消滅したらネオだった件   作:ライノア

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第九話後編:本気

DECADE SIDE

 

裁鬼「はああああああああッ!!!!ふんッ!!」

 

裁鬼が右腰から()ぐ様に閻魔を頭上に振り上げ、助走を付けながら振り下ろす。

一方で本体である俺とリムルは、黒をベースに鋭い爪の様な青い隈取(くまどり)と響鬼に似た(たすき)が特徴的な音撃戦士『弾鬼』の正面に瞬間移動していた。

裁鬼は俺達が背後に居る事に勘付くが、リムルが既にネオディエンドライバーに三枚のライダーカードを装填していた。

ポンプアクションで突き出されたライダーズクレストはアルファベットのAとZ、ギリシャ文字のΧを連想させている。

 

ディエンド(リムル)「お前らはこいつらと遊んでろ」

【カメンライド アクセル!ゼロノス!カイザ!】

 

召喚されたのは緑を基調とした胸部装甲に線路の装飾(そうしょく)が施された二体の牛の顔をくっ付けた様な仮面を持つライダー。

アルファベットのAを(かたど)り、銀のアンテナを突き出している赤をベースにした背部と両足に前輪と後輪が付いている青い複眼のライダー。

黒をベースに紫の複眼を刻む様に銀の胸部装甲と頭部にΧのギリシャ文字を刻むライダー。

裁鬼は『仮面ライダーアクセル』、黒い体に頭部に(だいだい)色の(ふち)取りと両腕を持つ『(オレンジの方の)闘鬼』は『仮面ライダーゼロノス』、蛮鬼は『仮面ライダーカイザ』と交戦せざるを得なくなった。

 

剛鬼「ふんッ!!」

 

剛鬼は柄が青く白い布が巻かれている音撃棒の一つ『剛力』を二撥(にばち)振り上げる。

 

ディケイドA「ハンマーにはハンマーだ」

【フォームライド ゴースト ベンケイ!】

『兄貴!ムキムキ!仁王立ち!』

蛮鬼「変わった...!?」

 

ゴーストのトランジェント形態になった俺に被さったのは、頭頂部に六角形の小さな帽子を装着している銀に縁取られた白いパーカーゴースト。

両肩に念珠を模した装飾が付けられ、顔に表示された『フェイスセブンスアームズ』は弁慶(べんけい)の七つ道具がモチーフとなっている。

ゴースト『ベンケイ魂』になった俺はフード部分『ソウシュウフード』による特殊な振動で俺自身の忍耐力を強化させ、立て続けに自らが仁王立ちとなって剛鬼の振り下ろされた二撥の連打をわざと受ける。

パーカー部分『スズカケコート』により、吸収したエネルギーが表面装甲の強化に利用。

ダメージを受ける程に防御力を上昇させ、両肩に並ぶ念珠『マイティネンジュ』で内部から全身各部に高圧縮エネルギーを送り込む。

送り込まれたエネルギーで一時的にパワーアップした俺は、剛鬼の木槌を受け止めつつファイナルアタックライドのカードを装填する直前に既に懐へ回っていたリムルが右手を(かざ)す。

 

ディエンド(リムル)「お前は眠っとけ」

剛鬼「うっ!?」

【ファイナルアタックライド ゴ、ゴ、ゴ、ゴースト!】

『オメガボンバー!』

ディケイドA「カウンター逆転ホームランだ!」

 

ブラックスパイダーの麻痺(まひ)吐息を浴びた剛鬼は、ぐらりとふら付く。

倒れそうになったところを、俺がナギナタモードのガンガンセイバーに、蜘蛛(くも)に二分割させたランタンの要素を付け加えたゴーストガジェット『クモランタン』が、ガンガンセイバーの剣先部分に装着する事で両足が玄能(げんのう)の口部分となる。

ハンマーモードになったガンガンセイバーの口部分に棍棒のエネルギーを(まと)い、そのままスイングの要領で剛鬼をかっ飛ばす。

宙に打ち上げられた剛鬼はそのまま地面に倒れ伏し、変身が解除される。

直後、魔力感知で俺の耳が背後から足音を察知する。

一本角で黒をベースに紫の腕と縁取りを持つ『勝鬼』が、金色の銃『音撃管 台風』から吐き出された銃弾で俺を牽制(けんせい)しつつ接近。

両手に持つモーニングスターと鬼爪を両端に薙ぎ払うも、俺はガンガンセイバーの薙刀(なぎなた)部分を引っ掛けて即座に受け止める。

 

リムル「悪いな。魔力感知で丸見えだ...デカいっ!!」

ディケイド「お前、戦闘中に何みてんだよ!?」

リムル「いや、丸見えってのはそういう意味じゃないぞ。誤解するな!」

ディケイド「はいはい、そうですか。どう考えても○貞が呟きそうな事だ許してやるよ!」

【カメンライド ダブル!】

 

俺は即座にダブルになると、ファイナルアタックライドカードを装填。

 

【ファイナルアタックライド ダ、ダ、ダ、ダブル!】

ディケイド「ジョーカースパイラル!」

 

風を纏った手刀を勝鬼の腹部に入れられた勝鬼は拘束されたまま変身が解除される。

黒をベースに一本角で交差する様に配置された青い隈取が特徴の音撃戦士『弾鬼』が、愛用の剣による刺突攻撃を繰り出す。

だが、リムルの右腕を身体装甲で鋭利な手甲に変化させ、防御すると同時に刀身を低い金属音と共に折ってみせた。

 

【カメンライド カブト!】

『CHANGE BEETLE.』

 

青い六角形のエフェクトが広がり、俺の姿は赤い軽装甲を纏うライダーとなる。

頭部の顎部分に付けられたパーツは甲虫(カブトムシ)の角を連想させ、青い単眼を二つに分割させる。

 

【アタックライド クロックアップ!】

 

天の道を行き、(すべ)てを(つかさ)どる『仮面ライダーカブト』となった俺はアタックライドカードを装填。

魔力感知で弾鬼と同じく背後に奇襲を仕掛けていた橙色の体に頭部を緑で縁取る音撃戦士『鋭鬼』を高速とも()える速度で唐竹割りを受け流す。

右脇腹に左フックを捻じ込んだ後、物は試しと言わんばかりに俺はファイナルアタックライドカードを装填する。

 

【ファイナルアタックライド カ、カ、カ、カブト!】

ディケイド「...ライダーキック。ふんッ!!」

 

青白い稲妻のエネルギー『タキオン粒子』が頭部を突き出す角『カブトホーン』に充填(じゅうてん)され、そのまま上段回し蹴りを叩き込むが、変身者の鋭鬼は甘くはなかった。

何と愛用の刀で受け止め、間一髪で防御態勢に入ったのだ。

激しい押し合いの中、俺は少しだけバランスを崩して後退。

鋭鬼は大きく吹き飛び、刀身で地面を突き出して態勢を整える。

一方でリムルは身体装甲で硬化させた右腕を突き出し、弾鬼を殴り飛ばす。

 

弾鬼「ぬぅっ!?ぐっ...!!」

 

殴り飛ばされた弾鬼は木に大きく衝突し、そのまま意識を失って変身解除となる。

一方でリムルが召喚したライダー達は役目を終えたのか、残像が左右に広がる様に消滅した。

気絶までには至らなかったが、敵を体力を()ぎ落とした事に変わりはない。

 

リグル「おお...!」

ゴブタ「流石っス!」

彩月「リムル様、キーア様、お見事!」

ピンクの大鬼族「あんなに簡単に...!」

蛮鬼「これが、ディケイドの力...!!」

 

観戦していたリグルと彩月は口を開き、ゴブタは感心する。

その逆に蛮鬼とピンクのオーガは俺達の実力に驚愕(きょうがく)していた。

 

ディエンド(リムル)「さて。後は...四人だな」

ディケイド「しっかしあの緑のオーガ、クロックアップからのライダーキックを防ぐとはな。精神を最大限にまで()ぎ澄ましてる。下手すれば厄介な相手にもなるな...」

闘鬼「...エビルムカデの麻痺吐息、ブラックスパイダーの粘糸・鋼糸、アーマーサウルスの身体装甲...他にも多数の魔物の技を会得しているやもしれません。ご油断召されるな、若...!」

 

闘鬼がか細い声でリムルが捕食した魔物のスキルを言い当て、裁鬼に警戒を(うなが)す。

成る可く手の内を見せすぎないでおきたいが、その前に俺はリムルの胸部装甲を軽く(ひじ)で突いて小声で話す。

 

ディケイド「悪いリムル。少しだけ俺の演技に付き合ってくれないか?」

ディエンド(リムル)「はぁっ!?何でそんな事「頼む!」...分かったよ。余り刺激させるなよ?」

ディケイド「...感謝する。それと、こっちも精神を最大まで研ぎ澄ましておけ」

ディエンド(リムル)「...分かった」

 

リムルに芝居の許可を得た俺は喉を鳴らして、裁鬼達の実力を拍手で(たた)える。

 

ディケイド「...まさかリムルの召喚したライダーと互角に戦うとはな。その実力、()めてやろう」

蛮鬼「悪魔が勝手に口出ししないで!!」

ディエンド(リムル)「...それで?何で俺達に牙を剥くんだ?」

裁鬼「確かに貴様らは強い...だからこそ確信が深まった。ディエンドと言ったな?貴様も()()()の云うディケイドの仲間だ!!」

「「()()()...?」」

 

あの女という単語に引っ掛かる俺達は首を少し傾げ、裁鬼は閻魔の柄を強く握り締める。

 

裁鬼「たかが豚頭族(オーク)如きに、我ら大鬼族(オーガ)が敗れるなど考えられぬ...!!」

リムル「オーク?さっきから何を言っているのか分からないが、俺とキーアは無関係だ」

蛮鬼「黙って!全てはディケイド、あんたがこの世界に現れたせいだ!!」

ディケイド「さぁ?何の事かな?」

「「(とぼ)るな(ないで)ッ!!」」

 

リムルが説得に応じようとしたが、瞬時に背後から殺気を感知する。

 

ディケイド「「隙がガラ空きだよ」ッ!?」

 

俺はリムルに危険を伝える直前に気配を消していた鋭鬼が愛剣でライドブッカーとの鍔迫り合いを利用し、逆にライドブッカーのグリップを持った上で中断蹴りが胸部装甲が炸裂。

蹴り飛ばされた俺は鋭鬼に立て続けに刺突を仕掛けられる。

マスクドフォームで防御態勢に移行したいが、生憎ライドブッカーは奪われてしまった。

鋭鬼の距離を詰めた刺突を紙一重で避けるも、瞬時にソードモードにしたライドブッカーによる左袈裟(けさ)斬りを受け、俺は地面を転がりながらカメンライドが解除された。

同じく気配を消していた闘鬼がリムルの右腕を切り落とす。

 

ディケイド「しまった...!」

リムル「...!!」

闘鬼「ぬぅ...(わし)耄碌(もうろく)したものよ。頭を()ねたと思ったのじゃが...?」

鋭鬼「これで、さっきみたいに姿を変える事は出来ないねぇ...」

「「マジかよ...!!」」

 

気配そのものに溶け込んだ様な辻斬りを避ける俺達は後退する。

 

リグル「リムル様!キーア様!」

ゴブタ「う、腕が...!!」

嵐牙『我が主!』

フェリル『キーア様!』

ディエンド(リムル)「こっちはいい。油断するな!」

 

リムルは嵐牙達に警戒を促す。

魔力感知を()い潜る様に利用した上で、多重結界と身体装甲を紙一重に破ったというのか?

あの爺さんと美顔の男はかなりの実力者だと俺達は理解する。

 

闘鬼「次は外さんぞッ!!」

蛮鬼「兄!師匠!」

鋭鬼「奴の変身能力は封じた。倒すなら今しかないよ」

裁鬼「どうやら蛮勇(ばんゆう)の方だった様だな。右腕を失い、発狂しない胆力(たんりょく)...そして、姿を変えずに攻撃を受け流そうとする反射神経は褒めてやろう。たった二人で俺達を相手取ろうとした、その傲慢(ごうまん)さが貴様らの敗因だ!冥府で悔やみ続けるがいいッ!!」

 

裁鬼は助走を付けた唐竹割り、鋭鬼の(つばめ)返しを間一髪で避けた俺達。

リムルは右腕を即座に回収して吸収する事で右腕を再生。

 

鋭鬼「ぐあっ!?」

蛮鬼「兄!お前ッ...!!」

【アタックライド ブラスト!】

ディケイド「ディケイドブラスト!」

「「ぐっ...!!」」

 

俺はオーロラカーテンを使って突き出した右腕を鋭鬼の右脇腹に打ち込み、その隙にライドブッカーを回収がてらガンモードにして蛮鬼諸共(もろとも)光弾を浴びせて牽制させる。

 

ディケイド「...油断したな」

リムル「あはっ!キーアのライドブッカーを奪い、俺の片手を切り落とした程度で勝ったつもりだったのか?」

裁鬼「...ば、化け物めッ!!」

ディケイド「俺達が''化け物''?違う。俺達は''悪魔''だ!」

蛮鬼「そんなのどうだっていい!!」

 

俺はイリュージョンのライダーカードを素早く装填する。

 

【アタックライド イリュージョン!】

ディケイドA「B達はリムルの援護を頼む。俺はあの黄色い大鬼族の相手をする!」

 

蛮鬼が振り下ろす音撃弦『刀弦響(とうげんきょう)』をブッカーソードで何度も受け流し、鍔迫り合いになったところで引き抜いていた響鬼のライダーカードを装填する。

 

【カメンライド 響鬼!】

蛮鬼「あんたも、あたし達と同じ姿に...!」

ディケイドA「これで今、この場に居る音撃戦士が五人。中々息の計らいだろ?」

 

響鬼に変身した俺に蛮鬼の戦意が喪失する事はなかった。

目の奥に宿る復讐の色。それが蛮鬼の活力を更に上昇させる。

 

蛮鬼「姿を何度も変えたところで...あたし達は絶対に退()いたりしないッ!!」

ディケイドA「...そうか。なら(いた)仕方ない!」

【アタックライド 音撃棒ゥ、烈火ァ...!】

ディケイドA「鬼棒術・烈火弾!!」

 

ライダーカードを装填せずに懐から取り出した赤い鬼の顔が()られた音撃棒『烈火』の先端に橙色の炎が宿り、正面に振り上げると先端から火球が放たれる。

蛮鬼は刀弦響で烈火弾を森に着火しない様に、地面に着弾する角度で弾き変えしながら距離を詰めていく。

逆袈裟斬りを烈火で防ぐも呆気なく宙に上げられてしまい、蛮鬼は背後を向きながら刀弦響の刀身部分を俺の腹部に突き立てる。

 

ディケイドA「ぐっ...!?」

 

更に蛮鬼はベルト中央にある金色の弦を持つ三つ巴の模様が描かれた黄色いバックル『音撃震 地獄』を刀弦響の中央に嵌め込むと、二対の刃が飛び出し音撃弦を『音撃モード』にさせる。

一方で裁鬼の周囲に炎の渦が纏われる。

 

裁鬼「鬼王の妖炎(オーガフレイム)!!」

BCD「「「まずいッ!!」」」

カメン(フォーム)ライド...】

鋭鬼「...行かせないよ!」

ディケイドD「それはこっちの台詞だ!」

 

魔法を詠唱した事で放たれた灼熱の炎はリムルを飲み込む。

行手を阻んでいた鋭鬼をDが足止めしている間に、BとCはライダーカードを装填しながらリムルを飲み込んだ炎の中へと突っ込む。

 

闘鬼「若...!」

裁鬼「やった...のか...?「それ言ったら、確実に負けフラグ確定だよ」ッ!?」

【ウィザード!】

【フォーゼ ファイヤー!】

 

見事に負けフラグを立てた裁鬼は目を見開く。

リムル達を飲み込む炎はウィザードになったBの赤い魔法陣と、ファイヤーステイツになったCの外装スーツ『ヒートスタックガーメント』による特性で炎による攻撃を無力化。

そのまま自身のエネルギーに還元する。

 

ディケイドC「残念だったね。この姿になった今の俺達に、炎は効かない」

ディケイドB「確かに俺達は、お前らを甘くみていた。其処(そこ)は反省すべき点でもある」

 

Dが後退してB達の方へ合流すると、リムルが抗魔の仮面を外して宣言する。

 

ディケイドD「此処から先は...俺達の、真骨頂と行かせてもらう...!」

ディエンド(リムル)「少し...」

「「本気を見せてやろう」」

ディケイドA「覚悟は、いいか?俺は、出来(でき)てる...!!」

【フォームライド 響鬼 (くれない)!】

 

俺の体が紅蓮(ぐれん)の炎に包まれ、体色が真紅。

目に(あた)る部分は黒で、クラッシャー部分は白くなっている。

 

【ファイナルアタックライド ヒ、ヒ、ヒ、響鬼!】

 

炎の気を最大限に高めた『響鬼紅』になった俺はファイナルアタックライドのカードを装填。

ワールドファインダーから出現した三つ巴を模した太鼓型エネルギーが巨大化して、蛮鬼の背中に張り付く。

 

蛮鬼「ぐっ!?まさか、こうなる事を分かって...!?」

ディケイドA「ああ。やっと背中を向いてくれたな...俺にとっては好都合だったぜ」

 

俺の手には弾かれた音撃棒烈火が握られ、構えの態勢に入る様に二撥を振り上げる。

蛮鬼もそれに合わせてピック状の親指を突き立てる。

 

ディケイドA「音撃打・爆裂真紅の型!!」

蛮鬼「っ...!音撃斬・冥府、魔道!!」

 

蛮鬼は閻魔の弦を()き鳴らし、俺は独自のリズムに合わせて二撥を振るって清めの音と呼ばれる『特殊な音波』を発生させる。

一方でリムルとB達が黒紫のオーラを解放させる。B達は分身体なので、抗魔の仮面を付けた状態でもオーラを自由自在に出せる。

 

闘鬼「何というオーラ...!」

「「「「...よく見ておけ()」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

B SIDE

 

挿入歌『Molfonica/Tempest』

 

リムルが掲げた手から黒炎が灯し、それが巨大な渦となって火球へと形成していく。

俺達もライダーカードを装填し、サイドハンドルを閉じる。

 

【フォームライド オーズ ガタキリバ!】

【ビルド ニンニンコミック!】

『ガータガタガタキリガッタキリバ!』

『忍びのエンターテイナー!ニンニンコミック!イェイ!』

 

俺はガタキリバコンボに、Cは黄色と紫のビルドにカメンライドする。

漫画のページに描こうとしているペンと十字手裏剣を模した複眼。紫のマフラーが肩から伸び、胸部装甲と右足のブーツはペンを連想させる。

『ビルド ニンニンコミックフォーム』となったCは剣先がペンの切っ先、黄色い刀身には4コマ漫画が描かれている武器『4コマ忍法刀』のトリガー『ボルテックトリガー』を引く。

この武器はトリガーを引いた回数に応じて、四つの忍法を選択出来る。

 

『分身の術!』

ディケイドC「ブレンチシェイド・4(フォー)!」

 

俺は分身の術で三人、Cは分身能力『ブレンチシェイド』で四人に分身した。

そしてそれぞれフォームライドカードを取り出す。

 

『変身!』

【フォームライド オーズ タジャドル!ラトラーター!サゴーゾ!シャウタ!ビルド ゴリラモンド!ライオンクリーナー!フェニックスロボ!キバ 飛翔態(フライト)!ウィザード オールドラゴン!】

 

~悲劇だと歌うなら 救われた気がした~

~縋りついて なじって 求めて 嘆いて~

 

【タ〜ジャ〜ドル〜!ラッタラッタ!ラトラーター!サゴーゾ!サッゴーゾ!シャッシャシャウタ!シャッシャシャウタ!】

 

縦に連なるメダルのオーラが俺達ガタキリバに重なり、先ずは本体である俺のオーラングサークルには不死鳥の姿が描かれている。

頭部のタカヘッドも目付きが変わり、バイザーが付けられた『タカヘッド・ブレイブ』として強化され、薄く鋭い刃状のプレートが層のように重なる腕部、(かかと)付近と爪先(つまさき)部分に存在する鋭く黄色い爪状の外骨格を持つ脚部。その姿は猛禽(もうきん)類を連想とさせるオーズ。

二人目はライオンの(たてがみ)を想起とさせるパーツと青い複眼を持つ頭部、タトバコンボと同じくトラクローが備えられている胴体、そしてチーターの身体の模様を施した脚部のオーズ。

三人目は赤い複眼を持つ犀を模した白い頭部、ゴリラの様な灰色の両腕、下腿部には象の顔を模した銀色の両脚のオーズ。

そして最後の四人目は(しゃち)を連想させる黄色い複眼を持つ群青色の頭部、両腕に鞭状の武装を持つ青い胴体、(たこ)の八本足を模した水色の脚部のオーズ。

 

800年前の王が高空からの空爆で敵を奇襲したり、村を焼き尽くしたりした炎のコンボ『タジャドルコンボ』

同じく光熱放射で邪魔な(みずうみ)を蒸発させて進軍し、更には消音スキルを効果的に使用する事で敵国に侵入して国王を暗殺したとされる『ラトラーターコンボ』。

巨大な地割れを起こして大軍団を殲滅(せんめつ)させたと言い伝えられている重力コンボ『サゴーゾコンボ』。

海に面した敵国が保有する当時無敵とまで(うた)われた艦隊を水中から一方的に攻め立てて壊滅させた海のコンボ『シャウタコンボ』。

 

~容赦なく牙をむき 全てを壊した~

~それが私にとっての免罪符のように~

 

『輝きのデストロイヤー!ゴリラモンド!たてがみサイクロン!ライオンクリーナー!フェニックスロボ!イェーイ!!』

 

左右の半身が挟まり変身が完了したフェニックスロボの両端に立っているのは、左右の複眼は掃除機と獅子。

肩の先端が鋭く、ライオンの頭部を模した黄色い右腕。左側がまるごと掃除機となっている左腕を持つビルド『ライオンクリーナーフォーム』。

もう一人はゴリラの横顔と反射したダイヤモンドを模した複眼を持つ茶色と水色のビルド。

右腕は二倍以上にデカく、左肩装甲はダイヤモンドとなっている『ゴリラモンドフォーム』。

この二つのベストマッチフォームも、ニンニンコミックやフェニックスロボと同じく上手く駆使すれば中間フォームをも軽く凌駕(りょうが)出来る程だ。

 

~喧騒に飲まれて 涙を吐き出した空~

~弱さを知るたび 私は私でほどかれていく~

 

ディケイドD「ぐおおおおおおおおおッ!!!!」

 

咆哮を上げたDは金色の体に赤い翼膜(よくまく)を持つ両翼。

翠色の宝玉『魔皇石』が三つ埋め込まれている赤い頭部を持つ翼竜のキバ ————通称『エンペラーバット』とも呼ばれる『飛翔態』に変化。

赤い魔法陣を潜り抜け、背後から現れた青・緑・黄色・赤のウィザードラゴンの順でドラゴテイル、ドラゴウイング、ドラゴヘルクロー、ドラゴスカルが実体化させたフレイムドラゴンの真骨頂『オールドラゴン』となる。

清めの音を出している蛮鬼とリーダーは一瞬だけ気を取られるも、こっちだって負けてられないと音撃を続行する。

俺達の本気に嵐牙やシズさん、ピンク髪のオーガは驚愕(きょうがく)していた。

 

~もう十分だよと ため息に寄り添って(頷いた)~

~光を信じたっていい(夢を見たっていい)~

~刻まれた痛みの分だけ 声を張り上げて~

 

ピンク髪の大鬼族「あ、あれは...あの炎は...!!周囲の魔素を利用した妖術ではありませぬ!あの炎を形作っているのは、純粋にあの者の力のみ...!炎の大きさは、それもあの者の力...!」

リムル「もっと面白い物をみせてやろう。これが俺達の真の力だ!!」

 

~悲劇で(Da da la ta)~

~終わらせない(Da da la ta)~

~解き放て どんな過去も後悔も運命も (Daybreak coming)~

 

リムルが残った左手を掲げると同時に、Dは頭部『ヘルズクラウン』に埋め込まれた魔皇石が充填する様に光り出し、口部『ビッグジョー』から発した超音波と魔皇石から生成した火炎『ヘルズフレイム』を掛け合わせた光線『ブラッディフレイムストライク』を、リムルの落雷『黒稲妻』と(ほぼ)同じタイミングで撃つ。

二つの攻撃を喰らった大岩は欠片も残らず粉々となり、撃たれた周辺には電気と炎が一瞬の内にして帯びていた。

 

~理由も(Da da la ta)~

~言い訳もいらない(Da da la ta)~

~何もかも等しくありのままを ただ許すんだと~

~手放さなかったのは 他でもない私だったんだ~

~さあ 恐れないで~

 

ディエンド(リムル)「やっぱ封印したままの方がいいかな、これ...」

ディケイドB(いや、今後は威力を調整すればいい。より強大な敵に対して有利だからな)

ディエンド(リムル)(俺も其処まで考えてなかった...有難(ありがと)なB)

ディケイドB「(気にするな。ただアドバイスしてやっただけだ)...どうする。これでもまだやるか?」

裁鬼「くっ...!!」

 

裁鬼は歯(ぎし)りを立て、自分達では敵わない相手だと悟った。

 

闘鬼「若、姫を連れてお逃げ下さい。此処は儂が「黙れ(じい)」!...」

 

オレンジの方の闘鬼が自分に任せて逃げる様に催促(さいそく)するも、プライドを刺激させられた裁鬼は退けるのを拒否する。

 

裁鬼「凄まじい気だ。悲しいが俺達では貴様らに遠く及ばぬ様だ...だが、俺も!力ある種族、オーガの次期統領として育てられた誇りがある!」

 

~悲劇で(Da da la ta) 終わらせない(Da da la ta)~

~待ってるの 私たちの素晴らしい新世界が (Daybreak coming)~

~雲一つ無い(Da da la ta) 眩しい空へ(Da da la ta)~

~晴れやかな自由は 太陽と一緒に両手を広げ~

 

裁鬼「無念に散った同胞の恨みを晴らさずして、何が統領かッ!?叶わぬまでも、一矢(いっし)報いてくれるわ!!」

闘鬼「若...それでは儂もお供致しましょうぞ!」

鋭鬼「私も同行させてもらいますよ。若様」

 

~風はおだやかに鳴り渡る~

~今 夜明けの向こうまで 駆け出すんだ~

 

蛮鬼「若様...皆...!あたしだって、負けてられるかぁぁぁぁぁッ!!!!」

ディケイドA「ッ!!」

 

三人の折れぬ闘志を見ていた蛮鬼は更に地獄を掻き鳴らす。

俺も柄を強く握り締めた烈火で清めの音を小刻みに叩き込む。

 

ディケイドA「...力量操作20%。音撃打変更、灼熱真紅の型!!」

 

ラストスパートに最後の追い込みで地獄を掻き鳴らし、俺は腹に力を入れつつ力量操作で烈火を二撥振り下ろす。

互いに吹っ飛ばされた俺と蛮鬼は再度目線を合わせ、戦闘態勢に入る。

 

ディケイドD「俺達に挑むか……その志し、実に見込みがある!良いだろう!全てを捨て!持てる力を出し尽くし!命を懸けて、掛かって来いッ!!」

 

何処からか葉っぱが落ちる音を(とら)え、動いたのは同時。

 

蛮鬼「ディケイドォォォォォォォッ!!!!」

ディケイドD「グルァァァァァァァァッ!!!!」

 

目の前の敵に向かって駆け出す俺達を制止する様に、ピンク髪のオーガが息を切らしながらも横槍を入れて前に立つ。

 

ピンク髪の大鬼族「お待ちくださいお二方!この方達は、敵ではないかもしれません!」

蛮鬼「其処退()いて姫様!!」

ピンク髪の大鬼族「いいえ!!」

裁鬼「何故だ!?里を襲った奴と同じく、仮面を付けた魔人ではないか!お前もそう言っただろう!?」

ピンク髪の大鬼族「...はい。ですが、冷静になって考えてみて下さい。これだけの力のある魔人様達が、姑息(こそく)な手段を用いて、豚共に我らが里を襲撃させるなど不自然です。それこそ、お二人で我ら全てを皆殺しに出来ましょうから!濡れ(ぎぬ)を着せられた身とはいえ、この方達が異質なのは間違いありませんが、恐らくは、里を襲った者共とは無関係なのではないかと...!」

 

妹の言葉に裁鬼は少し間を置いて身を引く。どうやら無事我に返れた様だ。

 

ディケイドD「...さっきは大まかな台詞を言ってしまったが、少しは冷静になれた様だな」

ディエンド(リムル)「それじゃ、もうこれ()らないよな?」

 

リムルは捕食者で黒炎を飲み込むと、左手から湯気が立ち昇る。

同じく変身を解除した赤い大鬼族は問う。

 

赤い大鬼族「何者なんだ?お前らは...」

ディケイドA「...通りすがりの仮面ライダーだ。覚えなくていい、()はな。それとこっちが、俺の相棒の————」

ディエンド(リムル)「スライムのリムル」

赤い大鬼族「スライム?...ッ!?」

 

俺はネオディケイドライバーを外して変身を解除し、リムルも変身解除と同時に擬態を解除する。

リムルの正体がスライムだと知ると、大鬼族の誰もが目を見開いた。

リムルがスライムの姿に戻ると、嵐牙の背中に乗りつつ抗魔の仮面を証拠として見せる。

 

赤い大鬼族「ほ、本当に...!」

シズ「本当よ。この二つの仮面は元々は私の物で、今は託した物と複製品。二人の仮面が貴方達の里を襲った者と同じ物か、確認してもらっても構わないわ」

キーア「シズさんがそう言ってるんだ。何事も確認は必要だぜ?」

緑の大鬼族「シズ...?いや、そんな(はず)はない。貴女(あなた)はまさか...!!」

白い大鬼族「爆炎の支配者シズエ・イザワか...!?」

 

シズさんの名を聞いた白い大鬼族と緑の大鬼族は驚愕する。

 

キーア「爺さんと緑のお前はシズさんを知ってるのか?」

白い大鬼族「話には聞いておったが、実際に会うのは初めてじゃ。それに、あの仮面が勇者の持ち物だったなど...」

黄色い大鬼族「...!!」

 

シズさんが爆炎の支配者であるを知った黄色い大鬼族は口を開けて愕然(がくぜん)としていた。

俺達が二人と話している間に赤い大鬼族がリムルの抗魔の仮面を手渡され、検分している最中だった。

 

赤い大鬼族「似ている気はするが...」

ピンクの大鬼族「これには、抗魔の力が備わっている様です...」

白い大鬼族「しかし、あの時の魔人はオーラを隠しておらなんだな...」

赤い大鬼族「では...!」

 

誤解は解かれ、赤い大鬼族は(ひざまず)いて謝罪する。

 

赤い大鬼族「申し訳ない。どうやら追い詰められて、勘違いしてしまった様だ。どうか謝罪を受け入れてほしい」

「「うん(ああ)苦しゅうない(無理もねぇ)」」

リムル「...まぁ、此処で話すのもなんだし、一()ず村に戻ろうか」

キーア「若し良ければお前らも来いよ」

赤い大鬼族「良いのか?そちらの仲間を傷付けてしまったが...」

 

村に勧誘され、赤い大鬼族は一瞬躊躇(ためら)う。

 

リムル「そりゃあお互い様だしな。死人は出なかったんだし、良しとしよう」

白い大鬼族「済まんかったのぉ...」

ゴブタ「ひぃっ!?」

彩月「あははは...」

 

白い大鬼族も謝罪をしてきたが、ゴブタはリグルの後ろに避難する。

その光景を見ていた彩月は苦笑する。

 

キーア「色々と事情を聞きたいからな。それに、今日はリムルが人間の姿になった記念の(うたげ)をやる予定だ」

シズ「人数は多い方が盛り上がるでしょう?」

 

こうして、理由も分からず始まった戦闘は終結した。

大鬼族の姫が昏睡(こんすい)魔法を解除し、他の警備隊のゴブリン達は意識を取り戻した。

大鬼族達の怪我はリムルの回復薬で治療し、村へと帰還するのであった。

 

リムル「...そういえば、名前は?」

キーア「いや、(そもそ)も魔物に名前なんてないだろ。リグルドの言ってた事、もう忘れたのか?」

リムル「うぐっ!?何言ってんだよキーア。ちゃんと覚えて「抜けてるところがあるのは、フェリル達も認識済みだぞ」うぐっ!?」

シズ「ふふっ」

黄色い大鬼族(...御免、皆。やっぱりあたし、まだこの男が仇敵(きゅうてき)じゃないって認められないかも)

 

俺は背後を振り返ると、黄色い大鬼族が顔を(うつむ)いているのを見た。

どうやらまだ俺が仇敵ではない事に、苦悩している様だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ED曲『LACCO TOWER/遥』

 

~次回、消滅したらネオだった件~

 

カイジン「豚頭族が攻めてきただって!?」

 

黄色い大鬼族「あたしはまだ、あんたを仇敵じゃないと認めた訳じゃない...」

 

ガビル「吾輩(わがはい)には''ガビル''というゲルミュッド様から頂いた名前があるのですから」

 

第十話:オークロード

 

全てを破壊し、全てを繋げ!

 




名前:吉木アキノリ
種族:人間
称号:世界の破壊者
魔法:なし
技能(←New!):ユニークスキル『放浪者』、ユニークスキル『撮影者』、ユニークスキル『生還者』、ユニークスキル 『命名者』、ユニークスキル 『渇望者』、ユニークスキル 『構築者』、ユニークスキル『複製者』
スキル:『銀極光窓簾』、『機器十年器』
エクストラスキル:『不老』、『魔力感知』、『力量操作』
耐性:毒耐性、電気耐性、麻痺耐性、熱耐性

~オリジナルスキル一覧~

・ユニークスキル 『複製者』
10%の魔素を消費させる事で、触れた物を増やす事が出来る。

~使用(召喚)したカメンライド~

カブト、アクセル、ゼロノス、カイザ

未使用カメンライド一覧
-昭和-
1号、2号、V3、ライダーマン、X、アマゾン、ストロンガー、スカイライダー、スーパー1、ZX、BLACK、BLACK RX
-昭和(ネオライダー)-
真、ZO
-平成1期-
ファイズ、ブレイド、電王
-平成2期-
鎧武、ドライブ、ジオウ←New!(ただし、まだ使用不可能)
-TVシリーズ外-
仮面ノリダー、ホッパー1号(The First版1号)、ホッパー2号(The First版2号)、ホッパーVersion3(The Next版V3)、G、アマゾンズ(オメガ、アルファ、ネオ)

転スラ日記のストーリーは...

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