この回以降は漫画・小説『あの夏が飽和する。』のネタバレ及び原作改変が含まれています。
未読の方はご注意を。
武命君の口調が少しおかしい部分もありますが、暖かい目で見て頂けると幸いです。
少し遅くなりましたが、今年も『消ネオ』を宜しくお願いします。
KIA SIDE
議事堂内では、リグルドが書類たる木の板が入った木箱を持ちながら紫苑と話していた。
リムル「んで、今日の俺達の予定は?」
紫苑「本日は特に急ぎの予定はありません」
リグルド「
キーア「そういえば、俺達も仕事とかで余り休みが取れてない気がするなぁ...」
リムル「よぉーし!仕事の事なんかぜーんぶ忘れて、だらだらするぞぉ〜!」
リムルは
黄爛「うん、気が済むまで休んで。後はあたし達がやっておくから!」
お言葉に甘えて俺達は客人用の木の家で安らぎを得る事にした。
開けた窓から吹いたそよ風がカーテンを靡かせ、空からは日光が照射される。
春風に吹かれ、
もう
窓の開いた窓を一瞥すると突然ソファーからカーペット、二輪の花を添えたガラス鉢が置かれた木のテーブルを何度も
そして再度窓を
キーア「...リムル。貧乏
リムル「あ、
三度目の一瞥から
これはどう考えても貧乏揺すりだが、水滴音で変な風に聞こえられると困るから即座に止めさせた。
リムル「...なぁ、何かない?」
キーア「...ないな」
橙矢「兄ちゃん!リムル様!居る!?」
暇人寄りの会話をしていると、突然に橙矢が慌てて俺達の元へ駆け込んできた。
居場所は恐らく黄爛から聞いたのだろう。
リムル「橙矢?急にどうしたんだ?」
橙矢「うん。修行の終わり頃に人間の子供が倒れてたのを目撃した。余りにも死にかけだったから、急いで此処に来たんだ!」
キーア「そうか。話は大体分かった...今、その人間は今どうしてる?」
橙矢「彩月姉ちゃんと春菜姉ちゃんのところでご飯を食べさせてる。それでね、倒れてた時にこんなのを持ってたんだ」
橙矢が見せたのはマキシマムスロットが付いた黒いコンバットナイフ『エターナルエッジ』と、無限
リムル「これって、エターナルメモリじゃねーか!しかもT2の!」
そのエターナルメモリのコネクタは青みがかっていたので、『T2メモリ』である事は確定だ。
アタッシュケースに入っていたのは、俺の手元にあるエターナルメモリを除いたT2メモリがアルファベット順で色取り取りに並んでいた。
D『それにエターナルエッジまで...それらは例の人間が姫崎から貰った物なのか?』
橙矢「それはまだ分からないよ。でも、お腹が減って倒れていたのは確かだよ」
B『メモリは26本、全て揃っている...姫崎の奴、次は一体何を企んでいるんだ...!?』
C『
俺は即座にオーロラカーテンで食堂前に行くと、其処には紫のショートヘアーの少年がガツガツと豪快に飯を食っていた。
まるで『こんな美味いモン今まで喰った事がない』と言わんばかりに目を輝かせた子供の表情でだ。
服装は半袖の制服だが、必死になって逃げてきたのかズボンまで泥だらけになっている。
その少年は飯を食い終えると、駆け付けた俺と目が合う。
???「咲夜、さん...?」
キーア「サクヤ?俺の本名は吉木アキノリだぞ?」
???「あ、済みません。その名前を名乗っていた本人かと思って、つい呟いてしまって...」
キーア「そうか。それで、お前の名前は何て言うんだ?」
武命「
武命と名乗った少年は、自らの経歴を語った。
兄には目が合えば暴力を振るわれ、母には毎日ゴミや虫が入った飯を食わされ、更には父親に『失敗作』と呼ばれていた事。
友人と万引きをした日の夜に、両親を殺す前にとある人物達によって心を救われた事。
二学期の始業式にて突然事件が起き、自分の家族に恨みを抱いていた女性が『仮面ライダーエターナル』に変身した際に命を狙われかけた事。
その際に夏休み中に仲良くなった知人達と自分の家庭事情を打ち明けて和解し、本当の意味で『仮面ライダー』なった事。
事件終了後は殺人未遂と共同正犯未遂の容疑で警察に自首して一年。知り合いへの手紙を書こうとした時に、謎の空間から現れた謎の女に連れ去られてこの世界に無理やり来てしまった事。
そして何やかんやあってロストドライバーとT2メモリを奪い、とある組織から身を潜めるべく助けを求めて逃走した事。
だが、その説明の中で一番驚いたのは、とある人物達についてだった。
その人物というのは約四百年後の俺と、
武命「あ、あの...大丈夫ですか?」
キーア「あ、ああ。大丈夫だ。悪い、少し話を整理させてくれ」
その四百年後の俺はと云うと、何とレグレット達とは既に和解済みであった。
余りにも自分の未来に関する情報量がいっぱいで、俺は頭を抱えるしかなかった。
リムル「しっかし、酷いよな。自分の子供を『失敗作』って呼ぶ親が居るなんて...」
キーア「お前はそんな経歴がないから、そう言えるんだ。それに...そんな話を本人の前でしたら、
武命「いえ、俺は構いませんよ。この話は、本当にあった出来事ですので...去年の俺だったら
キーア「そ、そうか?なら、いいが...」
俺は少し気持ちを整理している中、武命は続ける。
武命「...単刀直入に言います。俺を助けて下さい」
キーア「えっ...?」
突然に助けを求めてきた武命。余りにも唐突な展開に俺は口が開いてしまう。
すると武命は、一枚の取り出した紙切れに書いてあった内容の文字を指差す。
武命「俺、未来の
キーア「暴力地獄?一体どういう事だ?」
武命「...実は俺、この世界に連れられてから『神殿騎士団』って云う教団に強制的に所属させられました。その一部を纏めている一人が...石田
武命の父親 石田総司は価値観の押し付けと支配欲が酷く、自分の姉の娘である米内流花を『石田家の恥
八月二十二日の事件。自分達に恨みを抱いていた『
それを見て駆け出した未来の冬美の鉄拳制裁を喰らって『あんたみたいなクズ野郎は絶対に許さない!!』と憤りに対して『許せないのは、あの呪われた女と失敗作共の方だ!』と反論した直後、豊田美香の策に
未来のイリュージョンズ達から聞いた話によれば、嘗てはとある会社の支社長を務めていたらしいが、事件後は家宅捜査で自分の家庭内暴力がバレたのを皮切りに会社員は全員辞めた挙句、支社長が既に死亡したため会社はそのまま倒産となった。
魂は武命をこの世界に
それ以降は自分を殺したエターナルを激しく憎んでいる様で『あの女さえ居なければ、あの失敗作は死に、私の会社は倒産されずに済んだんだ!』と自分のこれまでの所業を
更に武命には
その後はストーカー行為をして無理やり
母親の方は石田
その人も武命が未来のレグレット達に救済された矢先で豊田美香に殺され、死体はそのまま放棄された。
こう云った事件が起きていたのだが、実は姫崎が裏で糸を引いていた。
千尋さんの
更には直人さんに高貴を殺す様に強調し、豊田美香にロストドライバーとT2メモリを渡して石田家の復讐に走らせた。
そして『まだ貴方には利用価値がある』『家族の病理は連鎖するものよ』と
野々はなの時だってそうだ。エリを虐める様に仕向け、自殺に陥らせた後にゾンビ・ドーパントの能力で自身のコレクションにしようとしていた。
自ら手を汚さず、利用した者の手で汚す。その残虐極まりない性質が俺を激情態へと
瑠花さんと同じ名前の少女を虐めた首謀者の取り巻き二人と武命の両親で合計四人殺した為、死刑判決を言い渡されたが、心だけを救う事は出来たのだ。
全ての話を聞き終えた俺は、
歯を食い
キーア「...ッ!!」
武命「流石の咲夜さんでも、あの女の行動に反吐が出るって思いますよね?俺も同じです。あの女の身勝手な憂さ晴らしに、俺や千尋さん達の人生が何も知らずに壊されていたんですから...」
武命は怒りのオーラを出していた俺に対して堂々と接している。
俺は深く息を吸い、オーラを抑えながら話を戻す。
リムル「...分かった、君の事情はよく分かった。身を
武命「いいんですか!?何だか、元の世界で作った秘密基地みたいだ...!」
武命は幼い子供の様に目を輝かせ、俺達は武命の
俺とリムルは武命を連れて街を歩きながら、アタッシュケースに
武命「凄いなぁ!こんなに
キーア「凄いのは分かるが、万引きするなよ?」
武命「分かってますよ。俺も親友と万引きした事がありましたので」
キーア「...ダチか?」
武命「はい。一緒に路上ライブした事があって、あの時はどうしようかと思いましたけど...瑠花さんの親友の対応で何とかなりました。万引きした時の事はマジで最悪でしたよ。あの時はクソ親父に『失敗作何かじゃない』ってハッキリ言ってやりましたけど、その時に
武命も照史という親友が居た。
見た目も普通で彼女には優しく、面倒見も良く後輩には好かれている。
そんな親身になってくれそうで安心した上で家族の事を打ち明けた。
だが、助けてくれると変に期待して家族の相談をしてしまったと思い込んでしまい、暫くは距離を置いてしまった事を後悔してしまった。
キーア「...家族に
武命「...確かに、その通りですね。流石は咲夜さん。今更反論なんて出来ねーや...過去の人物と云っても、今こうして一年振りに会ったからとても初めてとは思えませんね」
キーア「未来の俺に会っていたとは云えど、俺はお前とはまだ初対面だぞ?」
武命「確かに。今はそうでしたね」
俺の格言を聞いて実感した武命は、たわいもない対談で心を打ち明けて優しく笑ってみせた。
リムル「それで、武命はこれからどうしたいんだ?」
武命「あ、そうでした。話を
リムル「忍者かぁ〜。俺のところにも蒼影っていう有能な奴が居るけど、今度会ってみるか?」
武命「はい!是非っ!!」
リムルと意気投合して街を歩きながらエターナルエッジとアタッシュケースに内包されたT2メモリを見る。
どれも便利そうな物ばかりで不遇なメモリも今後は活躍させたいと思い、街を出歩く前にロストドライバーを俺とリムルの予備として複製しておいた。
早速変身しようと試そうとしたところで、息を切らしていたゴブタを見掛ける。
ゴブタが俺達を見掛けると、必死で助けを求めてきた。
ゴブタ「あ!リムル様、キーア様。丁度良いところに...って、何持ってるんスか?」
キーア「T2メモリだ。今日倒れていた少年が持っていたそうだ」
ゴブタ「人間...?この子がっスか?」
疑問に問うゴブタに武命は自己紹介をする。
武命「石田武命、今日からこの街に住む事にした。
ゴブタ「え、ああ。宜しくっス...?しっかし、よくこんなに珍しい物が次々と流れてくるっスね〜。どれどれ...」
キーア「...待て、触るな!!」
ゴブタ「えっ...!?」
ゴブタの手から弾き返したのは、
地面に落ちたのを素早く回収しながら、俺はゴブタにT2メモリの性質を告げる。
キーア「気を付けろよ?このT2メモリは運命の出会いがある様に、適合者と強く
ゴブタ「惹かれ合うって、必ず運命の人に出会えるとか...って!急に何言っちゃってるんスかオイラは!!...つまりは、そのT2メモリってのに強制的に自我を乗っ取られるって事スか?」
キーア「そういう事だ。今回は運良く惹かれ合わなかったものの、
白老達の指導のお陰でゴブタの洞察力は更に上がっている様だ。
流石は戦闘の天才だ。其処でリムルは店の
ゴブタ「...んで、結局仕事場戻ったんスか?」
リムル「『何もしなくていい』って言われると、そわそわしちゃってさ...」
その相談を聞いていた武命がもったいないと言わんばかりに右手を手に置く。
武命「せっかく貰えた休日ですよ。頭悪くてもいいから、楽しまないと
リムル「お、おう...?」
ゴブタ「武命の言う通りっスよ。最近は面白い店も増えたんスよ?頼れる自分が案内するっス!」
こうして俺達三人はゴブタの案内の元、暇を潰す事にした。
先ずはゴブイチの店に寄って金を払う。
ゴブイチ「へい、お待ち」
ゴブイチに金を払って買った焼き串を食い、俺とリムルは片手でフルーツの盛り合わせの籠を持っている。
武命は焼き串を食いながらアタッシュケースを肩に担ぎ、ロストドライバーを腰に巻いている。
ゴブタ「どうっすか?この辺の屋台、美味いっスよね」
リムル「んもう〜!」
エース「美味いな」
武命「こんなに上手い肉食ったの、直人さんに
ゴブタ「あっちには!
ゴブタが串で土産物屋を差しながら向かう。
ゴブタ「
リムル「お〜お〜!」
武命「『姉ちゃんの店』、か...「あいつ、
リムルにはシズさんという運命の人が居るから、そういう事はしない方が良いぜ?
例え営業を開始したとしても、紫苑や朱菜にブチ切られて営業停止になりそうなのは確実だろう。
この魔物の街に浮気や不倫問題は起きてほしくないからな。だからこういう系の店を建てないのは固く誓っている。
『姉ちゃんの店』の単語に武命は一年前の出来事がフラッシュバックしそうになった矢先で、背後からリグルの声が聞こえた。
ゴブタが形相を変えて向き直る。其処にはリグルと白老、緑羽の三人が牛歩しながら誰かを探していた。
ゴブタ「ヤバいっ!リグル隊長と師匠っス...!!」
リムル「おおおっ〜!?」
ゴブタが一目散に逃げ出したのを見た俺達は後を追う。
因みにリムルが持っていた果物
ゴブタ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ......!!」
白老「気のせいかのう?」
リグル「上手く撒かれましたね」
緑羽「ガビル殿との戦い以降、影移動を使って逃げているのでしょう。これは中々厄介極まりないねぇ...」
息を切らし、何とか逃げ切れたと緊張感を解くゴブタ。
ゴブタ「ふぅっ...いやぁ、休日を楽しむのも一苦労っすね」
リムル「いや——」
キーア「——さてはサボりだなオメー」
逃げ切れたと思い込んでいるゴブタに俺とリムルは
すると、武命がリグル達の前に現れる。
武命「あの...若しかして、人探しですか?」
リグル「君は?」
武命「俺は石田武命。嘗て獣になりかけた...仮面ライダーです」
白老「何と...!」
『エターナル!』
自己紹介がてら武命はT2エターナルメモリをガイアウィスパーを起動し、ロストドライバーの装填口『ライトスロット』に装填。
エターナルの文字が表示され、黄色い波紋が広がる。
武命「変身...!」
『エターナル!』
深く深呼吸をしてライトスロットを倒し、黄色い波紋に青いスパークが生じると武命の姿を大きく変えた。
両手と足首に青い炎のグラデーションが入っている純白のボディを纏うライダー。
Eを横倒しにした三つ角を持ち、黄色い複眼は
変身完了と同時に青い風圧が発生し、首元に掛けられた黒いローブが
体の
武命「さぁ、人生はコメディだ!」
『キー!』
武命は
『キー!マキシマムドライブ!』
エターナル「...其処です」
ゴブタ「な、何でバレたんスか...!?兎に角、影移動で逃げないと...!!「ゴブタだっけ?悪いけど俺は、逃す気なんて更々ねーよ?」なっ...!?」
『ルナァ!マキシマムドライブ!』
更にはルナメモリをエターナルエッジに装填し、ボタンを押して二人の分身を作り出す。
更にはキーメモリによる
エターナル「皆さん。今影移動で修行をサボっていた人が居ましたので、動かずじっとしてて下さい」
武命が住人達にそう告げると、分身達と共にゴブタが移動する人影を予測して
こうなってしまえば、もうゴブタに逃げ場はない。
リグルが本体、白老が分身A、緑羽が分身Bに位置をいう形で統率していく。
ゴブタ「はぁっ、はぁっ...何なんスかあのライダー...オイラが逃げようとした位置がまる分かりじゃないっスか『アクセル!マキシマムドライブ!』なぁっ...!?」
徐々に追い詰められていったゴブタは息切れになっていき、より遠くの影に瞬間移動して逃げようとしたが、赤いオーラを
ゴブタ「ひぃっ...!?」
再度影移動を使って距離を取ろうとしたゴブタを、武命が
『バイオレンス!マキシマムドライブ!』
空中へ打ち上げられたゴブタはもう影移動は出来ない。
例え影移動を発動させたとしても、落下して頭を損傷しかねない。
アクセルメモリが装填されたマキシマムスロットのボタンを再度押し、高速移動で落下しそうになったゴブタに追い付く。
ゴブタ「...あれっ?オイラ、死んでな——っ!!!?」
エターナル「はい。どうぞ」
ゴブタ「...えっ?ええっ...!?」
白老「協力、感謝しますぞ」
そのままお姫様抱っこでゴブタをキャッチし、肘で再度ボタンを押して高速移動。
既にゴブタの身柄をリグル達の元へ渡していた。
リグル「今日はサボった分だけ、きっちりと叩き直してやるからな?」
ゴブタ「そ、そんなぁっ!!勘弁してくれッスっよ〜!!」
エターナル「ま、精々頑張れよ?」
ゴブタ「この裏切り者ォォォォォッ!!!?」
ゴブタは武命に不満を打つけるも、そのままリグルと白老に連行されて行った。
それ、サボってる奴がほざく言葉じゃねぇぞ。
ロストドライバーからT2エターナルメモリを抜いて変身解除した武命は、T2バイオレンスメモリを見ながら呟く。
武命「このメモリ、苦い思い出しかないんだよなぁ...」
NO SIDE
朱菜が日光が
朱菜「あら?お兄様、今日は控えの日なんですか?なら——」
紅丸「...いや。例え休日でも、心身の鍛錬と武具の手入れは欠かせないものだ。穏やかな日だからこそ、守りの剣は
紅丸は休みであろうと己を磨く事を宣言して刀を立てる。
豚頭族の襲撃にて無力な自分を乗り越える為にこうして日々
朱菜(お兄様……………)
打ち粉で刀身を当てる中、
そんな兄の背中を朱菜は優しく微笑みながら見守る。
手入れが終わった紅丸が刀を納刀すると、朱菜が紅丸の背中を左右に摩って右
朱菜「でも——!」
紅丸「おっ!?」
朱菜は紅丸の背中を押し出して外に出す。
朱菜「お掃除しますので、外でやってくださいね」
紅丸「......」
朱菜が引き戸を閉め、紅丸はさっきまで良い感じの雰囲気は何だったんだと肩を
KIA SIDE
リムル「何だかんだ、俺も仕事中毒だったみたいでさ...」
キーア「オルクス達の事、今更言えないもんな」
俺達はゲルド達に悩みを打ち明けていた。
どうやらオルクス達も休みを貰ったそうだ。
ゲルド「リムル様とキーア様は、何事も楽しんでおられますから」
ゲルドがそう言うと、溜息と共に顔を俯かせる。
リムル「うん?」
カプア「我等もただ無心に働く事のみで...」
ヴァラハ「いざ、休みを頂いても戸惑うだけでよ。何も手に付かないで、街の皆から浮いてしまっている感じで...」
カプアとヴァラハが心情を語っている中、四人の周囲にはホブゴブリンの子供達が集まっていた。
腰の間に居たり、腕に乗ったり、服の上に乗ったりとまるで小さな公園みたいに
リムル「子供、好きなのか?」
ゲルド「いや、ああ...その...」
ヴァラハ「みっともないぞゲルド様。好きなら好きって言えよ...あっ」
リムルの質問にゲルドが即答するかを悩む中、ゲルドによじ登ろうとしていたキジムナーヘアーの子供が落ちる。
ゲルド「おっと。危ないぞ?」
ココブ「アッハハ!アハハハハ...!」
オルクス「好きと言うよりは、俺とゲルド達が座っていると、何故かこうなるのですが...」
キーア「慕われてんだな」
オーロラカーテンで次に移動してきたのは、執務室。
鼻歌をしながら手持ちサイズで掃除していた朱菜に気付かれるまで、俺は分身したリムルでお手玉をしつつ机の裏に隠れていた。
朱菜「あら!リムル様達もいらしたんですか?」
リリナ「失礼します」
キーア「リリナさん?此処に来るなんて珍しいですね。此処に来たと云う事は...」
部屋に入ってきたリリナさんは、俺達に相談を持ち掛ける。
リリナ「はい。季節
リムル「それだ!早速明日の朝、皆を集めてくれ!」
リリナ「はい!それでは、皆に声を掛けますね」
そう言ってリリナさんは執務室を後にし、リムルは窓の外を見て決意をする。
リムル「よぉーし!畑、やっるぞぉー!!キーア、折角だし、シズさんも連れて行くか?」
エース「ああ。次いでに武命も連れて行こう。あいつにも、今まで体験出来なかった事をやらせるのにも丁度良い機会だ」
俺達はシズさんと武命も連れて行く事にした。
因みにシズさんと武命の二人は、作業をしやすい様にもんぺ姿になっていた。
武命のもんぺの色合いに関しては、エターナルのブルーフレアを採用させてもらった。
リムル「古来より、飯の美味い土地は良い土地だと言う。うちも是非そうありたい」
キーア「という訳で、今日は皆にも協力してほしい」
一同『分かりました!』
俺達がそう言うと、皆一同が返事をする。
因みにリムルはスライム状態で麦わら帽子を被っている。
村人A「街で売ってる様な野菜も、俺達で作れるのかなぁ...?」
少年「お手伝い楽しそう!」
村人B「いっちょ皆で頑張ろうぜ!」
村人の皆も興味が湧いてきた様で何よりだ。
白老「腹が減っては何とやらと言いますからな」
オルクス「子供達を、飢えさせたくはないですな」
ゲルド「そうですな」
リムル「そうだろ、そうだろ!アッハハハハ〜!」
リムルが高笑いを上げると、紫苑が笑顔で黒紫の湯気と
紫苑「分かります!
キーア「おっしゃ、早速植え付け開始じゃあ!!」
一同『おー!!』
俺は即座に農業開始を宣言する際に、シズさんと武命は紫苑の料理に対して
シズ「...料理を見て、命の危険を感じたのは、初めてかも」
武命「ゴミ女の作る飯よりも、かなりヤバいのかもな...警戒しとこ」
シズさんは戦時中に異世界転移してきたため『食える物ならいざという時に取って置きたい』主義であったが、流石に紫苑の料理は無理らしい。
武命も家庭環境の影響で、今まで
-武命が使用したT2メモリ-
エターナル、アクセル、キー、ルナ、バイオレンス
-未使用のT2メモリ-
バード、サイクロン、ダミー、ファング、ジーン、ヒート、アイスエイジ、ジョーカー、メタル、ナスカ、オーシャン、パペティアー、クイーン、ロケット、スカル、トリガー、ユニコーン、ウェザー、エクストリーム、イエスタデイ、ゾーン
今後の展開で変身しそうな人物は...?
-
彩月×斬月
-
頂槍×バロン
-
紫盾×龍玄
-
紅華×天鬼
-
ヴァラハ×ブラーボ
-
カプア×スカル(T2・帽子なし)