこの有様だ。全く、無様なモンだぜ。

 

《確認しました。ユニークスキル『破壊者(コワスモノ)』を獲得。

続けてユニークスキル『接続者(ツナグモノ)』を獲得...

成功しました》

 

レグレット「アキノリ...死ぬなっ!!」

アキノリ「ホンット、神様は破壊者の俺を、一生許せない気質らしい...」

『MISSION FAILED』

 

遺言を述べた俺。吉木アキノリは目を閉じ、そのまま消滅に至った。

俺の肉体をコピーした機械生命体の腕の中で看取(みと)られ、眠りについた様な表情を浮かべて。

 

レグレット「うあああああああああああああああああああああああああああッ......!!!!」

コンプリートフォーム(平成1期)の解禁は...

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