キーア「......」
リムル「揺り
鳥の鳴き声が小さく響く夜空に
カイドウさんが帰って来るまでの間にリムルは暇潰し程度で糸を操る練習がてらにあやとりを、俺は普通にライドブッカーの手入れをしていた。
そして呑気に寝ていたゴブタは粘糸で逆方向に
リムル「それにしてもゴブタの奴、よくこんなに寝るな...」
カイドウ「助かった。
???「あんた達が薬をくれたんだってな?有難よ!」
キーア「どういたしまして!」
???「腕が千切れかけてて、生き残れても仕事が無くなるところだったよ、有難う!」
誰かの足音が数人近付いて来る。
カイドウさんとガルムと呼ばれるドワーフとその内の二人が俺達に感謝の言葉を述べた。
???「うんうん...うん」
リムル(何か言えよ!?)
キーア(感謝の気持ちは伝わってるからいいだろ?)
???「本当に有難よ!」
???「恩に着るぜ!」
三人の鉱山夫達は牢獄を後にし、カイドウさんは俺達が入っている牢の鍵を開ける。
キーア「釈放、ですか」
カイドウ「勿論だ!」
感謝し切れない程の笑顔でカイドウさんは宣言する。
それから場所を変えて俺達はとある部屋のテーブルに座って、シチューと丸パンを
普通に丸パンにシチューを付けながら食うのは性に合わなかった俺は、丸パンの上の部分を千切る形でくり抜いた中にシチューを入れて食った。勿論、手でくり抜いたパンは小さく丸めてシチューの中に入れておいた。
その器用さを見ていたカイドウさんからは「珍しい食い方するじゃねぇか」と言いながら、俺達の偉業に感心する。
カイドウ「それにしても、あんな凄い薬は初めて見たぜ。礼と言っちゃ何だが、俺に
キーア「俺達もそれを話したかったところだったんです。実は————」
俺達はドワルゴンに来た事情を話すと、カイドウさんは熱心に聞いてくれた。
カイドウ「
リムル「それは助かります!」
カイドウ「礼なんて不要だ。任せとけ!」
シチューとパンを食い終わった翌日、カイドウさんに案内された俺達は
興味本位で街を見渡すと、其処には現代社会でもありそうなランプや加湿器が
キーア「すげぇ、これがドワーフの国か...!」
リムル「ゴブリンの町と比べて随分文明的だ!」
カイドウ「こっちだ。迷子になるなよ?」
「「はい!」」
俺達はカイドウさんに案内された武器防具屋に赴き、其処で様々な武器や防具を見掛ける。
リムル「すげぇ!あの装飾が細けぇ!!」
目を輝かせた俺は撮影者で武器や防具の写真を撮って保存していると、一本の金色の剣に目を映した。
カイドウさんは、その剣を指差して言った。
カイドウ「これだ。あれを作った奴だよ」
キーア「この剣を作った鍛冶師ですね?」
カイドウ「そうだ。これからお前らが会う奴さ」
それから
カイドウ「腕は保証するぜ。おい、兄貴!居るんだろ?」
リムル「兄貴?」
キーア「きっとカイドウさんにとっては兄の様な存在なんだろうな。行くぞ」
カイドウさんの後を追って、俺達は兄貴と呼ばれる人のところへ赴く。
部屋の中に入ると高炉による熱気が漂い、剣先の形をした金属を
剣を作っていたのは専用のゴーグルを掛け、赤い帽子を被った土手っ腹で
見るからにして、頑固一徹な感じか。
???「カイドウか?済まんな、少し待ってくれ」
カイドウ「ああ」
キーア「カイドウさん。この人が...」
カイドウ「カイジン。俺の兄貴だ」
カイジンと呼ばれる男は、数秒熱した鋭利な鉄を鉄板に置いて冷やす。
???「あっ、あんた達は...!」
突然掛けられた声に俺達は向き直ると、其処には俺達に礼を言いに来たドワーフの三兄弟だった。
右から順に同じく筋肉質で髭を生やした長男のガルム、真ん中はつるっ
帰って来た三兄弟の視線の方向を辿り、漸く俺達の方に目を向けた。
カイジン「...スライムと人間?お前達知り合いか?」
ガルム「カイジンさん。このスライムと人間ですよ!」
ドルド「昨日、大怪我した俺達を助けてくれたのは!」
ミルド「うんうん!」
カイジン「おう、そうだったのか。有難う、感謝する...!」
昨日の出来事を簡潔に説明した三兄弟の言葉を理解したカイジンさんは専用のゴーグルを外すと、あぐらを掻き感謝の言葉を述べて一礼する。
リムル「いやあ〜!それ程ある様な、ない様な〜?」
礼を言われてデレまくるリムルだったが、カイジンさんは頭を少し近付けて俺達が此処へ来た理由を尋ねる。
カイジン「それで、何の様で...?」
キーア「はい。俺達が貴方のところへ来た理由は————」
ドワルゴンに来た理由を聞いたカイジンさんは少し唸って納得していた。
カイジン「うーん、成る程...話は分かった。だが済まん、今は立て込んでてな」
キーア「立て込み...ですか?」
カイジン「ああ。何処かのバカ大臣が、無茶な注文をしてきてな...」
リムル「無茶な注文?」
カイジン「戦争があるかもしれないってのにロングソードを二十本、今週中に作れってな。まだ一本しか出来てねぇんだよ。材料がなくって...」
カイドウさんは直ぐに断る様に
カイドウ「だったら、無理だと言って断ればいいじゃねぇか?」
リムル「最もだ」
キーア「いや、これは本人が強制的に無理難題は押し付けられたんだろうな」
カイジン「話を聞いてくれて助けるぜ。俺だって『無理だ』って最初は断ったんだよ...そしたら、クソ大臣のベスターの奴が...!!」
ベスター『おやおや。王国でも名高い鍛冶師のカイジンさんであろうお方が、この程度の仕事も出来ないのですか?』
それ以降ベスターに恨まれ、嫌がらせを繰り返されたミルドは国を追われる寸前だった。
そんなミルドを拾ってくれたのがカイジンさんで、どう考えても逆恨みと
このまま嫌がらせがエスカレートしてしまえば、材料を買い
カイジン「なんぞとほざきやがったんだよ!許せるか!?あのクソ野郎が!!」
キーア「それって、剣の素材がないんですよね?」
例え異世界だろうと人間関係は面倒臭い事に変わりはない。
一応の確認で俺はカイジンさんに尋ねると、投げ打つ様な返事が返ってきた。
カイジン「ああ。魔鉱石という特殊な鉱石が必要でな」
ガルム「昨日俺達が堀りに行ったんだが...」
キーア「運悪くアーマーサウルスに
俺の即答にガルムさんが頷く。
ガルム「ああ。
ドルド「もう残ってない様だ」
ミルド「うんうん」
カイジン「...しかもなぁ、例え材料があっても二十本打つのに、二週間は掛かるんだよ!なのに、後五日で王に届けなければならない。国で
作業を続けながら後五日で残り十九本分の鉄を打ち続けるその表情は絶望的だと物語っている。
そういえば魔鉱石って確かリムルがヒポクテ草と一緒に捕食したって聞いたが、捕食した物体のストックは可能だろうか?
俺は接続者でリムルと念話して、この状況を打開出来るかを聞いてみた。
キーア(なぁ、リムル。魔鉱石はお前の体内にストック出来るんだろ?)
リムル(そういうキーアだって、撮影者で魔鉱石で撮りまくってなじゃないか...いや待てよ。若しかしたら、剣二十本とか余裕に作れるんじゃね!?此処は超絶に恩を売るか!)
話は纏まり、俺はカイジンさんに話し掛ける。
キーア「カイジンさん。魔鉱石ならリムルが持ってますよ?」
カイジン「魔鉱石って...何処にもねぇじゃねぇか」
リムル「あー。ただ言ってるだけじゃ駄目か...やるぞキーア!」
キーア「ああ!」
キーアは俺は撮影者の効果を使用して二眼カメラのシャッターを押すと、リムルが吐き出した魔鉱石をどんどん複製していく。
リムル「親父、これ使えるかい?」
俺はリムルがアスファルトの上に吐き出した魔鉱石を見たカイジンさんは、素っ頓狂な声を上げて驚く。
カイジン「...おいおい。おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいぃ!魔鉱石じゃねぇか!?しかもこんなに沢山...これから珍度があり得ん程高いぞ!」
キーア「カイジンさん、鍛冶師を長く続けたあんたの目は節穴じゃない筈だ。よく見てみて下さい」
ゴーグルを外したカイジンさんは目を凝らすと、発光した虹色の輝きがただの魔鉱石ではない事を悟る。
カイジン「うおおっ!?これは魔鉱石ではない!既に加工された『
リムル「さて、どうしたもんかねぇ〜?」
キーア「そう意地悪する様な言い方すんなよリムル。こっちだって本題に入りたいんだ」
話に食い付いた獲物にリムルの口笛を止めさせた俺は、改めて本題に入る。
キーア「誰かカイジンさんの知り合いで、技術指導者として村まで来てくれる人を探してきてほしいんです」
カイジン「...そんなんで良いのか?」
キーア「はい。俺達にとって最優先すべき事は、衣食住の中で不足している衣と住の部分です。そして今後の衣類や武具の調達も依頼したくて、俺達はこのドワルゴンまで
カイジン「...ふん!お安い御用だ!」
カイジンさんは胸を叩いて了承してくれたのは良いものの、ガルムさん達ドワーフ三兄弟は未だに解決していない事態を呟く。
そう、ロングソード二十本の製作だ。
ガルム「だけど...」
ドルド「今から剣を
ミルド「う〜...」
キーア「期間まで間に合いますか?」
カイジン「...まぁ、二十本とまでは行かなくても、やるだけやってみるさ。さぁ、
気合を入れた四人は直ぐにロングソードの製造に取り掛かる。
俺達はその間に大賢者と放浪者にある事を相談してから数分後、俺達はカイジンさんに作業に取り組んでいるカイジンさんに話し掛ける。
リムル「なぁ、親父さん。さっき一本作ったって言ってたな?」
キーア「良ければ、その剣を見て
カイジン「ああ。それなら...おい」
ガルムさんが見せてくれたのは、赤い宝玉が埋め込まれている金色の長剣。
刀身は
これがベスター大臣に作る様に言われたロングソードなのだろう。
リムル「これは見事だ。
キーア「にしても、刀身が淡く光ってますね...これって、使用者によって効果が変わったりするんですか?」
カイジン「魔物使いの兄ちゃんは察しが良いな。さっきあんたが言った通り、魔鉱を
喉元でその言葉の意味が俺達に出かかる。
使用者のイメージに沿って徐々にその理想の形態に変化させる武器か...恐らく使用者の魔力次第で戦闘中は自由自在に形状を変化させる事も出来る。
ネオディケイドライバーのソード版とも言ったところだろうか。出来れば一本欲しいな。
キーア「それじゃあリムル、早速始めてくれ」
リムル「任せろ!ちょっとその剣、借りるね!」
カイドウ「リムルの旦那。一体何を...!?」
キーア「此処はリムルに任せて下さい。今から見られるのは、あいつの得意分野ですから」
カイドウ「得意分野...?」
リムルは早速捕食者でロングソードを飲み込む光景に
俺がカイドウさんを宥めている間に、リムルが大賢者による解析を始める。
リムル「大賢者。解析を頼む」
大賢者《解析対象 長剣。成功しました》
リムル「よし。それじゃあ早速、魔鉱塊を使ってコピーを作成してくれ」
大賢者《コピー作成...成功しました》
俺がドワーフ三兄弟を宥めている間にリムルが大賢者による解析が完了し、体内にある魔鉱塊を消費して次々とロングソードを二十本複製する。
俺も撮影者の能力を使い、二眼カメラのシャッターを押してロングソードを解析。
そのまま足元のアスファルトに向けて、既に撮影済みの魔鉱塊を消費してロングソードの複製に成功した。
そして最後の仕上げにネオディケイドライバーを腰に巻いた状態でシャッターを押すと、自動的に開いたライドブッカーからブランクカードが飛び出す。
その絵柄にはさっき撮ったばかりのロングソードが描かれ、『DECADE LONG SWORD』『ATTACK RIDE』と英文字で記載されていた。
【アタックライド ロングソード!】
最終確認としてそのアタックライドカードをネオディケイドライバーに装填すると、ワールドファインダーからロングソードが飛び出す。
キーア「魔鉱塊のロングソード、二十一本。一丁上がり!」
「「「「ええぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!?」」」」
リムル「お祝い?」
ガルム「ああ。お陰様で納品が終わったんでな!」
リムル「いや、別にそんな事しなくても...」
キーア「納品は今の内にしといた方が良いぜ?そしたら後が楽だぞ」
ロングソード二十本が完成してから、既に日は落ちていた。
無事に納品が終わった記念に、その
ガルム「エルフの
リムル「エルフ!!!?」
ドルド「そうそう!夜の蝶って店でな。可愛い子から熟女まで!紳士御用達の店なんだよ!」
ミルド「うんうん」
リムルはエルフの単語に再び食い付く。
カイジン「おいおい。リムルの旦那とキーアの旦那が来ないと始まらないぜ?」
ドルド「そうそう!」
リムル「まぁ、其処まで言うなら仕方ないなぁ〜!」
ガルム「そうこなくっちゃあ!!」
キーア「......」
ガルムさん達が喜んでいる中、言葉が詰まりかけた俺はリムルに問い掛ける。
キーア「...なぁ、リムル。若しかしてそれって、俺も行くのか?」
リムル「当たり前だろ!?そのリアクションだと、キーアもこういう店行った事がないらしいな?俺も行くのは初めてだけど...だったら尚更、一緒に夜の店を楽しもう!」
キーア「絶対嫌だ!断固拒否!!お前はただエルフの単語に釣られただけだろうが、俺は絶対行かないからな!?俺だって、まだ心の準備が———— ガシッ!えっ...!?」
俺は夜の店に行く事を拒否したが、ガルムさんとドルドさんが俺の両腕をホールドする。
ガルム「まぁ、そう堅く言うなよキーアの旦那。最初は緊張するかもしれないが、慣れると結構楽しいぜ?」
ドルド「今日は祝宴だ。お代は俺達が責任持って払うからよ!」
リムル「という訳で、今夜はお付き合い
キーア「...嫌あああああああああああああああああああああッ!!!?」
こうして俺は最終的に半強制で夜の店に連行される羽目になった。
エルフママ「あら。カイジンさん、いらっしゃ〜い!」
エルフ達「いらっしゃいませ〜!」
キーア(結局来ちゃったよマジでさァッ〜〜!!)
リムル「ウッヒョ〜!エルフ!エルフ!!エロス...基いエルフ!」
扇子の上に
緑ドレスのエルフ「うわあ、可愛い〜!このスライム、貴方の!?ちょっと抱いてもいいかしら!?」
キーア「あ、ああ。構わないが...?」
リムル(きっ、来たあああ〜〜〜っ!!)
緑のドレスを着たエルフに抱かれたリムルは内心で喜んでいたが、直ぐに薄紫色のドレスを着たエルフに横取りされてしまう。
紫ドレスのエルフ「ちょっと!私が先に目ぇ付けてたのにっ!」
キーア「こいつは俺の相棒だ。触るなら優しくな?」
赤ドレスのエルフ「うん!このスライム、ボヨヨンして気持ち良い〜!!」
赤いドレスのエルフが例えを言った様に俺も実感したが、抱き心地は水枕の様なものだろう。
そう考えていると、メンバーの中では一番低身長のエルフがある出来事について
緑の長袖エルフ「ねぇねぇ。鉱山に出たアーマーサウルスを倒したのって君だよね?」
ドルド「ああ、間違いないよ。ディケイドは魔王にも匹敵する程の実力を持つ悪魔だとドワルゴンでも恐れられていたが、味方になるととても頼もしかったよ」
紺色ドレスのエルフ「やっぱり凄い!本物の魔物使いだ!」
ドルドさんの話を聞いた紺色のドレスを着たエルフが俺に抱き付いて来る。
キーア「...ああそうだ。ドルドさんの言ってる事は真実だが、飽く
カイジン「まぁ、そういうこった。キーアの旦那も嫌がってた割には、偉く楽しんでやがるみたいだな?」
キーア「いや、そういう訳じゃないんですけど...」
カイジンさんは不気味な笑みを浮かべ、同じく不気味な笑みを浮かべていたドワーフ三兄弟の内ミルドはサムズアップをしていた。
エルフママ「さぁ、飲みましょう!」
キーア以外『おう(は〜い!)』
だが、俺達はこの祝宴の時間を過ごす時間はそう長く持たなかった。
その事を知らせるかの様に、俺はとある気配を既に感じ取っていた。
ED『田所あずさ/RESOLVE』
~次回、転生したらネオだった件~
カイジン「旦那達は...腕の良い職人を探してたよな?」
裁判長「これより、裁判を始める!」
ガゼル「あのスライムと人間の動向を監視しろ」
第五話:英雄王ガゼル・ドワルゴ
全てを破壊し、全てを繋げ!
ステータス
名前:吉木アキノリ
種族:人間
称号:世界の破壊者
魔法:なし
技能:ユニークスキル『放浪者』、ユニークスキル『撮影者』、ユニークスキル『生還者』
スキル:『銀極光窓簾』、『機器十年器』
エクストラスキル:『不老』、『魔力感知』、『力量操作』
耐性:毒耐性、電気耐性、麻痺耐性、熱耐性
~使用(召喚)したカメンライド~
J、オーズ、フォーゼ、ウィザード
未使用カメンライド一覧
-昭和-
1号、2号、V3、ライダーマン、X、アマゾン、ストロンガー、スカイライダー、スーパー1、ZX、BLACK、BLACK RX
-昭和(ネオライダー)-
真、ZO
-平成1期-
クウガ、アギト、ファイズ、ブレイド、響鬼、カブト、電王
-平成2期-
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