前半は、ふざけ倒してますがここから少しずつシリアスぶっ込んでいきます。
~アビドス対策委員会~
無事にブラックマーケットから戻ってこられたアビドス一行は、対策委員会の部室で現状のおさらいと、手に入れた書類により明らかになったことをまとめて話し合っていた。
「「3!」」
「「2!」」
「「1!」」
「「どっかーん!わーいっ!」」
「「なぜなにアビドス~!」」
「おーいみんな、あつまるペロー!なぜなにアビドスの時間ペロー!」
「あつまれー!」
「え、何か始まったんだけど...?」
話し合った結果、突然始まった寸劇に目が点になりながら呟くセリカ。
なお、他のメンバーはお菓子を摘まんだり飲み物を飲みながら気楽に聞いている。
ちなみにペロロの着ぐるみを着ているのはアヤネである。もう一人は、紙袋を被りヤケクソ気味に相方のお姉さん役をヒフミが演じている。
「みんなー、元気にしてたペロー?...そう、それはよかった!僕もとーっても元気ペロ!ね、ファウストさん!」
「あれ?聞き間違いかな...?相棒のお姉さん役だったはずでは...?」
「どうしたペロ?ファウストさん?」
「聞き間違いじゃなかったっ!?...おほん。えー...そ、そうですねペロロ様!私も元気でしたよ!」
「それはよかったペロ!」
「あはは...。きょ、今日はアビドスの現状について話をしようと思うんだけど、その前にみんなは「カイザーローン」って、知っているかな?」
「カイザーローン?僕、わかんないペロ...」
「カイザーローンっていうのはねですね、「カイザーコーポレーション」系列の一つで、高利金融業者なんです」
「高利金融業者っていうことは、お金を貸してるペロ?」
「はい。それも「高利」と名のつく通り、すごく高い金利でのやり取りになるんです」
「それは怖いペロ...。だって、すぐに返せなかったらたくさん利息がつくってことペロ?」
「その通りです。...そしてこの話からアビドスの現状に繋がるのです」
「えっ、この流れからってことはもしかして...」
「はい。アビドスはこの「カイザーローン」に借金をしているのです」
「や、やっぱりペローっ!?」
「...ねえ、いつまでこの茶番続けるの?」
「しーっ!セリカ静かに!今いいところだから!」
「どこがよっ!?」
まるで子供番組のような内容に呆れつつ、ぼやくセリカにシロコが興奮気味にポップコーンを頬張りながら静かにするように注意する。
「しかもですね?今回は極秘情報がありまして...」
「なになに?気になるペロ!」
「このカイザーローン...ブラックマーケットの闇銀行と繋がっていて、アビドスのみなさんが一所懸命に返済しているお金を、ヘルメット団に横流ししていたんです!」
「ま、待つペロ!ヘルメット団って、アビドス高校を襲っていた連中ペロ!?そんなことして学校を破産させたら、貸していたお金を回収できなくなるペロよ!?どういうことペロ!?」
「...この件は察するに、「カイザーコーポレーション」本社の息がかかっているものと思われます。...さて!色々と気になるところではありますが、続きは次回になります!」
「えーっ!?続きが気になるペロー!?」
「みなさんも、ペロロ様も次回まで良い子で待っていてくださいね?それでは!」
「「まったねー!」」
「...だから何なのよ、この茶番はっ!?」
セリカの一際大きなツッコミにより、茶番は幕を閉じるのであった。
「みなさん、色々とありがとうございました」
「変な事に巻き込んでごめんなさい、ヒフミさん」
「あ、あはは...」
「今度はトリニティに遊びに行くねー?」
「はいっ、お待ちしています!まだ詳しいことは明らかになっていませんが、これはカイザーコーポレーションが犯罪者や反社会勢力と何らかの関連があるという事実上の証拠になり得ます。戻ったら、この事実をティーパーティーに報告します!」
「それなんだけどさー、多分、ティーパーティーはもう知ってると思うんだよねー。アビドスの現状も含めてさ」
「え、えっ!?」
「あれだけの規模の学園だよ?とっくにそういう情報は掴んでると思うよー?」
「そ、そんな...だってそれじゃあ、みなさんのことを知っていて...あう......」
そんな風に落ち込むヒフミの頭にコウは、ポンと手を置き優しく撫でながら声をかける。
「ヒフミは優しいね。ヒフミの気持ちはとても嬉しいけど、そうだな...まあ、個人間ならともかく、学園間となると色々と政治的な意味合いも出るだろうしね?仕方ないさ」
「...そうですね。ですが、何かあれば声をかけてください!私に出来ることなら、なるべく力になりますのでっ!」
「うん、ありがとう」
「ん、湿っぽいのは終わり。ヒフ...ファウスト。あなたとは縁が出来た。覆面水着団は、いつでもあなたを受け入れる」
「なんで名前を言い直したんですか!?ヒフミで合ってますよ!?それと、その設定はあの時限りです!」
「ふっ...。そうやってフラグを立てていくスタイル、嫌いじゃないよ?」
「フラグなんか、立ってません!もうっ!...でも、みなさんと出会って私、とても楽しかったです!またお会いしましょう!」
こうしてヒフミとの短くも濃い出会いは一旦、幕を閉じるのであった。
~翌日~
「みんな、おはよう」
「おはよー、先生~」
「...おはようございます」
「あ、あれ?ノノミ、なんか機嫌悪い...?」
ヒフミと別れた翌日、身支度に時間がかかり先に出ていたシキ達に遅れること数十分後。
教室の扉を開けて挨拶をすると、ワカモの膝を枕にしてリラックスしているホシノと、その頭を撫でて愛でるワカモ。そして、挨拶を返してくれるものの、親指の爪を噛みながら何かを呟きながら恨めしそうにその光景を見つめるノノミがいた。
「ホシノ先輩を膝枕するのは、私の特権だったのに...。だいたい、先輩も先輩です...ここ最近はシキさんにばかり甘えていたと思えば、今度はまた別の女ですか...!なんですか?私はもう、過去の女なんですか...?」(ブツブツブツ...)
「...うん。そっとしておこう...。ん?そういえば、シキさんは?」
「それでしたらスマホにメールがきて、それを確認した後に何か用事が出来たと言われて、10分前頃でしょうか...。すぐに戻ると言って、出て行かれましたよ?てっきり、先生との用事かと思っていたんですが...」
「うわあっ!?ノノミ!?も、もう大丈夫なの...?」
「はい?何かありましたか?」
「ううん!何でもないよ!シキさんのこと、教えてくれてありがとう!」
「どういたしまして♪」
病んでいたノノミに急に声をかけられ驚いたが、シキが不在の理由を聞き納得するコウ。
メールの件は気になるが、シキのことなので大丈夫だろうと思い直し、ノノミたちと話し始めるのであった。
~とあるビル内~
「これはこれは。まさか本当に来ていただけるとは...。お待ちしておりましたよ、深紅の悪...いえ、失礼。須賀原シキさん?」
「...時折、誰かに観察されているような視線は感じていたけど...貴方だったわけだ?黒ずくめの異形さん?」
「おや、気づいていらしたとは...。ああ、それと私のことは「黒服」とお呼びください。...それにしても流石は『イレギュラー』と言ったところですか」
「『イレギュラー』...?」
「まあ、先ずはそちらにお掛けを。立ち話もなんですし、何か飲み物でも?」
「結構です。それより、今の発言も気になるけどメールの内容について、さっさと話してくれないかな?」
「そう急かさずとも、ちゃんとお話ししますとも。...ですが、そうですね。その前に一つだけ......」
そう言いながら黒服は椅子に腰掛け、デスクに両肘をつき手を組むと、一呼吸置いて告げる。
「須賀原シキさん...。私と取引をしませんか?」
シキの運命が一つ、大きく動き出した瞬間であった。
前半のネタが分かる人がどれだけいるのか...。このネタぶっ込むだけで、作者の年齢層がバレそう。
後半は本来ならホシノが行っている行動を、シキがやってます。今のホシノには精神的に余裕があるので、簡単に馬鹿な真似はしないので...。
その代わりに、シキにスポットがあたっていくんですね。...NTR展開じゃないよ?